エレオノールが生まれ、幸せな日々を送っていたアンジェリーナと正二。
ギイとフランシーヌ人形もエレオノールを通して、少しずつ変化していきます。

だが、そんな彼らに悪の手は忍び寄るのですー

感想です☆






サーカス~最終幕第31幕 「微笑(前編)」




※以下、ネタバレあり※













◎あらすじ◎

黒賀村に、オートマータの魔の手が忍び寄るー
彼らはアンジェリーナの中の「柔らかい石」を求めて、駆けだすのだった。



その頃、正二(しょうじ)とアンジェリーナは、どんどん大きくなるエレオノールを見ながら、幸せに過ごしていた。
だが正二には気がかりがあった。
アンジェリーナの顔色が、産前に比べてひどく白くなっているのだ。

まるでエレオノールに生命力を全て渡してしまったようだー
そう心配する彼に、アンジェリーナは言う。
母親は、子供に全てを与えてしまうものだ、と。

そして彼女は、正二に打ち明ける。
もう一つ、彼女にあげてしまったものがあることをー。


一方ギイとフランシーヌ人形は、一本杉で話を続けていた。
フランシーヌ人形に、なぜ分解されたいと思うのかを問うギイ。
すると彼女は、語りだすのだった・・。

自分はどのオートマータよりも、人間に近い高性能の人形だ。
だが、いつも感じていた。
自分の中には、大切な中心の歯車が欠けている・・と。

自分でも、それが何なのかは分からない。だが・・
彼女は言う。
それさえあれば、自分は何かになれる気がするのだ、とー。


だから自分はアンジェリーナの元を訪ねたのだ、とフランシーヌ人形は話す。
人形を造る人間に会えば、その歯車が何なのか教えてもらえると思ったから。

それは分かったのか?と、ギイは訊く。
いいえ・・と答えるフランシーヌ人形。
けれども彼女は、日本に来てからはそのことを余り考えなくなっていた・・と気づく。

今までの自分は、髪の毛だけが存在の理由だったーそう語るフランシーヌ人形。
造物主はかつて、自分の頭部に、自分のモデルとなる女性の髪の毛を植毛した。
フランシーヌ人形が、女性の生まれ変わりとなるように・・。

そしてフランシーヌ人形自身も、それを信じようとしてきた。
自分の髪の毛は本物だから、私は本物のフランシーヌなのだーと。

でも、エレオノールの前では、そんなことはどうでもよくなる・・彼女はそう感じていた。
エレオノールは、フランシーヌ人形が機械であろうが関係なく、泣きわめき、その指を握ってくれる。
エレオノールの前でなら、自分はようやく別の何かになれそうな気がする・・

フランシーヌ人形は、そう話すのだった。


それを聞いていたギイは、とりあえずは彼女の破壊を見逃すことにする。
そうして2人は、屋敷へと帰ることにするのだったー。



村へ降りると、何やら騒がしかった。
皆でどこかへ向かう様子に、2人は首をかしげる。
すると、手伝いの女性たちが2人を見つけて、寄ってくる。

これから隣町の祭りがある、と嬉しそうな女性たち。
彼女たちは、正二が村の人間全員を良い宿に招待してくれたのだ、と話す。

その話を知らなかった2人。
彼女たちは村の皆と共に、先に行っていると言って、去っていくのだった。


その夜、4人はいつも通りエレオノールを囲んで過ごしていた。
代わる代わる、エレオノールをあやす面々。
ふと正二が、今日は手伝いの女性たちは来ないのか、とアンジェリーナに尋ねる。

その言葉に、驚くギイとフランシーヌ人形。
アンジェリーナも村が静かだと言って、事情を知らない素振りを見せる。
そこで2人は、皆が隣村の祭りに出て行ったことを話す。
すると正二たちは、初めて聞いた・・と顔を見合わせるのだった。

不穏な空気が、4人を包む。
フランシーヌ人形が、村の皆が正二の計らいで宿に泊まりに行ったことを伝える。
だが正二は、そんなことは言っていない、と顔をこわばらせるのだった。


誰かが陰で動いていることを、悟る4人ー。
ギイはフランシーヌ人形を疑うが、彼女はそれを否定する。
その時だった。

扉の外で、オートマータの話す声がしたのだ。
アンジェリーナの「柔らかい石」を狙うその声に、正二たちは立ち上がるー。
が、先に立ったフランシーヌ人形が、自分が彼らを制する、と扉を開くのだった。


外には、300体ほどのオートマータが集結していた。
その前に立ち、フランシーヌ人形は口を開く。
自分を笑わせるために「柔らかい石」を求めてきたオートマータたちに、その必要はなくなった、と彼女は説く。
だからここを立ち去れー
彼女は真夜中のサーカスの団長として、彼らに命じるのだった。

だが、それを聞いたオートマータたちは笑い始める。
そして彼女の胸に、杭を投げ打ったのだ。


驚く3人。
フランシーヌ人形も、予想しない事態に言葉を失くす。
オートマータたちが命令を聞かないことなど、今までなかったのだ!

彼らはフランシーヌ人形を知らない様子だった。
何が起きたのか分からず、呆然とするフランシーヌ人形。
彼女は必死に、3人に自分は事件に関係がないことを伝える。

正二とギイは、戦う準備をする。
アンジェリーナに、エレオノールを連れて逃げろ、と正二は言う。

すると、杭を打ち込まれたフランシーヌ人形も戦おうと立ち上がる。
だが彼女は正二の手によって、人間以下の力しか出せなくなっているので、戦力にはならない。
そんな状況を見ていたアンジェリーナは、エレオノールを抱きしめて決意する。
自分も戦うことをー。

そして彼女はフランシーヌ人形に、エレオノールー「柔らかい石」を託すのだった。


エレオノールの中に「柔らかい石」があることを知ったギイは、驚愕する。
またフランシーヌ人形も、アンジェリーナの言葉に目を見開く。
自分を信じて、子供を託すというのかー
そう問う彼女に、アンジェリーナは力強くうなづくのだった。

そして、アンジェリーナはエレオノールに声をかける。
「たくさんの幸せが、お前にありますように・・」

だがギイはそれを見過ごせなかった。
フランシーヌ人形を、そこまで信用していいのか。
そう叫ぶが、正二もアンジェリーナに従うと返す。

今はそうするしかないのだー
彼のその言葉に、ギイは状況を再び省みる。
300体はいる敵、戦えるのはたった3人ー
仕方なくギイは、フランシーヌ人形を裏口に案内する。

3人は、フランシーヌ人形にエレオノールを託したー
その思いを受け取ったフランシーヌ人形は、すぐにエレオノールを抱えて駆け出す。
だがその姿を見逃さなかったオートマータは、彼女をも追いかけるのだった。













幸せな日々の終わりー。


ついに来てしまいましたね・・!
アンジェリーナが日本の黒賀村にいることを嗅ぎつけたオートマータたちが、4人の元へとやってきたのです。

その数、なんと300体!!
余りに多すぎます!

アンジェリーナは産後だし、正二とギイはオートマータと戦うのは初です!
不利すぎるこの状況・・
彼らは切り抜けることができるのでしょうか。。


ただ、この来襲、ちょっとおかしいですよね。
オートマータ単体の計画ではない感じがします・・。

だって、オートマータが村の人間を、移動させたりするでしょうか。
しかも正二のふりをして、ですよ?
似た見た目のオートマータを利用したのかもしれませんが、その裏には絶対にそれを計画した人物がいると思うのです!!

なぜなら、フランシーヌ人形はここにいるからです。
彼女でなければ、最古の四人が計画したのか?
それとも、すごく頭の切れるオートマータがいたのか?

どれも不自然ですよね。
であると、やっぱりこの計画は誰かが仕組んだものだと思うのです。


後、オートマータたちがフランシーヌ人形を知らないのもおかしいですよね。
これも、誰かが裏で糸を引いていると思う理由です。

オートマータが、彼女を知らないはずがないのです。
皆、彼女によって造られているのですから。

だから、今ここに来たオートマータは、彼女が造ったものではないのでしょう。
では、誰がこの計画を仕組んだのかー


それは、ディーンー貞義でしょう。

彼がフランスに戻ってからオートマータを造り、準備が整ったところで彼らを派遣したー
そう考えると、つながります。

また、彼は変装の名人です。
40年も側にいた人物になりすますなんて、どれだけ簡単なことでしょうか。

というわけで、恐らくこの事件には貞義が関係していると思われます。
やっぱり彼は、最初から悪い人間だったのでしょうか・・。


ただ、なぜ彼がオートマータを造れるのか、という疑問は残りますね。
「しろがね」であるはずなのに・・。
一体、彼は何者なのでしょうか。。



さて、話は変わって、今回もギイとフランシーヌ人形が対話するシーンが描かれていましたね。
彼女が分解されている理由を訊いたギイ。
それは正二が聞いた話と同じものでした。

正二はそれを聞いて、彼女が本当に悪いものなのかーと疑問を抱きましたが、ギイもどうやら同じ感想を抱いたようですね。

敵が来た今、その答えを彼らが知ることができるのかは分かりませんが、フランシーヌ人形はエレオノールの存在によって、確実に変わってきているようです。

そんな彼女は、エレオノールを託されて、どんな行動を取るのかー
とっても気になりますね。



それにしても、後半の緊迫感はなかったですね!!

この戦い、やっぱり何よりも心配なのはアンジェリーナです。

今回の話の冒頭で、正二が彼女の体調を気遣うシーンがありました。
どうやら彼女は、エレオノールに自分の力をだいぶ与えてしまったようです。

また、やっぱり「柔らかい石」も、エレオノールに移動してしまったみたいですね。
これで、今も彼女の中に石があるのが確定しましたね。

「柔らかい石は、いい笑顔の者にー」
正二が伝えたと思われるこの言葉にどんな意味があるのかは分かりませんが、見事にミスリードされてしまいましたよ。
まさかしろがねだったとはなぁ・・。


さて話は戻って、十分な力のないアンジェリーナ。
彼女が今までのように戦えるとは、到底思えません。

そんな背景を思うと、彼女がフランシーヌ人形にエレオノールを預ける前の、言葉が重みをもちますね。

「たくさんの幸せが、お前にありますように・・」

まるで、最後の言葉のようではないですか!!

まだ生まれて2ヶ月ですよ?!
別れるには、早すぎます!!


でも、どうしてもお別れの言葉にしか聞こえないんですよね・・。
自分のような運命を背負ってほしくない、という彼女の願いが込められている気がして・・。

あぁ、泣きそう・・(´;ω;`)


確か彼女が死んだのはもっと後なので、ここでは死なないとは思うのですが、現代の正二のように動けない体になってしまう可能性はあります。

どうか、彼女が助かるといいのですが・・。
不安しかない。。






さて、次回はいよいよ戦いですね。
大量の敵を相手に、3人はどこまで戦い抜くことができるのでしょうか。

そしてフランシーヌ人形は、エレオノールを守れるのか?!
ものすごくドキドキしますね。。

次回も楽しみです☆