前回、シルベストリの疑問に答えを投げかけた勝。
果たして、答えは本当にそこにあるのかー?

シルベストリ戦も、クライマックスです!!

感想です☆





本編~黒賀村の夏第11幕 「輪の中へ」




※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

勝(まさる)の言葉は、シルベストリの心を激しく動揺させた。
彼は怒り、感情のままに勝に剣を振るった。

シルベストリは考えた。
オートマータは強いから、1体でも動き続けることができる。
だから自分は群れる必要などないのだ、と。

だが思い出されるのは、いつもパリで一人、カフェに座っている自分の姿だった。

彼は何度も勝の言葉を反芻する。
誰も見ていない暗闇で同じ芸を繰り返しているオートマータは、進化できるの?
おじさんは寂しかったんでしょ?

彼はその言葉を否定する。
それは人間の感情だ。
オートマータは人間よりはるかに強く永遠だ!

次第に彼の剣は勝を押していくー
彼は言った。
疑問に答えてくれたことには感謝するが、勝はやっぱり自分に負ける、と。
人間がオートマータに負け続ける現実は変わらないのだー


だが勝は、その言葉に反論した。
人間は、負け続けるようにはできていない、と。

彼は言う。
人間は今まで作ったものを全部次の人に手渡して、そうやって繋いできた。
もちろん悪い歴史もいっぱいあったが、それでも彼らが生き続けてこれたのは、なんとかやっていこうと思っているからだ・・と。

人間は次にこの世界を渡す人に、人間の輪に入ってくる人に、良くやってほしいと思っていたからだーと。
その輪がある限り、オートマータに人間が負けることはない!
彼はそう言い切るのだった。


その言葉に、シルベストリは更に怒りを見せた。
もはや彼はコロンビーヌが止めるのも聞かず、勝の首を取ろうとする。
彼の中には、何もない部屋しかなかったー

これが最後だ!
そう言い、剣を振るシルベストリ。
それに対し、勝は自分の中にある人間の輪を見せる。

自分の中には、正二(しょうじ)が遺してくれた技がある・・
そして、それは更に昔から受け継がれてきたのだ。
彼はシルベストリの攻撃を受け止めると、ついに真っ二つに切り裂くのだったー。



シルベストリの体から、スズランの花が落ちるー
彼はそのまま、その場に倒れた。
勝の攻撃を受けて、彼は理解する。
確かに人間は、色々な力を秘めていることを・・。

だが彼には何もなかった。
あるのは何もない部屋だけ。
それが永遠に続くだけ・・。

彼は少女を思い出す。
初めて自分に声をかけてくれた少女を。
その時、彼は分かったのだ。

自分がその輪の中に入りたかったのだということをー。
そう勝に話すと、勝は呟いた。
入ればよかったのに・・。
シルベストリの手が剣でなければ、自分とも手をつなげたのに・・と。

するとシルベストリはほほ笑んだ。
今度は勝から花を買いたいな・・。
彼はそう言い、死んでいく。
スズランの花は、寄り添い、なんて綺麗なのだろう・・と呟きながら。


その頃、パリではー
大人になった少女が、最近老人を見かけない、と首をかしげていた。
その老人の話をすると、彼女の娘は自分もお花を買ってもらいたかった、と残念がる。

彼女は呟いた。
自分はあの老人が大好きだった・・と。
優しそうで、そして少し寂しそうだった彼を・・。










シルベストリ戦、終幕!


ついにシルベストリとの戦いも終わりましたね!

なんとも切ない話でした・・。
感動しました!


結局、進化のできる人間には、オートマータは敵わないということですね。

菊の質問の答えにあるように、進化の反対は無変化。
シルベストリも勝の言葉で、そのことに気付いてしまったようですね。

そこで彼は力で勝をねじ伏せようとしましたが、勝の口からはまだまだ真理が飛び出ます。
こういうとこ、勝はやっぱり頭いいんだな~と感じますね。


彼は人間はなんとかよりよい世界を作ろうとし、そしてそれを次の世代に渡すために輪を作ってきた・・と話します。
これ、スゴくいい言葉ですよね。
なんだかじーんとしちゃいましたよ。

私たちも、そうやって今あるんですよねぇ。
う~ん、小5でこんなことを理解できちゃう勝はスゴいですね!!

そして勝は正二から受け継いだ技で、見事シルベストリを倒します。
正二の願いも、ここで不幸の連鎖を終わらせ、次の世代(しろがね)が幸せになることですものね。

うん、すごく良い戦いでした!!


ただ・・こんな戦いを見せられた後の、シルベストリの空虚は胸に痛かったですね。
彼はやっぱり、あの少女と仲良くなりたかったのですね。
寄り添って、生きてみたかった・・

泣かせるじゃないですか!!


彼の死に際のシーンも、すごく切なかったですね。
花火が上がる中、手をつなげなかったシルベストリの花が、一輪咲いているー
素晴らしい構図で、唸らされましたよ。

シルベストリ、次は人間になれるといいですね・・。


そして、畳みかけるかのようなラストに、もう涙腺がうるみましたよ!
少女から大人になった彼女は、シルベストリのことをずっと気にかけていてくれたのです。

もしこの戦いがなかったら、彼女の子孫を見ていくことができたのかもしれませんね・・。
そうしたら、もしかしたら手がつなげたのかもしれなかったのに・・。


もうどうしようもないことですが、オートマータの話でこんなに胸を締め付けられるとは!
もしかしたら、過去最高の戦いかもしれませんね、そういう意味では。

これを見て、菊とコロンビーヌはどう感じたのでしょうね。
次回、気になります。





さて、次回は菊編も終幕でしょうか。

彼女と分かり合うことはできたのでしょうか?
また、2人は夏祭りに間に合うのでしょうか。

次回も楽しみです☆