前回、4つ目の惑星イクリスに到着した一行。

けれどもイクリスの環境は厳しく、次々に起きるトラブルの前に、ついにアストラ号は航行不能に陥ってしまいました。

アストラ号がなければ、これ以上旅を続けられません。
彼らはこのまま、イクリスから出られなくなってしまうのでしょうかー?!

感想です☆




「SECRETS」#28




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

アストラ号は、壊れてしまった・・。
ザックが損傷個所を確認して、皆のところへ戻ってくる。

ブリッジや後方の機関区は無事だったし、少しなら飛べる・・
彼のその物言いに、カナタの胸は鋭く鳴る。

ザックは皆に言った。
宇宙は飛べない。直すこともできないーと。

彼によれば、前方の反応炉が完全に壊れているということだった。
そうなると、超光速航行のエネルギーが作れない。

部品も工具も、設備もない。
地上を低空で飛ぶことはできるが、宇宙を飛ぶのは不可能だー

ザックの説明に、ルカは自分たちはどうなるのか、と尋ねた。
ザックはうつむく。
自分たちの旅は、ここで終わりだ。この惑星で生きるしかないー

彼はそう言った。
キトリーは震えながら、冗談じゃない、と叫ぶ。
こんな惑星で、どうやって生きればいいというのだ。

するとザックは、居住区はダメージがないのでそこを家にすればいい、と話す。
そういうことじゃない・・キトリーは首を振った。
あたしは自分の家に帰りたいー!!

彼女はそう叫ぶが、ザックは無理なものは無理だ、と彼女を見据える。
その瞳の暗さに、キトリーは言葉を呑む。

代わりに、彼女はカナタに向かった。
だがカナタも、うつむいて言う。
今度ばかりは、本当に終わりだー。

2人の言葉に、キトリーの体からは力が抜けていった。
嘘でしょ・・
その瞳から涙がこぼれ、肩が震える。

そのまま、キトリーは大声をあげて泣き始めた。
ホントにダメなのね。もう帰れないのね・・!!
何でこんなことに・・
彼女の悲鳴を、皆ただ聞き、何も言わない。

ザックが、自分のせいだ、と拳を握りしめた。
もっと注意深く操縦していれば・・。

そう話す彼に、カナタはザックはよくやった、と労う。
指揮をしていた自分の責任だー

彼はそう言うと、帰れると思っていた・・と呟く。
皆と一緒なら、一歩一歩進んでいけると思っていた・・。
カナタが悲観的になるのは初めてなので、皆事態の重さを感じる。

すると、ウルガーがカナタに近づいた。
らしくねえなー
彼はそう言うと、絶望的なときは強がるんじゃないのか、とカナタに問うた。

お得意のサバイバルの心得に、立ち止まったら進まないとかそういうのはないのか・・。
ウルガーは彼なりの言葉で、カナタの心を鼓舞する。
それに気づいたカナタは、うなづいた。

彼は気を取り直し、まずは食料を探しに出よう、と提案する。
どこで生きるにしろ、食料は必要だ。
立ち止まったら進まないー

彼はそう言うと、動き出した。
そっと、ウルガーに耳打ちしていく。
ありがとうー
その言葉に、ウルガーは息をつくのだった。


2手に分かれて、一行は動くことにした。
シャルスたち食料調達班は、ベルト地帯と寒冷地の境目の辺りを探索する。
太陽は見えるものの、雪も降り、スーツを着ていなければ凍える寒さだった。

ユンファとウルガーは、早速食べられそうな植物を見つける。
果樹もあるが、動物はこの辺りにはいなそうだ・・
彼らは話し合いながら、作戦を話し合う。

それを見ていたルカは、大きくため息をついた。
皆もう受け入れたのか・・自分にはとても無理だ。
彼はそう言って、うつむく。

それを聞いたウルガーは、皆わざと明るく振る舞っているのだ、と話す。
動いていないと絶望に襲われるから、目の前の作業をしているだけだ。
そんなすぐに受け入れられる訳がないー

ウルガーがそう話すのを聞いていたルカは、皆も怖いのか、と少し安心する。
ふと、フニがシャルスに、崖の裏に行ってみよう、と提案した。
シャルスは、崖の裏には陽が当たらないから、何もないだろうーと彼女に説明する。

だがフニは、どこか納得いかない顔だ。
彼女は気になる方を指さして、シャルスに示した。
あそこに何かあるよー
その言葉に、皆視線を送る。

すると、何かが光っているのが見えた。
皆の胸は、大きく鳴る。
何だ・・?あれは・・。


一方水調査班は、早速水脈を見つけていた。
アストラ号も少しなら動かせたので、彼らは水を汲み上げていく。

そんな中、キトリーはまだ一人泣いていた。
それを見たザックは、いい加減に気持ちを切り替えろ、と彼女を諭す。
今は生きることを考えるんだ。

だがキトリーは、その言葉に噛みついた。
こんなところで生きて、何になるのよ!!

彼女は泣く。
やりたいことが沢山あった。将来のビジョンだってあった。
大学に行って医者になって、結婚して・・。

でも、もうそれは叶わない。
誰も知らない場所で、一生を終えるなんて・・
彼女はそう言いながら、ザックを睨む。
よくそんな冷静でいられるわね!!

そうなじられたザックは、自分の役割は冷静でいることだ、と返す。
彼はキトリーに、2つの選択肢を提示した。
ここで皆で生きるか、1人で低い可能性に賭けるかー
その言葉に、キトリーは顔をあげる。

ザックが言う可能性というのは、アストラ号に1台積んである人工冬眠装置のことだった。
古いものだが、半永久的に人体保存が可能な装置だ。
これに入って、助けを待つという選択肢もあるーと彼は説明する。

だが助けを待っていることを、知らせる術はない。
何十年でも何百年でも、低い可能性に賭けて待つしかないんだー
ザックは、キトリーを見やった。

話を聞いていたキトリーは、再び涙をこぼす。
もし人工冬眠装置に入ったら、他の8人が老いて死んだ後も眠ったまま待ち続けることになる。
そんなの、1人で死ねって言ってるようなものじゃない・・
彼女は声を震わせた。

何が何でも帰りたいんだったら、それしかない。
ザックは尚も言う。その胸に、キトリーは泣きながら縋りついた。
何でそんなこと言うのよ・・!!

彼女はザックの腕の中で泣いた。
1人なんか嫌だ。意地悪ばっかり言わないで!!
そう怒る彼女の肩を、ザックは優しく支える。

一緒に生きよう。この惑星で皆と・・。
アリエスとカナタは、そんな2人をただ見守るのだった。


ふと、アリエスはカナタはもう覚悟ができているようだ、と感じる。
だが彼は覚悟なんて一生できないかもしれない、と話す。
だましだましやっていくしかないさ・・。

そう言いながら、彼は自分はどこででも生きていける気がするし、ずっと頑張っていればいつか船も直せる気がするんだーと笑う。
その笑みに、アリエスは安心しほほえんだ。

私もそれでいいです、カナタがいるならー
彼女はそう、そっと呟く。

だがその声は、残念ながらカナタには届かなかった。
ちょうど彼の元に、通信が入ったのだ。

その相手は、シャルスだった。
彼は皆に、すぐに来てほしいと言った。
何かあったのだろうか・・カナタたちは、急いで向かうことにする。


彼らは、シャルスに指示された崖の裏に到着した。
目の前にあるものの姿に、皆息を呑む・・。
どういうことですか?
シャルスに尋ねるが、彼もまた分からないと言う。

カナタは、そっと近づいてみた。
何でこの惑星に・・
彼は信じられない、と目を見開いた。

そこにあるのは、アストラ号だった。
同じ形の船がもう1機、そこに存在していたのだったー




















もう1機のアストラ号。


今回はイクリスで生きることになった一行が食料を探すなか、もう1機のアストラ号を発見する話でした。

予想外の展開に、ラストは背中がぞわっとしました。
一瞬タイムリープしたのかなとも思ったのですが、恐らく同じ形の別の船ですよね?

誰かがこの星に、アストラ号で来たということでしょう。
ということは、他に人間がいる・・?!
大事件ですね!!


そもそも、アストラ号のことは今まで全く調べてきませんでしたもんね。
誰が使っていたものなのか、いつ頃造られた船なのか。
なぜあそこにあったのかー
全て謎のままです。

でも考えてみれば、誰かが乗ってきたからあそこにあった訳ですよね。
なのに、船の中に乗組員はいなかった・・

それが意味するところは、船員は何がしかの事故などに遭って亡くなったということでしょう。
イクリスにもう1機あったことを考えても、結構危険な地域を調査する船だった可能性もありますね。


もう1つのアストラ号に誰か人がいれば、その辺明らかになりそうですね。
そして、それが一連の事件に結び付くかもしれません。

危険な星なので人が生きている可能性は、正直半々だと思います。
でも、生きている方に賭けたいですね!

次回船を探索すると思われるので、人に会えることを期待しています。



・・とここまで書いて思いつきましたが、人が人工冬眠装置で眠っている可能性もありますね!
そのための今回のザックの説明だったとしたら、合点もいきます。

イクリスに降り立ったが、カナタたちのように生物の妨害に遭い、飛べなくなってしまった。
だから人工冬眠装置で助けが来るのを待っていた・・
ありえそうな展開ですね。

となると、むしろ一行は助ける側になっちゃいますね。
実際はアストラ号が飛べないので、助けられないのですが・・。


さて、どう展開するのでしょう。
絶望からの、衝撃展開・・
目が離せませんね!!





さて、後は気になったことをいくつか。

まずウルガー。
彼のカナタへの言葉、すごく良かったですね!!

なんか改めて、仲間になったんだなーと嬉しくなっちゃいました。
カナタも、ウルガーがフォローしてくれたのは純粋に嬉しかったでしょうね。


そして、そういうところを見ると、絶対に9人で地球に戻ってほしいと思います。
せっかくこんなに仲良くなって絆も深まったのに、このまま終わってしまうのは余りに辛すぎます。

新たに見つかったアストラ号が動くといいですね・・。
もはやそれしか脱出方法はないでしょう。

船が正常に作動すること、祈っています!!



後はザックとキトリーについて。

今回の2人のやり取りを見て、彼らは互いに必要な存在なのだな、と改めて強く思いました。
互いを分かっているからこそ、どう対応するのが正しいか分かっていますよね。

ザックは冷静そうに見えましたが、それはそう努めているだけ。
キトリーが感情むき出しな分、今までも彼はそうして来たのでしょうね。

そしてキトリーもザックのそういう部分を分かっているから、思いっきりぶつかれるのだと思います。
彼女が泣いて縋れるのは、ザックだけでしょう。


うーん、そろそろ2人も互いの気持ちを確認してもいいんじゃないでしょうか。
ピンチのときほど、燃え上がったりもしますしね!w

傍から見てて、今回はとてもアリエスとカナタが入れる雰囲気じゃなかったですよ。
そろそろ素直になるのも悪くないんじゃないかなー・・

そう感じました。

こんな時ですが、こんな時だからこそ、進展があってもいいですよね。
アリエスとカナタもそうだし、少しずつ関係が進んでいくといいなーと思います!






さて、次回はもう1機のアストラ号を調べる回ですね。

船は動くのか、中に人は乗っているのか。
なぜ、イクリスにあるのか・・。

気になることは山ほどありますね!


このアストラ号だけが、もはや彼らの希望です。
どうか動いて、イクリスを脱出できますように・・。


次回も楽しみです☆