前回、ネウロの手にかかり、ストーカー事件は解決しました。

しかし弥子はアヤの様子から、事件はまだ終わりじゃないことを感じ取ります・・。

アヤの奥に潜む謎に、彼らはたどり着くことができるのでしょうかー。

感想です☆





ひとりきりの歌姫~第14話 「問【といあわせ】」





※以下、ネタバレあり※








◎あらすじ◎

探偵事務所に初めて訪れた依頼者のアヤ・エイジアー

彼女を狙ったストーカーに一連の事件の容疑が向くが、弥子(やこ)の胸には違う疑惑が浮かんでいた・・。


ストーカー事件の犯人は、意味不明なことばかりを口にした。
取り調べをしていた笹塚(ささづか)と石垣(いしがき)は、言ってることに脈絡がないので、とても2人を殺した男とは思えない・・と考える。

じゃあ、あの事件はやっぱり自殺・・?
石垣に問われ、笹塚は息をついた。
さあな・・。

一方探偵事務所に戻った弥子は、パソコンで一人調べ物をしていた。
彼女は気になることを頭で整理して、答えとなる情報を探していく。
そうすることで、彼女の中で疑惑が確信へと変わっていった・・。

その様子を見ていたネウロが、話してみろ、と弥子に迫る。
この謎に思い当たることでもあるのだろう・・?
彼に見透かされていたことを知った弥子は、話してみることにする。

自殺事件の犯人は、アヤさんだよね・・?

弥子がそう言うと、ネウロは驚きに目を見開いた。
彼女の瞳には、確信の色が宿っていた。
それは謎の形を捕えた者にしか、宿らないものだ・・。

ネウロは笑みを浮かべ、満足そうにうなづいた。
少し貴様を安く見すぎていたようだ・・

彼はそう言うと、弥子に行こう、と促す。
とびきりのレストラン・・我が輩が謎を喰うのに絶好の舞台へー
そう言われて、弥子は彼に続くのだった。


ネウロが向かったのは、アヤがこれから出る歌番組を放送するテレビ局だった。
マネージャーの三木(みき)は驚き戸惑うが、ネウロはコネを使って何とか中に入れてもらうことに成功する。

そうして、彼らは収録スタジオへ入った。
他の客と同様に観客席でアヤが出てくるのを待ちながら、弥子はネウロに何を企んでいるのか、と訊いた。

だがネウロは何も企んでなどいない、と答える。
ただ純粋に、アヤの人の脳を揺さぶる歌声を聞いてみたかったのだー
彼はそう話すが、弥子は不信感を拭えない。

そこへ、ついにアヤの登場を告げるアナウンスが入った。
同時に彼女が姿を現し、その歌声を披露するー

ー2人は、その歌声に聞き入った。
アヤの歌が進むにつれて、弥子の目には涙が滲んできていた。
それは彼女の歌に揺さぶられたからではない。彼女自身を思ったからだった。

自分の考えが間違っていないなら、アヤは自分とネウロが出会った犯人の中で一番残酷で、一番悲しい人だー
そう考える弥子を、ネウロは黙って見つめていた・・。

歌が終わり、会場は感動に包まれた。
テレビでその光景を見ていた石垣も、感動と共に彼女をもっと見ておけば良かった、と後悔する。

彼はテレビに貼り付き何とかアヤの姿を一目でも見ようとするが、不意にその画面に弥子が映り込んだ。
驚いた彼と笹塚は、思わず吹き出してしまう。

ーカメラの向こうでは、突然舞台に現れた弥子に、アヤが驚いていた。
弥子自身もネウロに突然投げ込まれたので、事態を把握できない・・。

その時、彼女の腕が動いた。
まさか・・ここで?!
驚いてネウロを見ると、彼はにんまりと笑みを浮かべている。
その瞳が光ったー

それと同時に、弥子の腕は真っすぐにアヤに向かって上がった。
覚悟を決めた弥子は、彼女に向かって叫ぶ。

犯人はお前だー!!

彼女がそう言うと同時に、番組は終わりを迎えた。
CMに移ってしまい、テレビを見ていた笹塚と石垣は口をあんぐり開ける。

一方舞台の上で、弥子は震えた。
こんな公衆の面前で言ってしまった・・。
CMに切り替わると途端に、現場のスタッフたちが彼女の元へ駆けこんでくる。

そうして彼らは弥子を捕まえようとしたが、それをアヤが遮った。
彼女は静かに、弥子を見つめる。
本気なの、探偵さん。それって私があの2人を自殺に見せかけて殺したということ・・?

それを聞いたネウロが、じぶんから説明する、と間に入った。
彼は2つの自殺事件ーそこには死に方以外にも実は多くの共通点がある、と語った。

まずは第一発見者。
どちらも被害者の様子を見に行って発見したのは、アヤだった。

アヤはうなづき、だが2人は発見の1,2時間前には既に死んでいたことに言及する。
その間、アヤはライブやレコーディングに出ていた。
自分は離れた場所で、休む間もなく歌っていたのだー
彼女はそう話す。

それに自分は女だ。
2人を腕で吊り上げて首を吊ったように偽装するなど、無理のある話だ・・。

その話を聞いたネウロは、それこそがアヤの計算だ、と話す。
それらの理由があれば、自身は嫌疑からはずれるからだー。

それから、ネウロは2つの事件のその他の共通点について触れた。
それは、事件現場そのものにあった。

1つ目は部屋の構造。
どちらの事件の部屋の天井も、首を吊るのに最適な梁や配管が多く走っていた。

2つ目は首を吊っていたロープ。
そのロープは、わざわざフックをつけて梁に吊っていた。
なぜ直接ロープを梁に結ばなかったのかー?

そして最後・・
ネウロは言う。
現場のどちらの部屋にも、流し台が備え付けられ、その脇にはポリ缶とホースが置いてあった。

これらを踏まえて、あなたの殺人計画の全容を解いてみせましょうー
ネウロの言葉に、アヤは黙って彼を見つめる・・。


その頃、番組ディレクターの男は、突然の放送事故に激しく取り乱していた。
そこにアシスタントが駆け込んできて、局に問い合わせが殺到していることを告げる。

問い合わせの内容は、あの女は一体何なのか、ということだった。
番組はアヤが視聴率を稼いでいた分、最後のシーンを見ていた人も多かった。
弥子の顔は、一瞬でものすごい数の人の目に、記憶されることとなったのだったー




















弥子とネウロの推理。

今回は弥子が事件の犯人がアヤであることに気付き、ついに謎解きに向かう回でした。


やっぱりアヤが犯人のようですね・・。
弥子は前回の発言に疑問を感じ、何を調べたのでしょうね。

恐らくアヤは大事な人ができると、自身の歌の能力を発揮できなくなる・・
だから2人を殺したのだと思われます。

ということは、どんな時に売り上げが下がったりスランプだったのかを確認したのかな。
後は生い立ちとか・・。


アヤがどんな環境で育ってこの能力を手に入れ、それを守ってきたのか・・。

そこがこの事件の底にある謎ですね。
アヤの深層を見ないことには、事件の解明はないでしょう。


今回の事件に関しては、ただ謎を解くだけでは足りないと思われます。
アヤが何を考えて犯行に至ったか・・そこが焦点になるでしょう。

でもそこを突くには、ネウロは役不足です。
彼に人間心理を理解することは難しいでしょうからね。

しかし弥子なら、アヤの心情を推し量ることはできます。
それもかなり確信を突けるでしょう。


今回ネウロが驚いたのも、彼女がアヤの精神面から挑んで、謎に近づいたからです。
警察や関係者にも見えなかったものが、弥子には見える・・
これは十分に探偵の素質を持っているといってもいいのではないでしょうか。

ネウロと弥子で、違う観点から謎を解いていく・・
これからはそんな活躍が見られそうですね。


アヤもただ事件が明かされるのではなく、自身の心を知ってもらえたなら、少しは楽になるのではないでしょうか。

彼女がしたことは紛れもなく犯罪です。
でも彼女自身も苦しみながらの、殺人ですからね・・。

だからこそ彼女は謎を解いてほしくて、探偵事務所に出向いたのだと思われます。
そういう意味では、謎を解いたことで初めてアヤは事件と向き合え、反省していけるのではないでしょうかー。


弥子はただ知名度が上がることに不安を感じているようですが、今回の彼女の成長ぶりを見るに、そこを不安に思うことはなくていいのかも。

謎を解いていくうちに、彼女の感性も研ぎ澄まされていくことでしょう。


今回は1つの分岐点ですね。
今後弥子がどんなポジションに立つのか・・
それが明らかになると思われます。


次回謎を解いたときに、弥子はアヤに対してどんな言葉をかけるのかー
それをネウロはどう受け止めるのか。

弥子の知名度が上がれば、周りの環境は変わっていくでしょう。
その中で2人がどんなスタンスでやっていくのかが見えてきそうですね。

事件の真相と共に、そっちの面でも楽しみたいと思います。



ただ1つ心配なのは、知名度が上がることで、ネウロのことに勘づく人が増えないかということ・・。

今のところ笹塚だけですが、今回のことは警察内にも知れ渡るでしょうから、今後はあんまり派手に動けなくなるかもしれませんね。

謎を解いているとはいえ、ネウロのやり方は違法捜査と変わりないですからね・・w
彼が人外の者だということがバレるのもマズいですよね。

その辺考えているとは思いますが、どう対応していくつもりなのか・・。

ネウロの手腕を期待して見守りたいですね。








さて、次回は事件の真相に迫る回ですね。

なぜアヤは大事な人たちを殺すことになったのか。
それは彼女の歌の能力と、何の関係があるのかー。

謎を解くには、弥子の力が必須ですね。
それをネウロがどう評価するのかも、とても気になるところです。

次回も楽しみです☆