前回、ついに目覚めたひばり。

彼女に何があったのか。
そして彼女が言う、”蛍たちが死にかけている”ーとは?!

感想です☆





夏至の章2 「-感じるー」




※以下、ネタバレあり※














 <現在地>  
・春のチーム 神奈川県経ヶ岳シェルター 
花・ハル・新巻・・神奈川県経ヶ岳シェルターへ
・夏のAチーム 龍宮シェルター付近
・夏のBチーム
 ナツ・嵐・ 蝉丸・・仙台市名取富士シェルター
 牡丹・まつり・ちまき・蛍  ・・兵庫県神戸富士
 百舌      ・・ ?
・秋のチーム  神奈川県経ヶ岳シェルターへ





◎あらすじ◎

船は西へ向かうー


ひばりが目覚めた。
朝、3人は彼女の様子を見に行った。

彼女は体調は良さそうだった。
そして3人に訊いた。
ここは未来かー?と。

その言葉に、3人は驚く。
事情を知っているのか?
嵐(あらし)がそう訊くと、ひばりはうなづいた。

そこでー嵐は現実を伝える。
ここは確かに未来で、何もかもが滅んでいたこと。
そして自分たち以外、人は今のところいないーということを。

するとひばりは暫く黙り、それから自分は春のチームに入ると聞いたけど・・と呟いた。
そこで嵐は、自分たちは夏のBチームだと話す。
そして言葉少ない彼女に、皆で明るく自己紹介をするのだった。


だがーひばりは笑わなかった。
彼女はナツに水を持ってくるように言い、お腹もすいた、と彼女を睨む。
その言い方に彼らは戸惑うが、嵐が場を取り成す。
彼は2人を部屋から出すと、ひばりに向き直った。

それから、昨夜のことについて尋ねる。
蛍(ほたる)のことを知っているのか、死にかけているとは、どういうことなのかーと。
・・だが、ひばりはそれには答えないのだった。

その後、嵐は部屋を出て、息をつく。
いきなり信用してと言っても無理だよなー。
彼はひばりは怯えていると感じていた。

けれども、蝉丸(せみまる)は違う見解を持っていた。
あの態度は、舐められないようにしているのだー
彼はそう話すのだった。


食事の用意は蝉丸がした。
だがひばりは自分は育ちがいいから、と言い、手をつけようともしない。
その姿に、ナツは食べられるときに食べておいた方がいい、とアドバイスする。
するとひばりは偉そうな口をきかないで、と言い捨てるのだった。

その後も年齢相応には見えない、とナツを馬鹿にするひばり。
ナツはむっとし、蝉丸も食事を食べないことに苛立つ。
そうすると、ひばりは今度は嵐に助けを求める態度を見せるのだった。

そうして、嵐をいいように使うひばりに、ナツは唖然とする。
それから、彼女の中に怒りが芽生えた。
何なの、あの子・・。

食事を終えると、ナツは甲板に出た。
ようやく3人の生活に馴染んだのに、蝉丸ともうまくやれるようになったのに・・。
彼女はひばりの存在に、胸を乱されていた。

その時ーナツの目に、床を舞う埃が目に入る。
彼女は一瞬考え、それからはっとしたー


そうか、そうだった!
ナツが報告すると、すぐに嵐と蝉丸も声をあげた。
住むところができるということは、掃除が必要ということだ。
暫く野宿を続けていた彼らは、そのことをすっかり忘れていたのだ。

慌てて掃除を始める3人。
ナツは以前は掃除もまともにしたことなく、上手く動けずにいた。

するとーその姿を見たひばりが、どんくさい、と呟いた。
彼女はナツが言い返さないのをいいことに、気がきかない、となじる。
だがナツは、それでも言い返せなかった。

自分でもなぜひばりに従っているのか分からない。
でも子供だし、可哀想だしー
彼女は言い訳しながら、ひばりの命令で動く。

それでも、ひばりはナツをなじり続けた。
そんなんで、この世界に来れて良かったわねー
ひばりはまっすぐナツを見て、そう言い放つ。
ナツはー何も言えず、黙った。

・・どうしてこんな子供に、こんなこと言われているんだろうー
昔と変わらない、少しは変われたと思っていたのに・・。
いたたまれなくなって、ナツはその場を離れるのだった。


するとー一部始終を見ていた蝉丸が動いた。
彼はひばりの元へ行くと、元の世界でもそうやって値踏みして生きてきたんだろうー?と話しかける。
幸せな家に生まれなかった子供は、いつでも人を必死で判断しようとする。
そうして格付けして生きているのだろうーと。

それから彼は言った。
自分の家ではそうしていたらいい。
だがナツは違う。
あれは俺の餌だからー

そう凄む彼を見て、ひばりは息をついた。
あの子が好きなの?
蝉丸を見て、ひばりはそう笑う。
思いがけない返しに、蝉丸もその場は引いてしまうのだった。


その後も、ひばりのナツいじめは続いた。
何かにつけて文句を言い、嵐に意地悪される、と告げ口するひばり。
ナツは苛立ちながらも、相変わらず何も言えずにいた。

すると、蝉丸が何か言い返せよーと言った。
でも、キツい人は怖いー
ナツはうつむき、ひばりは子供だから可哀想だし・・と呟く。

それを聞いた蝉丸は、大きく息をついた。
そしてその良い子ぶるのをやめろーと彼は言った。

彼はナツが牡丹(ぼたん)たちの元へ行こうと言ったのも、良い子ぶりたいからだろう、と予測していた。
ナツが、牡丹のような女性を好きなわけがない。嵐に良いところを見せようとしたんだろう。
そう言い切られたナツは、さっと青ざめる。

それから彼女は、逃げるように走っていってしまうのだった。


あんな子、拾わなければ良かった!!
ナツは心の動揺を抑えるため、ひばりへ怒りを向けた。
助けなければよかった。溺れちゃえばよかったんだー
そう考え、彼女は自分の深奥を見た気がして、涙ぐむ。

それは、ひどすぎるー。

彼女は蝉丸に自分を見透かされたことに、激しく動揺していた。
そうだ。本当は牡丹は怖いし、皆に会いたいというのも少し違う。
自分は嵐と2人で暮らせれば・・。

そこまで考え、ナツは再び落ち込む。
昔はいじめる人が性格が悪いんだと思っていた。

でも、自分も相当のもんだー

彼女は一人、涙するのだった。


その頃、嵐はひばりとの会話を試みていた。
彼は彼女に話したいことがあると言い、自分たちの今までを語った。

ここまで旅してきて、出会ったのは16人。たったそれだけ。
それなのに、自分は16人目に会った人に、酷い態度を取ってしまった・・。
彼は遠くを見ながらそう話し、後悔しているーと語った。

こんな世界で出会えたのに、自分の気持ちで彼を邪険にしたことを、嵐はずっと後悔していたのだ。

だからひばりと出会えたことを、彼は嬉しいと話した。
助けられて良かったー
生きていてくれて、本当に良かったー
嵐はひばりを真っすぐ見つめ、そう言った。

その様子を、ナツと蝉丸も見ていた。
嵐は続ける。
自分たちが信用できないのは分かる。でも大丈夫だからー
自分たちは先に来ている分、少しは助けてあげられる・・。

彼はそう言って、ほほ笑むのだった。


それを聞いていたナツは、思わず涙ぐむ。
嵐は皆に優しい。
自分にしてくれたように、ひばりにも優しくするーそれは立派なことだ。

また、蝉丸もため息をついた。
嵐の人の良さは筋金入りだなー
彼はそう認めるのだった。

そんな中、嵐は再びひばりに尋ねた。
蛍のことを教えてほしい、と。

それから言った。
体調が戻ったら、役割分担は公平にする。
キツい言葉はナイフだから、刺された人は痛いよーと。

その言葉に、ナツは感動する。
かばってくれた!
彼女はそう思ったが、すぐにその期待はつぶれた。

同じように話を聞いていた蝉丸が、嵐のアメとムチの使い分けに感嘆すると、彼はそんなんではないと言ったのだ。
そうしてー彼は話した。

自分の知り合いに、はっきりものを言う人がいる。
それは不正を許さず、ポリシーを貫くためだ、と。
でもその分、彼女は痛い目に遭うリスクも考えているー
嵐はそう言うと、ぼうっと遠くを見つめた。

何より、彼女はズルくない。
だから立派なのだーと。

それを聞いたナツは、ショックを受ける。
嵐は花(はな)のことを思っているー!
彼の目は、自分を見てはいなかった。

花が羨ましい・・。
ナツは嵐が彼女を諦めた訳じゃないことを知り、胸を痛めるのだった・・。



一連の会話を、ひばりはただ黙って聞いていた。
やがてー彼女は口を開いた。

自分は蛍と遠い親戚だー

ひばりはそう言い、話し出す。
自分と蛍には、互いのことを感じられる瞬間があるのだ、と。

いつもではないが、突然ふっと感じるのだー
彼女はそう言うと、昨日もそれを感じたのだ、と話す。

その時、蛍は死にかけていた。
そして今もゆっくり死にかけているー
今まで、100%当たっていたー。



その頃ー
蛍はふと、ひばりが近くにいるのを感じ、目を開けた。
彼女がこっちに向かっている・・。
そう呟くと、横にいる牡丹が誰でもいいから助けてほしい・・と息をついた。

ー牡丹、蛍、ちまきはー何かに体を覆われ、動けなくなっていた。

そこに、まつりが頭上から水を流す。
動けるのは、彼女だけだった。


一方ナツたちは、関西の方まで来ていた。
だが彼らは、西の方角の空がおかしいことに気付く。
真っ黒なのだ。

何かあったのだー
彼らはそう感じ、警戒するのだった。




















輪をかき乱す者。

今回は目覚めたひばりと夏のBチームの話でした。


ひばり・・こんな性格の子だったんですね。
ちょっとショック・・美少女だし、蛍みたいな感じかと思ってました(^^;)

ただこの性格は、家庭環境によるもののようですね。
蝉丸は自分もやさぐれてたからか、そういうの見抜くのも上手いですね。

どんな事情があるのかは知りませんが、7SEEDS計画も知っていたし、名家の出なのは間違いないですね。
政治家の家か、出資者・・といったところかな。
蛍とは遠縁の親戚とのことですが、感覚が伝わるーということは、何か深いつながりもありそうです。

ただあんまり仲良さそうな雰囲気はしないので、色々訳アリっぽいですね。
まだまだ腹に一物ある感じもするし、ちょっと気を付けて見て行きたいですね。




さて、そんな彼女は場の空気を見て取るのがうまく、すぐに3人の立ち位置を理解したようです。

大分マシになったと思ったけど、ナツはやっぱり弱いですね。
キツい人の前では、相変わらず目が見れないようです。

これ、牡丹に会う前に治るといいですねぇ。。
また一言言われちゃうかもしれないから。


ただその分周りをよく見れているのが、彼女の良いところでもあります。
ひばりのことも、よく見ていれば蝉丸みたいに気付けると思います。

怖がらずに、相手をよく観察して近づけるようになるといいですね。



で、次は蝉丸。
彼も本当、周りをよく見ていますね。

ただ詰めが甘いから、ひばりに馬鹿にされちゃったりもして・・w
憎めないなぁ。。


ナツのことは最初はいじめてたけど、今は凄く気にかけてますよね。
案外世話焼きタイプなんでしょうね。

彼の言葉は真っすぐだから傷つくのも分かりますが、でも改善すべきところをよく教えてくれているとも思います。
意外とナツとは相性いいようですね~。

ひばりに茶化されてたから好きってわけではなさそうだけど、特別な存在にはなっている・・そんな感じがします(^^)





最後に、嵐。

彼は相変わらず真面目で、どこまでも優しいですねー。
今回のセリフも、ぐっと来ましたよ。

だからこそ、自暴自棄な時に出会った新巻に優しくできなかったことが、彼の中で遺恨になっているのでしょうね。
他の2人は気にしてる様子ないもんなぁ・・(苦笑)


あの経験があったから、誰にでも真摯に向き合おうー
そんな決意が感じられましたね。

ただ、そんな新巻が花と行動を共にしていることを思うと、読んでいる方としては複雑・・w
再会したときに、どんなことになるのか・・楽しみですねw




さて、話は変わって、牡丹たちについて。


ようやく現在の状況が見えましたが、これはどういうことなのでしょうね?
穴に落ちたら、虫かなんかに寄生されて体の自由を奪われたーとかでしょうか。
絵を見た感じだと、胞子かな?と思いました。

それ自体に害はなさそうですが、問題は飲食ですね。
今はまつりが水を送ってくれていますが、それだけで体力がもつとは思えません。
死にかけている、とはそういうことなのでしょうね・・。


で、彼女たちは一体どこにいるのでしょう。
神戸富士近くまでは来ていたのでしょうかね。

ナツたちも探してはいますが、果たして船から居場所を突き止められるものなのでしょうか。
まつりが人を探しに行こうとしていましたが、海の方に出なかったら見つけられないですよねぇ。。

心配・・。


ひばりの感覚も、どこまで通用するのかが分かりませんし、正確に場所を突き止められるような力には思えません。

それとも、夏のB以外の誰かが気付き、助けに向かうのか?

展開が気になりますね。

どうか、間に合うといいのですが・・。








というわけで、次回は牡丹たちを救出に向かうのでしょうか。

まつりと出会えるかに、運命はかかっている気がしますね。

はたまた場所によっては、夏のAチーム辺りが関わる可能性もありそうな気もします。


衰弱してきているようですし、早く助けられるといいですね。

次回も楽しみです☆