前回、ヒステリアの乗るエレベーターをついに捕らえた弥子たち。

しかし予想に反し、乗っていたのは全員女性ばかり!!
果たして本当にこの中に、犯人はいるのでしょうかー?!

感想です☆




犬に爆弾~第28話 「犬【いぬ】」





※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

4人の女性たちは、口々に不満や不安を口にした。
笹塚(ささづか)はその姿を見ながら、本当にこの中にヒステリアがいるのか?と弥子(やこ)たちに尋ねる。

するとネウロはうなづき、まずはエレベーターを降りて女子トイレへ行こう、と提案した。
面白いものがあるんですよー
その言葉に、不安に駆られながらもついていく一行。

そしてトイレに到着すると、ネウロは天井裏を示した。
そこには巨大な爆弾の姿が見えるー
一行は驚愕し、目を見張った。

笹塚も驚き、見付けたなら早く言え、と叫ぶ。
だがネウロは犯人だって自分の命が大切だろうから、今ここで無暗に爆破はしないだろう・・と話す。
すなわちこの場合、弥子の推理を振り切って、自分が外へ出るまではー。

ーそこで、笹塚はヒステリアを探すことにする。
2人がどんな推理で結論にたどり着いたのかは分からないが、確かに女性たちは皆1人で展望台に来ている・・
怪しいところがない訳でもない、と笹塚は考える。

だがその言葉に、女性たちは反論した。
裕福な女性は、高いところが好きなだけだ、と汗を浮かべる。
女子高生も、塾の前にリラックスしにきただけだ、と真面目な自分を疑う輩が気に食わない様子だ。
また母親も、赤ちゃんに綺麗な景色を見せに来ただけだという・・。
弥子は3人の話に耳を傾け、最後の女性に目を移すー

すると、彼女だけは少し様子が違った。
若い女性は突然涙ぐんだのだ。

話を聞くと、なんと彼女はこの前ヒステリアに爆破された男性と付き合っていたのだという。
その悲しみを紛らわせたくてここに来たのに、まさか容疑者と疑われるとは・・
彼女はさめざめと泣くが、笹塚は警戒を強める。

弥子もまた、4人の話を順に思い返してみた。
皆それぞれ、思うところがあってここに来ている。
こうやって話だけ聞く分には、怪しいところなんて無さそうだけど・・。

その時、笹塚が思い出して口を開いた。
彼は今朝から弥子たちに言われてホテルを張っていたが、こんな巨大な爆弾を持ち込んでいるような人物は見当たらなかったのだ。

そのことを指摘すると、ネウロは爆弾は前日には既にあったのだ、と笑う。
ー2人は前日、蟲を使ってホテル内を調べさせていた。
その中で、トイレに設置されたこの爆弾を見つけていたのだ。

見つけた爆弾をネウロが観察している間、弥子はこんなに簡単に見つかって、謎としては不満があるんじゃないのか?と彼に問うた。
だがネウロは楽しそうに、謎ならここにあるではないかーと答えた。

悪意と殺意に満ちた複雑な迷路。張り巡らされた何重ものトラップ群ー
この爆弾自体が立派な謎なのだー
彼はそう言って、舌なめずりする。

後は作った犯人を探し当て自らの敗北を確認させれば、謎のエネルギーはそいつから放出される・・
ー今、ネウロは弥子の腕を操った。
犯人は信管を仕掛け直すため、必ずこの場所に戻ってくるとネウロは踏んでいた。
そしてそれは当たったー

弥子の指が、真っすぐ1人の人物を指すー
それは、赤ん坊を抱いた母親だった。


その場にいた全員が、驚き息を呑む。
当の指さされた母親も驚きながらも、どうして自分が・・と反論する。

だが根拠も何も、2人は一部始終を見ていたのだ。
そう、彼女がトイレから通気孔に潜り込み、信管を仕掛け直すのをー。

母親も、他の個室から天井が見えるトイレの構造上、他に客がいないかは念入りにチェックしていた。
だが鍵を確認すると踏んでいた彼らは、予め個室の鍵の1つに細工をし、外目からなら空室に見えるようにしていたのだ。

つまり母親が通気孔に入っていく姿を、2人はずっと見ていたのだー。
また2回目だったので、爆弾も問題なく解除できているという・・
更に、ネウロは女性のバッグに手をかけ、証拠ならまだある、と携帯を取り出した。

その中の発信履歴を1つずつ辿れば、すぐにつながるだろう。
彼女の携帯から、そこにある爆弾につながる起爆操作に・・。

すらすらと述べられた推理に、母親は言葉をなくした。
周りも、彼女をじっと見つめる・・
その視線に負け、母親は口を開いた。

・・ああ、正体がバレて悔しがるべきなのか、喜ぶべきなのか・・。
そう言うと、彼女はにこりと笑った。
分かってる、喜ぶべきなんだよね。

彼女は、自分のの中には本能のオレがいるのだ、と話した。
その本能は、脳の中のあらゆる破壊衝動をかき集め、組み立てているのだという。
話ながら、母親は赤ん坊をあやすー

結婚して4年たつ。子供の2人恵まれた。
わたしは旦那を愛しているし、旦那もそれは同じ。とても平和な家族・・。

だが・・と彼女は言った。
1つだけ問題があるの・・
そう言って、彼女は犬の耳のカチューシャを自分につけるー

ブッちゃけられないの!!家族の前では本音を出せないのよ!!
瞬間、母親は犬の顔に急変して怒鳴り声をあげた。
その変貌ぶりに、弥子は思わず身を引いてしまう。

赤ん坊も何事かと泣き出す。
その子に見せないように顔を隠しながら、母親ーヒステリアは訴える。
外に出したいの、この破壊衝動を!壊したくて壊したくて、仕方ないのよ!!

ーすると彼女は一息ついて、元の優しい母親の顔に戻った。
赤ん坊を優しくゆすりながら、彼女は続ける。

家族の前では良き妻、優しい母親でいなきゃだめ・・。
私の中の本能を見せたら、この子は悪い子に育ってしまうから・・。

そう言って、ヒステリアは周囲を見回す。
皆だってそうでしょう?
自分と周りの人の幸せのために、自分の一番出したい部分を押し殺して生きてる・・。

その言葉に、女性たちは黙り込む・・。
弥子も彼女の心情を理解し、だから爆破を繰り返していたのか・・と納得する。

するとヒステリアは、また犬に戻った。
ヤッパ人間はブッちゃけて生きないと!!
彼女は皆に訴える。

お前らだって本当にやりたいことがあるだろうが。
それを隠すな!取り繕うな!!
そんな姿は見ててイライラするし、自分でやっててもイライラするー

再び聖母の顔に戻り、彼女は赤ん坊をあやす。
カードの中に爆弾のヒントを隠したのも、その為。
あれに気付いた人は他にもいるはず。そしてその中には・・必ずいる・・

ヒステリアは牙を剥いた。
だからオレはこのビルを仕上げの爆破に選んだのさ!
そいつらがどこにいても見えるような、このド派手な目標をな!!

母親は囁くように話しながら、赤ん坊をあやす。
その人たちはきっと楽しみにしている。だから気付いても黙ってる・・

だが赤ん坊は泣き止まない。
泣き声が大きくなる中、母親は笑顔で赤ん坊を揺する。
このビルがブッちゃけることで、自分の心もブッちゃけられるからー

そこで、彼女は赤ん坊にもオレの本能を剥きだした。
うるせー!!人が喋るときは黙って聞けや!!

その恐ろしい形相に、赤ん坊はぴたりと泣き止む。
ヒステリアは続けた。
皆気づこう?そして心の中の破壊衝動から、目を背けないで。

一緒に大爆発を見届けて、心の中の本能をブッちゃけよう。
我々は皆・・人間という品種の犬なんだ!!!


その吠え声を聞いていた笹塚は、息をついた。
彼は今の告白を自白と捉え、笛吹(うすい)の元に電話をかける。
電話越しに驚き怒る彼に状況を説明すると、笹塚は自分が犯人を確保するから、手錠は笛吹がかけろ・・と電話を切った。

つまり、手柄を譲ろうというのだー。
弥子は納得いかなかったが、笹塚は自分の印象も悪くならないしそういうものだ、と淡々と語る。

だがその時ーヒステリアが笑った。
・・まさかこれで解決だと思っているの?

その言葉に、皆はっとして振り返る。
私の皆への集大成のメッセージが、爆弾1つ設置して終わりじゃオレに対してのブッちゃけが足りないと思わない?

そうして、彼女は勝ち誇ったように言った。
こんな時に備えてもう1つ、予備の爆弾が作動を始めている。
目の前のものより威力は落ちるが、次の爆弾はとても解除しにくい場所にある。
あなたたちの貧弱な理性に、私の爆弾は止められない・・

ヒステリアは牙を剥いた。
私は爆弾魔。だから私はカワイイ。
私の名前はヒステリア。絶対なる本能に従う忠実な犬よー




















ヒステリアの正体。

今回は、ついにヒステリアの正体が明らかとなった回でした。


犯人は母親でしたかー!
さすがに赤ちゃんではなかったですねw


やっぱり良い妻、良い母を演じた結果、自身の内なる欲望を抑えきれなくなったという感じでしたね。
ヒステリアほどではないにしても、こういう人は多そうです。

確かにブッちゃけるのは大事ですよね。
家庭が平和でも、自分が幸せでなければ、その幸せは作られたうえに成り立つもの・・。

いつかはほころびが来るものでしょう。


ヒステリアも幸せな家庭にいながら、結局自分の内なる本能には抗えなかった・・。
それが更に外に向いたから、タチが悪い・・。
彼女の欲望で殺された人たちには、本当に迷惑な話ですよね。


まぁ例によってネウロの制裁を受けるのでしょうが、自白して尚後悔を微塵も感じさせないのが怖いですよね。
本能に忠実になった彼女は、人間にはもう止められないのでしょうか・・。


ですが、ここはラストは警察の方にも何か功績を残してほしいものですよね!

笛吹はまたも出し抜かれた感じですが、きっと最後はかっこいい姿を見せてくれると信じていますw

それか笹塚が熱くなる姿とか・・?
う~ん、どっちも難しそう・・w


でもせっかくこうやって新しいキャラが増えて見どころも増えてきたのだから、警察の威信も守ってほしいものだな、と思います。
その辺は笹塚も心得ているようなので、最終的には笛吹の手柄となって終わる感じかな。

弥子たちも今後捜査に入り込むには笛吹とぶつかったままでいるのは得策ではないので、両者共に理解できるといいですね。


次回がヒステリア編ラストかな?
どんなラストが待っているのか、楽しみです!!





それにしても、ヒステリアの変貌ぶりには笑いましたw
後半の赤ん坊に見せる顔がごっちゃになっちゃってるのが面白かったw

何気に松井先生って、ギャグも冴えてますよね!
ネウロと弥子の掛け合いも好きだし、ネウロが容赦なく周りに振るう暴力も好きw


ヒステリアの顔が母親の顔に戻ることはあるんでしょうかね・・。
赤ん坊は気の毒ですが、どうせなら全部ブッちゃけて楽になって、また家族に向き合えるといいのかなと思います。


後は笹塚と笛吹の関係に進展はあるのかも気になるところ。
筑紫も心配していますし、2人とも歩み寄れるといいですね。

ヒステリア事件を経て、2人の関係はどうなっていくのか・・。
注視していきたいと思います。










さて、次回はヒステリア編のラストでしょうか。

ヒステリアはもう1つの爆弾をどこに仕掛けたのか・・。
弥子たち、そして警察はその企みを事前に阻止することができるのかー

双方の協力が必須な展開で、熱いですね!!
皆の距離が近づくことを願っています。


次回も楽しみです☆