前回、惑星シャムーアの厳しい食料事情に直面した一行。
それでも、次の惑星に進むためにはここである程度の水と食料を調達しなければなりません。

果たしてこの荒廃した地に、彼らを救うものはあるのでしょうかー。

感想です☆




「STAR OF HOPE」#14




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

翌朝から、9人はグルッピーを使って探索をすることにした。
これなら、広い範囲を移動することができる。
昨日に引き続き、2手に分かれて彼らは水と食料を探すのだった。

カナタたち食料班は、今日は高く生える木の根元に行ってみた。
予想した通り。そこには色んな種類の山菜が生えている。

ザックはこの惑星の植物は、土の上ではなく苔のようなものの上に生えるようだーと観察して呟く。
ポール状の木を中心に、この辺りは特に苔が豊富なようだ。

その時、キトリーと喧嘩していたカナタが異臭を訴えた。
ザックもうなづき、匂いの原因を探す。

するとカナタが、キトリーの足元に動物の死骸が転がっているのに気づいた。
匂いの原因は、これだったのだ。

驚き騒ぐ2人を横目に、ザックは死骸の上に苔が生えていることを確認する。
気が付くと、周囲には似たような苔の山やが至る所にあった。
この惑星の苔は、動物の死骸を養分にするのか・・

つまり、この辺りは動物の死骸だらけだー
彼の言葉に、キトリーは悲鳴をあげる。

すぐに帰ろうと叫ぶキトリーの横で、ユンファは黙々と山菜を摘んでいた。
その様子を見ていたウルガーは、大女、と声をかける。
同じ種類ばっかり摘むな。役に立たねえ奴だなー
そう言われて、ユンファは顔を曇らせる。

分かってる、分かってるよ・・
彼女は聞こえないような声で、小さく呟くのだった。


一方、アリエスたちのチームも動物の死骸に遭遇していた。
シャルスが死体に触れ、詳細を調べる。
歯の形からして、死んでいるのは草食動物。
死んでからそう時間は経っていないようなのに、その死体にはもうかなりの量の苔が生えていた。

ふと、シャルスはある可能性に気付く。
草食動物がいるなら、肉食動物もいるかも!!
それを聞いたありえすも、顔を明るくさせる。

普通なら怖がるところなのに・・と呆れるルカを置き、2人は気が合うことで盛り上がる。
にくしょくの意味を尋ねるフニに、シャルスは優しく説明をした。

植物は、太陽の光と土の無機物を利用して有機物を作る。
その植物を動物が食べて、その動物をもっと強い動物が食べる・・
そしてその動物の死骸を、土の菌類などが分解して無機物に変える。

それが植物の栄養として、戻る。
自然界は食べたり食べられたりで、絶妙なバランスを保ちながら回っているんだー
彼はそう話した。

だが奇妙なのは、この動物の死骸に他の動物に食べられた形跡がないことだった。
フニに指摘され、シャルスもうなづく。
彼はこの惑星に来てからずっと、肉食動物を見ていないことが気になっていた。

数が少ないのか生息地体が限られているのか、そもそもいないのか・・。
アリエスが、肉食動物がいないなどありえるのだろうか、と疑問を呈する。

違う惑星だから独自の生態系があっても不思議ではないーとシャルスは答える。
だが動物が亡くなった理由は依然分からない。
自然死か事故か、別の原因か・・
とにかく未知の生物には注意しょう、と彼は皆に話すのだった。


その夜も、食料は余り集まらず、寂しい食事となった。
水もタルサボテンを9個確保したが、まだ群生地は見つかっていない・・。
船内の水の量も、節約して後5日分・・
見通しの暗さに、皆言葉を失った。

そんな雰囲気を打破するために、カナタは明るい声で皆を励ます。
これから食べられる動物も見つかるかもしれないー
アリエスが、その言葉に笑顔で応える。

けれどもキトリーは、別の意見を唱えた。
水は目標の量まで溜まらなくても、最低限の量で別の惑星に移動するべきではないか・・。
彼女の提案に、ザックは異を唱える。
サバイバル生活なんだから、もっと節約するべきだ。

それに対しルカは、衛生面も気にするべきだし、これ以上の節約は苦しいと反対する。
シャルスは、半端な採集量で旅立つことに反対した。
宇宙空間で水が尽きたら、全滅だー
彼らの意見は、まとまらない。

そこでザックは、カナタに決断を促した。
カナタは、水も食料も目標の量に達するまでは出発しない、と言い切る。

夜が明けたら船ごと移動し、別の場所を探索する。
水や食料が見つかるまでは、節約も同時に実行するー
彼の言葉を聞いて、皆サバイバル生活は免れないのか・・とため息をつく。

ルカが何気なく、ユンファはたくさん食べそうだから節約は難しいんじゃないか、と軽口を叩く。
その言葉に、彼女は固まるー
カナタがすぐに諫めるが、ユンファはそのまま何も言わずに背を向けるのだった・・。


翌朝、ユンファの姿が見えなくなり、一行は焦って船内を探した。
アリエスが彼女の書置きを見つけ、カナタの元へ走ってくる。

その書置きには、ユンファがこの惑星に一人残ることにしたーと書いてあった。
彼女が自ら出ていったことを知り、皆目を見張るのだった。




















停滞する探索。


今回は、惑星シャムーアでの水と食料の調達に苦難する話でした。

前回も見通しは暗かったですが、探索の幅を変えても結果は得られず・・。
閉塞感が息苦しく感じられましたね。

徐々に備蓄が減ってくることからの焦燥感は溜まりませんね。
じわじわ真綿で絞められているような感じ。
喧嘩までは行かなくても、段々皆が殺気立ってきているのが伝わって辛かったです。


その最たるのが、ウルガーとルカのユンファへの言葉ですよね。
2人共悪気はなさそうですが、何気なく弱い者を攻撃する形になっています。

そして普段なら流せるかもしれないけど、この状況ではユンファの心も弱っています。
前回の事件で足手まといになった負い目もありますし、ユンファにも限界が来てしまったのでしょう・・。
彼女が出ていったのも、うなづけました。


ただ辛かったとはいえ、この惑星に残るというのはいくらなんでも現実的ではないですよね。
ユンファに狩りなどの能力はなさそうですし、早々に身動き取れなくなるのが予想されます。
まだこの惑星のこともよく分かっていない状態なので、早めに戻るようが良さそうです。


でも自分から戻るというのもキツいと思うので、ここは誰かが彼女を説得する必要がありそうですね。
ユンファと真正面から話ができるのは、カナタかアリエスかなぁ・・。
この2人なら、彼女を諫めたりせずにちゃんと話を聞けると思います。

どうかユンファの事情や本当の気持ちを聞き出して、彼女が戻れるようにしてあげてほしいですね。
手がかかるなとは思いますが、ユンファも頑張ろうとしていたので、ここは歩み寄ってあげてほしいな・・。

そしてユンファも、ちゃんと自分の思いをぶつけられるといいですね。
夢のこともあるし、彼女がどうしてこうなったかー母親との確執のこともあります。

次回、その辺のことが明らかになるでしょうか。
彼女が抱えているものは何なのか・・
皆がそれを知り、近づけることを願っています。





さて、後は惑星シャムーアについて。

今回動物の死骸の件やシャルスの話で思いましたが、どうやらこの惑星にはまだ見ぬ生物がいそうですね。

動物たちの死因が分からないというのも妙だし、生態系にも謎が残ります。
恐らく、この星の生態系の頂点に、まだ何者かがいるのだと思います。


苔が生えるのが、何かヒントなのかな?
動物ではなく、植物が君臨しているのかもしれませんね。

グルッピー含め草食動物の姿は複数見ましたが、恐らく彼らは生態系の中では下位に所属するのでしょう。
その上に植物がいて、更にその上に何か植物がいる・・?

何にせよ、まだ姿を見せぬことから脅威を感じさせますね。
タルサボテンが水を含むのも、グルッピーたちが敵意のないものに近づくのも、何かその脅威から身を守っているからなのかもしれません。

一体何が隠れているのか・・。
その正体を明かすことが、この星での突破口となる予感がします。

気になりますね・・。









さて、次回はユンファを探す回ですね。
彼女の心の傷に触れられるか・・9人の絆が試されますね。

そして荒廃したシャムーア。
彼らはこの地で、サバイバルを乗り越えることができるのでしょうか。

次回も楽しみです☆