前回、謎への糸口を見つけたネウロ。

彼はトリックを証明するため、準備に入ります。

果たして、事件の犯人は一体誰なのかー?!

感想です☆





ひとりきりの歌姫~第9話 「紐【ひも】」





※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

弥子(やこ)は男たちの視線を一身に浴びながら、出されたせんべいを口にした。
お母さん、そして死んだお父さん・・弥子は今、売られるかどうかの瀬戸際ですー


彼女が震えて待つ間、ネウロは街で必要なものの買い出しをしていた。
そんな彼に、車から声がかかった。
相手はー笹塚(ささづか)だった。

彼は石垣(いしがき)と一緒にいた。どうやら何かの捜査中のようだ。
今日は弥子は一緒じゃないのか?
笹塚にそう問われ、ネウロは弥子に頼まれた買い物中なのだ、と満面の笑みで答える。

それを聞いた笹塚は、おつかいねぇ・・と息をついた。
その態度に疑問を感じるネウロに、彼は言う。
あんた、おつかいってキャラっぽくないからさ・・。

その言葉に、ネウロの目は細くなる。
だが笹塚は、別に深い意味はない、とその話を終えた。

そして彼は手伝おうか、と言ったが、ネウロはその申し出を断った。
弥子は今頃一人で颯爽と事件を解いているから、大丈夫です!!
彼はそう言って笑うのだった。


一方弥子は吾代の見張りを前に、背を縮こまらせて座っていた。
ネウロ、早く帰ってきてよ。耐えられないよ、この空間・・。

彼女はいっそ逃げてしまおうか、と考える。
だがそれに気付いた吾代が、無駄だ・・と口を開いた。

彼は弥子を絶対に逃がしはしない、と目をぎらつかせる。
そして黙った弥子を見て、大きく息をついた。
うちの奴らもどうかしてるぜ。外部の人間に、この事件を解かせようなんてなー

それを聞いた弥子は、どうしてそんなに内部で解決したがるのか、と訊いてみる。
隠しても、いずれはバレるだろう。それに殺された社長にだって、家族がいるんじゃないのか?
そう問われた吾代は、笑いだす。

この職場に、親族のいる奴なんかいねぇよ。だからここにいるんだー
彼はそう話した。

自分たちには組織の中で一番汚い仕事が回ってくる。それは彼らに親族がいないからだ。
たとえ死んでも闇から闇へ・・都合のいい人材なのだ。

だから社長が死んだところで、いなかった者扱いされるだけだ。
それなら、最初から自分たちで解決しようと思っただけだー

吾代の話に、弥子は思わずひどい・・と漏らす。
だが吾代はひどくない、と言い切った。
それが俺たちの存在価値だー

そう話しながら、彼は早乙女(さおとめ)との記憶を思い出す。
彼も以前、弥子と同じことを早乙女に尋ねたことがあったのだ。

吾代に問われた早乙女は、それで上等じゃないか、と笑った。
心配するな、仮にお前が死んだらビールくらいは備えてやるよー

そう言うと、早乙女は吾代に言った。
全てに満足できる仕事なんてない。自分たちはむしろ幸せなのだ、と。

この仕事は食うにも寝るにも困らないし、退屈もしない。
それなのに、お前はまだ他に何か欲しいのか?

そう問い返された吾代は、答えることができなかった。
そのことを思い出した彼は、早乙女に呼び掛ける。
社長、こんなザマになって、まだ幸せとか言えるのかよ・・。

その時、弥子が口を開いた。
彼女はちょっと安心した・・と笑みを浮かべる。
さっき死んで良かったようなことを言っていたから、犯人かと思ったこともあった。
でも吾代はちゃんと社長のことを思っていたのだー

ー素直じゃないんだ。

その笑みに見透かされた気になった吾代は、溜まらず弥子の顔にナイフを向ける。
だがそこに、ネウロが戻ってきた。
彼の姿に、男たちも席を立ちあがる。

ネウロは、トリックに使われた道具は全て揃えてきた・・と語った。
早速これらを仕込んで、弥子の推理を披露しようー

そう言うと、彼は天井に向けて手を伸ばした。
その前に、まずは1つ確認事項をー。
彼は天井の四隅に開いたねじ穴を示す。

この4つの穴が、犯人が一切部屋に立ち入らず、早乙女の首をはねたトリックの痕跡なのだー

彼はそう話すと、男たちを一旦外に出す。
そうしてトリックの仕込みを始める彼に、弥子は思わず叫んだ。

ひどいよ、突然置き去りにするなんてー!!
彼女がそう訴えると、ネウロは珍しく謝った。
そして面食らう弥子に、詫びだと言って彼はメロンを手渡すー

そのメロンは、マスクメロンだった。
高級なプレゼントに溜まらず、弥子は大事に抱きかかえる。

そんな彼女を、ネウロは社長の椅子に座らせた。
そして化け物にも良いところがあるんだ、と笑う弥子に、彼はうなづく。
なあに、それで済むなら安いものだ・・。

それから、彼は外の皆を呼んだ。
いよいよ、謎解きの時間だ。


ネウロはまず、凶器の正体について触れた。
被害者の首を一刀両断した凶器・・男たちは皆、大ぶりの刃物を想像したはずだ、と彼は言う。

だがそれこそが犯人の狙い。
凶器を隠す時間のない人は、自然と犯人の線が薄くなるからだ・・。

そう話すと、ネウロは弥子にメロンを高く掲げるようにささやいた。
皆に見せびらかすのだーそう言われて、弥子は素直に従う。

それを確認すると、彼は窓に挟んだ紐に手をかけた。
結論から言うと、犯人は鍵のかかったドアから入って殺したのではない・・下の部屋から殺したのだ。

それを聞いた男の一人が、窓からよじ登って侵入したのか?と尋ねる。
だがネウロは首を振り、紐を思いっきり引っ張った。
このようにしたのですー

その言葉と同時に、天井の四隅にかかった紐が引っ張られる。
そしてその紐は真っすぐに、メロンへと向かった。
弥子の手の中のメロンが、真っ二つに割れるー

その衝撃に、弥子は目を剥いた。
脂汗がにじみ出る中、ネウロは笑みを浮かべてトリックを披露する。

これは強力なゴムの間に細いワイヤーを張った・・いわばギロチンのパチンコなのだー

犯人は予め、天井の四隅にこの仕掛けを張っていた。
ゴムもワイヤーも梁の色に合わせた黒にすれば、普通に暮らしていればまず気付かれることもない。

だが後ろ側のゴムを一旦引けば、正面のゴムがフックから外れ、被害者へ一直線に向かう。
犯人はこれを、被害者が1人机に座った瞬間を狙って、発射したのだ。

彼の話す推理に、男たちは言葉を無くすー
ネウロは、窓についた筋状の血痕にも気づいていた。
これは犯人が下の部屋からワイヤーを回収したときについた血だ・・
彼はそう説明する。

細い紐状である凶器は、切って巻いてポケットにしまえる。
全ての工程に、5分はかからないはずだー
そう言うと、彼は犯人の正体を明かそうとする・・

だがその瞬間、弾丸がネウロの瞳を貫いた。
その衝撃で、彼は倒れ込む。
弥子は何が起きたか分からずに、ただ呆然と彼を見つめた・・。

すると、男が言った。
もう十分だろう?これ以上お前らの探偵ごっこに付き合ってやる暇はないー

そう話す男の手には、拳銃が握られているのだった。




















殺害のトリック。

今回は殺害方法をネウロが明かしていく話でした。

犯人までは届かず・・!!
でも早乙女を殺した凶器は、見事に発覚しました。

なんとワイヤーのギロチン台を使用したとは・・。
「銀狼怪奇ファイル」を思い出しますね(古!)

実際に切れ味はすごいんでしょうね。
早乙女、即死だったんだろうな・・。
改めて残忍な殺害方法に、背筋がぞっとしました。


その前に吾代との思い出を見ていたから、余計に悲しくなりましたね。
早乙女、良い人だったんですね。
鷲尾も言ってましたもんね。そんな人が死ぬのは、どれだけショックなことだったでしょう・・。

吾代の言葉も、思いの裏返しだったんですね。
本当は誰よりも早乙女のことを思っていて、彼の死をなかったことにしたくないからもがいていたのです。
真実が分かってくると、切なさが増しますね・・。

弥子も、ちゃんと彼のことが分かって良かったですね。
話せば理解できることもありますよね。


こうなってくると、吾代は犯人ではありませんね。
だとすると、やっぱり怪しいのは鷲尾。

彼が真っ先に事務所に早乙女の様子を見に行っていたのだし、これはもう犯人確定なのではないでしょうか。


で、多分彼でしょうが・・ラストでネウロを撃ったのは、何のためでしょうね。
犯人だとバレるとマズい・・?でも今更な気もします。

もしかして皆殺しにして、事件そのものを隠蔽するつもりなのでしょうか。
吾代が言っていたように、ここにいる男たちは皆親族がいません。

だから殺してしまえば、事件の発覚はなくなるかもしれないのですー。


そうであるなら、彼もまた相当に残忍な犯人ですね。
次回、その本性が暴かれるのでしょうか。

どんな恐ろしい見た目になるのか・・
ドキドキしますね!





さて、後は気になったことを。

まずは弥子。
彼女は人間だからというのもあるでしょうが、人の気持ちを理解できる子なんですね。

きっと彼女自身も大事な人を失っているからなのでしょうね。
吾代にほほ笑む顔、尊かったです・・。

なんか2人、分かり合える感じが出てましたよね~。
吾代はこの事件で終わりなのかな。ちょっと寂しい気もしますね。

いっそ事務所に居残ればいいのにな~なんて思いました。
弥子といると、彼自身丸くなっていけるんじゃないかな・・。

そんな可能性を感じました。



もう1つは、笹塚。

やっぱりネウロのことは、怪しんでいるようですね。
確かに見た目からして、弥子に大人しくつき従う感じじゃないもんなぁw

ただ彼はあくまで見守るスタンスのようですね。
深くは関わる気はなさそう。

刑事なのにそれでいいのかという気もしますが、それぞれのスタンスもありますからねぇ。


でもネウロは、気を付けた方がいいとは思います。
あんまり目立つ行動をすると、目をつけられかねないので。。

今後も笹塚は2人に関わってくるのでしょうね。
味方となるか敵となるか・・

気にしていきたいと思います。








さて、次回は犯人の正体が明らかになる回ですね。
恐らく鷲尾でしょうが、動機についてはまだ分かっていませんね。

ショックを受けるだろう吾代が、どんな対応を取るのかも気になります。

なんだか救われない事件の予感がしますね・・。
どんなラストを迎えるのか・・

次回も楽しみです☆