前回、早乙女を殺したトリックを見事解いてみせたネウロ。
だがそんな彼を、銃弾が襲いますー!!

発砲した犯人は、一体誰なのか。
そして彼が早乙女を殺した動機とはー?!

事件もクライマックスです!!

感想です☆






ひとりきりの歌姫~第10話 「雛【ひな】」




※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

銃を撃ったのは、鷲尾(わしお)だったー
お前たちのデタラメな推理に付き合う時間は終わりだよ。
いい加減お引き取り願おうか、死体でな・・。

彼の凶行に、吾代(ごだい)は異議を唱えた。
なんで今撃つ必要があったんだ?
そう問われた鷲尾は、笑みを浮かべる。

最初からこのつもりだったさ・・。
彼は事件が解決しようがしまいが、2人共まとめて殺すつもりだった、と話す。
だが納得できない吾代は自身も銃を構える。
俺はまだあいつらの推理を聞きたいんだー

すると鷲尾は、大きく息をついた。
彼は吾代に、2人を生かしておくデメリットを語る。
2人はここで起きた殺人事件を知っている。
このまま帰して、警察に駆けこまれたらどうするんだ?

その言葉に、皆反論できずに黙る・・。
だがその時、彼が口を開いたー

違う、あなたは怖くなったのです。

その声は、ネウロだった。
彼はふらつきながらも、起き上がる。
なぜならこのまま弥子(やこ)の推理を披露したら、自分が犯人だと分かってしまうからだー

その姿に、男たちは息を呑む。
銃撃を受けて生きているなんて・・
そう驚きながらも、鷲尾は笑う。
自分が社長殺しの犯人?何を根拠に、そんなことを・・!!

そこでネウロは弥子(やこ)の肩を借りながら、トリックのもう1つの利点を説明した。
それは正面のビルの窓に反射して、下の階の空き部屋からこの階が観察できるという点だった。

この利点を使えば、仕掛けを発動させるタイミングが計れるし、被害者の死亡確認だってできる。
そして事が終われば、後はこのビルを去るだけでいいのだー

だが他の皆や外部犯なら、下に降りることができた。
でも鷲尾にはできなかった。
凶器に触れてしまったのか、血のついた足跡を事務所に続く階段に残してしまったのだ。

だから鷲尾は、上の階で皆の到着を待たなければならなかった。
居酒屋では皆1回は席を外したと言ったが、この階段を上る必要があるのはたった一人。
一番最後に席をはずし、一番最初に現場に現場に来た人物のみー

それは社長が電話に出ないと嘘をつき、居酒屋を抜け出した鷲尾に他ならないー
ネウロの瞳が、真っすぐに鷲尾を射抜いた・・。


後は靴の跡を照合すれば済む話だ・・。
ネウロがそう言い切ると、皆の目が一斉に鷲尾に向いた。
彼が何も言わないのを見て、吾代は尋ねた。

マジであんたなのか。だとしたら、なんで社長を殺した・・?!

すると鷲尾は、遊びすぎたか・・と呟いた。
探偵なんてすぐ始末すりゃよかった。ガキの頃みたいに・・。
彼は、自分のことを話し始めた。

小学校の頃、友達とクラス委員に立候補して、友達が受かったことがあった。
鷲尾はすぐに友達を半殺しにし、自分がクラス委員になった・・

なぜだか、我慢できないんだ。自分の住んでる「巣」の中で、自分以外の奴が中心にいることが・・。
彼の動機に、皆呆然と目を見張る。

あの夜、鷲尾は早乙女(さおとめ)に電話をかけた。
彼は普段と変わりない早乙女を下の空き部屋で観察しながら、天井に何か見えないか、と持ち掛けた。
早乙女は顔を上げ、何か鳥の形のようなマークが描かれているのに気が付いた。
何だありゃ・・
そう呟く声に、鷲尾は笑みを浮かべてワイヤーを引っ張る。

予約の印ですよ、社長ー

その瞬間、電話の先にゴトッという音が響き渡ったー
彼は計画の成功を知り、笑う・・

その「巣」の中心であるその席には、俺が座らなくちゃいけないんだー

一番になりたいんじゃない。ただ「巣」の中心にいたいだけなんだ・・
そう話す鷲尾の顔が、醜い鳥の姿に変わっていくように、吾代には見えた。
鳥は笑いながら、吾代の馬鹿さは実に上手く利用できた、と話す。

吾代の仕事のミスをでっちあげて早乙女に残業させられたし、吾代なら事件を隠そうと言うと思っていたー
鷲尾に利用されたことを知った吾代は、その言葉に思わず彼に掴みかかる。

この野郎、そんなくだらない理由で社長を・・!!
その時、2人の間にネウロが入った。
まったく、実にくだらない。

その声に、2人はぎょっとして振り返った。
ネウロはまだ撃たれた目を隠しているものの、その姿はピンピンしている。
自分以外のひな鳥を蹴落としたくらいで、その「巣」が自分のものだと安心してしまうとはねー
彼がそう話すのを見て、鷲尾は震えた。

なぜそんなピンピンとしていられる・・確かに俺の弾は、脳天を貫いたはずだぞ!!
彼がそう叫ぶと、ネウロは笑みを浮かべた。
そう見せていたほうが、あなたも喋りやすいかと思いまして・・。

そう言うと、彼は隠していた目から手を離した。
その目の先に、弾丸が見えるー

撃たれたとき、幸運にもまばたきをしましてねぇ。上手いこと弾丸をキャッチできたんですー
その余りに無理のある説明に、場にいる誰もがツッコミを入れる。

だがネウロはそんなこと意に介さず、鷲尾の首を掴んだ。
彼は弾丸を鷲尾に向けながら、語る。

あなたはまるで分かっていない。
いかにひな鳥が巣を支配していようが、天敵からの侵略にはまるで無力ということを・・。

今日から、この「巣」は我々のものだー
ネウロはそう言うと、弾丸に魔力をこめる。
その瞬間、鷲尾の前に彼を撃とうと狙う暗殺者の姿が現れた。
その恐ろしい姿は、鷲尾を照準に選んだまま、離れないー

さ、お逃げなさい。巣を失ったひな鳥は、一生地べたを逃げ回らなくてはね・・。

ネウロのその言葉と同時に、鷲尾は恐怖の余り逃げ出した。
すかさず吾代が追おうとするが、それをネウロは止めた。

追う必要はない。もう彼には何もできません。
吾代はそれでも納得できず食い掛るが、ネウロは言った。
事件は解決し、犯人は無力化した。
殺された社長も満足しているだろうに、この上あなたはまだ何か欲しいのですか・・?

その後ろに早乙女の姿が見えた気がして、一行は口をつぐんだ。
吾代も息をつき、それで十分だ・・とうなづく。
その姿を見た弥子は、ほっと安堵した。

事件は解決した。
吾代は礼は言わないぞ・・と2人に言う。
するとネウロも、礼などいらないと笑った。

あなたたちは、ただここを出ていってくれればいいのですからー

その言葉に、男たちは一斉に顔を上げる。
・・え?
呆然とするその顔を見回しながら、ネウロは言った。
約束でしたよね、弥子が事件を解決したら、この事務所をくれるって!

だから早いとこ出ていけ、荷物も全て持っていけー
そう言われた男たちは、次第に怒りを露わにする。
彼らは武器を取り、そんな約束覚えてない、と戦う姿勢を見せた。

その姿に、ネウロは目を細める。
では覚え込ませてやるとしよう。せっかくだ、我が輩が直々になー


その後、吾代たちはボロボロの姿で、事務所を後にした。
ネウロには、男たちが束になっても叶わなかったのだ。

彼らが出ていくのを見ながら、弥子は気の毒に・・と息をついた。
するとネウロは考える。
あの手の輩は、後腐れがなくれ使えそうだな・・。

彼はそう呟くと、1匹の虫を吾代につけた。
どうやら彼を駒としてストックしておくつもりらしい。
自分と同じ運命を辿るであろう彼に、弥子は心底同情するのだった・・。

ーかくして、ネウロの食事の場は整った。
探偵役の弥子に、助手のネウロ、そしてこの場所ー
彼は社長の椅子に、どっかりと座った。

魔界探偵事務所の完成だー

その名は、桂木弥子の魔界探偵事務所となった。
弥子はまだ流れに乗れずにいたが、謎は彼女のすぐそこに迫っていた。

まもなく、彼女の名は一層知れ渡ることになる。
1人目の依頼人の訪問によってー




















探偵事務所、開設。

今回は鷲尾の謎を喰い、弥子とネウロが探偵事務所を手に入れる話でした。

いきなり撃たれたので心配しましたが、さすがネウロ。
何事もありませんでしたね。

まばたきで銃弾を受け止めたのは、笑いました。
そんなの見せられて、どう反応したらいいんだw


鷲尾に関しては、予想以上のクズでしたね。
殺害方法が残忍なのでどんな動機かと思ったら、早乙女自身には恨みはなかったとは・・。

ただ自分が巣の中心にいたいだけーそのためなら、邪魔者を殺すことは厭わない・・。
竹田を彷彿とさせる、自分勝手な犯人でした。


彼が2人しか手にかけていないとは、到底思えないですね。
今まで何人が、彼の狂気に引っかかったのか・・。

これ以上犠牲者が出ないことは喜ばしいですが、余りに犠牲が大きいですね。
早乙女、良い人だったのに本当に気の毒です・・。


吾代も可哀想でしたね。
まさか尊敬する早乙女の死に、自分が利用されていたなんて・・。

でも復讐に関しては、あれで良かったのだと思います。
彼自ら手を下すこともできますが、そうしたところで早乙女は戻ってこないし、吾代の心だって晴れませんよね。

それよりは、早乙女が満足しているだろうことを思って前に進む方が、早乙女も喜びますよね。
他のメンバーは、皆心根は良い人だったようですし。
鷲尾に出会ったことが、不幸でしたね・・。
彼がこのまま苦しんで、もう誰にも手をかけないだろうことを思うと、ほっとします。


ネウロは謎を喰うためにやっていることだけど、どの事件も犠牲者がまだまだ増えてもおかしくなかったでしょう。
それを止めたのだと思うと、彼は謎を得ると同時に人々を救っていることにもなりますね。

ネウロが人間界に来た意味・・
少し見えたような気がしました。


そしてそれが弥子にも伝われば、彼女ももうちょっと謎解きに身が入るような気がします。
段々ネウロの良さにも触れていっていますし、弥子が探偵業を楽しむ日も近いかもしれませんね。

事務所も開設したし、今後の2人が楽しみですね!!



そして、吾代もレギュラー入りしそうな終わりでしたね。

彼が易々と入るとは思えないけど、そこはきっと弥子同様ネウロの脅迫で引きずりこむんでしょうねw
弥子も言ってたけど、目をつけられて本当気の毒・・(^^;)


ただ登場人物が増えるのは、純粋に嬉しいですね。
吾代が事務所で働くとしたら、用心棒的な役割?
それとも弥子のボディーガード?

・・ボディーガードは、ネウロがいるから必要ないですかねw


なんだか新しい物語の始まりといった感じで、わくわくしますね。
何やら次の事件は凄そうだし、弥子とネウロのことが世間に知れ渡るのも時間の問題のようです。

そうなると究極の謎にも近づくでしょうし、これは物語が加速する予感!!

次の事件、期待して待ちたいと思います。







さて、次回は探偵事務所ができて初めての事件ですね!

何やら弥子の知名度をあげる事件のようです・・。
依頼人か犯人が有名人とか?
犯人が世間を騒がす連続殺人犯・・という可能性もありそうですね。

次の謎は、ネウロの脳髄の空腹を満たすのかー?

次回も楽しみです☆