前回、その姿を現したX。

彼の凶行を目の当たりにした人間たちは恐怖で動けなくなる中、ネウロは彼への興味を膨らませます。

果たして2人の出会いは、何を引き起こすのか・・?!

感想です☆





鮮明なる゛X〟~第22話 「X【アンノウン】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

平凡な老婆は、自分の無数の顔の中の1つだ・・。
X(サイ)はそう話した。

あんたらの内誰かと、自分は普通に話したことがあるかもしれない。
そのぐらい自分は、あらゆる人間に化けて姿を隠してきた・・。

誰でもあって、誰でもない。
どこにでもいるけど、どこにもいない。
それがあんたらが勝手に恐れている、X の実態だよー


弥子(やこ)はXが警察に取り囲まれているのを見ながらも、まだ足の震えが止まらなかった。
筒井(つつい)が牽制しながら、Xの腕に手錠をかける。
そのまま警察は彼を取り押さえ、連行していくのだった。

その動きに流されながら、Xはネウロの横を通り過ぎる。
その瞬間、彼は静かな声で耳打ちした。
あんただろ?その娘に探偵のふりをさせて、実際に謎解きをやっているのは・・。

彼はそう言うと、にっこりと笑った。
近いうち、会いにいくよ。あんたに色々聞きたいな!!

ーそうして、Xは連れていかれた。
彼が部屋を出た途端に、弥子は膝から崩れ落ちる。
ネウロ、分かんない・・。あいつ、魔人なの・・?

そう問われたネウロは、Xは人間だと答える。
我が輩の知る限りの人間の域を、興味深くはみだしているがな・・。

それを聞いた弥子は、ああだからだ・・と納得した。
あいつが人間だから、私はこんなにも恐怖を感じたんだ・・。

私と同じ人間なのに人間離れした能力を持っていて、私と同じ人間なのに人間離れした悪意でその能力を使っているからー


その頃、Xはパトカーに乗せられて警察署へと連行されていた。
筒井は席が狭いと口にするXを殴り飛ばすと、興奮から自分を抑えるのに必死になった。

押さえても押さえても、笑みがこぼれてしまう・・。
自白の時間は、署でのお楽しみだ!!
彼は舌なめずりした。

あの常人離れした能力に、言動。
こいつがXなのは間違いない!!

筒井はこの手柄で、きっと自分は昇進間違いなしだ、と笑みを浮かべた。
手柄!デカい顔!名声!出世!出世!出世!!
そのことを夢見るだけで、鼻息も荒くなってしまう。

ーその時、彼は足元に何かが落ちたのに気づいた。
目をやると、Xをつないでいたはずの手錠がなぜか落ちている・・。
不思議に思い彼の方に目をやった筒井の眼前に、Xの狂気が満ちるー

殉職って、二階級特進とかだっけ・・?
その言葉を聞き終わる前に、筒井の体は容赦なく引き裂かれた。
そして訳も分からない内に、パトカーの中の人間は全て、Xの手にかかってしまうのだった・・。


その後、Xはパトカーを降りた。
血まみれの彼を、一人の女性が出迎える。
彼女に差し出されたタオルで血を拭いながら、Xは大きく息をついた。

まさか潜んでいる最中にバレるとは思わなかった・・とんだ災難だったよ。
そう話す彼に、女性はパトカーの中の中身をどうするか、と尋ねる。
Xは、ちゃんと見たいから運んでおいて、と彼女に指示をした。

そうして、Xはほほ笑む。
自分はちょっと挨拶に行ってくる。俺の正体に初めて近づけた奴にー
彼はそう言うと、後を任せてどこかへ出向いていくのだった。

一方弥子たちは、事務所に戻っていた。
席につくと、弥子はネウロにどこで気付いたのか、と訊いてみることにした。

ネウロは、気づいたのは現場に入ってからだと答える。
奴が死体を無理に演じなければ、気づかなかったかもしれない・・。
我が輩の目をあそこまで欺けるとは大したものだ、と彼は言った。

そこでー弥子は気になっていたことを聞くことにした。
X-あいつの正体は、何者なのかということだ。

その質問に、ネウロは彼は人間の理解を超えた存在だ、と返す。
人間の中の突然変異種・・種族は違えど自分と同じようなものだろう、と。

その答えに、弥子はネウロにも分からないのか・・とため息をつく。
やっぱり怖いよ・・
そう言いながら、弥子はネウロの後ろに回り、ナイフを取り出した。
だがその瞬間、ネウロはぴしゃりと言った。

やめておけ、地上の刃物ごときでは我が輩は殺せないー

その言葉に、ネウロの首に手を回していた弥子は動きを止める。
・・やっぱり分かっちゃうんだー
彼女がそう笑うのを見ながら、ネウロも笑みを浮かべた。

今度はどこから気付いた?
そう尋ねながら、「X」はネウロの顔を覗き込む。
言ったよね?近い内会いに行くって。

それから彼は息をついた。
だけど残念だな。あんたならひょっとして俺の正体が分かるかと思ったのに・・。

Xは、自分の細胞が常に変異を続けていることを説明した。
だから変異の向きを操作すれば、俺は誰にでもなれる。
けれど、俺にだけはなれないー
俺は自分の正体が分からないんだーと彼は言った。

この姿だって、俺の正体じゃない。
俺は自分の年齢はおろか、性別まで分かっていない。
どうしてこんな体になったのかも覚えていない。

思い出そうとしても、無理なんだ。
脳細胞も常に変異を続けていて、昔の記憶がはじっこから奪われていくのだー

それを聞いたネウロは、興味深げに眉を上げた。
面白いだろ?
Xはそう言うものの、その瞳を細めた。

だけどね、当の俺自身はめちゃくちゃ不安定なんだ・・
彼はそう語った。

自分の立ち位置が分からないということは、自分以外の何もかもが分からないのと同じことだ。
だから他人の中身を観察して知ることで、自分は自分の正体を知ろうとしているんだ・・。

盗むのも同じことで、美術品には作り手の中身が全部詰まっている。
盗むのも殺して箱を作ることも、自分にとっては目的は同じー観察のためなのさ。

すると、ネウロはXの話をくだらないと遮った。
自分もXと同じく突然変異の生物だが、自分の正体など今更人と比べるまでもないことだー
彼はそう言いながら、Xの手にあったナイフを取った。

彼の手の中で、そのナイフは姿を変えていくー
我が輩の名は、脳噛ネウロ(のうがみねうろ)。魔界の住人。
我が生きがいは、悪意に棲みつく謎を喰うこと。
脳髄の空腹を満たそうとする食欲が、我が輩の正体だー

それを聞いたXは、楽しそうに目を見張る。
彼は笑いながら、やっぱりあんたはいいよ!と叫んだ。
あんたの正体をもっとよく知れば、俺の正体が分かるかもしれないー!!

Xはそう言うと、窓に足をかけた。
次は仕事中に会いたいな。
楽しみにしててよ。俺は誰でもあって、誰でもない。どこにでもいるけど、どこにもいない。
今みたいに気付かないうちに、あんたの側にいるかもしれないよー?

いずれ必ず殺して、その中身見せてもらうからー
そうして、Xは窓から消えていく・・。
ネウロはその姿を見送りながら、笑った。

我が輩の正体を知りながら、それでも尚殺そうとする人物は初めてだ。
実に面白い・・。

すると、事務所に弥子が飛び込んできた。
道に迷ったと憤慨する彼女は、どうやら今度は本物らしい。

ネウロは手荒な方法でそれを確かめながら、さっきの雰囲気を打ち消すかのように弥子を弄ぶ。
ー結局その後、怪盗X逮捕のニュースを、彼らがニュースで見ることはなかった。


後日、ある警察署に赤い箱が届けられた。
その数は、あの現場にいた人数と一致していた。

弥子に恐怖を、ネウロにおり一層人間への興味をもたらした存在、X-
彼は今もどこかで誰かの顔をして、誰かの日常に潜んでいる・・。




















正体不明の怪盗。


今回は警察の手を逃れたXが、ネウロに宣戦布告をした回でした。

う~ん、これにてX編は一旦終了のようですが、何とも後味の悪い最後でしたね。
気づかない内に、自分たちの日常に紛れ込んでいる・・なんて、怖すぎる!!

一度その恐怖を目の当たりにしてしまった弥子の精神面が心配ですね。
割とメンタル強いけど、あれだけ怯えていたのを見ると、今回ばかりはそうもいかないんじゃないでしょうか・・。


今後もXとの絡みは続くでしょうから、弥子が彼とどう向き合っていくのかも1つのポイントとなりそうですね。
互いに種の突然変異とはいえ、ネウロとXの決定的な違いは、人間かそうじゃないかというところにあります。

アヤの事件などからも分かる通り、ネウロには理解できない人間の感情というものがあります。
今回もそれは現れていて、Xの焦燥感はネウロには理解できないものだったようです。

でも弥子なら、同じ人間なので、犯罪者とはえいえXの心の不安に近づくことはできるのではないかと思います。
両面から攻めたとき、もしかしたらXの正体もはっきりとするのではないかなと感じています・・。

到底人間とは思えないXですが、彼の体に一体何が起きているのでしょうね。
そして彼の本当の正体・・気になりますね!!

ネウロと弥子がその謎に迫るときが、今から楽しみでなりません。
それにしても、ハードル上げちゃう敵だよなぁ。
でも松井先生なら、きっとその更に上を行く解答を用意しているのでしょうね。

楽しみにしながら、待ちたいと思います!




それにしても、筒井たち警察は可哀想でしたね。
筒井も死亡フラグ立ちまくりではありましたが、箱になってしまったのかと思うと気の毒でなりません・・。

ただ警察が犠牲になったことで、日本の警察も捜査を強化させていくでしょうから、彼らもまたXに一歩ずつ近づいていくことになるのではないでしょうか。

以前笹塚がXのことを気にしていたので、彼も動き出すかもしれませんね。
何やら因縁がありそうなので、その辺も期待したいところです。


後はXの協力者?の女性も気になりますよね。
Xには熱心な信奉者も多いようなので、そういう感じなのかな?
それとも元からずっと一緒にいるとか?

もし後者なら、彼女はXの正体のヒントを握っている可能性もありますよね。
彼の凶行を目の当たりにしても動じていないし、後始末にも慣れているようだし、付き合いは相当長そう・・?

Xの背景も気になるところですよね~。
今回、気になることばかりw

でもそれだけXが、ネウロの相手として魅力的ということですよね。
またあのあどけない見た目もギャップがあっていいし、肩書も背景もとにかく興味をそそられる存在で好みです!!w


暫く出てこないのかもしれないけれど、再登場が楽しみですね。
それまでに弥子のパワーアップが課題ですかね。
今回の事件を弥子がどう捉えて、進んでいくのかー

まずは見守りたいと思います。








さて、次回は新しい事件の始まりでしょうか。

アヤ編から続いてX編がかなりボリュームたっぷりだったので、次は軽めの事件かな~と予想。
弥子が活躍したりするんじゃないかなーと思ってます。


今回の話で、更にストーリーに深みが増したので、そこにキャラがどれだけ食らいついていくのかが見ものかな。
いずれにしても、期待大ですね!

次回も楽しみです☆