前回、ついにヒステリアの爆破パターンを掴んだ弥子たち。

警察はこの事態を前に、2人を信じて動くのか?
そしてヒステリアを捕まえ、その謎を喰うことができるのでしょうかー?!

感想です☆





犬に爆弾~第27話 「賭【かけ】」




※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

虚栄、欺瞞・・取り済ますな、人間たちよ!!
ヒステリアはクッションに飛びついて、犬のように腰を振った。

我々は皆動物だ。人間という品種の犬なんだ!
さあ皆、私と一緒にブッちゃけようじゃないか!!


ークイーンズメアリ―ホテル。
そこは外資系企業を中心に、3年ほど前に建てられた巨大ビルだ。

宿泊はもちろんのこと、オフィスやジム、レストラン街にショッピングモールまで・・
ホテルというよりは総合レジャー施設の趣だ。

弥子(やこ)は初めて入ったホテルにワクワクしながら、周囲を眺めまわす。
ネウロも彼女と一緒に、施設内の地図を眺めた・・。

その横で、筑紫(つくし)は笛吹(うすい)に耳打ちした。
本当にヒステリアはここを爆破しようとしているのだろうか。
ここがターゲットなら、明らかに今までの爆破とは規模が違うと予想されるからだ。

今までも建物のシンボルを爆破したり、中にいる人を爆破したりと様々な仕掛けがされてきたが、もしもここに奴が仕掛けられる最大限の爆弾が用意されたら・・
それこそ大惨事だ。
笛吹も深刻な様子で、考え込む。

だが・・笛吹は唇を噛んだ。
弥子の推理も、所詮は推測の域を超えない。

これだけ巨大な施設を爆弾から警備するには、大量の金と人員が必要となる。
確証のない推理を信じて大量の警官を配置することなど、できる訳がないー!!
彼はそう結論づける。

だがその様子を見た笹塚(ささづか)は、笛吹自身もここがターゲットになる可能性を否定しきれていないことを感じる。
ここに出向いたのが、何よりの証拠だ。
だけど責任の大きい立場だから、軽々しい判断は下せないー

そこで彼は、何の身分もない自分が対策を考えようか、と笛吹に申し出る。
だが笛吹はその申し出を、きっぱりと断った。

お前が知ったような口をきくな。
私がここまで来るのに、どれだけの重責を負ってきたと思ってる?
途中で投げ捨てて逃げ出したお前に、責任の何たるが分かってたまるか!!
彼は怒り、笹塚の胸倉を掴むー

その剣幕に驚いた弥子は、同時に笛吹の言葉に引っかかる。
途中で逃げ出した・・?

だがその疑問は、ネウロの暴力によって遮られた。
弥子を使って笹塚と笛吹の体を吹っ飛ばした彼は、弥子は自分の推理に自信があるから大丈夫だ!と胸を張る。

むしろ残る問題は、その爆弾をいつどのような方法でどこに、置くかということだー
彼の言葉に、揉めていた2人は黙り込む。

すると笹塚は息をつき、分かった・・と応じた。
彼は後は警察でやっておくから、とまた弥子たちを追い出そうとする。
その様子を見ていた笛吹は、やっぱり弥子の推理を信じているのか・・と笹塚を睨んだ。

そして彼女を追い出して、手柄は自分たちのものにするー
現場の者は汚いな。
そう言うと、彼は眼鏡をあげた。

いいだろう、では君はせいぜいここを調べてみるがいい!以後、私はこの件には関与しない!!
そう叫ぶと、笛吹は笹塚に賭けを挑んだ。

万が一ここで爆発が起きたら、情報を得ていた自分は責任を免れない。
だがもしも弥子たちと笹塚の推理が外れたら、その時は諸々の責任を全て取ってもらうからな!!
彼はそう言い捨てると、筑紫と共に行ってしまうのだった。


一方外に追い出された弥子は、途方に暮れていた。
だがネウロは意に介さない様子で、後日普通の客のふりをして入り込めばいい、と話す。

隅から隅まで調べれば、ヒステリアが爆弾を仕込む場所は必ず分かるー
相変わらず自信満々の彼を、弥子は呆れながらもついていくのだった。

ーその頃、ホテルを離れた笛吹に、筑紫が話しかけた。
賭けというのは、少し懐かしいですね・・。

そう言われた笛吹は、何がだ、と眉を上げる。
筑紫が大学時代に3人でよくやった賭博のことを挙げると、笛吹はふん、と息をついた。
なぜ今そんな昔の話を出すー?

そう問われた筑紫は不穏な空気を感じ、目を反らす。
いえ・・あの頃はお2人がこんな関係になるとは思っていなかったの・・。
その答えに、笛吹の脳裏にも大学の頃の記憶がよみがえるー

元々、3人は大学時代はとても仲が良かった。
暇を見つけては賭け事に興じるー
大体笹塚の1人勝ちで、笛吹と筑紫はいつっもお金を巻き上げられる側だった。

だが・・そんな日々は、ある日突然終わった。
笹塚の妹の誕生日ー
プレゼントを買って帰った彼の前に待っていたのは・・


ーふと、笹塚はソファの上で目を覚ました。
どうやら眠っていたらしい。
彼は息をつき、携帯を確認するー

そこに、タイミング良く電話がかかってきた。
出ると、電話の向こうからネウロの声が響いた。

彼は、明日もう一度クイーンズメアリホテルへ来るよう笹塚に告げた。
恐らく明日辺り、ヒステリアが爆弾を仕掛けるからーと。

上司を出し抜くチャンスだ、と言って電話は切れた。
どうするか・・迷いながら、笹塚は大きくため息をつくのだった・・。

ー翌日、ヒステリアはクイーンズメアリホテルの屋上展望台から、眼下に広がる景色を眺めていた。
良い景色だ。俺は今何万人の人間を見回しているのだろうー。

彼は窓から外を見て、自分もまた外から見えていることを実感した。
だから自分がこれからすることは、そしてヒステリアの言葉は、より多くの人間に発信される!!
彼は興奮する胸を押さえて、エレベーターに乗り込んでいく・・

繕うな、抑え込むな、ヒステリアがお前たちを導いてやる!!
エレベーターの中には、他に人が3人いた。
彼はその中に乗り込み、ドアは閉まっていく・・

その時、突然ドアを抑える手が現れた。
その手はドアをこじ開け、隙間からネウロが必死に体をねじこませるー
異様な姿に、中の人間は皆目を見張った。

そうしてドアが開くと、奥には弥子と笹塚の姿があった。
弥子は中の人物に向かって、指を振り下ろすー

犯人は・・お前だ!!

続いて、ネウロが中に声をかける。
突然失礼。先生がおっしゃるには今この中に、爆弾魔が乗っているそうですよー

その言葉に、中の4人は息を呑んだ。
4人全員が女性ー
弥子と笹塚も驚き、息を呑む。

1人は裕福そうな中年の女性、1人は女子高生、1人は若い女性、そしてもう1人は赤ちゃん連れの母親ー
彼女たちは一様に戸惑い、焦って見えた。
そんな女性たちを見回し、ネウロは笑みを浮かべる。

おや、全員女性ですか・・。
しかし性別は関係ない。この中の誰か1人が、ヒステリアであることには間違いないのだからー。




















ヒステリアの候補たち。

今回は笛吹の妨害を受けながらも、弥子たちがついにヒステリアに対面する話でした。


まさか犯人が女性とは・・!!
ショックで言葉も出ませんよw

えー・・あの腰振ってよだれたらしてる人が、女性・・?
これはさすがに予想できませんでしたよ。
さすが松井先生・・。


皆綺麗な顔をしていますが、確実にこの中にヒステリアがいるのですよね・・。
うーん、にわかには信じられない。。

っていうか、さすがに赤ちゃんは犯人候補にはいれなくていいんですよね?
あくまでも女性4人の中に犯人がいるんですよね?


なんか松井先生なら、赤ちゃんが犯人でもおかしくないような気がして不安になってきました・・w
どうやらヒステリア、かなり恐ろしい人物のようです!!

次回4人の素性が明らかになるのでしょうが、これは興味深い!
絶対に見逃せない展開ですね。



後はヒステリアの動機ですが、内なる自分の解放・・とかそういうのでしょうかね。

繕うな、抑え込むな。ブッちゃけよう・・
いずれも何かから解放されたがっているように思えます。

恐らく女性という型にはめられて生きている人物なのかもしれませんね。
その固定観念から逃れるために、手当たり次第に爆破しまくっているのかな~と感じました。


となると怪しいのは校則に縛られていそうな女子高生とか、良い母親でいることを求められる母親とか、清楚でいるよう求められる若い女性とか・・?

って、ほとんどの人物が当てはまりますねw


でも動機に関しては、そんなところかな、と思います。
謎が暴かれたとき、ヒステリアがどんなブッちゃけをしてくれるのか、今から楽しみです!!








さて、後は笹塚達3人の関係についてですね。


今回少し過去が明らかになりましたが、やっぱりかなりの仲の良さでしたね。
あれがこうも変わってしまったのかと思うと、悲しい・・。

恐らく笛吹も、本音は寂しいのでしょうね。


2人はライバルであり親友だった・・。
でもある日を境に、その関係は壊れてしまった。。
そういうことのようですね。


そのきっかけは、恐らく笹塚の妹が殺された・・とかなのでしょう。
殺したのは、Xかもしれませんね・・。

ということは、箱にされたのか・・。
それなら、今の無気力な彼にも理由が出てきますね。


まだXとの関係は予想でしかありませんが、何らかの不幸な事件があったのは確かなようです。

となると、笛吹は本当は笹塚に昔のような活気を取り戻してほしいんじゃないでしょうか。
でもそれが叶わないから、イライラして本人に当たっている・・

事情が分かると、そんな風に見えてきました。
笛吹・・切ないじゃないか・・。


笹塚の心を取り戻すのは容易ではなさそうですが、いつかは前を向けるといいですね。
彼もきっとそれなりに能力があるのだから、このままではもったいないですしね!

その心を開くのは仲間なのか、それとも弥子?なのかー

その辺も今後注目していきたいですね。


また笹塚の過去が明らかになったら考察していきたいですが、とりあえずはこんなところかな。
この事件が解決した際にも、少し笛吹と歩み寄れるといいな・・。

そんな希望を持ちつつ、今回は終わりにしたいと思います。









さて、次回はヒステリアの正体を暴く回ですね。

4人の女性たちーこの中に潜むヒステリアを、弥子たちは見つけることができるのか。


そしてヒステリアの目的とは一体・・?!
爆破も、阻止できるのでしょうか!!


次回も楽しみです☆