今回から4巻です!

前回、笛吹たちと相まみえた弥子たち。
操作に入れてもらえない中でも、彼らはヒステリアの正体に近づこうとします!

果たしてこの勝負(?)、どちらに軍配が上がるのでしょうかー!!

感想です☆





犬に爆弾~第26話 「順【ならび】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

笛吹(うすい)の後方で、黒煙が上がったー
爆発の音を聞き、刑事たちは目を見張る・・

笹塚(ささづか)が息をつき、石垣(いしがき)に行くぞと声をかけた。
それを見た笛吹は、指示なくどうするつもりだ、と2人に尋ねる。

すると笹塚は不思議そうに、自分たちが行くべきは向こうの現場だろう?と言った。
ここには既に人員が割かれている。
2つの事件に関連があるなら、向こうに出向くのが筋だ・・
そう話す彼を、笛吹は途中で遮った。

そうじゃないー彼は怒鳴る。
現場の指揮を取るのは自分だ。笹塚たちは黙って従っていればいいんだ。
使えないんだからしゃしゃり出るな、無能め。

彼の怒声に、弥子(やこ)たちは何も言えず、様子を窺う。
笹塚も黙って聞き、うなづいた。
悪かった、指示をよろしく・・。

こうして、話はまとまった。
笛吹は早速笹塚を運転手にして、現場に出向くと声を挙げる。
それから・・と、彼は弥子たちに向き直った。

君たちはあっちに着いたら、完全にシャットアウトするように現場の者に言う。
もう来ても、一切現場には入れないからなー

そう勝ち誇ったように言うと、笛吹は笑みを浮かべた。
そしてこの捜査が終わったら、お前たちの素性を追求してやるー!!
彼はそう宣言すると、店を出ていくのだった。


事務所に戻っても、弥子の怒りは収まらなかった。
自分の失敗を棚に上げて、角の立つ言い方で威嚇するー
そんな笛吹にも原が立ったが、弥子は笹塚の態度にも苛立っていた。

彼もあれだけ言われて、なぜ言い返さないのか・・。
そう言うとネウロは、それが階級というものだろう・・と呟いた。

草がシマウマに逆らえず、シマウマがライオンに逆らえないように、その順番から逃れることはできないのだー。
彼はそう話すと、ヒステリアについて調べたパソコンのページを見ながら笑みを浮かべた。

この爆弾魔ヒステリアも、随分とプライドが高いようだ。
奴もまた順番というものにこだわっているようだからな・・。
その言葉に、弥子は首を傾げるー


警察は、その後混乱を極めた。
あの後更にもう1つ、公園で爆発が起きたのだ。

今度は大川公園ー
場所の絞り込みができないまま、どんどん爆発の頻度は上がっていく・・。
笛吹は再び、現場に出向くことにした。

そこで、また笹塚に運転手の命が下った。
石垣は納得いかないようだが、笹塚は自分たちは公務員だからな・・と淡々と命令に従う。

駐車場へと向かう道中、笹塚は筑紫(つくし)に、爆発の頻度が上がっているな・・と話した。
すると筑紫は、すみません・・と彼に言った。
笛吹のわがままに、付き合わせてしまって・・。

彼は、笛吹は本来現場に出向くような人間ではないのだ、と語る。
笛吹は管理する側で力を発揮する人で、総合的な捜査戦略を練ることには抜群に長けているのだー

すると笹塚も、分かっている・・と答えた。
あいつの能力も性格も知っている。だから好きなようにやればいいさー
彼はそう、筑紫に伝えるのだった。


大川公園ー
現場に着くと、笛吹はまず全体を眺めた。
爆破対象は全体的に東へ向かっている。
彼は必ず捕まえてやる、と息巻いた。

だが・・
笛吹は笹塚へ視線をやり、お前は早期解決は望んでいないのだろう?と意地悪に目をゆがめる。
この事件が解決すれば、自分の目はあの探偵と笹塚の失態へと目が向くのだから・・。

その時、2人の背後で声があがった。
それは困りますね。だって事件はもうすぐ解決してしまうかもしれないし。
その声に、笛吹は振り返る。

ーそこには、既に到着して待っている弥子とネウロの姿があった。
彼らは後から来るとシャットアウトされるのを見込んで、先回りをしていたのだ。

それを知った笛吹は眉を上げ、異議を唱えた。
爆発からは、まだ20分も経っていないのだ。
どうして現場にいることができるー
彼は2人と犯人に何か関連があるのか、と怪しんだ。

だがネウロは笑い、その憶測を一蹴する。
確かに昨日の爆破現場にいたのは偶然だが、今回は偶然ではない。
爆破の順番を読んだのだー
彼はそう話した。

そうして、ネウロは印刷してきたヒステリアのカードの文面のコピーを取り出す。
笹塚は弥子を牽制するが、弥子も今回は聞かない。
権力の手下の言うことなんて・・そう言われ、笹塚はすぐに引き下がった。

ネウロの説明するところによれば、ヒステリアはカードに「BOMMER」と書いていた。
本来爆弾魔は「BOMBER」だから、「BOMMER」だとスペルミスになってしまう・・

しかし何件もの爆発を成功させてきた犯人が、そんなミスをするはずがない。
そこで彼らは爆破された場所に共通するものを探したのだ。

その言葉に、笹塚ははっと顔を上げる。
・・人名か!!
彼の叫びに、ネウロはうなづく。

爆破された場所には、オーナーや有力者の名前がついているという共通点があった。
そして犯人はそれを順番に爆破しながら、少しずつ一定の方角へ進んでいるのだ。

更に・・ネウロはある紙を見せる。
そこには最初の事件から6つ目の事件までの爆破現場の名前と、その頭文字を小文字で表したものが書かれていた。

「クエイド・ブラザーズ本社ビル」・・q
「沖島王之介像」・・o
「涌井義男建築事務所」・・w
「若尾ビルNo.16」・・w
「アサノ・ユリ美容福祉大学」・・a
「上原徹記念博物館」・・u

これをひっくり返すと・・
実際にネウロが紙を逆さにする。
それを見た刑事たちは、皆息を呑んだ。

b・o・m・m・e・r

そう、犯行カードの1行目と同じ「bommer」が現れるのだ。

十数件の犯行で、犯人はこれを繰り返している・・。
昨日の現場の頭文字は、w。今日はo。となれば、次はqだ。
この辺りでQが頭文字の建物は非常に珍しい・・
その言葉に、笛吹ははっと振り返った。

犯人は、このパターンもいずれ見破られるだろうと踏んでいただろう。
だから恐らくこのパターンは今回で終わる。
おおよその方角が分かっていて、最後の目標にふさわしいQのつく建物・・

それは、クイーンメアリーズホテルしかない!!
ネウロの瞳が光る。

順番に従うなら、ヒステリアは必ずあの70階建ての建物を狙うだろう・・。
彼の大胆な予想に、弥子も刑事たちも言葉を失う。

さあ・・あなた方の自由ですよ?
先生を信じてあのホテルに何らかの対策を講じるか、それとも信じずに大惨事の可能性を指を咥えて見ているか・・。
ネウロはそう言い、笛吹に挑むー


その頃、ヒステリアは自室で爆発への興奮に昂ぶっていた。
犬の耳をつけ、クッションに向かって腰を振りながら、彼は次の爆破への思いをたぎらせていくー




















ヒステリアの狙い。


今回は爆破事件が続くなかで、弥子とネウロがヒステリアの目論見を打ち破る話でした。


ちょっと・・ラストの絵で、全て忘れちゃうくらいショックでしたよw
何あの犯人・・個人的にはアヤのストーカー並にヤバいんですけど!!

犬の真似なんでしょうが、気持ち悪い!!
彼は何のために爆発を繰り返しているのでしょうね・・。
犬が何か関係あるのかな?

マルチーズみたいな可愛い犬を選ぶ辺り、自己顕示欲が強そうな感じがします。
強そうな犬じゃなくて、あえての小型犬っていうのがね。。
逆に狂気を感じますよね。

そろそろ彼の正体も明らかになりそうですね。
またまたかなりヤバい雰囲気の犯人なので、その動機を知るのが非常に楽しみです!!





さて、後は笛吹と笹塚の関係が少し見られた回でしたね。

あれだけ笹塚だけ目の敵にしているのを見ると、やっぱり何かあったのでしょうね。
それを見守る筑紫の心配そうな顔を見るに、2人の仲は元は悪くなかったというのは当たっていそう。

それが、何があって今の関係になってしまったのか・・。
2人共語るような感じじゃないので、そこを伝えてくれるのは筑紫かな、と予想します。

Xが絡んでいるのか、それとも何か別の事情なのか・・。
知りたいと同時に、やっぱりできればいがみ合わないで協力し合ってほしいなーと思います。

この事件の中でそこが明らかになるかは分かりませんが、笹塚に関しては雰囲気からして謎が多いので気になるところですね。

笛吹も嫌味ではありますが、どうも嫌いになれない・・。
何か強がってる感じがあって、個人的にはむしろ好きなタイプかもしれないw


ヒステリアのこともかなり気になりますが、2人の関係も気になる!!
そっちも謎もネウロが解いてくれたらな~。
切に希望します!!




さて、後はネウロと笛吹の推理対決ですが、このまま笛吹はいいとこなしで終わってしまうのでしょうか?!
そんなことはないと思いたいですが、こうもネウロたちに先行かれてしまうと苦しいなぁ。。

そもそも魔人の能力に立ち向かう方が無理があるので、仕方ないですけどね・・。
警察の威信を守ろうとしていることを思うと、ちょっと不憫;;


せめて1回くらいはw見せ場があるといいな~と思います。
本気で性格悪い人には思えないから、ゆくゆくは弥子たちと協力してほしいものですね。

魅力的なキャラが多いので、どんどん絡んだ方が面白いですし!
今後の展開のためにも、仲良くしてくれることを希望して終わりたいと思います。









さて、次回はついにヒステリアに弥子たちと警察が近づく回でしょうか。
あの気持ち悪い犯人の正体とは・・?!
どんな人物なのでしょうか。

そして弥子たちは、自分たちのことを笛吹に認めさせることができるのでしょうか。

次回も楽しみです☆