前回、久しぶりに登場した夏のBの3人。

嵐も元気になり、船も手に入れた彼らは、ついに海に出ることにします!
どこへ向かうのでしょうか。

そして無事、彼らは目的地へたどり着くことができるのでしょうか?

感想です☆




夏至の章1 「-拾うー」




※以下、ネタバレあり※










 <現在地>  
・春のチーム 神奈川県経ヶ岳シェルター 
花・ハル・新巻・・神奈川県経ヶ岳シェルターへ
・夏のAチーム 龍宮シェルター付近
・夏のBチーム
 ナツ・嵐・ 蝉丸・・仙台市名取富士シェルター
 牡丹・まつり・ちまき・蛍  ・・兵庫県神戸富士
 百舌      ・・ ?
・秋のチーム  神奈川県経ヶ岳シェルターへ





◎あらすじ◎

出航に向けて、ナツたちは荷物を準備し始めた。
幸い雨季なので、水は潤沢にあった。
食べられるものも結構あるし、旅に出るにはちょうどいい環境だった。

動物を捌くのは、嵐(あらし)の役目となった。
彼はもう、目を反らさない。

ナツは新しいものに名前を付ける役、そして料理は男子2人が楽しんでやるようになった。
シェルターにあった食材と、十六夜(いざよい)がくれたラマのような生物から取れるミルク。
それらで毎日、色んな料理に挑戦する。

カールと名付けたラマは、食材の選別にも一役買っていた。
彼女が口をつけないものは、人間も食べない。
そうして彼らは出航に向けての準備を進めていくのだった。


「ぞうとらいおん丸」に出会ったとき、彼らが一番喜んだのは、中に用意されたベッドの存在だった。
他にもかまどにリビング、そしてトイレもあった。
ナツは懐かしいものたちの姿に、涙を浮かべた。

そんな中、嵐はこのプレゼントにどっぷり浸かっちゃ駄目だーと口にした。
彼は家具などがどんな作りをしているかをメモして回り、自分で直したり作れるように備えた。
ナツはそんな姿を見て、単純に喜ぶだけだった自分を恥じるのだった。

彼女は至る所で、自分の何もできなさに落ち込む日々だった。
木に服を引っかけて破いても、繕い方も満足に知らない・・。
なんで何も身についていないのだろうー。

ナツは母親に裁縫を教えてあげると声をかけられたのに、すげなく断ったことを思い出す。
そんなの今時、出来なくても困らないよー
彼女は自分の愚かさを恥じるのだった。


ふと、ナツはシャツのボタンが一つ無くなっていることに気付く。
見つからなかったら、1つだけ違うものになっちゃう。
彼女は必死で這いつくばって探した。

そこに嵐がやってきて、彼女の様子に気付く。
そして事情を聞くと、彼は言った。
揃ってないのが気になるなら、全部取り換えるっていう手もあるよー

その言葉に、ナツは目を見張った。
彼女の中で、何かがすとん・・と腑に落ちる。
そういう考え方もあるのか・・。
自由に、考えてもいいんだー

それから、ナツはシェルターにあった裁縫の本を手引きに、初めてシャツを繕った。
不格好でもいいー彼女は裾を切り、まつった。
裁縫だって、これから覚えればいいのだー。

すると、その切れ端を嵐が欲しいと言った。
それを渡しながら、ナツは針全てに糸を通しておけばいいのかも・・と考えた。
そうしたら、きっと船の上で助かるはずだー
彼女は自分でも考えて動けたことに、少し胸をドキドキさせるのだった。


その夜ー
いよいよ明日出航しよう、と3人は話し合った。
まずは行き先だ。
ナツは、牡丹(ぼたん)たちと合流したほうがいいのでは、と提案した。

それに、嵐もうなづく。
彼女は別れる際、怪我をしていた。
きっと人手が足りなくて、困っているだろうーと。

そこで彼らは九州に向かうことにする。
すると嵐がもう一つ・・と手をあげた。

彼は2人に、これからの生活に目標を立てないかーと話した。
水泳をやっていた彼は、いつも細かく目標を設定して生きて来た。
だから時期で分けて目標を立て、それに向けて努力していきたい、というのだ。

それを聞いたナツと蝉丸(せみまる)は、言葉をなくす。
嵐は3週間後の目標を皆と合流すること、3か月後の目標を住む場所を見つけること、1年後の目標を生活の基盤を整えることに置くのはどうか?と提案した。

ナツと蝉丸は、それにうなづくのみだった・・。


その後ーナツは一人、起きていた。
そこに蝉丸がやってきて、彼女に話しかけた。
彼はナツも自分と同じだろう、と思って訊いた。
嵐のさっきの話が、ショックだったのだろうー?と。

目標を立てるなんて、久々に聞いた・・蝉丸はそう言い、そうやって人間は差がついていくのだなーと呟いた。
ナツもそれにうなづく。
自分も毎日、朝が来なければいいと思っていた。目標なんて、考えたこともなかった、と。

だがーそれと同時にナツは少しわくわくもしていた。
嵐の言葉で、世界が変わっていくー
ナツはその夜、明日の朝を心待ちに眠ったのだった。


翌朝は風も少なく、出航には向いている気候だった。
朝一番に、蝉丸は嵐に宣言した。
自分は目標なんて立てない、行き当たりばったりでいくぞーと。

すると嵐は、それもいいな、とうなづいた。
ナツも思わず微笑むー
そうして、彼らは九州に向けて船を出したのだった。


風が少ないせいで、航海はわりと順調だった。
ナツは3週間後の目標に、何か1つマスターしよう、と決めた。
気づけば、嵐もいつも何か作っていた。

彼は花(はな)のことを言わなくなった。
それを嬉しいと思ってしまう自分は、酷い子だーナツはそう自分を戒める。

雨は降ったが、航海自体は順調だった。
だが数日経つとー海に異変が現れた。

そろそろ関東くらいか、と思われたところだった。
海の水が、なんだか黄色ぽくなってきたのだ。
何か土砂崩れなどがあったのかもしれない・・ナツはそう考えた。

流木も沢山流れていたので、薪にするために一度止まることにした。
そこで作業する男2人を見ていたナツは、ふと海面に人が浮かんでいるのを目にするー

彼女がそれを伝えると、嵐たちも海面を見た。
すると確かにー髪の毛が彼らの目に映った。

人だー!!
彼らはすぐに助けにいく準備をした。
船からボートを降ろし、ナツが方向を指示する。
そうして彼らは、どうにかその人物を救い出したのだった。


船に嵐たちが戻ってくる。
その横に眠るのは、なんと女の子だった。
・・蛍(ほたる)ちゃんー?!
彼女は蛍にそっくりだった。

確かに似ているが、微妙に違う気もする・・
判別がつかず、ナツたちは戸惑う。
幸い、息はしているし、水も飲んでいないようだった。

蛍だとしたら、牡丹たちもどこかで流されているかもしれないー
ナツの言葉に嵐はうなづき、自分で作った凧を上げてみることにする。
その先にシャツの切れ端がついているのを見て、ナツは顔をほころばせた。


日が落ちるまで探したが、結局他に人は見当たらなかった。
ナツは蛍の体を拭き、ベッドで休ませた。
この子が起きたら、色々分かるだろう・・。
そう考えながら、彼女もまた眠りにつくのだった。

その夜は、なんだか船が揺れた。
眠れず目を覚ましたナツは、隣にいたはずの蛍がいなくなっていることに気付く。
一方外では、嵐が錨を上げようと格闘していた。

彼らは蛍を探し、船内を走った。
するとー船の先頭に、彼女は佇んでいた。

蛍ちゃんが、死にかけてる・・。
少女はそう呟いた。
そして、他にも人が一緒で、皆死にかけている・・とも。

その話し方や声は、蛍とは別だった。
ナツは彼女に、名前を訊く。
すると少女は答えた。

わたしは新草ひばり(にいぐさひばり)-と。


それを聞いたナツたちは、戸惑う。
君は誰だ?
そしてー蛍たちが死にかけているとは?

ナツも衝撃を受けながら、頭の片隅でぼうっと考えていた。
ひばりとは、春の季語だったかーと。




















眠りから目覚めた少女。


今回は久々の夏のBチーム回!
いやー、和む!
その一言に尽きますねw


ただラストは結構衝撃でした。
まさかこんなところで、ひばりと出会うとは。
そしてようやく彼女も目覚めました!


春のチームはどうなったのでしょうか?
見て行きましょう!



まずは3人の近況から。
嵐はすっかり復活したようですね。
花のことを言わなくなったのは、考えないようにしているからかな?

まだ認めるのには時間がかかるのでしょうね。
でも前向きに動けるようになったのは、本当に良かったことだと思います。
これもナツと蝉丸のおかげですね!

本当にこういう場所では、人といることがどんなに温かく大事なことか・・。
彼を見ていると、そう感じますね。


またナツも、地道に成長している様子。
落ち込むことも多い彼女ですが、前向きに笑顔を浮かべることも多くなったように思います。

嵐といるとその眩しさに落ち込むこともあるから、蝉丸がいるとちょうどいいようですね。
バラバラの性格ですが、だからこそ相性がいいのかも。

後は蝉丸の人をよく観察しているところに、皆救われている感じがありますね。
彼は粗暴で大ざっぱですが、しんみりした空気を壊すのがうまいので、案外1人いると助かるタイプかもw

ナツの気持ちも即座に読み取るとか、なかなかすごいですよね。
ん?っていうことは、嵐は鈍感なんだなw


彼らが互いの姿に刺激されてどんな成長を遂げていくのかも、この物語の見どころですね。
特にナツは花と並んで2大ヒロインだと思うので、最終的にどんな女性となるのか、注目していきたいですね。

恋愛とかもあったりするのでしょうか・・。
嵐はやっぱり花のものだから、この先どこかのチームと出会って・・?
まさか蝉丸・・?w

楽しみですね!





さて、そして今回一番びっくりしたのは、ひばりですね!
春のチームに花がいた頃は、ずっと寝たきりでしたよね。
あれからもずっと眠っていたようですが、なぜ彼女が海にいるのでしょうか。

幸い命に問題はありませんでしたが、こうなると他の春のメンバーの安否も心配になりますね。
ナツが土砂崩れがあったかもしれない、と言っていたので、雨季に雨が多く降って彼らの住まいが流された可能性もあります・・。

ひばりだけが流されたのか、それとも・・。
春のチームはのび太も子供だったので、心配です。
皆の無事を確認したいものです・・。



そして、ひばりですが、やっぱり蛍の知り合いだったようですね。
というか見かけからして、やっぱり親類かな。

名字が違うので双子ではなさそうですが、ちょっと今回の雰囲気を見ると訳アリなのかな・・とも思いました。
本当は姉妹だけど、親が違うとかなのかもしれない・・。


ただ近しい関係の2人が7SEEDS計画に選ばれているということは、彼女たちもまた意図的に選ばれたメンバーですね。

夏のBチームは嵐、蛍、百舌が選抜組・・ということか。
こうなると夏のBチームはメンバーに入れたいけど、あぶれた人たちの集まりなのかもしれないですね。

ひばりと蛍にはどんな繋がりがあるのか。
またひばりには、何か予言できる能力があるのか・・?
色々気になりますね。


そして一番気になるのは、蛍たちが死にかけている、ということ。
そういえば春も秋も結局夏のBには会いませんでしたが、たぶん近くにいたはずですよね・・。

だとすれば、牡丹たちはどこにいるのでしょうか。

まだ死んだ訳ではないので、救出に間に合うかもしれません。
居場所が分かるといいのですが・・。





さて、次回は牡丹たちを救出に行く話でしょうか。
相変わらず花と嵐がすれ違っているのがもったいないですが、まずは仲間の安否最優先ですよね。

一体牡丹たちに何が起きているのか・・。
そして彼らは救出に間に合うのでしょうか。

次回も楽しみです☆