前回、世界の歌姫アヤ・エイジアの依頼を引き受けたネウロたち。

彼女の知名度と謎に興味を引かれたネウロ。
その謎は、彼の眼鏡に叶うものなのでしょうかー。

感想です☆




ひとりきりの歌姫~第12話 「釣【つり】」




※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

桂木弥子(かつらぎやこ)探偵事務所を開いて、最初の依頼人ー
それは世界的歌姫、アヤ・エイジアだった。

ソファに座った彼女を見て、弥子はうっとりとしてしまう。
アヤは美しく、世界中の人を魅了するオーラを放っていた。

そんな弥子に、アヤは事件の顛末を語りだす・・。
彼女は、自身のマネージャーとプロデューサーが相次いで自殺した事件の真相を知りたがっていた。


その事件は、3年前のことだった。
世界7か国を巡るツアーの最終日のこと・・

所属事務所のプロデューサー台島拓郎(だいじまたくろう)は、アヤの応援にライブ会場に来ていた。
彼はアヤが無名の頃からの仲で、彼無しでは今の自分はいなかっただろう、とアヤは語った。

その日もいつものように、アヤはステージに向かった。
台島もその背中を見送った。
ライブは大成功、だが終わってアヤが楽屋に戻ると・・

台島は首をつって、死んでいたー。

自殺する理由は見当たらなかったが、自殺以外の証拠も全く見当たらない・・。
結果、警察は捜査を打ち切ったのだった。

2人目の自殺は、その2年後だった。
今度も新人の頃からの付き合いの、同じ事務所の社員だった。

名は大泉ひばり(おおいずみひばり)ー
彼女はアヤとは友達のような関係で、台島を失って落ち込むアヤを辛抱強く励ましてくれたものだった。

その日はレコーディングで、ひばりはいつものようにアヤを励ましてくれた。
アヤはその日の分の収録を終えて、控室に戻る・・

するとそこでも、ひばりが首をつっていたのだったー。

捜査の結論は、またしても自殺。
こうして、アヤは大事な人を立て続けに2人も失った。
それも、自身が歌っている最中に・・。


それを聞いていたネウロは、2人共アヤの大事な時期に自殺していることに着目した。
しかも全く同じ方法・・これを不審に思わない訳がない!
彼がそう言う中、アヤの携帯が鳴った。
彼女は話を中断し、電話に出る。

その姿を見ながら、ネウロは弥子に囁いた。
この客は逃がさないぞ。
有名人である彼女の事件を解いたと宣伝すれば、弥子の名は一気に広まることになるー

彼は弥子が謎を引き付けるエサになることを想像し、笑みを漏らした。
すると電話を終えたアヤが、2人に声をかけた。

彼女は用事があったのを忘れていたという。
事務所に帰らないといけない・・
そう聞いたネウロは、ぱっと笑った。

もちろんお供しますとも。そちらで話の続きをしましょうー!!


ーそこで、3人はアヤの運転で彼女の事務所へと向かった。
道中、アヤは弥子のことをすごいとほめた。

その年で探偵事務所を開くなんて、自分にはできない・・。
そう言われた弥子は照れながら、アヤだってすごいじゃないか、と笑う。
アヤの歌は日本語なのに、世界中で売れている。
どうしたらそんなことができるのか・・

そう言うと、アヤは息をついた。
歌詞は国産で十分、大事なのは音なのだ、と。

彼女が言うには、人間の脳には国や人種を越えて、ある構造を持つ人たちがいるという。
自分の曲は、そんな人たちに向けたもの・・

その人物たちは、特定の波長に強く共鳴するのだ、とアヤは説明した。
そして彼女はその波長を含んだメロディー、コード、リズム、音色、声、歌唱法を組み合わせることで、彼らの脳をダイレクトに揺らすことができるー

その話に、ネウロは何か考え込んだ風だった。
弥子はただただ驚き、だから客が失神するのか、と納得する。

じゃあ、その構造を持った人というのはどんな人たちなんですか・・?
彼女がそう尋ねると、アヤは答えた。

それは、どんなに満たされた環境にいても、私は一人きりーそうとしか感じられない人たちよ。

一人きり・・
弥子はそれを聞いて、言葉をなくす。

そういう人たちが世界には3億人ほどいる・・それだけなのよ。
アヤは表情を動かさず、ただそう呟くのだった。


その後、彼らは事務所に着いた。
早速アヤを、マネージャーの三木(みき)が迎える。
彼は警察が来ている、と言った。
どうやらアヤのストーカー事件のことで来ているらしい。

すると三木は、アヤの後ろにいる弥子たちに気付いた。
アヤが探偵だと紹介すると、三木は驚く。

まさか、まだ自殺の件を・・?!
そう騒ぐ横で、弥子は首を傾げた。
・・ストーカー?

その時、彼らの前でフラッシュが光った。
その光は、刑事の石垣(いしがき)が持っていたカメラだった。
彼はアヤのファンらしく、興奮して写真を撮る。

そこへ笹塚がやってきて、石垣のカメラを取り上げた。
彼は弥子たちを見ると、よく会うなぁ・・と息をつく。

そこで弥子は、ストーカーとは何かを訊いてみた。
笹塚はその件で来たのではないのか、と少し驚き、それから事情を説明した。

最近、この事務所への付きまといや嫌がらせが、無視できないレベルまで来ているのだという。
そこでマネージャーが警察を呼び、笹塚たちが来たのだ・・。

それを聞いた弥子は、アヤの周りの環境を思った。
様々な思惑が、この事務所には渦巻いている・・。

彼女はネウロに、色々と大変そうだ・・と声をかけた。
だがネウロは、さっきのアヤの話に興味があるらしい。
事件のことより、人の脳を揺らす音楽のことばかり考えているようだった。

そのことに疑問を感じる弥子に、彼は言う。
謎の住処である脳ーその構造は、謎以上に複雑だ。
魔界生物の自分でも、人間の脳を操ることは至難の業・・
地上の人間が、よくその段階まで到達したものだー

そう話す彼を見て、弥子はネウロの変化を感じた。
今まで彼は、謎以外には見向きもしなかった。
それが、今は一個の人間にこれだけの興味を示している・・

そんな姿を見るのは、初めてだー
弥子は、ネウロを見つめるのだった・・。




















脳を揺らす音楽。

今回はアヤの依頼内容を聞き、弥子たちが事件解決に乗り出す話でした。

なんか今までとは違う雰囲気の話ですね・・。
犯人の悪意があんまり見えないように感じます。今までが猟奇的な犯行だからかな。

アヤの能力の話を聞いていると彼女が怪しく思えるのですが、どうなんでしょうね・・。
犯人なのに、謎を解いてほしいと来るのも変な話ですし・・。

何か更なる裏があるのかな、とも感じます。


ただ、彼女の能力が何かしらの形で使われたのでは、とは思います。
催眠とか暗示とか、そんなことができるのかもしれませんよね。

アヤが離れたところから手を下したのか、誰かが彼女の能力を利用したのか・・
まだ話は広がりそうなので、その辺は追々分かるのでしょう。

ストーカー事件が、この件に関係しているのかも気になりますね。
孤独を感じさせるアヤの佇まい・・
そこに何があるのか、注視していきたいと思います。



それにしても、脳を揺らすことができるというのは、どういう感じなのでしょうね。
元々アヤが持っていた能力なのか、後天的に手に入れたものなのか・・。
何にしろ、稀有な能力ですよね。

彼女は分かっていて、歌っているというのも不思議な感じです。
結構怖い能力だと思うけど、使うことに抵抗はないのでしょうか。

そして一人きりだと思っている人に響く・・というのも、引っかかりますね。
それって、アヤ自身もそういう性質だから、ではないのかな。。

自身がそうじゃなかったら、そういう性質の人には届かないと思うんですよね。
だとすると、彼女がどこか寂しそうな雰囲気を漂わせているのも、その辺が原因なのかも?

大切な人を2人を失っている訳ですしね・・。
でも、歌を歌ってるのはその前からなんだよなぁ。うーん、何か違和感がありますね。


アヤの生い立ちなんかも、知りたいところですね。
彼女が人を狂信的に惹きつけるのも、何かバックボーンがあるからかも。

ネウロも注目している彼女の能力・・
どんな背景があり、今なおどうして使っているのかー
気になるところです。


ネウロが今までになく興味を持っていることからも、アヤはレギュラーキャラになる予感もしますね。
まずはストーカー事件の方から挑むのかな?

あの気持ち悪い犯人は、どんな形でアヤに接触しようとするのかー
そして2人の自殺に関わっているのか。

次回が待たれます!!






というわけで、次回はストーカー事件を調査していく回でしょうか。

複雑に絡み合う事件たち・・そのすべてが、アヤの周囲で起こっています。
それは彼女の歌が原因なのでしょうかー

少しずつ全容が解明されていくといいですね。

次回も楽しみです☆