前回、ついに笑うことができたフランシーヌ人形。
彼女はエレオノールを最後まで守り、生命の水に溶けていきました。

一方、屋敷に残った3人の戦いは、どうなっているのでしょうかー!

感想です☆






サーカス~最終幕第33幕 「黒賀村の夜」





※以下、ネタバレあり※













◎あらすじ◎

黒賀村、長の屋敷ー
そこでは、3人の「しろがね」が戦っていた。

向かってくる敵を切り落とし、その体に刀を刺し込む正二(しょうじ)。
彼は「虚空」と「雷迅」という2本の刀を持っていた。
その刀に自分の血を少しずつ流すことで、彼はオートマータを破壊する。

オートマータの中に流れる疑似体液は、生命の水の溶けた「しろがね」の血を注入されると無効化されてしまう。
生命の水が彼らの力となるのは、胃の部分にあたる濾過吸収装置を通した時だけなのだー


そうして刀で戦う正二を後目に、ギイもオリンピアを繰る。
彼と共に舞うオリンピアは、瞬く間にオートマータを破壊していく。

2人の「しろがね」を戦闘力が低いと舐めてかかっていたオートマータたちは、その強さに怯む。
だが更に、その上をいく「しろがね」がいたー


それはアンジェリーナ。
彼女は再び「柔らかい石」を持つ者として、囮となろうと戦う。
その人形さばきは、数々の戦いを彼女が潜り抜けてきたことを物語っていた。

だが彼女が前へ出すぎていることに、正二は危機感を抱く。
アンジェリーナが、全てのオートマータの囮になろうとしていることに、彼は気が付いたのだ。

自分に敵が集中すれば、その分エレオノールが逃げる時間が稼げるし、その数を減らすこともできる。
理由は分からないが、エレオノールに「柔らかい石」が移動してしまったのは確かだ。
彼女はそれを悟られないように、あえて目立つ動きを見せているのだ。


けれども、アンジェリーナの体力はそこまでもつまい・・正二はそうギイに話す。
それはギイも感じていた。
アンジェリーナがエレオノールを産んでから、その白さを増していたことを。

エレオノールのために懸命に戦う姿を見て、ギイは今までのことを思い返す。
母性にあふれ、自分を本当の子供のように扱ってくれたことを・・。
そして彼は決意する。
自分が、アンジェリーナを守る、とー!


正二とギイは、アンジェリーナを守るように囲む。
それに驚くアンジェリーナ。
2人は彼女に、離れないよう、無理をしないよう言う。

エレオノールに、自分と同じ寂しい思いはさせないんだろう?とギイは訊く。
するとアンジェリーナは優しく微笑むのだった。

そこへ、オートマータが飛び道具を出してくる。
彼らは一斉に矢と杭を放ってくるー

その数は多く、オリンピアでは防ぎきれなかった。
やられるー!
そう思った瞬間、正二が彼を助けに入る。
彼は幾つかの杭を受け、倒れ込んでしまう。


すると、そこにアンジェリーナも助けに入った。
彼女は2人を守るため、あるるかんと共にその攻撃に1人立ち向かう。

だが矢と杭の数は減らずー
次第にその攻撃は、あるるかんの間を通り抜けてしまう。

そして彼を通り抜けた杭はアンジェリーナの元に降り、彼女の体を串刺しにするのだったー。


悲鳴をあげるギイ。
アンジェリーナは隙をつき、オートマータを粉砕する。

彼女は強い瞳で、オートマータの前に立ちはだかる。
そして口を開いた。
「私の子供と旦那様に・・何をする」

そう言って、ギイたちのほうを見るアンジェリーナ。
彼女の口からは、血がこぼれだすのだったー。










母の愛と強さ。


今回は、アンジェリーナたちの戦いでしたね。

300体のオートマータ・・どうなることかと思いましたが、正二もギイもなかなか強く、善戦していました!!

正二は人形ではなく、刀を使うのですね。
これ、伏線になりそうですね!

勝は今彼の血を飲んでその記憶を見ているので、刀の腕をそのまま引き継ぐのではないでしょうか。


で、彼の刀ですが、マンバの試作品だそうです。
マンバは、ティンババティの使った蛇型の人形ですね。

マンバの最終技に、「毒牙の塔」というのがありましたね。
あれの試作段階が、正二の刀だというのです!

つまり、「しろがね」の血をオートマータの体内に流し込むというものですね。
こんなところでつながっているとは・・なんだか嬉しくなりますね!


更に、何気に新情報だと思うのですが、濾過吸収装置で生命の水を吸収すると、オートマータの力になるそうです。
以前チャイナ・ホーが生命の水を吸収して力をみなぎらせていたのは、そういう仕組みだったのですね!

そういえば、その辺深く考えていませんでした(^^;)
基本的にはオートマータにとっては、生命の水は毒だということなのですね。




一方、ギイも初戦にしては、かなり良い戦いぶりを見せました。
彼に才能があるのか、オリンピアとの相性がいいのか・・。
アンジェリーナと戦ったときもそうですし、彼は最初から強かったのですね。


ですが、更に上を行く強さの者がいました。
「柔らかい石」を持つ者として、オートマータの囮として生きてきたアンジェリーナー

やっぱり彼女は死線をくぐった数が違いますね。
ダントツの強さのようです。

更に、彼女には今守るべきものがいますからね。
母性が見せる強さは、既にギイとの戦いで証明されています。
彼女がオートマータに戦意で負けることなど、ありえないのでしょう。


ただ、ここで前々回からの心配が表出します。
アンジェリーナが、エレオノールに生命力を与えてしまったことです!

それにより、彼女の体は弱っています。
今までのようには決して戦い続けられないー
そう感じた男2人は、彼女を守る決意をします。


ここ、何気に感動ですね。
やっとギイが、アンジェリーナへの愛を自覚したのですから。

彼女のギイへの愛は、彼にちゃんと伝わっていたのですね。




ですが、その愛はやはり母親のほうが上でした・・。

オートマータの攻撃で、傷つく正二。
そしてギイにも、その魔手は近づきしたがー


それを、身を挺して守ったのもまた、アンジェリーナでした・・。


オートマータの攻撃で、串刺しになってしまったアンジェリーナ。
彼女はそれでも尚、夫と「子供」を守るために、彼らをかばい立ち続けます。

「私の子供と旦那様に何をする・・」


本当に彼女の母性、そして人を愛する力は強いですね。
今まで、ずっとアンジェリーナは人を思いやる力の強い人として描かれてきました。
その真骨頂が、ここだと思うのです。

エレオノール、ギイ、正二・・
皆を守るためなら、自分の身を犠牲にするのもいとわない。

「からくりサーカス」全編を通じて描かれていく「愛」を、彼女もここで体現したのでした。





さて、次回はついにアンジェリーナとの別れでしょうか。
恐らく彼女は助からないでしょう・・。

彼女自身はある程度覚悟していたようですが、でもやっぱりこの展開はキツいですね!!
ギイは彼女に、最後に思いを伝えられるのでしょうかー

次回も楽しみです☆