前回、調査対象の少年が、箱詰めの遺体を作っているのを目撃した弥子たち。

果たして彼は、巷を騒がせる殺人犯のXなのかー
2人は謎の核心を掴むことができるのでしょうか?!

感想です☆





鮮明なる゛X〟~第20話 「箱【ひと】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

堀口(ほりぐち)家を訪れると、父親が出迎えてくれた。
だが彼は2人が刑事たちも連れているのも見ると、驚いて目を見張る。
中にいた母親と祖母も、何事かと戸惑いを見せた。

その様子を眺めながら、弥子(やこ)は思う。
こんな何気ないこの家に、ネウロが何か並外れた者の存在を感じ取っているなんて・・。

父親は事情を聞くと、早速明(あきら)の部屋に向かった。
ドアをノックすると、警察が来たと聞いた明が顔を出す・・。

筒井(つつい)は間違いなく彼なんだな、と弥子に念を押すと、舌なめずりをした。
落ち着け、まずは既に分かっていることから落としていけばいい。
こいつがX(サイ)である証拠は、引っ張ってから徐々に暴けばいいのだー。

彼はまず、ペット殺しの容疑がかかっていることを明に告げた。
だが言われた側の明は、何のことか分からない、と容疑を否認する。

彼はさっきまでずっと、コンビニで立ち読みをしていたと話した。
そこで筒井は、弥子とネウロが後をつけていたことを明かす。
ネウロは微笑み、確かに犯行現場のビルに入ったのを見たのだ、と続ける。

しかしそれを聞いても尚、明は平然としていた。
彼はそんなに言うなら、コンビニのカメラを調べればいいーと提案する。
立ち読みをしている自分の姿が映っているはずだー

妙に自信満々なその様子に、筒井たちは仕方なくカメラをチェックすることにするのだった。

そこで、刑事たちは階下へと降りていく。
すると明は家族を、探偵を呼んでつけさせたのはお前らか・・と睨みつけた。

父親たちは明を心配してのことだ、と弁解するが、明は面白くなさそうに息をつく。
俺のことを何も分かっていない分際で・・
彼はそう言うと、瞳をぎらつかせるのだった。


一方コンビニのカメラを調べた刑事は、明が立ち読みをしている映像を見つけていた・・。
容姿からしても、明で間違いないようだ・・
報告を受けた筒井は戸惑い、素っ頓狂な声を出す。

それを見ていた明は、笑う。
だから言ったじゃないか、そんな胡散臭い連中の話を鵜呑みにするからー

そう言われた弥子たちは、言葉も出ない。
筒井は2人を睨みつけると、デマを流したと怒りながら引っ張っていくのだった。

ーその一部始終を、家族は黙って見ていた。
その時、部屋に戻ろうとする明に、祖母が声をかけた。
彼女は言いにくそうに下を向いていたが、意を決して明に告げる。

警察の人には黙っていたが、自分は一度明の後を追った際に、刑事たちが言っていたことを彼がしているところを見てしまったのだーと。

それを聞いた明は、目を見開く。
本当は良い子だと知ってるから・・そう話す祖母を見つめながら、彼はそっとささやいた。

そのことをまだ誰にも話していないなら、後少しだけ黙っていてくれないか。
そうしたらおばあちゃんにだけは、自分の全てを教えるからー


その頃、怒り狂った筒井から解放された2人は、自分たちの信用がまだ低いことを感じていた。
彼らは明がいたというコンビニへと、足を運ぶ。

弥子は訳が分からず、どんなトリックを使ったのだろう、と首を傾げる。
だがネウロはそんな謎はいつでも喰える・・と言い、彼女に訊いた。
それよりも、Xとは一体何者なのかーと。

そこで弥子は一度事務所に戻り、パソコンで彼のデータを見せることにする。
X-彼は何年か前に、突然出現した人物だった。

いわゆる盗賊で、世界中から様々なものを盗み、被害総額は数兆円とも言われている。
だが彼が恐れられているのは盗みではなく、必ず1人は犯行現場からさらっていくことだった。
そしてその現場には必ず、後で赤い箱が届くのだー

その赤い箱からガラスの重量を除くと、中身の重量はさらわれた人物の体重とぴったり同じになる・・。
更に中の細胞のDNAもぴったり一致するー
つまり、赤い箱はさらわれた人間そのものなのだ・・。

この犯行に関しては何かの暗号ともXの性癖とも言われている。
そしてその常識を逸した行動が、世界中を震え上がらせてもいるのだ・・
弥子はそう説明すると、息をつく。

自分は箱の実物を見たことがなかったが、今日現場にあったものが正しくそれだったと思う・・。
ということは、またXは動き出したのだー


・・また、俺の正体が分からなくなっているー。
少年は暗い部屋で、一人震えた。
ようやく落ち着いたと思ったのに、そううまくはいかないみたいだ・・。

それにしても馬鹿だよなぁ、俺を攻撃しようとするなんて・・。
そう呟くと、少年は一人笑ったー

ネウロは、引き続き弥子の説明を聞いていた。
なぜXと呼ばれているのだ・・?
彼にそう尋ねられた弥子は、答える。

Xには、どうしても分からない謎があるのだーと。
それを聞いたネウロの瞳が、光を見せる・・

ーその頃、警察署では筒井たちが捜査に行き詰まり、頭を抱えていた。
指紋や犯人につながる証拠は一切出てこない・・。
これは長引くかもしれない・・そう筒井が唇を噛んだその時だった。

弥子たちが、警察署にやってきたのだ。
ネウロは捜査の協力にきたと言って、睨みつける筒井の前に一人の少年を出した。
彼がいれば、堀口明(ほりぐちあきら)のアリバイは崩せる・・

そう言うと、ネウロは再び現場への同行を筒井に頼む。
筒井は尚も疑うが、ネウロはすでに監視カメラのアリバイトリックを見抜いていた。
そして彼は言う。

さっき電話をしたところ、明はまた出かけていったという。
急がないと間に合わないかもしれませんよ。
いや、もう間に合わないかもしれませんがー


その頃あの廃ビルでは、明が1つの死体を始末したところだった。
これでまた自分は目標に一歩近づいた・・。

そう笑う彼の顔に、ライトが当たる。
気が付くとドアの前には、弥子たちと警察が立ち並んでいた。

用心深かったあなたが、今回は随分不注意でしたね・・。
ネウロはそう言うと、禁じられるほど遊びは燃えるものだからな、と笑う。

そうして、彼は話を始めた。
ーまず明の部屋に行ったときに、彼は不自然を感じていた。
引きこもりのはずなのに、明の部屋には新品の服が不必要なほど揃っていたのだ。

ーこの人を見たことがありますか?

次にネウロは、連れて来た少年を明の前に出した。
彼と明は、全く同じ格好をしていた・・。
明は彼を替え玉にし、アリバイ工作を企てていたのだー。

つまり明は替え玉を自身に化けさせるのではなく、自身が替え玉に化けようと画策した。
恐らくコンビニを回って、替え玉となる人間を探し求めたのだろう・・とネウロは言う。
アリバイを崩された明は逃げようと窓の外を見るが、下にも警察がいるのを見て断念する。

筒井がじりじりと滲みよる。
もう逃げ場はない・・
彼はライトで、明の足元を照らした。
その足元に転がる物体は何だー?!

その瞬間、血を吐いて倒れる彼の祖母の姿が照らし出された。
皆、驚き目を見張る。
ついに明は、人間にも手も出してしまっていたのだ・・。

彼は替え玉を見つけた後、替え玉の家の周辺にある防犯用のダミーカメラを探した。
そしてそのカメラを本物とすり替え、部屋から替え玉の洋服と外出をモニターした。
後は似たような服を着て、犯行に出るだけだ。

彼が犯行に及ぶ間、替え玉はコンビニで立ち読みをしてアリバイを作ってくれている・・
さあ、ちゃんと顔を見せてくださいー
ネウロはそう促した。

謎の正体はこの程度でしたが、あなたの正体はこんなものではないのでしょう?
その言葉に、明は顔を隠していた帽子を取る。
ついにその正体が露わになるー

弥子たちは、固唾を飲んで見守ったのだった。




















犯人の本当の顔。

今回は犯人に切り込んだ弥子たちが捜査をかく乱される中、ネウロが謎に迫る回でした。

なかなか考えられた犯行でしたね。
最終的には衝動には負けたものの、それまでのやり口は見事としか言いようがないですね。

警戒心も強いし、人を欺く術も心得ている・・。
少年にしては頭が切れ、手ごわい犯人だと感じました。


ただトリック自体は、判明してしまえばいたってシンプルでしたね。
でも発想が面白い・・
自分が替え玉になるという発想はなかったです。

本当に頭いいんだろうなぁ。。



ただ世紀の大犯罪者の犯行として考えると、ちょっとインパクトが弱いなとは感じました。
彼、本当にXなのでしょうか・・。

やっぱり違うような気がします。。


でもネウロは、謎や瘴気のようなものを感じ取っているのですよね。
ということは、まだ真の顔が隠れているということなのでしょうか。

ラストの表情もなんだか怪しいし、まだまだ分かりませんね。
次回の犯人の告白を待ちたいと思います。



それにしても深夜の話だからか、不気味さが半端じゃなかったですね。
これから大悪党が現れる予兆をひしひしと感じました・・。

全体的にネウロは不気味な雰囲気が漂ってはいますが、今回は別格ですね。
そういう描写、上手いなぁと感心しました。

明の中にXが隠れているのだとしたら、本当の明は果たしてどうなったのでしょうね。
元は良い子だったように祖母が言っていたので、どこかで入れ替わった可能性はありますかね・・。

Xは正体が自分でも分からなくなっているので、他人に擬態して自分の正体に近づこうとしているという線も考えられるかな。
祖母はそこに近づいて、殺されてしまったのでしょう・・気の毒に。


弥子の説明によれば、Xにはまだ不明な点が多そうです。
彼が人間の箱を作るのは、自分の正体が分からず、探し求めているからなのでしょう。

弥子が言いかけた、もう1つの謎というのも気になります・・。
なぜXは自分の正体が分からないのか、そのヒントとなりそうですね。

何やら複雑な事情が隠れているように感じられますが、果たしてXとは何なのか・・。
ネウロはその謎に迫り、喰うことができるのかー

ラストのネウロの表情を見るに、彼は自信がありそうですね。
もしかして、Xでも分からない謎も、ネウロには解けるのでしょうか・・。

あー、次回が待ち遠しいですね!
初めて人間がXを捕える瞬間でもありますしね!

筒井にはちょっと荷が重すぎてやられそうな気がしないでもないけど、弥子はきっと何か感じ取るところがあるはず・・!


2人がどこまでXに迫れるのか、楽しみです!!









というわけで、次回はついにXとの邂逅でしょうか。

大怪盗Xの正体とは、一体何なのか・・。
ネウロはその謎を解き、喰らうことができるのか・・。

緊迫した空気の中、ついに2人が出会います!!


次回も楽しみです☆