前回、鳴海の前に降り立ったブリゲッラ。
ついに2人が相まみえますー!

そしてしろがねと鳴海は、このまま再び、過去の悲劇を繰り返してしまうのでしょうかー?!

感想です☆




機械仕掛の神~第82幕 「敗北の一発」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

ブリゲッラの攻撃によって、機関室は壊滅的な被害を受けていた。
このままでは止まってしまうー!!
法安(ほうあん)は焦りを滲ませた。


そんな中、鳴海(なるみ)とブリゲッラは激しくぶつかり合う。
鳴海の拳を受けながら、ブリゲッラは言う。
彼の拳には、気が入っていない。
そんな拳では、自分に勝つことなどできないーと。

そうして鋭い拳を撃ち込むブリゲッラ。
今までで一番強い・・!
その攻撃に、鳴海の心は焦る。

一方ブリゲッラは、鳴海の手足が機械であることに気付く。
そんな手足で、気のこもった攻撃が出来るわけがないー
彼は鳴海の攻撃を、片っ端から受けては流す。

遅い。未熟。
そう鳴海批判し、その攻撃をかわしながら、彼は自らの拳を鳴海に打つ。
その破壊力は凄まじく、ついに鳴海は膝をついてしまうのだった。


だがー
鳴海は諦めなかった。
彼は機関車で出発する前、子供たちが自分に手紙をくれたことを思い出す。

その手紙を、彼は機関車の中で読んだ。
子供たちは皆、鳴海への応援と病気が良くなった未来への希望をつづっていた。

その期待を、裏切れるかー
彼は負けられない、と立ち上がる。
そして尚も、拳でブリゲッラに向かっていくのだった。

だがブリゲッラは強かった。
全く歯が立たないまま、鳴海はどんどん傷ついていく。

彼は朦朧としながら、記憶の中に戻っていった。
手紙を読んでいたとき、その横にはしろがねがいた。
彼女はそっと手紙を覗き込んで、鳴海は子供に慕われていますね‥と笑ったのだ。

なのに鳴海は、彼女に冷たく当たった。
その時のこと、そしてさっきの別れを思い出し、彼は思う。
ああ・・自分はあいつに、酷いことばかり言ったな・・。
謝らなきゃ・・と。

そうしてふらつく彼を見て、ブリゲッラは失望を見せた。
期待させた罰として、拳法家にとって最も不名誉な死を与えてやろうー
彼はそう言い、腕からミサイルを突き出す。


ミサイルで殺してやる・・
その言葉を聞いた鳴海は、ふと何かに気付く。

彼は中国で、師父に拳法を習っていたときのことを思い出した。
その時師父は、彼に劈拳という一番基本の打法を教え込んでいた。

敵に向かって伸ばした腕は、ミサイルの発射台。
そこに沿って拳を放てば、必ず敵に当たるー
師父はそう言った。

それを聞いた鳴海は、気の力がないとこの技は効かないと聞いた、と師父に疑問を投げかける。
すると師父は彼を叱咤し、言った。

気など、拳法を始めたばかりの者に分かる訳がないー
それを発揮させるまでは、練習を積むしかない。
反復の練習を繰り返し、体の全ての動きをただの一発に込めるのだー

その言葉を思い出した鳴海は、はっとする。
技は通じるー!!
目の覚めた彼は、ブリゲッラに再び向かい合った。

彼はしっかりと見据え、ブリゲッラの放ったミサイルをよける。
そして足を踏みしめると、拳をミサイル台に置くように腕を動かした。
そのまま、彼は真っすぐ滑らせるように、拳を放つー

劈拳!!

その拳は勢いよく、ブリゲッラの体を撃つのだった。


体に走った衝撃に、ブリゲッラはもだえる。
なんだ、今の拳は・・。
そう呟く彼に、鳴海はミサイルのお陰で大事なことを思い出した、と語る。

彼はそのまま拳をブリゲッラに撃ちまくる。
その攻撃を受けながら、ブリゲッラはショックに思考を巡らせていた。

なぜこんなことになった。自分のミサイルが、鳴海にヒントを与えたとは、どういうことだー
彼は考える。
そもそもなぜ自分は、ミサイルを打ったのかー?!

彼は元々、自分の体の武器を嫌っていた。
今まで、どんな敵にもミサイルなど使おうとしなかった。
それなのに、なぜ・・
その時、彼はあることに思い至る。


アルレッキーノ・・!!
彼は気づく。
アルレッキーノの体をミサイルで破壊したとき、自分の中に暗い快感が生まれたことを。

そしてその快感を、一発で体を吹き飛ばすあの快感を、自分は再び味わいたいと思ってしまったのだー
そう気づいたブリゲッラは、激しく後悔した。
あの一発さえ打たなければー

だが時は既に遅かった。
目の前には、鳴海の拳が迫っていた。

崩拳ー!!

最後の一発を食らい、ブリゲッラは崩れ、壊れゆくのだった・・。




その後、鳴海は急いで法安の元へと向かう。
法安は機関室にいたが、そこは破壊され、もうすぐ機関車も止まってしまうということだった。

それを聞いた鳴海の顔には、焦りが走る。
すると法安が突然言った。
神様を信じるか・・?と。

その問いに、鳴海は首を振る。
じゃあ、これから信じて祈りなー
法安はそう言うと、息を吸い、叫んだ。

ここが駅。駅長さん鳴らす笛、ぽっぽう。
この汽車を引っ張りに来いー!!


それは賭けだった。
フーは機関車と同時に走らせると言ったが、果たしてついて来てるものだろうか・・
そう考えていた法安だが、その表情はすぐに笑みに変わるー


長足クラウン号が、土中から現れ出たのだ。


その一番後ろの車両から大きな手が現れ、機関車を引っ張る。
鳴海が驚きに目を見張るなか、法安は得意げに笑う。
神様はいるのだー

射場まで残り数分。
2人を乗せた機関車は、ついに目的地へたどり着こうとしているのだった。














鳴海VSブリゲッラ!!


今回は鳴海とブリゲッラの最終決戦でした!
漢字が雰囲気を出していましたね~。

面白かったです!



やっぱりしろがねと別れたことがショックだったのか、拳に気のこもらない鳴海。
序盤はブリゲッラの圧倒的優勢で、戦いは進みます。

子供たちの笑顔のため戦おうとするも、しろがねのことを思い出してしまう鳴海。
別れてようやく、彼女の大切さに気付いたということですかね・・。

まだ間に合うかな。
どうにか宇宙に行くまでに、しろがねをハーレクインから取り戻せないものでしょうか。


そんな中、彼はまた、師父との修行の日々も思い出します。
拳に気を込める術を習得するために、鍛錬をひたすら積め・・と教わった鳴海。
彼は拳に気を込める方法を、改めて思い出すのです。


で、そのきっかけとなったのが、ブリゲッラでした。
彼は気のこもらない鳴海に失望し、早々にとどめを刺そうと、その体に仕込まれたミサイルを使用しようとしたのです。

本来はその武器を憎み、決して使おうとしなかったのにー。


彼の心に変化を与えたのは、アルレッキーノを倒した快感でした。
封印していたミサイルを使った際に、彼は敵が一瞬で壊れる快感を得てしまったのです。

その快感は慢心を生み、安易に彼にミサイルを使わせるようになってしまいました。
そうなったら、気の込め方を思い出した鳴海に敵うわけがありませんよね。


彼の拳の重みは、子供たちの数の分だけあります。
そんな彼が、己の強さにうぬぼれ慢心したブリゲッラに、負けるはずがないのです。


ここからの漢字オンパレードの戦いは、圧巻でしたね。
見ていて胸がスカッとする思いでした。

やっぱり鳴海は、無敵でないといけませんね。
こうして、最後の四人の一角が落ちました。




でもまだ敵は残り3人ー
カピタンは勝が相手をしていますが、ハーレクインとディアマンティーナは行方が知れません。

このままでは宇宙に行くまでに、2人を倒すことは難しそうです。
ではどうするのか?このまましろがねを諦めて、宇宙へ行くのでしょうか?

そんな結末、絶対に嫌ですよね!

今回のラストでは、長足クラウン号が助けに来るという奇跡が起きました。
この後も、そんな奇跡が起こることを祈りたいと思います。


今回、少し自分の気持ちと向き合えた鳴海。
彼は本当の自分の気持ちに、思い至れるようになるのでしょうかー。

残り、いよいよ1巻です!
どんな結末が待っているのでしょうかー。






さて、次回はいよいよ射場へ到着でしょうか。

この後の展開はなかなか読めませんね。
ハーレクインからしろがねを取り戻しに鳴海には行ってほしいですが、時間が迫ってるので難しい気もします・・。

動ける人員も限られているなか、どうやったらしろがねを救えるのでしょうかー。
カピタンと戦っている勝にも、期待したいところですね。

最終巻、どんな展開が待っているのかー

次回も楽しみです☆
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