前回、シャルスの嘘に気付いたアリエス。

彼は何か隠しているのか・・
アリエスの疑いの目に、彼は何と答えるのかー

感想です☆




「SECRETS」#26




※以下、ネタバレあり※








◎あらすじ◎

シャルスが生物の教室にいなかった・・?
皆、アリエスの指摘に戸惑う。

シャルスはアリエスの勘違いだ、と言った。
自分は生物の授業を受けていた。人間の顔なんて、覚えていなくて当たり前だ。

だがアリエスは、そんな彼の瞳をまっすぐ捉えた。
自分はポンコツだが、見たものの記憶だけは自信があるー
彼女ははっきりとそう言い切る。

ーそこで、カナタはシャルスに事情を説明してくれ、と話した。
シャルスはアリエスのほうを信じるのか・・と苦笑し、皆に告げる。
自分は転校生だ・・。

その言葉に、皆驚く。
自分はアリエスより後にケアード高校に入った。キャンプの直前だった。
シャルスの話に、一行は混乱する。

キャンプの直前・・驚きが、次第に疑惑に変わる。
シャルスが転校してきたのは、キャンプの3日前。だから生物の授業に出たことはない。
すぐにキャンプに行くことは事前に知らされていた。
それは、なるべく色んなタイプの生徒をメンバーに含めたかったからだ、と聞いている・・

そこまで話して、何か質問は?とシャルスは皆を見返した。
カナタは思わず机を叩く。
大アリだ、なんで黙ってた!!

それには彼は、こう返した。
言う必要がないと思っただけだ・・と。
ほぼ全員が初対面の仲、自分が転校生だなんてどうでもいいことじゃないのか?
彼はそう言うが、皆反論する。

アリエスが転校生だと知ったら、普通は自分もそうだと話すはずだ・・
キトリーはそう指摘する。
アリエスも、彼に訴えた。
皆シャルスが大好きだ。
だからこそ、シャルスが自分のことを話してくれないのが気がかりなのだ、と。

私たちは友達ではないのですかー?
その言葉に、シャルスは視線を下げる。

自分のことをどこまで話すかは、本人の自由だー
ザックが場を取り成しながらも、話す。
でも、今は状況が状況だ・・

 キャンプの直前に転校してきたなんて、送り込まれた刺客だと言ってるようなものだー
彼がそう指摘すると、皆押し黙る・・。

カナタが、口を開いた。
話さなかった理由を言ってくれー
彼がそう頼むと、シャルスは拒否するといったら?と訊く。
カナタはーはっきりと言った。

監禁する。

その言葉に、シャルスは苦笑した。
分かったよ、さすがキャプテンだー
彼はそう言い、転校のことを話さなかったのは出身地や家のことに話が及ぶのを避けたかったからだ・・と話した。
ごまかしても良かったが、君たちには嘘をつきたくなかった・・

友達だから。
彼はそう口にする。
それから、シャルスは自分のことを語りだした。


僕の出身は、ヴィクシア王政地区だー
シャルスがそう言うと、皆驚いて叫んだ。

ヴィクシア王政地区は、世界で唯一王様と貴族がいる地区のことだ。
一般人には、色々と謎の多い地域でもある。

彼は貴族の家の生まれだと明かし、故郷を捨てて出て来たのだーと話す。
シャルスは貴族だったのか・・
皆驚きつつも、どこか違和感がなくて反応に困る。

話したくなかったのは、家のことを口外するなと言われていたから。
そして・・自分自身も忘れたかったからだ。
シャルスは、自分の過去を語り始めた・・


世界を増減させる2ヶ月の大戦が集結した後、世界統一政府が樹立した。
全ての国が地区として再編成される中で、唯一王による統治が許された小さな地区があった。
それがヴィクシア王政地区だ。

王といっても、権力は世界政府の管理下に置かれている、名ばかりの君主だ。
民の暮らしは極めて牧歌的で、科学技術の過度な流入を嫌うー
中世の真似事をしているような国だったが、観光客には人気の土地でもあった。

だが中心部の塀へ囲まれたエリアには、観光客も一般人も立ち入ることが許されない場所があった。
そこが、貴族と王族が暮らすエリアだ。
ヴィクシアは、世界で唯一身分制度が存在する地区で、シャルスはそんな貴族の家に生まれたー

彼はセイラという少女と仲が良かった。
平民の彼女は塀の中には入れなかったので、いつもは平民エリアで遊んでいた。

そんなある日、シャルスはどうしても連れていきたい場所があって、彼女を貴族エリアに招き入れることにした。
警報が鳴らない場所を調べ、そこから入って1日だけ遊ぼうーと彼はセイラを誘った。

シャルスが連れていきたかったのは、王立動物園だった。
そこは前からセイラが行きたいと言っていた場所であり、珍しい動物がたくさんいると話すと、彼女は目を輝かせた。

早く行こう!
セイラは興奮し、走り出す。
すると彼女は警備の人間にぶつかってしまった。

すぐに離れようとしたが、警備員は彼女から警報が鳴るのを見逃さなかった。
セイラの腕を掴むと、警備員は彼女が平民であることを確かめ、なぜ無許可の人間がいるのかーと厳しく問い詰めた。

シャルスが自分が入れたのだ、と話しても、彼は聞かなかった。
執拗に追求し、連れて行こうとする男に恐怖を感じたセイラは、彼の腕を噛んで逃げようとする。
だが怒った警備員は、彼女を突き飛ばした。

その体は大きく飛び、セイラは橋を越えて転落してしまう・・
彼女は一命を取り留めたものの、目を覚ますことはなくなってしまったのだった・・。


毎日セイラの見舞いに通うシャルスは、寝たきりの彼女を見ながら、王政地区への怒りを溜めていた。
あの時すぐに病院に運んでいれば、彼女はこうならずに済んだかもしれない。
でも警備員たちは、王政地区の病院に平民を入れることはできない、とそれを拒否した。
このまま意識が戻らないかもしれない・・

その怒りは、シャルスに両親をも憎ませた。
元々平民と付き合うことを良く思っていなかった父は、彼が毎日セイラの所へ行くことを反対した。
そんな父に、彼は反抗した。
貴族なんて檻の中の動物だ。僕は自由に生きる!!

―その後も、シャルスは足しげくセイラの元へ通った。
彼女が好きだった動物のことを調べ、枕元で聞かせる日々・・
彼は生物のことをいっぱ勉強するから、いつか目覚めたらリスのいる森へ行こうーと、返事のない彼女に語りかけるのだった。

だが事故から4年後、セイラの一家はシャルスに何も言わず、ヴィクシアを出ていってしまった。
行方は分からないが、今もセイラはどこかで眠っているのだろう・・。

同じ頃、シャルスもヴィクシアを出る決意を固めた。
貴族なんてどうでもいい。2度と戻る気もない。

幸いムーサニッシュ地区に住む知人が養子縁組を受け入れてくれたので、彼は養母と暮らすことになる。
そうして、ケアード高校に転校してきたのだ・・。

そこまで話すと、シャルスは黙っていてすまなかった・・と謝った。
幼馴染も家族も失った。
新生活が始まったばかりで色々整理もつかなくて、話す気になれなかったのだ・・
彼はそう話した。

すると、皆いつのまにか泣いていた。
そのことに気付いたシャルスは驚き、慌てる。

全然知らない人の話なのに・・彼はそう戸惑うが、カナタはそれを一喝する。
馬鹿!お前の大事な人の話じゃないか。知らないことあるか!!
その言葉に、シャルスは思わず笑いだしてしまう・・

彼は、皆が自分のために泣いてくれたことが嬉しかったのだ。
何もかも捨てて来た。故郷も家族も・・
皆の姿を見ながら、シャルスは思う。
でもどうしてだ。また・・

家族ができた・・

彼は泣くのをこらえながら、いつも通り振る舞うのだった。


そのことに気付いたアリエスは、彼の手伝いをすることにする。
皆それぞれ事情があって、色んな思いを抱えているのだー
彼女はそう考え、セイラはどんな人だったのか、と尋ねてみた。

するとシャルスは、アリエスに似ているんだーと笑った。
その瞳が優しくて、彼女は思わずどきっとする。

色んな思いを抱えながら、もうすぐ次の惑星に到着するー
キトリーは頬を赤らめるアリエスを見て、三角関係の予感がする、とにまつくのだった。




















シャルスの過去。

今回は刺客と疑われたシャルスが、自身の過去を明らかにする回でした。

前回はかなり疑ってしまいましたが、話を聞いてみればなんというか・・。
かなり壮絶な過去に、涙が出ました。

王政地区で、貴族として育ったシャルス。
彼自身は平民のエリアも行き来できるけど、平民は王政地区には入れないのですね。
なんかウォール・シーナみたいw

かなり厳重に管理された地区のようで、閉鎖的で子供には息苦しい感じでしたね。


シャルスはその地で、平民のセイラと出会い仲良くなりました。
彼女のこと、好きだったのかな?
喜ばせたくて、彼女を王政地区に入れたのですよね。

でも子供の思っている以上に世界の決まりは残酷で、王政地区に入ったことがバレたセイラは酷い扱いを受けた末に、事故で寝たきりになってしまいました・・。

話を聞くことすらしないのですもんね。
病院にも入れない・・
容赦ないものです。。


幼いシャルスはそれでもセイラを見捨てず、毎日彼女の元に通っては、いつか目覚めるときを夢見ます。
生物に詳しいのも、彼女が動物を好きで、彼女のために覚えたからなんですね・・。
本当、泣ける。

その後彼女と両親はヴィクシアを出ていってしまったそうなので、今はどこにいるのか分からないそうですが、彼はきっとまだ望みを捨てていないのでしょうね。
いつか目覚めたセイラと再会できるといいですね!

5つの惑星を回った話をしたら、きっと喜びそう。
色んな新種の生物にも会いましたしね。




しかし、前回までは彼が刺客かくらいに怪しかったのに、今回の話で一気に風向きがまた変わりましたね。
もう9人の中に怪しい奴なんていなくない?!と、逆に疑いたくなるレベルです。

皆色んな事情を抱えて苦しんできた末に、ここにいます。
そんなメンバーなのに、大人の手下として動いている人間がいるなんて、信じられないですね。

シャルスも両親と縁を切ってきているので、これでまた親との関係に問題ありのメンバーが増えましたね。
っていうか、最終的にはアリエス以外は皆そうなのか・・。

9人の疑惑は晴れていきますが、逆にどんどん親たちの疑惑は濃くなっていきますね。


シャルスに関しては、会合に来ていたのは養母のほうだったのですね。
だからあの中では珍しく、のんびりした印象だった訳だ。

もし親が子殺しを企んだのだとしたら、シャルスの場合は貴族の両親のほうが画策したのでしょうね。
出ていった息子を疎ましく思ったのか、それとも彼が生きていては困る何かがあったのか・・。

転校してすぐにキャンプに送られたところを見ると、彼が出ていく前から準備はされていたようですね。
シャルスはその企てに、ハマってしまったということか・・。


ここまで来ると、親たちがこの事件を計画したということで、ほぼ間違いないでしょう。
後はその理由ですね・・。

仲が悪いとはいえ、宇宙に捨てるほど子供を憎むものでしょうか。
きっと他に何か理由があると私は思います。

その理由が分かれば、すべての謎が解けそうですね。
9人の中の刺客も、その時明らかになるのかな・・。

余り考えたくありませんが、流れに任せたいと思います。
今は皆で協力し合い、残りの冒険を乗り切っていけるといいですね。




さて、後は今回疑問に思ったことを少々。

まずは世界の制度について。

今回王政地区のことを語るにあたり、少し世界の成り立ちが語られましたが、未来の話だからかかなり自分たちの知っている地球とは違う設定のようですね。

世界大戦があったようで、その後地球には世界統一政府が誕生したようです。
要するに、国という概念をなくして、世界中を1つの国にまとめたということみたいです。

世界を壊滅させるほどの戦争だったようなので、かなりの人が死んだのかもしれないですね。
だから再編成という流れになり、政府の力も強くなったのかもしれません。

ゲノム管理法案も、この流れの延長で生まれたものなのだ、と感じました。

そして、だから皆の名前も色々違うんだな、と感じました。
カナタなんかは、日本人の系列なのでしょうね。ルカも、中東とかそっち系かな?

ケアード高校は世界中から優秀な生徒が集められていたのかな、とも思っていましたが、世界が統一されたのが背景にあったのですね。


で、こういう設定にしたからには、何か意味がありそうですよね!
9人の親は世界的に活躍するような人たちばっかりだし、もしかしたら一連の事件にも世界背景が関わってくるのかも?

宇宙に放り出したのも、地球で事件を起こすとまずい理由があったのかな、とも思いました。
うーん、ルカの父親の話辺りから、なんだか物語が壮大になってきた感があります。


今後も世界情勢については語られることがあるかもしれないので、注意していきたいですね。
次から次に気になることばかり・・楽しいですw





最後に、アリエスとセイラについて。

今回シャルスが、2人は似ている・・と言っていましたね。
そこで思ったのですが、もしかして2人って同一人物なのではないでしょうか?!


シャルスはセイラと途中で別れ別れになってしまったので、彼女がその後どうなったのかを知りません。
ということは、セイラは目覚めた可能性もありますよね。

そして、そのセイラが記憶喪失になっていたとしたら・・
シャルスと初対面だと思ったり、彼にセイラだと悟られないことも可能かと思います。

両親も過去と決別するために、あえて彼女に過去のことを教えていない、ということも考えられますしね。


でないと、偶然9人しかいないメンバーの中に、セイラに似ている子がいるなんてこと、なかなか起きないと思うのですよ。
これこそ、不自然ですよね。

アリエスがセイラ・・ありえると思います!


後はもう1つの可能性も考えました。

やっぱりアリエスはセイラなのですが、ザックの父親の研究を利用して、別人格の記憶を植え付けられた可能性はないか・・と。

セイラの両親やシャルスの両親が過去と決別させるため、彼女に処置した・・
考えられないでしょうか。


シャルスの両親は貴族なので、お金はあるはずです。
高度な医療で彼女を目覚めさせることと引き換えに、セイラを2度とシャルスと関わらせないように、記憶を移植して別人にして養子に出す・・
そう画策することもできたはずです。

娘が生きているなら、セイラの両親だってその計画を飲む可能性はあると思います。
シャルスの親も体面を気にするタイプに見えたので、やりかねないかな・・と感じました。



ただそうなると、どうしてアリエスはこの事件に巻き込まれたのか・・という疑問が出てきます。
その理由として思いつくのは、ゲノム管理法案ではないでしょうか。

新しく立ち上がったものであるこの法案は、政府が遺伝子情報を管理するというものです。
もし記憶を移植する際に、何らかの遺伝子への干渉が必要だとしたら・・?

アリエスが遺伝子を採取される際に、そのことがバレてしまう可能性が出てきますよね。
ジェドがまだ研究半ばだとすれば、人道的に遺伝子の操作は禁じられているかもしれません。
そのことがバレると困る人間が、複数出てくるのですよね・・。

突拍子もないような案ですが、意外と人を殺す理由にはなっているような・・。
アリエスもシャルスも、そのことを明るみに出さないように、口封じのために殺されそうになったのでは・・。

うーん、どうでしょうね?この案。
なんか結構いい線いってる気がします。


予測だけで語らせてもらえば、オリーヴがセイラを見た医者だったかもしれないし、マルコがシャルスの父親の企てを知りながら、献金を受けて見逃していた可能性だって言えます。
だからゲノム管理法案の成立に反対していたのかもしれないし・・。

結構皆、つながってくる感じがするのですよね。


ただレイやルーシーなど、関連を探すのが難しいメンバーもいることが、ちょっとこの説の弱さになりますね。
だからあくまで予想で・・w


でも色々な背景が明らかになったことで、少しずつ真実があぶり出されていってるのは感じます。
冒険も後半戦・・
ここから、怒涛の謎解きが始まるのかもしれないですね!



後、個人的に気になったことを付け加え。

シャルスも、アリエスがセイラだと疑っているんじゃないかなーと今回少し感じました。

以前アリエスのオッドアイに、彼が言及している場面がありましたよね。
もしかして、セイラもそうだったのではないでしょうか?
はたまたセイラはオッドアイじゃなかったから、アリエスと同一人物ではないのか・・と訝ってる可能性もありますよね。

今回そこに触れなかったのは、少し違和感でした。
シャルスも、今探っている最中なのかもしれませんね・・。


なんだか奇妙な形で、アリエスとシャルス、カナタの三角関係が出来上がりそうですね。
一体どうなるのか・・

気になります!







さて、次回は第4の惑星イクリスに上陸する回でしょうか。

皆の事情も明らかになり、この航行でも絆は深まったことと思います。

毎回何がしらのトラブルが起きる惑星探検ですが、今回はどうなるのか・・。
そしてどう切り抜けてくれるのか、見守っていきたいですね。

次回も楽しみです☆