前回、方舟への扉が開かず、立ち往生してしまった花たち。
そこへ水位が上がるのと同時に、暗闇が彼らを襲いますー。

一行はこのピンチに、どう立ち向かうのでしょうか?!

感想です☆




空の章1 「-底冷えー」



※以下、ネタバレあり※









 <現在地>  
・花・ナツ・蝉丸・朔也・・佐渡
・藤子・ちさ・・佐渡
・角又・あゆ・・佐渡
・ひばり  ・・佐渡
・ハル・小瑠璃・・鍵島
・のび太・蛍・秋ヲ・鷭・・鍵島

・安吾・涼・嵐・まつり・新巻・・佐渡
・源五郎・茜・虹子・ちまき・牡丹・蘭・刈田・・鍵島

・百舌・・鍵島へ?

・くるみ・流星・・鍵島




◎あらすじ◎

少し安心していたのだと思う。皆と話ができて、嵐(あらし)と話ができて・・。
突然の暗闇に、花(はな)は戸惑った。

その停電は、花たちの元だけではなかった。
鍵島の秋ヲ(あきを)たちの方でも、源五郎(げんごろう)たちの方でも電源は落ちた。
彼らは皆一様にひやりとした。
足元から、恐怖が上がってくるー

角又(つのまた)は発電所が死んだことに気づいた。
このままではヤバい・・と彼は汗を流す。

ハルと小瑠璃(こるり)のいる場所も真っ暗。
安吾(あんご)たちも暗闇の中、燃料を節約しようと備えた。

そして花たちの元では、蝉丸(せみまる)と朔也(さくや)が暗闇を怖がっていた。
だが辺りは何だかぼんやりと明るい・・
苔か藻が光っているようだ、とナツは観察しながら話す。

また女性陣はロウソクや松明も持っていた。
そこで皆は正気を取り戻し、再び方舟へ続く扉へと向き合う。

現状方舟の扉には電力が行っているらしく、ロックはかかったままだ。
暗証番号も合わないので、この扉は開かない・・。
スタッフの指紋と鍵があれば開くらしいが、それは無理な話だ。
水位も上がっているなら、戻るしかないか・・
花は息をつくのだった。


一方角又とあゆも、通信手段がお掃除ロボットのみになってしまったので、焦っていた。
理可子(りかこ)が書き残した不安を、早く皆に伝えないとー
彼らは歩く。

するとその足音がーハルの耳に伝わった。
彼は遠ざかる足音が2つ聞こえる、と小瑠璃に話し、パイプを鳴らして合図を送ってみる。
小瑠璃がモールスを打つー
その音に、あゆが気付いた。

2人は互いにモールスを送り合い、相手があゆと小瑠璃だと知る。
そこであゆは、発電所のスタッフのノートの内容を皆に伝えたいーと鳴らした。
その音は、小瑠璃の側にいるお掃除ロボットを通じて、皆の元にも届いていた。
皆、耳をそばだてるー

あゆはまず、大柱群がどれくらい傾いていたのかを尋ねた。
安吾が傾いているというレベルではなかったと答えると、あゆは理可子の懸念を伝える。

大柱の傾きが30度を超えるようなら、何も動かさないほうがいいーと。
お掃除ロボットを造った2人が想定していたのはもっと近い未来だったのだ。

更に理可子は、発電所が停止したときの懸念を書き記していた。
その場合は、あらゆるブレーキがはずれてしまう。
なので予備電源が動く内に、人々は逃げたほうがいい、と彼女は書いていた。

くれぐれも電気の止まった状態で、小佐渡を切り離さないようにー。

それをすると、防止便が作動せず、海水が流れ込む。
そして海水と土砂で施設は崩れていく。

電気は止まっていても、隔壁は降りる。
パイプラインが老朽化しているので、ガス爆発にも気を付けたほうがいい。

そう記された最後に、理可子は方舟だけは唯一それらに耐えうる、と書いていた。
最悪方舟で脱出する方法もなくはないー
それを聞いた花は、息を呑むのだった。

全てを聞き終わったメンバーは、早速それぞれ動き出す。
小瑠璃たちは発電所で、予備電源を入れると決めた。
ノートに手順が書いてあるので、あゆがそこに合流することにする。

安吾が、小佐渡の切り離しは中止にする、と話す。
そんな中、角又は花に方舟の状態を訊いた。

あゆを通じて質問を受けた花は、方舟への扉が開かないことを伝える。
鍵とスタッフの指紋があればいいのだが・・
その言葉を聞いた角又は、はっとする。

ある・・鍵も指紋もある!!
理可子が残してくれたのだー!!

彼はすぐにそう伝え、自ら花たちの元へ行くことにした。
あゆが、方舟の中には角又の子供も入っていることを皆に伝える。
それを聞いた春のチームのメンバーは、皆一様に驚いた。

そこで朔也が、道順を案内することになった。
彼が一気に伝えるのを、あゆと小瑠璃が記憶する。
その手際の良さに、皆は感嘆する。

そうしてあゆと角又は別々の道を行くことになった。
ふと別れる段になり、角又は一抹の寂しさを感じる。
何だか名残惜しいわ・・そう話す彼に、あゆは少し考え答えた。

色々ありがとう、多分勉強になったわー

彼女から出た意外な言葉に、角又は大きく驚いた。
余りに驚くので、あゆは怒る。
その姿に、角又は笑った。

あゆは絶対に新巻(あらまき)と合う。そのままぶつかっていけばいいー
・・花は新巻に体当たりはできないからな・・。
彼はそうアドバイスし、2人は別れるのだった。


鍵と指紋があるということで、花たちは少し安堵した。
蝉丸が浮かれる中、花は足元が冷えてきているのを感じていた。

確かに水が増えてきているようだ・・。
彼女は嫌な予感に、胸を締め付けられた。
方舟で脱出する方法もあるとはいったが、それは余りに一か八かだ。
心に留めておくことにしよう・・
花はそう思うのだった。

とその時、岩盤から地鳴りのような音がして、皆背筋を震わせた。
まさか崩れるのかー?!
4人は目を見張るー

一方安吾たちは、秋ヲの指示で機械室に到着していた。
そこは電気が止まっているはずなのに、何か音がしていた。
秋ヲが、中にレバーみたいなものが30個ほどあるから見てきてほしい、と頼む。
そこで彼らは中に入ることにした。

そのレバーは、小佐渡を切り離すための機械だった。
部屋の中は寒く、嵐(あらし)は思わず身震いする。
新巻はその寒さに、あの北海道の冷えた大地を思い出すー

安吾が、このレバーには触らないほうがいいのだな、と秋ヲに確認を取った。
何かおかしな様子はないか、と問われ、彼は特に・・と答えるが、その時だった。

突然、レバーが勝手に動きだしたのだ。

驚いた一行は、急いでレバーに駆け寄る。
だがレバーの圧力はすごく、彼らは振り落とされてしまう。
安吾がその状況を、秋ヲに伝える。
手動のはずのレバーが、勝手に小佐渡を切り離しに動き出したーと。

それを聞いた秋ヲは、手遅れとはそういうことか、と唸る。
レバーは小佐渡に引きずられてちぎれてしまったのだ。

涼(りょう)が、このままだと海水が入ってくるはずだ、とつぶやく。
それを聞いた皆は、青ざめた。
花たちがまだ小佐渡にいる。
そこが、海水で埋まるー

急いで新巻が、そこから逃げろ、と花に呼び掛けた。
安吾が小瑠璃に電力を戻せと怒鳴るが、彼らはまだ発電所に着いていなかった。
そこで嵐と安吾が、同時に叫ぶ。
花ー!!

その声に、嵐が一瞬怯む。
すると安吾は言った。
花、お前が一番動けるだろ。ナツと蝉丸を守れ、と。

その言葉に、花は決意するー
嵐が安吾を止め、通信は止まった。
蝉丸が、自分の立場がないだろう、と騒ぐ。

その時ー彼らの元に、隔壁が降りて来た。
ー隔壁は重さで勝手に降りてくるー
花はさっきの話を思い出し、青ざめた。

ナツが、また水位が上がってきた、とつぶやく。
隔壁が閉まって、水位が上がったらどうなるかー
彼らは海の匂いを感じ、ぞっとする。


一方角又は、来る途中でお掃除ロボットを確保していた。
彼はそのロボットを通じて花に、近くまで来たことを呼びかける。

だが花はその呼びかけに、角又は間に合わない・・と答えた。
走っても、鍵と指紋は間に合わないー
その言葉に、角又もまた隔壁が降りてきているのを目にする。

皆と話ができて、嵐と話ができて少し安心していたー
花は目の前の危機に、どう立ち向かうべきかを考える。
他に道はない。分からない。
角又もまた、周囲を見回した。

理可子が残してくれた鍵たちを、どうにか届けたいー
そう思った彼は、ある可能性に気付きはっとする。

彼は背中にしょった弓矢を取り出した。
割れるな、弓。
蜘蛛の糸、保ってくれー

角又はそう願いながら、矢の先に鍵と指紋をくくりつける。
重さのせいで、どう飛ぶか分からない。どれだけ飛ばせばいいのかも分からない。
そう焦りながらも、彼は息を吸い、あの三十三間堂の通し矢を思い出した。

通し矢は今は60メートルで競うが、昔は120メートルで競っていたらしい。
射流しだったら、400メートルは飛ぶと聞くー
彼は可能性に賭けた。

どこにもぶつかるな・・

花、頼む!
彼は弓を引いた。
届け、と願いを込めてー




















切り離される小佐渡。


今回は、理可子の懸念通り、小佐渡の切り離しが始まり、花たちが危機に見舞われる回でした。


本当に次から次に事件が起こって、息つく暇がないですね・・。
しかも今回は、かなりヤバい状態です。

いや、今までもかなりヤバい状況はありましたが、今回は何にせよ時間がありません。
海水で埋まってしまったら、皆窒息死でアウトです。
そんな状況なのに、まともな戦力は花のみ・・。

花のプレッシャーは大きいですね。
他の皆は機転は利くので、そこでどうにかカバーできるといいのですが・・。



それにしても今まで小佐渡を切り離すために動いていたのに、あっけなくそれがひっくり返されましたね。
この展開は、富士号のときと非常に似ています・・。

ちょっと冗長で、やきもきさせられたっけ。

まぁまだ終わらせられないのでしょうが、せっかく頑張ってきたことが無に還される展開は脱力しますね。。
現実もそんなもんだから、リアルといえばリアルですけどね。


でもメンバーがピンチに陥るのは、見ていてドキドキして落ち着かないです。
どうか皆早く逃げて、助かって・・!
そんな気持ちでいっぱいです。




さて、今回は角又の活躍が良かったですね!

理可子の思いを無にしないよう、懸命に動く彼の姿にほろっと来てしまいました。

理可子が残した鍵を、理可子が残した弓矢で届けるー
切なくて素敵ですね。


彼の何としても、彼女の死を無駄にしたくないという思いをひしひしと感じました。
そうだよね、理可子は角又に色々残してくれたんだもんね。
何一つ、無駄にするわけにはいきませんよね。


こうなると、方舟の子供たちにも絶対に助かってほしいですね。
現状解凍する技術はありませんが、そこは百舌とか夏のAの技量とかに賭けて・・まずは救い出さないとどうにもなりませんからね。

無事に扉が開き、方舟ごと花たちが助かりますように・・。
強くそう願いたいと思います。




後は、あゆについて。

今回、角又と別れたあゆ。
彼女の口からお礼が出たのには、びっくりw


あゆもちゃんと成長しているのですよねぇ。
意外と角又ともいい雰囲気だったし、あゆって魔性の女かもしれませんねw

まぁ新巻と結ばれるほうが見ている方は落ち着きますが、角又は良き理解者になってくれそう。
これからも仲良くやってくれるといいな、と感じました。

この調子で、学んだことを糧に新巻と向き合っていけるといいですね。
依然死にたがっているように見える彼を救えるのは、やっぱりあゆだけだと思います。

早くこっちも、合流してほしいものです・・。






さて、次回は海水に埋まろうとしている小佐渡から、花たちと方舟を救出する回でしょうか。

安吾が花に頼んだのが、革新的でしたね・・。
やっぱり能力は認めているんだな。

花はそれに応えるのか。
そして皆はこの危機から助かるのでしょうかー

ドキドキしますね。

次回も楽しみです☆