心を取り戻せないながらも、白銀としてオートマータに向かっていく鳴海。
王もピンチの今、もはや戦えるのは彼しかいません!

感想です☆





からくり~白金・白銀第16幕 「生命の泉へ」





※以下、ネタバレあり※













◎あらすじ◎


王(ワン)を一方的に嬲り続けるチャイナ・ホー。
だが彼は後ろに殺気を感じ、攻撃を止める。

チャイナ・ホーに問う銀(イン)。
お前たちの造物主は、本当に人間にあんな死にざまを望んだのか・・と。
クローグ村での出来事について訊く不審な様子に、笑うチャイナ・ホー。
すると銀は突然、彼を殴り飛ばすのだった。

力任せに、殴る銀。
彼は弟―金(ジン)に心の中で何度も問うた。


あの日クローグ村で、金のしたことを知った銀は、後始末は自分がせねばーと考えた。
だが老いた彼には、もう金たちを探す時間も体力も残っていなかた。
だから彼は、クローグ村の村人を、利用することにしたのだ。

ルシールは彼に事件のことを聞き、復讐に怒り狂った。
銀はその心を利用し、彼女たちを「しろがね」にすることにした。

生命の水には、万病を治す力の他にもう1つ、人の心を溶かして保つ力があった。
その力を利用して、彼は自ら水に溶け、彼の思いで村人を支配することにしたのだ。

心の中で何度も村人たちに謝りながら、銀は井戸へと向かった。
飛び込む間際、彼はフランシーヌを思った。

自ら命を絶った彼女はきっと、神の怒りに触れて地獄にいるだろう。
そして彼もまた村人たちを利用するのだから、地獄に落ちるだろう。

天は自分たちを赦しはしないだろうーだがー銀は天を仰ぐ。
やっと一緒になれる。
心からお前を愛していたよー

そうして銀は、井戸の中に飛び込んだのだった。



記憶を辿る鳴海(なるみ)。
そんな彼を、チャイナ・ホーは襲う。

だがー鳴海の中の銀は、逆に攻撃を入れた。
彼は数々の罪を犯した。
そんな彼に許されたのはただ1つ、オートマータを憎むことだけだったのだ。


その戦いぶりに、パンタローネは彼こそが鳴海だと気づく。
そしてチャイナ・ホーのやられぶりに、ため息をつくのだった。
不甲斐ない・・と。

オートマータには、こういうことがよくあるらしい。
完全であるはずなのに、素手の人間や人形を遣う「しろがね」に遅れをとることが。

その理由を、ルシールが語る。
オートマータの中には、造物主が造った命令回路がある。
その回路を、彼らはいじることができない。

そして命令回路は、オートマータにこう命じているのだ。
「オートマータは、クローグ村の人間に恐怖を与える道化として造られた。
観客は道化の姿や行為を見て、初めて恐怖する」

この言葉が彼らを縛って、結果オートマータは人間の前では、「目にも止まらぬ」スピードで動いてはいけなくなってしまったのだ。
すなわち「攻撃用の機械的兵器を持たない者」に対し、彼らは力を十分に発揮できないのだ。

「しろがね」はオートマータのこの性質を利用して、からくり人形で戦ってきたのだ。
だがそんな弱点ももうすぐ無くなる・・とパンタローネは笑う。
彼は王が持っていた銀と金のことをつづるノートを手に入れていたのだ。

それを読んだパンタローネは、この地に生命の水があることに気付いていた。
そうして彼は鳴海たちを置いて、泉の場所へと向かうのだった。


残されたルシールたちは、ノートを読む。
そこには、クローグ村の事件の後のことも書き記されていた。

金は一人、この地ー彼の故郷を訪れていた。
彼はここを死に場所に選ぶ。
生命の水を飲んだ彼でも、生命の水で作った泉に沈めば、さすがに死ねるだろう・・と。


こうして、生命の水の泉は生まれた。
そっこへ向かうパンタローネたちを、ルシールたちは必死に追うのだった。










生命の泉、争奪戦!!


なんとオートマータ側が、泉の存在に気付いてしまいました!
彼らが生命の水を飲んだら、能力はそのまま、人間と同様になってしまいます。
その時はもう、命令回路の効果などないでしょう・・ただでさえ今でも苦戦してるのに、ますます勝ち目がなくなってしまいますね。

チャイナ・ホーが飲んでも、パンタローネが飲んでも大変なことになりますね。
どうにか阻止できるといいのですが・・泉の側にいる師父は、戦えるのでしょうか。


それにしても、この泉が金によって作られたものだとは思いませんでした。
ということは、この泉の水を飲むと、金の記憶に囚われるということですよね。
今のところ飲んでいると思われるのは犬ですが、彼ではちょっとわかりませんね・・。

生命の水であるのに、「しろがね」が飲むには適さない水ですね・・。
戦いに勝ったとして、この水を使うことはあるのでしょうか。。




さて、話は変わって、今回で銀の記憶も最後ですね。
ここは以前ルシールの過去編で見たものを、銀視点で語ったものですね。

理由が色々あって致し方なかったとはいえ、確かにこのやり方は間違いなく罪ですね。
結局関係ない人間を巻き込んでしまったんですもんね・・。

銀は最初に遡って金を旅に誘わなければ良かったと後悔してますが、それよりもフランシーヌの死後に一緒にいなかったことのほうが、個人的にはミスだったと思います。
あそこでちゃんと見守っていれば、オートマータを生み出すこともなかったのではないか・・と。

銀の後悔が先に立たないように、予測に基づいて話をしても、意味はないんですけどね・・。



そんな彼の最期も、知ってたとはいえ、彼の思いがついてくるとまた悲痛ですね。
結局彼も救われずに死んでしまったんですもんね。

地獄でルシールに会えれば・・ということですが、そうか・・フランシーヌは自死だから罪なんですね。
2人共運命がこうなってしまっただけで悪い人ではないのに、死後行く先が地獄とは泣ける・・。

愛していたよーという言葉にも、泣きました。
地獄だとしてもー会えているといいですね。






というわけで、救われないお話でしたが、ここで銀たちの物語もおしまいですね。
次回は泉を巡っての戦いですね。
師父が巻き込まれないかも心配です!

次回も楽しみですね☆