前回、小佐渡の切り離しが始まり、海水の流入に見舞われた花たち。
そんな中、角又は持っていた鍵を託すため、いちかばちかの賭けに出ますー!

果たして花たちは鍵を受け取り、方舟の元へたどり着くことができるのでしょうか?!

感想です☆



空の章2 「ー託すものー」



※以下、ネタバレあり※









  <現在地>  
・花・ナツ・蝉丸・朔也・・佐渡
・藤子・ちさ・・佐渡
・角又・・佐渡
・ひばり  ・・佐渡
・ハル・小瑠璃・・鍵島
・のび太・蛍・秋ヲ・鷭・・鍵島

・安吾・涼・嵐・まつり・新巻・・佐渡
・源五郎・茜・虹子・ちまき・牡丹・蘭・刈田・・鍵島
・あゆ・・佐渡

・百舌・・鍵島へ?

・くるみ・流星・・鍵島




◎あらすじ◎

花(はな)、矢で送るー!!
角又(つのまた)はそう叫び、弓で矢を射る。
矢は飛んで行ったが、弓はその反動で砕け散った。
角又はその光景に、希望を託したー

一方花は、その声ですぐに動いた。
彼女は角又が弓の有段者であることにすぐ気づき、朔也(さくや)のジェミニを持って隔壁を登る。
そうして壁の隙間を転がり、彼女は無事隔壁の向こうへ出るのだった。

そこには、角又の放った矢が刺さっていた。
そこから鍵と指紋を受け取った彼女は、確かに手に渡ったことを角又に伝える。
その言葉に、角又は体から力が抜けるのを感じた。

届いたか・・理可子さん・・。

花は体が震えるのを抑えた。
隔壁は完全に閉まってしまい、ナツたちとは離れてしまった。
ナツは、花が瞬時に動いたことに呆気に取られていた。
迷う間もなく、駆け出した。だから間に合って、受け取った・・。

花は息をつき、角又に話しかけた。
子供がいるんだって・・?
びっくりしたーそう呟くと、俺もだ、と角又の声が返ってきた。

それは理可子という人の・・花が思い切って尋ねると、角又はうなづく。
嫁にしようと思っていた人だーと。

それを聞いた花は、理可子もそう思っていたのだろう、と推測する。
角又を名乗ったのは、メッセージになるのと同時にその思いがあったからだろう・・。
角又がこっちに来るの、知ってたんだー?
そう訊くと角又も、そう思う、と言う。

皆、大事な人を遺してきたのだー

すると角又が言った。
花、方舟を何とかしてくれるかーと。

その言葉に、花の震えは止まった。
子供に会いたい?
彼女がそう尋ねると、角又は唸った。
全然ぴんとは来ないけど、理可子の形見みたいな気がするーと。

それを聞いた花は、強くうなづいた。
うん、分かった。何とかする。
その声に、角又は自分が彼女に大変な任を与えていることを詫びる。

だが花は、それは違う、とすぐに打ち消す。
この鍵は、自分たちの生命線でもあるのだー
彼女はそう話した。

隔壁はあちこち閉まってしまったし、水は増えてきていた。
方舟で外に脱出できるようだから、方舟に乗ることも考えなくてはいけないかもしれないー
だから鍵を届けてもらって助かった。
ーだから何があっても、あなたのせいじゃない。
花は、角又に礼を言うのだった。


ーそのやり取りを、皆は焦れる思いで聞いていた。
藤子(ふじこ)が、花に声をかける。
何もできなくて歯がゆい。頑張れーと。

その声を聞き、花はかつて虫に道案内させたことを思い出した。
隔壁の周りには、虫がたくさんいた。
その虫たちの様子を観察した彼女は、上に窪みがあることに気付く。

そこで彼女はそれを調べるため、通信を切ることにした。
角又は上に上がり、あゆたちと合流するという。
彼の安全を確認した花は、笑顔で別れた。
上で会おうねー

それを聞いた新巻(あらまき)は、胸が締め付けられるのを感じる。
花は息を吸い、壁に向かった。
さて、登るかー

一方、一部始終を聞いていたナツは、花のことを案じた。
彼女はこんな状態で、「頼む」と言われた。
安吾(あんご)にも、自分たちを守れと言われた。

出来る人は、動ける人はいつでも更に頼られて、任されて、それに「分かった」って答えて困難に立ち向かう。
初めからできない人には、誰も頼まない。
何もできない人は、じっとして待っているだけ・・

彼女は思った。
誰かのために、何かできたらいいのに。
信用されて、任されたい・・

だが今はそれどころではなかった。
3人のいる場所も、どんどん水位が上がってきていた。
彼らは周囲を見回し、だいぶ上まで上がってきたことに焦りを感じる・・


花は、隔壁を登った。
予想通り、上の方に小さな窪みがあった。
彼女はそこに入って調べるが、どうやら行き止まりになっているらしく、虫の開けた小さな穴があるだけだった。

なんとかして、この穴を広げようー
彼女はそう思い立ち、ハーケンを打ち込む。
穴からはわずかだが、ナツたちの姿も見える。
花は壁と必死に戦うー

その様子を、聞くだけしかできない藤子とちさは焦れた。
ふと思いつき、ちさは秋ヲ(あきを)に通信を入れる。

鯛網家の娘だと知った秋ヲは驚くが、そんな彼にちさは、隔壁を開ける方法はないのか、と尋ねる。
彼女はパソコンが動かないなら、紙の資料はないのかーと問うが、鍵島側はそもそも方舟の存在を知らないので情報はない。
それなら・・とちさは提案する。

小佐渡の洞窟についての資料はないか、と。
別の洞窟に抜けられるとか、通風口があるとか、下水道につながっているとか、何か情報はないか・・
それを聞いた鍵島側のメンバーは、周りを探し始める。

秋ヲが朔也に、何か見ていないか、と尋ねた。
だが朔也は見ていないと答える。
そこで秋ヲは、ひばりに声をかけた。

だが電気が通っていないので、ひばりとは連絡が取れないようになっていた。
とりあえす調べてみるー
そう話す秋ヲたちに、ちさは頼み込むしかないのだった。


その頃ー
小瑠璃(こるり)とハルは、ようやく発電所にたどり着いていた。
先に来ていたあゆが、すぐに小瑠璃に予備電源の入れ方を教える。

電源を入れるには、2か所でスイッチを同時に入れなければいけないらしいー
そこで彼らは2手に分かれることにした。

15分後に明かりをつけようー
そう話し合い、分かれるあゆと小瑠璃。
ハルはその様子を見て、どうやって15分数えるのか、と尋ねる。

すると小瑠璃は、自分の脈で数えるのだ、と話した。
夏のAはそういう訓練を受けてきたのだー
ハルは感心すると同時に、彼女を一つずつ理解していこうと思うのだった。


一方新巻は、どうにかして花たちの元へ行こうと動いていた。
彼は朔也に道を聞き、他のメンバーのことにも構わず駆け出していく。

その切羽詰まった姿に、嵐(あらし)は不安を感じるのだった・・。


その頃、資料を探していた蛍(ほたる)は、一つのメモに気付く。
そこにはお掃除ロボットのサジッタと連絡が取れなくなった旨が記されていて、こんな記述もあった。
ーサイドホールにはまったかも・・

サイドホール?
その聞きなれない単語に、彼女は首を傾げるのだった。


15分後ー
あゆと小瑠璃は、同時にスイッチを入れた。

すると周囲に明かりが、少しだが戻った。
ハルは周囲を確認するが、その時彼は不審な音に気付く。

彼はすぐに、花に連絡を入れた。
何か変な音がする。動くなら早くした方がいい。
ここは長くはもたないーと。

一方ひばりとも、ようやく連絡が取れるようになった。
そこで秋ヲが彼女に、蛍の見つけた「サイドホール」という単語の意味を尋ねる。
ひばりは祖母に、訊いてみることにするのだった。


花はー依然壁を掘っていた。
だが穴は一向に広がらない。
更に、水がどんどん上がってきて、花は元の方向に戻ることもできなくなっていた。

それはナツたちも同じで、彼女たちが来た通路は既に水に埋まってしまっていた。
どうすればいいのだろう・・
青くなりながら、3人は顔を見合わせるー

そんな中、ひばりはサイドホールについて情報を得ていた。
彼女は皆に、サイドホールとは排水用の穴だ、と説明する。
小佐渡側にはその穴がいくつかあって、天然の洞窟があるのはサイドホールDらしい。

それを聞いた花は、壁の向こうが少し明るいのに気づく。
覗くと、方舟に続く通路の横に、広い空間がある。
これがサイドホールDかもしれない、と彼女はひばりに伝えた。

話を聞いていた新巻が、自分がそこに行ってみる、と話す。
何とかして隔壁を上げるか水を止めるー
彼はそう言い、花に待っているように伝える。

嵐も、花に声をかけた。
1メートル先を見て、できないことをできると思わないで、見極めるんだー
彼の言葉に、花は改めて壁を見やる。

いくらやっても穴は開かない。この方法はだめだ・・。
彼女はそう考え、ある可能性を思いつく。
この穴なら、鍵だけなら通るんじゃないだろうか・・

そこで彼女は、壁の反対側にいるナツたちに声をかけた。
誰か泳ぎが得意な人はいるかー?
彼女にそう問われ、蝉丸(せみまる)は自分かな、と答える。
彼は長崎で海に潜ったことを、自慢げに語ってみせるー

それを聞いた花は、自分のいる場所を伝え、そこから鍵を落とすことを伝えた。
岩が固すぎて、自分は通れない。
彼女はもどかしさに、泣きそうになる。

角又に頼まれたのに、自分で行きたいのに、間に合わないー

だが・・彼女は言った。
ここから鍵を落とす。だからそれを持って、方舟に続く扉を開けてほしいーと。


その言葉に、ナツと蝉丸は言葉を失った。
つまり、海水に埋もれてしまった通路を潜り、その先にある扉を開けなければいけないー
その計画に、ナツは青ざめ、蝉丸は無理だ、と叫ぶ。

けれども扉を開けない限り、ここは水に埋まってしまう・・。
花がそう説明し、蝉丸は考える。

ナツも泳ぎには自信がない。朔也も泳げないという。
彼らの会話を聞いた嵐は、危ないからやめておけ、と声をかける。

新巻も、ナツたちはそれで助かるとしても、花はどうするのだ、と尋ねる。
それに花は、自力でどうにかする、と答える。
だが今は、ナツたちには助かる可能性があるー
彼女は言った。

ごめん、自分で行けない。情けないけど、お願いできますかー?

そう言いながら、花は必死に涙を抑える。
この通信は角又も聞いている。泣いてるのを気取られてはいけない。

その声の必死さに、ナツと蝉丸は考えたー。

花は可能性を信じて、頼んでくる。
安吾は、彼らには無理だからじっとしていろ、と言う。
新巻は、自分たちでどうにかするから待っていろ、と言う。

それを聞きながら、ナツは考えた。
なんで花が謝るのだろう。これは花の義務ではないのに。

彼女は任されたいと思ったことを思い出す。
でも・・任されるのは、怖い・・。

一方蝉丸は、必死に自分を奮い立たせようとしていた。
ナツにやらせるわけにはいかない。彼女は下手したら、自分が行くと言いだすからだ。
こういう時、男は辛いぜ・・
彼は、決意を固めた。

よっしゃ花、鍵を渡せー!!

彼はそう叫び、鍵を受け取った。
ナツが蝉丸を止める。だがもはやこれは仕方のないことだった。

一世一代の挑戦ー
鍵を抱きしめ、蝉丸は体が震えるのを感じるのだった。




















希望を託すー


今回は、隔壁の閉じてしまった小佐渡の中で、花たちが方舟への扉を開けるために奮闘する回でした。

花のいる場所が狭すぎて、息が苦しくなりますね。
こんなところ、閉所恐怖症じゃなくても絶対に嫌だー!!
しかも後ろには海水って、見ているだけで怖い・・。

花、どうやって助かるつもりなのでしょうか・・。

一つ可能性としては、方舟への扉を開けることで水がそっちに流れ、花のいる側の水も引く・・というものですね。
ただ花がいる側は隔壁で閉じられているので、水が引かない可能性のほうが大きい気がします。

そうなるとナツたちは助かっても、花はまた別に対策しないと埋まってしまう確率が高いと思われます。
ここはやっぱり嵐と新巻が助けることになるのかなぁ・・。

ただ新巻に関しては、本当に命を投げ出しかねないので、できれば大人しくしておいてほしいところ。
今だ!とばかりに無茶しそうで、本当に嫌な予感しかしません。

嵐だけが異変に気付いているけど、彼一人に止められるかも疑問です。
どうかここで名誉の死・・とか考えないでくださいよ。


本人にとっては名誉の死かもしれませんが、残された者の気持ちをどうか考えてほしいです。
何度も書いてますが、花のために死んだら、花は一生その傷を負わないといけないのですよ。

自分の中で吹雪と美鶴が神格化しているのかもしれないですが、新巻もまた彼らに託された思いがあるはずです。
それに気づいて、命を無駄にすることがないよう祈りたいです・・。


なんか花のほうがピンチなのに、新巻の心配しかしてませんねw
でも花は自分で言った通り不死身だし、今は死亡フラグ立ててるのが新巻なので、どうしてもそっちが心配になってしまう・・。

花の無事も、もちろん願っています。
あんな辛い状況の中で、それでもナツたちの心配をする彼女は本当に偉いです。

でもどうか、もう少し自分のことも大事にして・・。
ハラハラさせられっぱなしで、見てる方も辛いです。

花自身も、今回のことでそういうことに気付けるといいですね。
何はともあれ、4人全員無事でいられることを祈っています。。





さて、後は何といってもナツたちですね。

まさかこの3人に、大役が任されてしまうとは・・。
仕方ないとはいえ、余りに心細い3人。

まぁ無理に引き受けるよりはいいのかな。
朔也も割とちまきタイプですね。
でもこういう人のほうが、長生きしそうw


そして、男蝉丸ですよ!

ナツは確かに行くとか言いだしかねませんもんね~。
それが分かっているから、自分が行くというしかないというのも・・蝉丸、かっこよすぎます!!

彼だって絶対泳ぐの得意じゃないのに、好きな子を守るためならやろうとする・・
その姿勢、本当にかっこいいと思いました。


ただ、やっぱり不安すぎるー!!

ナツの不安も当然ですよ。
出来る人には任される。できない人には任されない。
だから任される人にはなりたい・・。

その気持ちはよく理解できますし、いい考えだと思います。
でも、そういうのって段階を踏んで徐々にステップアップしていくものじゃないですか。

いきなり生死を賭けた大ばくちとか、無謀すぎます。
皆も無理だって言ってるし、本当怖すぎます。


ただ水の量から考えて、今すぐ行くしかないのも事実ですね・・。
このままじゃ、確実に埋まってしまうので。


いやー、そして無事に鍵は開くのでしょうか。
本当に水関係や生き埋めとか、テーマが怖い。

早く解決して、安心したいものです。

蝉丸の無事な姿がまた見られますように!!







さて、次回は方舟への扉を開くために、蝉丸が男を見せる回ですね。

花の方も心配ですし、新巻も心配。
心配だらけで、落ち着きませんw

角又の子供の命運も、花から蝉丸に託されました・・。
果たしって無事に扉を開くことはできるのでしょうか?!

次回も楽しみです☆