今回から、3巻です!

前回、執拗な取材を迫る記者を追い払った一行。
しかしその記者は取材に執念を燃やす男で、彼は弥子たちを撮り殺そうと決意しますー!

吾代は迫りくる悪意から、弥子を守ることができるのでしょうか?!

感想です☆




鮮明なる゛X〟~第17話 「見【みせろ】」




※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

事務所に入った吾代(ごだい)は、さっきのマスコミは何なのか、と弥子(やこ)とネウロにまくしたてた。
訳も分からないまま巻き込まれたんだから、説明がないと帰らないぞ!!

そう怒鳴る彼に、弥子は今朝の新聞を差し出す。
そこで一面を見た吾代は、驚きに目をひんむいた。

ー一方篠原(しのはら)は、ロープを使って事務所のある建物の壁を登っていた。
俺たちマスコミの本当の武器は、カメラじゃない。
カメラの奥から、視聴者が本当に欲しい情報を見極めるー
この眼だ!!

そう考える、彼の目がギラギラと光る。
さっきの3人は無関係を装っていたが、明らかにグルだった。
待ってろよ、数多くの人間を死へと追いやってきたこの眼が、まとめてお前らを撮り殺してやるー!!


ー事務所では、アヤのファンだった吾代が、ショックでむせび泣いていた。
そんな彼にネウロは、これが原因で自分たちに世間の注目が集まっていることを知らせる。

それ自体は求めていたことだが、困るのはさっきのような粘着質のマスコミだ。
あの輩に絡みつかれると探偵業に支障をきたすので、そこを吾代に頼みたいのだー
彼はそう話した。

それを聞いた吾代は、マスコミなんて排除してすぐに引き下がるものでもないだろう、と意見を述べる。
するとネウロは、その時には自分が排除するから大丈夫だーと笑った。
貴様らには絶対にできない方法でな・・。

その言葉に、吾代は目を細める。
前から思っていたが、お前何者だ・・?
ーだが、ネウロはそれには答えないのだった。

一方篠原は、カメラをロープにくくりつける作業をしていた。
彼は過去の取材でも、違法捜査を繰り返してきていた。

カメラが捕える情報は、所詮真実のかけらだ。
もっと言うなら、真実である必要はないー!!
それが彼の持論だった。
 
事実、彼は何度も虚偽の真実を作り出してきた。
自分を無碍にした連中を許さず、自身の眼を通した真実を世に流すー

その結果取材対象が死のうが、彼にはそれすらも当然の結果なのだった・・。


ネウロは、具体的に吾代への仕事を指示した。
彼にはまず、マスコミが押しかける数日の間、下の空き部屋で待機してもらう。
ネウロたちはいらぬ詮索をしてくるマスコミがあれば、それを彼に知らせる。

すると吾代は空き部屋に棲みついているチンピラとして登場し、うるさいと殴り込んで記者の道具を壊して追い出すー
それが彼の作戦だった。

だが・・その時、ネウロが言った。
ドアの外のそいつに関しては、我が輩が片付けるべきだったか・・。

彼のその言葉に、弥子は顔を上げる。
気が付くと、ドアのところにさっきの記者が立っていた。
ー篠原は目をカメラのようにギョロギョロさせながら、手に持ったスイッチを押す。

お前ら有名になりたいんだろ?望み通りにしてやるよー

すると、窓の外にずらっとロープで結ばれたカメラが降ってきた。
驚く弥子たちに、彼は訊く。
どうだ?俺の数百の眼に監視されてる気分は・・。

そう言うと、彼は自らもカメラを構える。
これからも俺は、お前らの行く先々で撮り続けるー!!

そのレンズに捕らえられた弥子と吾代は、戸惑い動くことができない。
その姿に、篠原は高笑いした。
神聖なるマスコミであるこの俺を侮辱した罪として、お前らを破滅に追い込む情報をばらまいてやるー

彼にとっては、素材となる画像が揃えば、後は簡単だった。
自分の眼で、真実に合成・編集しさえすればいいのだ・・。

さあ、密着取材(追いかけっこ)の始まりだ。
お前ら全員撮り殺してやるー!!
そう篠原が叫んだその時だったー

ネウロがパチンと指を鳴らす。
その瞬間窓の外で、篠原の仕掛けたカメラが一斉に壊れた。

人間ごときが我が輩のプライベートを覗くなど、身の程知らずが・・。

そう呟く彼に、篠原は恐怖を感じ、お前は何なんだーと叫ぶ。
その体を吾代が押さえると、彼は自分も聞きたいもんだ、と息をついた。

さっきの芸当といい、どう考えても人間じゃないのは確かだが・・。
そう考えながらも、彼は篠原の頭をぐっと掴む。
それを見たネウロが、そのまま押さえていろ、と2人に近づいた。

彼は指に何かライトのようなものをつけていた。
その指を篠原の眼前に突きつけると、ネウロはささやいた。
ー魔界777ッ能力、串焼け線照射器ー

その途端、篠原の姿を無数の化け物の眼が捕えた。
彼らは篠原を見つめ続け、その視線から逃れることはできない・・

篠原は悲鳴をあげながら、逃げていくしかできないのだった。


・・その一部始終を見ていた吾代は、以前もこんなことがあった、とネウロに尋ねた。
お前一体何をしてるんだー?

するとネウロは笑って答えた。
篠原には、人を見る商売ができなくなるように網膜に映像を焼き付けたのだ、と。

彼にはもう他人を見る余裕はなくなった。
目を開けば、必ず無数の眼から見られている映像が映るからだー

だが毎回使うと、事務所に変な噂が流れてしまう・・。
だから吾代のような人間が必要なのだー
ネウロはそう言って、吾代を見つめる。
人間の処理は、人間に任せるに限るー

それを聞いていた弥子も、そういうことなのだ、と付け加える。
ネウロは人間の常識を超えた奴で、自分も巻き込まれて付き合っている・・。
でも人が必要なのは間違いないから、できれば協力してもらえないかなー
彼女がそうほほ笑むのを見て、吾代は考え、それから舌打ちした。

あの事件さえなけりゃ、お前らとも関わらず、ここを出ていくこともなかった。
でもお前らが来なきゃ、社長殺しの犯人が見つからなかったのも事実だ・・。

彼は言った。
その借りだけは返してやる。だが、今回だけだぞー

その言葉に、弥子は何度もうなづく。
ネウロも今回だけだな、と棒読みでうなづいた。

明らかに約束を破る顔をしている・・。
そう思いながらも、弥子と吾代はそれ以上は何も言えないのだった。

ーその後、吾代はきっちりと役目を果たしてくれた。
毎日押し寄せるマスコミは、彼の乱入で皆引いていく・・。
そのため全体的に取材は大人しく、ネウロの思惑通り弥子と事務所は全国的な知名度を得ながらも、事件のほとぼりは冷めていったのだった・・。


一方ー
篠原はネウロの攻撃を受けて以来、取材もできず、ただ魔物たちの眼に怯える日々を過ごしていた。

そんなある夜、彼は一人の少年に声をかけられる。
あんた、人を観察し慣れてそうだよね・・
少年はそう言うと、自分の中身が何なのか見てほしいーと頼んだ。

だが篠原は無数の眼の中で取り乱し、少年の中身を見る余裕などまるでない。
その様子を見た少年は残念そうにため息をついた。
その瞬間、彼の姿が異形に変わるー

じゃあ、お前の中身を見せてくれー

その言葉と同時に、篠原の体から血が飛び散った。
少年はそのまま彼の体を弄び、バラバラに刻んだー

その後、篠原の体の入った袋を引きずりながら、その少年は夜道を歩いた。
俺は・・誰であって、誰でもない・・。
俺は自分の正体が分からない・・。

俺は知りたい。俺が誰なのかー




















謎の答えを求める者ー


今回はマスコミ対策をネウロたちが完璧にした一方で、新たな怪物が現れる回でしたー。

篠原の件は、あっけなく片付きましたね。
謎もないとは思いませんでした・・w

まぁ今回の目的は、吾代を仲間に引き入れることですもんね。
無事に弥子の思いを汲んでくれてか、協力してくれる気になって良かったです。


ただそれは同時に、ネウロの奴隷になってしまうということ・・。
つくづく不遇な人生を吾代は生きていますね(泣)

彼にも何かいいことがあるといいんですが・・しばらくはないかなw
せめて主役回でもあるといいなーとお祈りしておこうと思います。



でもこれで事務所の宣伝もできたし、いよいよ謎がどんどん舞い込んできそうですね。
ネウロのお眼鏡にかなう謎はあるのか・・

それがどんな内容の謎なのか、今からとても楽しみです!!






さて、後は何といってもラストに現れた少年ですよ!!


全く素性が分からないですが、ネウロ並にヤバい存在であることははっきりと分かりました。

あの急に大きくなった描写はどういうことなんでしょうね・・ネウロ同様、人間ではないのでしょうか。

あっというまに篠原をバラバラにしてしまったのも、どういうやり口なのでしょう。。
何だかものすごく嫌な感じしかしませんね。

自分の正体を知りたいそうですが、それがどういう意味なのかもまだ分かりません。
次の相手は彼なのかな?

いきなりド級の相手で、果たしてどうなるのか・・。
楽しみなようで、何も起きなければいいな・・と心配でもあります。


っていうか、彼こそが究極の謎の持ち主ではないのかな?
少年自体は謎の答えを求めているし、ネウロは謎を求めているー

お互いにwinwinの関係ですよね。

もしかして、ラスボスの登場なのかもしれませんね。
一体どんな謎を持っているのか・・

次回に期待しましょう!








さて、次回は少年の殺人が明るみになり、ネウロが謎に近づく回でしょうかー。

呆気なく殺されてしまった篠原は少し気の毒ですが、それよりも少年の正体が今は気になる!!

ここまで手際よく殺人を行っていることを考えるに、初犯ではないでしょうね。
もしかしたら、有名な殺人犯の可能性もあったり・・?

少年とネウロー2人はどんな形で、知り合うこととなるのでしょうか。

次回も楽しみです☆