前回、自分たちの運命に立ち向かう決意をした一行。
彼らは親の企みを暴き、自分たちの新しい人生を掴もうと前に進みだします。

いよいよ惑星イクリスも、旅立ちの時でしょうかー?

感想です☆




「REVELATION」#35




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

遭難から84日ー
惑星イクリスでの食料調達は、順調に進んでいた。
キャンプ地を移動しながら、彼らは採集を続ける。

その計画を立てるシャルスを見ながら、カナタは彼は強い・・と感心する。
自分たちの出生が分かり、ショックじゃないのか?
そう問われ、シャルスは考える。

彼はショックではあったが、自分は皆とは違って親と絶縁しているから・・と話す。
既に気持ちを振り切った後だから、ショックは少ないのかもしれない、と。

そう言ってから、彼はカナタはどうなのだ、と尋ねた。
カナタは父親に厳しい訓練を受けてきたと聞いていた彼は、父親の本当の目的に気付いていた。
それを指摘され、カナタもうなづく。

彼は山での事故のとき、初めて父の心配そうな顔を見たことを思い出していた。
思えば、あれも自分の未来の体を案じていただけだったのだ・・。
自分を鍛えたのも、シャルスの言う通り、いずれ乗り換える体を鍛えるつもりだったのだろう。

でも、俺は自分の意志で鍛えることにしたんだー
カナタは、そう言って前を向いた。
お陰でこの体も、そこそこ役立っている。だからそれは別にいいんだ。

その言葉に、シャルスもまた感心した。
カナタのほうが強いよ・・。
彼は食料のことは自分に任せるように言い、カナタには皆のフォローを頼むのだった。


その後、カナタは皆のところを回った。
まずはルカ。
今の心境を訊かれた彼は、そりゃあショックだ、と答える。

だが彼は一方で、どこか吹っ切れたような気持ちもあった。
会ったこともない人物が、彼のオリジナルなのだ。
正直ぴんと来ないのだ・・ルカはそう話した。

怒りも勿論ある。でもどうすればいいのかは分からないから、カナタの言う通り今は無事に帰るしかないのだ・・。
彼はそう言った。
それで新しく人生を始められれば、それでいいー

ルカの言葉を聞いて、カナタはうなづく。
彼は更に言った。

自分は性別がはっきりしないから、色々悩んできた。
その中で、自分でどうにもできないことを悩むのはもったいないと思うようになったのだ、と。
それよりはどうやったら楽しくなるかを考える方がいいー

今じゃこの体だって、気に入っているんだ。
自分がどういう形で生まれたかなんてどうでもいい。
たとえそれがクローンだとしても、自分は自分だー
ルカはそう笑い、大きく両手を広げてみせるのだった。


次に、カナタはウルガーの部屋へ行った。
同じ質問をすると、ウルガーは自分は大丈夫だ、と言い切った。

それどころか、正直なところほっとしている・・
彼はそう話した。
彼は地球に戻った後、ルカの父親を追い詰めることに多少なりとも気が引けていたのだ。
これで迷いなく、奴を牢屋にぶちこめる・・彼はそう前を見据える。

カナタは、家族との縁は切れてしまうぞ、と心配した。
だがウルガーは、それも大丈夫だ、と話した。
俺は一人じゃないだろー

思いがけないウルガーの言葉に、カナタは思わず笑ってしまう。
嬉しさから、彼はウルガーについしつこくしてしまうのだった。


次は、ユンファだった。
彼女はずっと泣いていたが、ようやく落ち着いた・・と話した。

彼女は、母親がなぜ自分に目立つなとあれ程強いてきたのかも理解していた。
それはいずれ成り代わるときに、ユンファが注目を浴びていたら都合が悪いからだ。
母親は若い時から、もう一度歌手人生をやり直そうとしていたのだ。それには、ユンファのことを世間に知られてはならない・・

私、帰ったらどうなるんだろう・・。
ユンファはそう呟いた。
カナタは、親は逮捕されて自分たちには新しい人生が始まる、と力づける。
それを聞いたユンファは、ほほ笑んだ。

それなら嬉しいかも・・
彼女の瞳に、涙が光る。
母親を失うのは辛いが、もう我慢しなくてもいいのだ。
たくさん歌いたい。歌手になりたいー
ユンファは少し嬉しそうに、そう話すのだった。


同じ頃、アリエスはポリーナに自分たちに遭ったことを全て話していた。
話を聞いたポリーナは驚き、信じられないと言葉に詰まる。
そこに、カナタはちょうど通りかかり、2人の会話に耳を澄ませる。

ポリーナは、アリエスに大丈夫なのか、と訊いた。
するとアリエスはうなづき、正直自分が一番ふわふわしていると思う・・と今の気持ちを述べた。

もしすべてが事実だとしたら、母のことやクローンのことなど分からないことはまだ多い。
でも・・彼女はほほ笑んだ。
自分は母の愛情が本物だったということを知っている。だからいいのだー
アリエスははっきりと言う。
私は愛を信じますー

それを聞いていたカナタは、彼女のその強い表情に魅入られる。
声をかけず、そのまま彼はその場を後にするのだった。


夕方ー
キトリーとフニの元に、ザックがやってきた。
それを見たフニは、キトリーにもう大丈夫か?と声をかける。

キトリーはうなづき、大分吹っ切れた、と答えた。
今まではずっと母親の敷いたレールを歩いてきた。
それが良いことだと思っていたけど、結局は母親の言いなりだったのだ・・
彼女は過去を思い返す。

でも真実を知った今は、何だか解き放たれたような気分なのだ・・
そう話す彼女を見て、フニは安心する。
その様子にキトリーは、フニのほうがしっかりしているのはおかしい、と不満を漏らす。

するとザックが、人格は遺伝子だけで決まる訳ではない、と説明する。
別の場所で別の親に育てられたフニは、既に同じ人間とは言えないだろう・・

その言葉に、キトリーとフニは顔を見合わせて笑い合う。
遺伝子なんて関係ない。誰と関わってどういう経験をするかで、自分は決まる。
この旅で自分は変わった。それが嬉しいー
そう話すキトリーの瞳には、涙が滲むのだった。


その夜ー
船の中に大激震が走った。
空気が重いから・・と、このタイミングでキトリーとザックが交際を発表したのだ。

結婚の約束もしていると聞き、一行はパニックになる。
キトリーは照れるが、ザックはいつもと変わらない様子でキトリーの良さを語りまくる。

そのザックの調子に、ドキドキを共有させられてどよめくメンバーたち。
いつもの調子が船に戻ってきて、アリエスはほっとしていた。

どんなことが起きても、このメンバーは明るくて強くて、無敵なのだー
彼女はそう誇らしく思うのだった。




















運命に立ち向かう。


今回は自分たちがクローンだと知った一行が、それぞれの思いで運命に立ち向かおうとする話でした。


こういう時に中心で動くのは、やっぱりカナタですよね。
でも今回は彼が喝を入れなくても、皆が自分たちで自分の人生に立ち向かおうとしているのがすごく印象的でした。
この旅で、本当に皆変わったのだな、と嬉しくなりました。

以前は皆、もっと自分の中にこもりがちだったと思うのですよね。
それが9人で色んな苦難を乗り越える内に絆が強まり、自分の思いを相手にちゃんと伝えられるようになりました。

思いを伝えるには、自分の中で向き合うという作業も必要ですよね。
それが自然にできるようになったということだと思います。
自ら前を向けるようになったメンバー・・これなら地球に戻っても大丈夫だろう。
そう安心させてくれる力強さが、そこにはありました。


ルカは自分を自分だと認められた。
ウルガーも、仲間を家族だと自身の口で言えた。
ユンファも、歌手になりたいと夢を口にできた。
アリエスも、母の愛は本物だ、と主張できた。

皆、事実を受け入れながら、未来を見ていますね。

カナタやキトリー、ザックももそうですね。
与えられた道を歩く中で、彼らは自身のやりたいことを見つけてきました。
それは親のレールから外れた、ということです。

そして自身の経験や出会った人たちに影響を受け、新たな自分の道を模索していく・・
そこに、クローンであることは関係ありません。

遺伝子は親のものでも、彼らはもう立派に一人の人格なのです。
そのことが確認できて、むしろ良かったのかもしれません。


親の呪縛から逃れて、皆新たな人生を歩むときが来たのです。
彼らの未来が幸せなものであるよう、祈っていきたいですね。



ただ今回も、やっぱりシャルスだけちょっと違う気がして違和感・・。
彼には夢とかないのかな?
なんだか彼だけ、明確な意志が語られていないようでふわふわしている感じがします。。

アリエスの謎も気になるけど、なんだろう、シャルスのこの違和感は・・。

彼だけ吹っ切れているから・・なのかな?
前回の考察も含めて、やっぱり彼の動向は気にしていきたいですね。

うーん、違和感を上手く言語化できないのがもどかしい。。






さて、後は今回恋愛面も動いたと思います!

キトリーとザックはまぁ分かってたことだからいいとして、カナタに変化がありましたよね?!

ちょっと頬が赤くなってたし、あれはアリエスの優しさ・心の大きさに魅かれたのではないでしょうか。
その後の表情も何だか意味深だったし、これは冒険のラストで一気に2人の恋も動き出すのでは?!


キトリーとザックのカップルも好きですが、やっぱり主人公同士の恋愛も大事ですよね!
この先2人がどうなるのか・・シャルスが入ってくるのか?
その辺も気になります。

一気に進展するといいなぁ。
わくわくしますね!







さて、次回はいよいよ惑星イクリスを出発でしょうか?
なんだかんだ一番長かった旅でしたが、得たものもたくさんありましたね。

皆の絆も、ますます深まったことと思います。

ポリーナの調子も良くなっているようで、一安心。
最後の惑星の旅もどうなるか、楽しみですね。

次回も楽しみです☆