前回、ついに黒賀村へやってきた正二とフランシーヌ人形。

なんとその日に、アンジェリーナが産気づいてしまいます!!
奇妙な顔ぶれが揃うなか、アンジェリーナの出産が始まるようです!

感想です☆





サーカス~最終幕第28幕 「生まれる日」




※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

 1909年、12月31日。
黒賀村の長の屋敷では、アンジェリーナの出産の準備が行われていた。

手早く準備が進められる中、正二(しょうじ)は慌てふためいていた。
そんな中、ギイはフランシーヌ人形と対峙していた。
彼はアンジェリーナの制止もあり、フランシーヌ人形を破壊するか考えていた。

その時、使いに走っていた男が、急いで戻ってくる。
産婆を呼びに行っていたのだが、なんと産婆がぎっくり腰になり、来れないのだという。
山の向こうに住んでいるため、歩いてこれそうにないのだ。

それを聞いた正二は、自分が迎えに行く・・と立ち上がる。
それが自分が妻のためにしてやれることだから、と彼は言い、ギイにオリンピアを借りる。
そして彼はーギイに、アンジェリーナのことを頼むのだった。

自分とフランシーヌ人形を残していくのか?とギイは尋ねる。
正二もまた、ギイがここに来た事情を知っているはずだからだ。

だが正二は、男として彼に頼む、と伝える。
その力強さに、ギイは渋々それを承諾するのだった。


そうして正二は山の向こうへと向かった。
すると手伝いの女たちが、ギイとフランシーヌ人形を呼ぶ。
彼女は2人もお産の手伝いをするように、と強引に中に引っ張っていくのだった。

中ではアンジェリーナが、必死に頑張っていた。
その姿を見たフランシーヌ人形は、ギイに彼女が何をしているのかを尋ねる。
そこでつい、分娩について説明してしまうギイ。
彼は途中で自分がオートマータと喋っていることに気付くが、フランシーヌ人形はそれに構わず話を催促する。

そこで、ギイは教える。
分娩とは、お腹の中の赤ちゃんを産み出し、外に出すことなのだ、と。

すると、フランシーヌ人形は大きく目を見開く。
人間は、人間を自分の体内で作りだすのかー!
人間の感情にしか興味がなかった彼女は、そのことを知らなかったのだ。


そこに、手伝いの女性がやってきて、2人に仕事を与える。
アンジェリーナの側で布を広げるフランシーヌ人形。
彼女はアンジェリーナの大きなお腹を見て、人間の体の凄さを知るのだった。

一方ギイも、女性に言われた通り、火をおこす。
話し方が医者みだいだ、と女の子に言われた彼は、医学を学んでいたことを話す。
すると女性たちは、ギイが分娩を世話すればいい、と安心するのだった。

いきなり自分に大仕事を任され、慌てるギイ。
だがその話を聞いていたアンジェリーナも、安心したように笑顔を見せる。
その笑顔を見た彼は断りきれず、分娩を扱うことを決意するのだった。


お産は進み、子宮口はまもなく全開に開こうとしていた。
陣痛の間隔も短くなっているので、産まれるのももう少しだろう・・と予測するギイ。
彼は色々知りたがるフランシーヌ人形に分娩の流れを説明しながら、アンジェリーナに指示を出す。

少しずついきみながら、痛みに耐えるアンジェリーナ。
皆が手伝い、赤ちゃんを産み出そうとする空間ー
それをフランシーヌ人形は、一心に見つめ続ける。

が、その時、ギイは息を呑むー


一方、正二は産婆を連れ、空中を戻るところだった。
自分が行っても、口しか出せない・・と怒る産婆に、心配で仕方ないと懇願する正二。
仕方なく彼女は向かうのを許可するが、村の女性たちでも心配はない、と話す。

だが、例外が一件あった。
それは逆子だった場合だ。
明治時代では、逆子は難産とされていたのだ。


そしてー今、ギイはその例外に直面していた。
急に焦りだした彼に、周りも動揺する。
早く正二たちが来なければ、子供が危ないー!
ギイは祈る。

アンジェリーナのお腹の子供は、逆子だったのだー。











出産開始!!


いよいよアンジェリーナの出産が始まりました!

正二の慌てぶりが、笑えますね。
昔は医者だったのに、一番頼りになりませんねw


しかも序盤からハプニングで、なんと産婆さんがぎっくり腰で来れない!!
不安すぎる正二は、彼女を迎えに行くことにします。

それにしても、正二夫婦のお互いを信頼している感じは、見てて幸せになりますね。
彼といるとアンジェリーナは、何倍も可愛く見えますよね!


そんな訳で、正二はギイにアンジェリーナを託して、一旦離れます。
ギイを信頼して任せる・・そこに不安がなかった訳ではないでしょう。

でもきっとアンジェリーナの手紙で、彼のことは知らされていたのでしょうね。
妻を信じ、その妻が面倒を見たギイも信じる。
本当に正二は男らしい人だと思います。


で、残された2人は、なぜか分娩を手伝うことになります。
本当に奇妙な組み合わせで、面白いですねw

フランシーヌ人形は人間の赤ちゃんが生まれる仕組みを知らなかったそうで、ギイの説明を受けて大いに驚きます。

オートマータは数日で、工房で作られますもんね。
それに対して人間は赤ちゃんをお腹の中で10か月もの間育てて、産み出すのですー
どれほどの衝撃だったのでしょうか。


そしてここで、彼女の心がどうやら動いたようです。
皆が赤ちゃんが生まれるのを待ち、手伝う姿ーそれは、オートマータを造るときにはなかった光景です。
きっと彼女は、人間の命がどれほどの人の愛の中に生まれてくるのかに気付いたのではないでしょうか。

それを知ったとき、彼女は自分がしてきたことの意味を、知るのでしょうか。
この体験が彼女に何をもたらしたかー
次回以降、明かされていくのでしょう。


一方、ギイは医学を学んでいるから、と急遽分娩を取り仕切ることになってしまいます。
いや、だから、さっきまでそこに医者がいたんだって・・(^^;)


なんだか不思議ですよね。
最初は「柔らかい石」を狙って、アンジェリーナを殺そうとしていたんですよ。
それなのに今は、彼女の中の新しい命を守ろうとしているなんてー。

きっと今、彼の中には「柔らかい石」のことなど頭にないと思います。
ギイにとっても、この体験は人生を揺るがすものとなるでしょうね。


そして、そんな中産まれてくるのがしろがねだなんてー!
なんだか途方もない話ですが、どこかロマンチックでもありますね。
早く彼女の姿が見たいものです♪






ということで、次回はいよいよ出産でしょうか。
正二たちは間に合うのか。
アンジェリーナとしろがねは、無事でいられるのかー


次回も楽しみです☆