今回から、2巻です!

前回、巣を求めて、謎の匂いのするヤクザの事務所へ赴いたネウロと弥子。
彼らはそこで起きた殺人事件の謎を解き、見事事務所を手に入れることができるのでしょうか?!

新たな謎の始まりです!

感想です☆





ひとりきりの歌姫~第8話 「高【かくど】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

事件が解決できたら、この事務所をくれー
ネウロの申し出に、事務所の男たちは大笑いした。

鷲尾(わしお)も笑いながら、考えておくと答える。
もっとも、無事に乗っ取られたらの話だけどね・・
そうにやつく男たちに、ネウロも笑みを返す。
ええ・・両方とも他愛のない話ですー

すると男たちは、それではフェアじゃないと言いだした。
彼らは事務所を賭けているし、社員の吾代(ごだい)もぶっ飛ばされている。
弥子(やこ)たちが事件を解決できないときには、それ相応の代償は払ってもらわないとなー
男たちはそう言って、2人を見回す。

それを受けたネウロは、弥子の肩を掴んだ。
では、弥子が男たちの望む場所でタダ働きするというのはどうでしょうー?!
彼はにっこりと、とんでもないことを言いだす。

男たちはその申し出を、快く受ける。
一人売られた弥子だけは、戸惑いを隠せないのだった・・。

その後、男たちは悪くない話に、盛り上がりを見せた。
そんな中、弥子はネウロに詰め寄った。
そんな賭け、私は絶対嫌だからねー!!

彼女はそう言い、そもそもなぜここを選んだのか、と疑問を口にする。
もっとリスクの低い場所を選んだ方がいいー

弥子はそう主張するが、ネウロはこの場所が気に入っているようだった。
彼は全体に漂っている瘴気が自分好みだ、と嬉しそうに室内を見回す。

そこで焦った弥子は、もしも謎が解けなかったらどうするのだ、と問いただす。
だがその瞬間、ネウロは無駄口をぴたりとやめた。
彼は弥子を見つめ、笑みを浮かべるー

それは我が輩に言っているのか?
我が輩を誰だと思っている。魔界の謎を喰い尽くした男だぞー

その言葉に、弥子は口をつぐむ。
ネウロは早速話を聞きに、男たちの元へ向かった。
弥子はその後ろ姿を見ながら、ため息をつくのだった・・。


今回の事件の被害者は、早乙女金融の社長である早乙女國春(さおとめくにはる)だった。
事件は3日前、皆が仕事を上がった後に起きた。

その日は吾代がミスをしたせいで、早乙女だけは居残って仕事をすることになっていた。
男たちはいつもの店で飲んでいると早乙女に話し、事務所を出ていく。

その後彼らは会社のすぐそばの飲み屋で、早乙女を待って時間をつぶした。
だが・・早乙女は一向に来なかった。

鷲尾が電話をかけても出ない。
仕方なく、鷲尾は事務所に様子を見に行った。

しかし・・早乙女には、事務所にいつも鍵をかける癖があった。
鷲尾はドアを叩いたが、灯りはついているのに中からの返事はない。

そこで後から来た吾代が、ドアを蹴破る。
そうして中に入った彼らは、目の前の光景に息を呑んだー

そこには、首と体がすっぱりと分かれた早乙女の姿があった。
鮮やかで鋭い切り口・・凶器は恐らく日本刀だろう、と彼らは話す。

それを聞いていたネウロは、社員5人の中に犯人がいる可能性を尋ねた。
だが男の一人が、それはない、と言い切る。
この事務所にはあんな切り方をできる人物はいないし、飲み屋でも皆席をはずしたのは5分ほど・・。
事務所へ行き早乙女を殺すことはできても、凶器を隠す場所も時間もないだろうー。

何より、ドアと窓には内側から鍵がかかっていた。
ドアの鍵は早乙女が持っていたし、窓から入れるのも隙間風くらいしかない。
とにかくすべてが謎なんだ・・
男たちはそう首を傾げた。

弥子が、殺す人に心当たりはあるのか、と尋ねる。
すると男たちは、口々に語った。

自分たちは末端の組織だから、抗争に巻き込まれるようなことはまずあり得ない。
だが自分たちはノルマのためなら、金貸しに限らず何だってやる。だから心当たりなんて、いくらでもある・・。
小さな事務所を守ってるだけの人だったが、自分たちは皆早乙女を尊敬していた。
はぐれ者だった自分たちに食い扶持を与えてくれたのだから・・!

だがその時、起き上がった吾代が口を挟んだ。
感謝なんて、俺はさらさらしてねぇけどな・・。

彼の言葉に、鷲尾が怒る。
しかし吾代は、早乙女には恩などないと叫ぶ。

早乙女は自分たちに、安い給料で危ない仕事ばかりさせた。
だから自分は犯人に、感謝さえしている・・
そう言う吾代の顔が、醜く歪んだ。

正直思うんすよ、このまま犯人は見つからなくてもいいかなーって。
自分たちで解決しようと言ったのも、その為だー

その狂気に、弥子の背筋は震える。
だがネウロは気にせず、待ちくたびれて捜査を開始する。

ー無気力な幻灯機・・

彼がそう呟いた瞬間、2人の体を何かが包んだ。
ネウロは、自分たちの解像度を下げたのだ・・と説明する。

これで半径10m以内では、自分たちの存在は極端に目立たなくなった。
男たちには2人がここにいて動いていることは認識できるが、具体的な内容まで目が行かなくなったのだ・・。

ネウロはそう言うと、早速調べ始める。
そこで弥子は、さっきから感じている疑問をネウロにぶつけてみることにした。

ねぇネウロ、犯人ってもしかしてこの中にいたりする・・?

するとネウロは興味深そうに、眉を動かした。
どうしてそう思うー?
そう問われて、弥子は勘かな・・と答える。

その瞬間、ネウロは天井に貼り付いて彼女を見下した。
このナメクジがー

彼はそう呟くと、謎は高い場所から全体を見ないと解けはしない、と話した。
勘で謎を見るとは何事だ。下等生物は地面を這いずり回れー
そう言い、彼は弥子の頭を床になすりつける。

その手を、弥子は振り払った。
何するー
そう言いかけて、彼女は気づく。

いつのまにか幻灯機の威力は消え、目の前にいたのが吾代に入れ替わっていたのだ。
当のネウロは、悠々と調査を続けている。
恐ろしい顔で睨む吾代を目の前に、弥子は唇を噛んだ・・。

その時、ネウロが皆に声をかけた。
彼は弥子がもう謎を解いたから、これから必要なものを買ってくるーと告げる。

それを聞いた一行は面食らいつつも、逃げるつもりじゃないだろうな、と2人を疑う。
するとネウロは、心配なら弥子を置いていく、とウインクする。
僕がもし逃げたら、煮るなり焼くなり好きにしてくださいー

そう言って、彼は出ていってしまう。
残された弥子に、男たちの視線が集中するー
吾代に命令され、彼女はソファに座ってネウロの帰りをただひたすら待つのだった・・。




















切断された死体の謎。


今回は事務所で殺害された社長の事件の謎を解く回でした。

今回の謎の焦点は、殺害方法と密室ですね。
・・う~ん、まったく分かりません!!w

ネウロの言葉から察するに、上から見ることで何か見えてくるのでしょうね。
サブタイトルもそうだし・・。

上から鎌を降らせたとか?
でもそれだったら凶器は見つかってるはずだしなぁ・・。

見つからない凶器・・一体何なのでしょう。


密室に関しては、凶器の謎が分かればおのずと分かる感じもします。
恐らくこの密室は意図的に作ったものではなく、早乙女の習性が生み出したものなのではないでしょうか。

その中で犯人は、凶器を残らない形で、自分の手を使わずに殺害してみせたー
それなら、密室の謎には説明がつきます。

やっぱり問題は凶器が何なのかですね。
次回の答え合わせが楽しみです・・。



そして犯人ですが、これは恐らく社長代行の鷲尾ではないでしょうか。
いや、ただの勘なんですが、吾代は怪しすぎて逆に違うだろうと思います。

そうなると他に目だっているのは鷲尾くらいなので、彼じゃないかなぁ・・と。
本当に単なる勘ですねw

案外目立たないキャラが犯人の可能性もあるので、これも次回を待とうと思います。


そういえば弥子の勘は、どういう種類のものなのでしょうね。
吾代を怪しいと思っているのかな?

幾つか謎に触れてきたことで、弥子の勘も案外冴えてきているのではないかと思っています。
ネウロに置いていかれたことだし、ここは彼女の真価が発揮される場面かもしれないですね。

無事に事件の謎を解いて、事務所を手に入れられるのか・・いや、絶対手に入れるんでしょうけどw
続きが気になる展開ですね。

また犯人のインパクトある描写も待たれますよ~。
どんな答えが待ち受けているのか、ドキドキして待ちたいと思います!








さて、次回は回答編ですね。

大恩ある社長の早乙女を殺したのは、一体誰なのか。
その動機は?殺害方法は?

色々なことが気になりますね。
吾代の本音も知りたかったりしますし・・。

また、弥子は無事でいられるのでしょうか?!w
次回も楽しみです☆