前回、理可子の遺体を見つけた角又。

そんな中、あゆは理可子の書き残した資料を発見し、そこに書かれてある佐渡島全滅の危機を知りますー。
2人は、この危機を救うことができるのでしょうか?!

感想です☆




山の章28 「-和みー」



※以下、ネタバレあり※







 <現在地>  
・花・ナツ・蝉丸・・佐渡
・藤子・ちさ・・佐渡
・角又・あゆ・・佐渡
・ひばり  ・・佐渡
・ハル・小瑠璃・・鍵島
・のび太・蛍・秋ヲ・鷭・・鍵島

・安吾・涼・嵐・まつり・新巻・・佐渡
・源五郎・茜・虹子・ちまき・牡丹・蘭・刈田・・鍵島

・百舌・・鍵島へ?

・くるみ・流星・・鍵島
・朔也・・佐渡



◎あらすじ◎

未来のいつかここに誰かが来るとして、年月が経ちすぎている場合、予想より危険な状態が起こることに気づいたー
理可子(りかこ)の記録には、そう書かれていた。

大柱の傾きを、確認すべきー
それを読んだあゆと角又(つのまた)は、皆にこのことを伝えて、計画の検討をし直すべきだ、と話し合う。
それにはお掃除ロボットを探すべきだ・・
彼らは元来た道を戻ることにするのだった。

そこで、角又は理可子の遺体を風呂敷にしまう。
念入りに手を合わせると、彼は遺体を持ち上げた。
するとーそこから、鍵のようなものと彼女の指紋をかたどった指サックが出てきた。

方舟に関係があるのだろうな・・。
角又はそれも持って、立ち上がる。
そしてー彼は部屋にあった弓も運ぶことにした。

写真もアルバムも・・
持てるだけ荷物を詰める彼を見て、あゆは理可子のロッカーにあったヒモの存在に触れる。

これはおそらく蜘蛛の糸だと思う・・。
彼女はそう言い、油をつけて縒ってあるのでものすごく丈夫な糸になっている、と感心する。
それを聞いた角又は、弓矢にもその意図が使われていることに気づく。

他の人たちは蜘蛛に殺されに行ったのに、この人は蜘蛛を使おうと思ったー
立派な人ね。
あゆがそういうと、角又は礼を言った。

なぜ彼が礼を言うのか・・あゆは不可解な表情を見せるが、かまわず角又は言う。
嬉しいわー
そうして、2人は皆に事態を知らせるために、発電所を後にするのだった。


その頃、嵐(あらし)たちの元に合流していたまつりは、元気に挨拶していた。
その勢いに、新巻(あらまき)は若干驚きを見せる。

彼女は新巻と話し、その様子を見て涼(りょう)が妬かないかと期待するが、涼は安吾(あんご)しか見ていない。
やきもきするまつりを見て、嵐は笑った。

彼はまつりに、男3人で気まずかったことを話す。
するとまつりは張り切って、場を盛り上げようと動くのだった。
自分たちはこれから何をすればいいのかー?
彼女は元気に、秋ヲ(あきを)に尋ねる。

秋ヲも若干面喰いながらも、再び状況を皆に説明した。
まず花(はな)たちは方舟方向に向かっているー
彼らはデコボコした長い道を、もうずっと歩いていた。

秋ヲの元には方舟がある扉を開けるための暗証番号も記録されていた。
彼はそこにある手順を、読み上げる。

方舟は球体で、天然の空洞の中に置かれているらしい。
その空洞に入ったら操作パネルがあるので、そこで放出スイッチをONにする。
すると空洞の中に水が入るので、花たちは外に出て扉を閉めなければならない。

その後水がいっぱいになったら天井が開いて、方舟は海中に放出されるー
そういう算段だ、と秋ヲは話した。

感心する蝉丸(せみまる)の横で、花は方舟の中から操作することもできるのか?と尋ねる。
秋ヲはできると話すが、中に入って水に埋もれてから天井が開かなかったら大変なことになるーと懸念を伝えた。

その後は、新巻たちの番だ。
方舟が放出されて花たちが戻ったら、彼らは最下層にある機械室に行って、沈んでる小佐渡を切り離さないといけない。
大佐渡を切り離し、隔壁をすべて閉めるーそれから3本の縦坑もすべて閉めることができたら、地下部分は完全に閉鎖されるようだー
秋ヲの説明に、安吾はうなづいた。

全部終わったら、花と合流できるんだろうかー。
嵐は計画を聞き、思った。
やっと会えるのかな・・。


一方鍵島側では、源五郎(げんごろう)たちが地下水を食い止めていた。
ガレキはだいぶよけられたので、これで大佐渡側に水があふれることはなくなった・・
源五郎は計画が順調に進んでいることを話す。
後はくるみたちを助けるだけだ・・蘭(らん)もそう言った。

そこでまつりは、まずは2本目の縦坑も閉めに行こう、と皆に声をかける。
安吾に案内され彼女が向かっていくのを見て、新巻は息をついた。
元気な人ですねー

それを聞いた嵐は、そりゃもう、とうなづく。
まつりも蝉丸もすごいんだ・・彼は話した。
こんな世界で、こんな状況で明るくいられる。
明るくいようとしているって、すごい精神力だ・・。

どれだけ救われているか分からない、尊敬しているー
そう嵐が話すのを聞いて、新巻も美鶴(みつる)を思った。

美鶴も、いつも明るかった。
自分たちはその力強さに癒され、生かされていた。

花も、初めて会ったときに笑いかけてくれた。
自分も誰かの力になりたい・・
彼はそう思い、拳を力強く握りしめる。
美鶴はもういないから、花の力になりたいー

その様子を、嵐はじっと見つめるのだった。


その後、彼らは2本目の縦坑へとたどり着いた。
安吾の合図で、まずは1つ目の隔壁を閉める。
まつりに説明しながら動く安吾を見て、嵐は彼の背中からこわばりが消えたのを感じた。

それはまるで、憑き物が落ちたみたいだった。
友達の遺体を見つけて、嬉しいはずがない。
それでも、重かった何かを下ろすことはできたのだろうー

そこで、嵐はその背中をぽんぽんと叩いた。
急に触れられ、安吾はバツの悪そうな表情を見せる。

花、いつか安吾とちゃんと話ができる。
嵐は通信しながら、そう確信した。
きっとできる。だから今は、心配なのはー
彼は新巻を見遣る。

その視線に気づいたまつりが嵐に、何か気になるのか、とこっそり尋ねた。
彼女は花と嵐・新巻が三角関係なのに気づいていたが、実際に新巻を見たらちょっと違う気がした、と話す。
新巻は嵐に対して、ライバル心がなさそうに見えるー
彼女はそう言い、首をかしげるのだった。


2つ目の縦坑も、順調に3つの隔壁が下りた。
安吾は秋ヲに連絡を入れ、計画が進んでいることを実感するが、一方で花たちは行き止まりにぶち当たっていた。

どうやら小佐渡側が沈下したことで、壁ができてしまったようだ。
花は隙間を調べ、水に入ったら渡れそうだが気温が低いからそれは避けたい・・と悩む。
どうするー彼女は考える。

その姿を見ていたナツは、自分の無力さに行き当たる。
やっぱり自分はいない方がいいのではないか。花一人なら、もっと自由に動けるのではないか・・
そう考えた彼女は、違う!と首を振る。

そういうのはもうやめようー
彼女は後ろ向きな自分を戒めた。
誰も足手まといだなんて言っていない。先に逃げることばかり考えちゃだめだ。
考えるんだー
自分にできることがないかを。

花のように動けなくても、ちょっとでも何かできることをー

その時、その様子を見ていた蝉丸が、ナツの手を取った。
よっしゃ!一緒にふんばろうーぜい!
そう明るく叫ぶ彼に、ナツは目を見開くー


と、そこへ朔也(さくや)の声がした。
彼はなんと、船で川を渡ってきていた。

驚く花に、彼は船を途中で見つけた、と説明する。
それを聞いた花は、百人力だ、と笑うのだった。

そうして、4人は船で壁の下を通り抜けることにした。
蝉丸は崩れないか怖がるが、どうやら壁は長く安定した状態を保ってきたようだった。
苔や藻が生えているのを見たナツは、そっと川の水を口にしてみる・・

すると、その水は海水だった。
地下水だと思っていたのに・・皆驚き、花は警戒する。
海水が流れ込んでいるのかもしれないー

その後、壁を抜けた彼らは、ついに方舟に続く扉を見つけた。
さっそく花が秋ヲに連絡すると、彼は暗証番号を入力するように指示した。
言われたとおりに、花はパネルを操作する。

だが・・扉は何の反応もしなかった。
勢い込んでいた一行は、互いに顔を見合わせる。
リセットしても、まったく反応はない・・
がっかりした蝉丸が、うめき声をあげた。

ふと、ナツは横に鍵穴があるのに気づく。
秋ヲによれば、スタッフの指紋と鍵でも開くようになっているらしい。
だがスタッフがいない今、その手段は使えないー

じゃあどうするのだ!
蝉丸が叫ぶ横で、ナツは下から水が沸いてきているのに気づいた。
水位が上がっている・・
そのことを皆に伝えた瞬間だった。

突然明かりが消え、暗闇が彼らを襲ったのだったー




















方舟救出へ。


今回は、方舟を救出するために花たちが扉まで出向く話でした。

後一歩というところなのに、ここにきてまた問題が・・。
スタッフの指紋と鍵って、角又が持っている奴ですよね。

長い間に、パスワードがリセットされちゃったということなのでしょうか。
こういう事態に備えて、シェルターのように鍵を使わない設定にしてほしかったですね(^^;)

現在あゆと角又が近くにいるのかがはっきりしませんね。
でも早く鍵を渡さないと、水位が上がってきているのでこのままだと花たちは生き埋めになってしまいます。

なかなかの緊急事態ですね・・。
皆無事でいられるといいのですが、何か嫌な予感がしますね。


特に心配なのが、やっぱり新巻。
花を助けたいと強く思っている彼、花のこのピンチに無茶をしそうな気がしてなりません。

大して泳げないのに、水を潜って助けに行くとかしかねない・・。
やめてくださいよ、嵐と安吾がいるのだから、そういう役目は絶対に引き受けないでほしいです。

どうにも彼だけ変な方向に意識が行ってしまっているので、不安です。
新巻と百舌・・この2人も一緒に脱出してほしいと私は思います。

なのにどんどん2人の死亡フラグは濃くなるばかり・・。
嵐がそれに気づいているのが、救いとなるのでしょうか?

なんとかして、新巻を踏みとどまらせなければなりませんね。
そのためにはあゆの力もきっと必要です。

佐渡側のメンバーが合流できることに、期待したいですね。




さて、後は方舟側について。

相変わらず花は、自分がーで前に出すぎ。
できる人だから仕方ないですが、夏のBといると彼女は安吾たち同様危うく見えますね。

一人で背負いこみすぎなのですよね。
皆で力を合わせるーという発想が、まだできていないように思います。


この辺、本当に花の課題ですよね。
一見誰よりも動けていますが、ナツのほうが周りをしっかり認識できている面も多々見られます。

そういうところに気づけないと、以前嵐に言われたように先を見ることができずに足をすくわれることになりそうです。
朔也も来て4人になったのだから、4人でどうにかする方法を模索すべきだと思います。

夏のBと行動することで、その辺の柔軟さが彼女の身につくといいなぁと感じました。



そしてナツと蝉丸。

もうこれはカップルといってもいいのでは?w

順調にナツが蝉丸を意識していますね。

前巻を見ているとナツと安吾のペアもいいなーとは思いましたが、やっぱり蝉丸を推したいですね。
ピンチによるつり橋効果、再び現れるのでしょうか?!w





さて、次回は方舟の扉が開かず水位は上がり・・で、花たちがピンチに陥る回でしょうか。

あゆたちの懸念も、早く皆に伝わるといいですね・・。
もう縦坑、2本閉めちゃいましたし。

角又の持っている鍵は、もしかして弓矢で渡すのかな?
なんだか目まぐるしい展開で、息がつけませんね。

皆の無事を祈っています・・。

次回も楽しみです☆