前回、しろがねのために自分が宇宙へ行く決断をした勝。

一方ハーレクインと最期の戦いに臨むしろがね。
彼女の命が尽きる前に、鳴海は間に合うのでしょうかー?!

感想です☆




機械仕掛の神~第86幕 「抱擁」



※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

その赤ん坊は、ゾナハ病で苦しみながらも母親が助けを求めて連れてきた子だった。
生まれたときに死にかけたその子は、ドミートリィという青年の血を一滴もらって、生き延びていた。
母親はその後、ゾナハ病に倒れた・・。

だが彼を託された神父もまた、ゾナハ病で動けずにいた。
それから2週間ー
彼らに、絶望が襲い掛かる。

悪魔が現れたのだー


その悪魔は人間の血を欲し、赤ん坊の血を飲もうとした。
するとそこに、奇跡が起きたのだ。
ー天使が、赤ん坊を救いに現れたのだ。

だが神父はすぐに気づく。
天使の体が傷つき、血まみれになっていることに。
この天使の命も、もう長くないー
再び彼は絶望を感じた。

悪魔は天使と赤ん坊に、落雷を浴びせようと手をかざした。
もう終わりだー!!
そう思った瞬間、更に不可思議なことが起こる。

壁を崩し、またも誰かがやってきたのだ。
その姿を見て、神父は息を呑むー

悪魔が、もう一人ー


それは鳴海(なるみ)だった。
宇宙に行ったはずの彼の登場に、しろがねは目を見張った。
だがハーレクインは、彼の目が見えていないことにすぐに気づく。

それを聞き、驚くしろがね。
すると鳴海は、彼女に叫んだ。
ヤツの場所を教えろー!!

その言葉に、しろがねは答えた。
左へ2歩、前へ9歩ー
それに従い、鳴海は動く。

その動きの遅さに笑うハーレクイン。
だがその時、彼の角が突然折れるー

驚くハーレクイン。
彼は思い出す。
パンタローネが、戦いの際に執拗にその角を狙っていたことをー。

まったくあいつは・・
そう笑いを浮かべる彼の懐に、鳴海が入った。

鳴海はそのままハーレクインを殴り、破壊するのだった。



その頃ー
ついにボードヌイ射場では、打ち上げのカウントダウンが始まっていた。

皆は勝(まさる)の健闘を祈り、じっと祈り続ける。
そしてー
5、4、3,2,1・・

ついにロケットは発射する!!

行け・・
皆の思いが一つになる。
宇宙に行き、必ず皆を助けてくれ!!

その思いを乗せ、ロケットは旅立つのだったー。



一方ー
ハーレクインとの戦いを終えた鳴海。
神父はその光景を、ただ眺めていた。

天使は死にかけながらも赤ん坊を守り、後からやってきた悪魔は彼女を助けたー

まだ目の見えない鳴海は、必死にしろがねを探して叫ぶ。
どこだ、しろがね・・!!

その言葉に呼応し、しろがねは力を振り絞って立ち上がる。
鳴海、私はここにいますー!!

2人は互いの場所を確認し合うと、手を伸ばす。
神父は神に、この奇跡に立ち会えたことを感謝した。
今、悪魔が愛にひれ伏し、今、天使がー

鳴海はしろがねを強く抱きしめた。
宇宙には他の強い奴が行った・・
彼はそう言うと、しっかりとしろがねの目を見つめる。

おれはお前に会うためにここに来た。
サーカスのテントで初めて会ったときからずっと、しろがね、お前を愛していたー

2人は見つめ合った。
そしてー
天使と悪魔は、今結ばれるのだった・・。



その頃ー
残された人間たちは、勝がロケットで上がっていくのを見守っていた。

無事飛び立ったのを見ながら、安堵に涙を流す人たち。
また鳴海を車で送ってきた法安(ほうあん)や、生き残っていた仲町(なかまち)たち、そして三牛(みつうし)たちも、離れた場所でシャトルが上がっていくのを見ていた。

使命は果たされたのだー
彼らは涙しながら、ロケットが無事宇宙へ到達することを祈るのだった。


そしてー
鳴海としろがねも、その光景を眺めていた。

えんとつそうじ、という名だと言っていた・・
鳴海は呟く。

自分の代わりに宇宙へ上がっていくー
彼は凄い奴だ、と・・。












悲願の叶うとき。


今回は、もう待ちに待った・・というカンジで、終始ドキドキしながら読み進めました。

この怒涛の展開、きっと藤田先生も、心待ちにしていたのでしょうね。
力が入った様子が、窺えました。


ハーレクインは、思ったより呆気なく終わりましたね。

でもここも、いきなり角が折れる・・というのがポイントですよね。

確かに前巻で、パンタローネがしつこくそこばかり狙っていましたね。
彼もただいたぶられて死んだわけではなく、ちゃんと一矢報いたことが分かるじーんとするエピソードでした。


そして無事ハーレクインを倒し、向き合う2人。

もうここはね、その前の2人の連携でハーレクインを倒しいた後辺りから、「ああ、やっと・・」っていう思いで胸包まれましたね。

もう言葉なんていらないですよね。
感想なんて見ても意味ないから、とにかく原作読んで!と言いたいw


ドレスに身を包むしろがね。
そしてついに最愛の人を見つけ、抱きしめる鳴海。
おまけにここ、教会ですよ!!

もう、至るところまで泣かせに来ます!!


今までの戦いや葛藤は、全てこの結末のためにあったんだなー・・と思わせる名シーンです。

正直後半の鳴海にはイラついたけど、それも無駄ではなかった・・と一気に考え直させてくれる展開でした。


ようやく、「しろがね」の中に幸せになれる者が生まれたー
フランシーヌと白銀が、ようやく結ばれたー

色々なものを抱え、彼らはついに幸せへの未来を掴んだのです。

これぞ、皆の悲願の叶うときー
あぁ、長かったけど、読んできてよかった・・

そう思わされるストーリーでした。



また、ここにドミートリィが救った赤ん坊が立ち会っている・・というのもいいんですよね!

ドミートリィ、サハラの戦いにいたロシアの「しろがね」ですよ?覚えてますか?w


彼もまた、鳴海に思いを託し死んでいきました。
そんな仲間たちの代表として、彼らに救われた子供がその奇跡の瞬間に立ち会ったことー
覚えておきたいですね。






さて、そして勝のことも。

無事に、ロケット打ち上がりましたね。

鳴海側がひと段落したので、ここからは勝の番ですね!
フェイスレスは彼が宇宙に来ることもきっと、お見通しなのでしょう。

どんな最終決戦になるのか…楽しみですね。




そしてー仲町親子も三牛親子も、生きてましたよ!
良かった、これは本当に良かった!!

皆が幸せに大団円を迎える姿が、次第にはっきり見えるようになりましたね。


人間たちの、病気をなくしたいという思いは、皆の力で無事引き継がれました。

ラスト、全員の幸せな姿を見たいですね!







さて、次回はいよいよ勝とフェイスレスの再会でしょうか…。

そういえばディアマンティーナはどうしたのでしょうね?
シャトルに乗り込んだのかな。

こちらもついに、長い過去に決着をつけるときです!
その結末はー

次回も楽しみです!