前回、ついに全ての事件の黒幕が貞義だと気づいた正二。

彼の目的は何なのか。
そして彼は一体、どこから来たのかー

今、過去と現在が繋がります!!

感想です☆





サーカス~最終幕第40幕 「3年前」




※以下、ネタバレあり※












◎あらすじ◎

貞義(さだよし)が、子供が出来たと言いだしてから、8年ー
彼の息子の勝(まさる)は、母親が死んだため、才賀の屋敷に引き取られていた。

愛人の子供を疎ましく思う才賀家の者たちは、彼に冷たかった。
ただ一人、祖父の正二(しょうじ)を除いてはー。


正二は屋敷に引き取られてきた勝を、放っておくことができなかった。
彼は勝に冷たく当たる者たちから守り、一緒に遊ぶ日々を送っていた。

そんなある日、貞義が正二に、話があるーと声をかけてくる。
2人は軽井沢にある貞義の別荘で、会うことにするのだった。


貞義に呼ばれた正二は、彼の目的を考える。
彼は、貞義に尋ねたいことが沢山あった。
自分に変装して、エレオノールに何か吹き込まなかったか?
アンジェリーナが殺された事件に、貞義は関わっているのではないのか?

何年も正二とギイは彼を調べたが、結局その出自は分からなかった。
正二は知りたかった。
貞義が、何を企んでいるのかをー。

だが、今はまだ、それを聞くときではなかった。
彼に、自分とアンジェリーナが親子だということだけは悟られてはならないー
その一心で、正二は貞義を泳がせてきたのだ。


すると、貞義がやってくる。
向かい合う2人。
貞義は、話を切り出す。
それは、黒賀村のことだった。

現在の黒賀村では、はぐれ者の人形使いが生まれていた。
彼らは人形と技術を金儲けのために使い、殺し屋まがいの仕事をしているという噂で、その話は正二の耳にも届いていた。

才賀として、そして「しろがね」としてーこの事態を見過ごす訳にはいかない、と話す貞義。
彼は正二に、言う。
黒賀村は、もういらないのではないかーと。

その言葉に、正二は耳を疑う。
だが貞義は、話を続けた。

近年、「しろがね」とオートマータの戦いは収まりつつある。
オートマータに、動きがないのだ。
ならば、「しろがね」と才賀の仕事も終わりが近づいている。
その後始末として、黒賀の人形使いたちを片付けるべきだ・・と。

そして彼は、正二にあるファイルを渡す。
それを読むよう言われて、正二はページを繰るー


そこに書かれていたのは、勝を利用した計画だった。

貞義は死んだことにし、その遺産を全て勝に譲る。
そうすれば遺産をもらえなかった者たちが、必ず勝を害するだろう。
その時に彼らが利用するのは、昔から付き合いのある黒賀の人形使いたちだ。

それぞれが黒賀の者たちを雇えば、人形使いたちは身内同士でぶつかり合うことになる。
そうすれば、いずれ黒賀の人形使いは滅ぶだろうー


それを読んだ正二は、貞義の襟を掴み、問いただした。
この計画は何だ。こんなことのために、勝を引き取ったのかー。
子供を「エサ」と称す貞義に、正二は怒りをおさえられなかったのだ。

すると貞義は、彼をいなした。
そして言った。
正二だって、今まで同じことをしてきただろう・・と。

「しろがね」であることを隠すために、偽りの人生や家族を作ってきたことを指摘する貞義。
正しい目的のために、偽の家族を利用することに、今更何の抵抗がある・・
彼は笑みを浮かべながら、そう話すのだった。

そして彼は、今の話は冗談だから気にするな、とおどける。
だが正二は、その言葉が嘘であることを知っていた。
貞義の本気が、彼には伝わっていたのだー。


貞義が出て行った後、正二はすぐにキュベロンの「しろがね」本部に電話を入れる。
そして、15年前に頼んだ件ーエレオノールを日本に派遣することを、ルシールに頼むのだった。

彼は勝の身を案じていた。
一緒に暮らすようになって、彼は勝をエレオノールと同じくらい可愛く思い、愛していた。
そんな彼を、貞義の企みから守りたいー

そこで、正二は勝に話す。
父親が死んだ後に変なことが起きたら、トランクを持って逃げるように、と。
そしてしろがねに助けを求めるように、とー。

エレオノールなら、勝を守ることができる。
正二はそう考えた。

だが、それも全て、貞義の企みの内だった。
現代のからくりは動き出し、正二、勝、しろがねを飲み込んでいくのだったー。










貞義の計画。


ついに、貞義が牙を見せましたね。

前回の話から、更に8年が経ちました。
その間に勝は生まれ、母親が死に、才賀の屋敷へ引き取られてきました。

この間、正二とギイは、ずっと貞義の素性を調べていたようです。
また「しろがね」とオートマータの戦いは長引いていたようで、エレオノールを日本へ呼ぶことができていなかったようです。

だからその間、2人は貞義を怪しいと思いながらも泳がせていたのですね。

あくまでも、エレオノールを呼ぶのは自然に行われなければいけません。
戦いの最中に呼びつけるのは、何かある・・と疑わせるきっかけになってしまうので、避けたのでしょう。


さて、屋敷に来た勝を、正二はとてもかわいがります。
きっとエレオノールと過ごせなかった日々を、勝で追体験しているのでしょうね。
本当なら、正二はいい父親になっていたでしょう。

けれどもそんな2人に、貞義の手が伸びます。
やっぱり勝に接する彼の態度は冷たいですね。
もうこの頃には、人たらしの外見は捨てたのでしょうか。



そして、貞義の中で計画の準備が整ったのか、彼はついに軽井沢のからくり屋敷でその牙を見せます。

ついに出てきましたね!
軽井沢編で出てきた、貞義のファイルです!!


黒賀村をもう必要ない、とばっさり切り捨てようとする貞義。
彼は村を滅ぼすため、壮大な計画を立てていたのです。

なぜこんな回りくどいことをするのか分かりませんが、その計画は勝をエサにし、人形使い同士で戦わ
せようとするものでした。

勝は、本当にそんなことのために生まれたのでしょうか・・。
余りに酷い話ですよね。


当然正二は怒りますが、この時の貞義が怖い!!

全然、自分がすることを悪いことだと思っていないんですよね。
邪魔なものは、切り捨ててしまえばいいー本気でそう思っているのでしょう。

そのためには手段も選びません。
なんというか・・自分以外は全て物だと思っているようですね。
感情が感じられないのです。


そんな訳で、正二は貞義の企みを知ります。
そして勝を守るため、再びエレオノールを日本へ呼ぶ計画を立てるのです。

これによって、エレオノールは日本へ来るのですね。
そして、1話へとつながる・・

ようやく長い歴史が、つながるときが来たのです!!


ただ、ここで気になるのが、貞義がエレオノールに、日本で男の子を守るように吹き込んでいたこと。
正二が彼女と会った際、言ってましたよね。

つまり貞義は、正二がエレオノールを日本へ呼ぶことまで、折り込み済みだったということです!!
その上で、正二よりも先に、エレオノールに勝を守るよう言い含めているのです。


これは、どういうことなのかー。

理解できませんが、とりあえず言えるのは、正二たちは未だ貞義の手中にあるということ。
このままでは、彼の計画は完遂されてしまう可能性があるのです。


結果で言えば、阿紫花たちは生き残ったので、貞義の計画は成功には終わりませんでした。
でもこの時点では、貞義の計画通りなのです。

先々を予想し、完璧に用意する力が、貞義にはあります。
それは勝の転送計画でも現れていますよね。

もしかしたら、現代でもまだ勝や正二は、彼の手の内で動いているのかもしれません・・。
貞義ならやりかねない・・そう感じました。








さて、次回は勝の転送計画の話でしょうか。
黒賀村が、貞義によってゾナハ病に襲われる、という話もありましたね。

イマイチ時系列を理解していないのですが、そろそろ正二と貞義の対決が近づいていると思われます・・


次回も楽しみです☆