前回、ついに謎が発生しました!

ゼミメンバーの間に起きた悲劇・・。
彼らの中に、犯人はいるのでしょうか?

そして春川の動向はー?!

感想です☆





犬に爆弾~第33話 「慰【なぐさめ】」





※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

夜中ー
弥子(やこ)は物音を感じて、目を覚ました。

彼女は気持ちよさそうに眠っているネウロを起こし、確かに音がするのを確認する。
どうやら誰かが暴れ回る音と、それを助けようとしている声のようだ。
近くの部屋らしい・・2人は外に出てみることにした。

すると、1つの部屋の前で、デイビッドが必死にドアを叩いているのが目に入った。
どうやらその部屋は露木(つゆき)の部屋らしく、彼はドアを開けてくれと叫んでいた。

弥子はその剣幕を見て、これは非常事態だ・・と察する。
ネウロも謎の可能性が現実になったのだ、とうなづく。
彼は今確かに、謎の気配を感じていたー。

そこに、騒ぎを聞きつけた他のゼミメンバーもやってくる。
 彼らを見ると、デイビッドは露木の様子がおかしいと訴えた。
何か苦しんでいる声がするが、鍵を開けてくれないというのだ。

それを聞いた伊原(いはら)は、鍵をもらいにフロントへと走る。
だがその間に、露木のうめき声は聞こえなくなってしまった。
急に訪れた静寂に、外にいる一行は息を呑む・・。

ーようやく伊原が鍵を持って戻ってきたときには、現場は既に手遅れだった。
露木は喉を押さえたまま、絶命している・・。
部屋に漂うガスのような匂いに、一行はむせるのだった。


その後部屋は換気し、救急車と警察も呼んだ。
運び出された露木は旅館の人間が救命措置をしているが、どうやら手遅れのようだ・・。

ゼミメンバーの3人は、自殺だろうか・・と顔を曇らせた。
それを聞いた弥子は、自殺する理由でもあるのか、と彼らに尋ねる。

すると伊原が、露木が最近精神的に参っていたことを明かした。
彼女は何者かにつきまとわれていたというのだー。

その嫌がらせは、暴力以外何でもあった。
中傷の手紙をばらまかれたり、深夜に付け回されたり、家の前を大音響のスピーカーのついた車で回られたり・・。

ーそんな話をしていると、池田がネウロが露木の部屋に入ろうとしているのに気づいた。
彼はもう換気は十分だろうと言い、中に上がり込んでいく。

その間も、弥子は嫌がらせについて詳細を聞いていた。
どうやら相手は不明らしい・・。
警察にも見回りを頼んでいたが効果は出ず、露木は鬱状態になっていたとデイビッドが語る。

今回の旅行も実は、彼女に静かな場所で落ち着いてもらおうと思ったのだ・・。
彼の言葉に、弥子は露木が体調不良を訴えていたことを思い出す。

もしかしたら露木の精神状態は、もう限界だったのかもな・・。
3人はそう顔を見合わせて語った。
落ち着いて休んでもらおうと用意した個室も、仇になったのかもしれない。
まさか自殺するなんて・・。

と、その時春川(はるかわ)がやってきた。
彼はまた話を聞いていたらしく、どうりで露木は生気のない目をしていた訳だ・・とうなづいた。

彼は言う。
まぁ仕方ないんじゃないか。彼女は死(ゼロ)に負けたんだー

それを聞いたデイビッドは、どういう意味だ、と喰ってかかる。
すると春川は自然淘汰さ・・と口を開いた。

生命力とは、体力の強さだけじゃない。
死への誘惑に負けない精神。
その能力が弱い者も、生存競争には打ち勝てないのさ・・。

それを聞いた4人は、憤る。
彼らは春川の勝手な言いぶりを非難し、彼が食事の席に入ってきてから露木の体調は悪くなったのだ、と責めた。

だが春川は意に介する様子もなく、一人笑う・・。
1と0の狭間に、自分の求める世界はある。
だがそんな私の探求心のせいで彼女がその狭間を飛び越えたなら、それは謝るよ・・。

その途端、デイビッドはブチぎれた。
今にも殴りかかりそうな彼を、残りの2人が必死に押さえる・・。

春川はそれすら気にする様子もなく、自分も捜査を見学させてもらう、と話した。
気味悪く笑いながら自分たちを見ている彼に、弥子は言い知れぬ不安を感じるのだったー。


一方ネウロは、一通り部屋の中を調べたところだった。
今回の事件は、典型的な窒息性の毒ガスが使われたようだ・・
彼は様子を見に来た弥子に、そう話す。

毒ガスは外気に触れれば急速に気化し、呼吸困難を引き起こす気体を発生させるー
それを聞いた弥子は、この事件に謎を感じるということは、これは自殺ではないのか・・?と尋ねた。

ネウロは勿論だ、とうなづく。
この部屋には、中から鍵がかかっていた。
密室にして自殺に見せかけた殺人だー
彼はそう断言する。

それからネウロは、旅館の人間に話を聞いてくるから、場をつなぐようにーと弥子に言い残して出ていった。
皆のところへ戻ると、伊原と池田が春川を怪しんでいるのが目に入った。

池田は春川の口ぶりに不信感を感じていた。
だが伊原は、毒ガスの充満した部屋で露木が内側から鍵をかけていた以上、自殺以外にないだろうーと懐疑的だ。

仲間が外にいたのだから、死にたくなければ自分で開けて出て来れば良かったんだ・・。
彼の言葉に、池田もうなづくしかないのだった。

一方デイビッドは、一人ソファに座り、露木のことを悼んでいた。
弥子が思わず歩み寄ると、彼は露木は素敵な女性だった、と語った。

彼女は控えめでおしとやか。日本女性の鑑のような女性だった。
自分の国にはなかなかいないタイプで、日本に来て良かったと思ったものだ・・と彼は言う。

それを聞いていた弥子は、でも露木も嬉しかったはずだ、と返す。
デイビッドはさっき春川に喰ってかかった。
ああいうことはなかなかできることじゃないから・・

そう言うと、デイビッドは自分の国では日本よりもストレートに感情を出すから・・と口ごもる。
そういうのウザくないですか・・?
気にする彼に、弥子はほほ笑む。

ウザいどころか、それだけ自分を大事に思ってくれているのだと分かったら嬉しいものだ・・。
死んでもきっと同じ気持ちのはずだから、元気を出してー

その言葉に、デイビッドもようやく笑顔を見せる。
少し楽になった。あなたはとっても良い人だ!!
大げさに喜ぶ彼に、弥子も笑い返すー

その時、彼女の腕が動いた。
腕は真っすぐに上がり、指がデイビッドの方を向くー

え・・
弥子とデイビッドが驚いて見つめ合うなか、弥子の耳にネウロのささやきが聞こえた・・。
言え、いつものやつだー

・・仕方なく、弥子は観念して口を開く。
なんだか悪いな・・
そう思いながら、弥子はデイビッドに言い放つ。

犯人はーお前だ!!

その光景に、場にいる一行は皆目を見開いて驚く。
慰めておいて、次の瞬間に犯人呼ばわりとは・・!

皆が驚愕するなか、食事の時間は始まるのだったー。




















不可解な密室殺人。

今回は露木が殺され、その謎を弥子たちが解明する回でした。

さすがにデイビッドが目立ちすぎだと思いましたが、やっぱり彼が犯人でしたね。
むしろ彼以外だったら、事件はさほどインパクトなかったでしょうね。
悪いけど池田も伊原も、見た目からモブですもんね・・。

露木がなぜドアを開けなかったのかは謎ですが、鍵は確かにかかっていたのですよね・・?
そもそも状況からして謎なのですが、露木は自分を殺そうとする犯人がデイビッドだって知っていたのでしょうか。

知っていたのなら、あの部屋の前での状況は明らかにおかしいですよね。
露木からすれば、犯人が自分を助けようとドアの前で演技していることになるのですから・・。

ん?だから鍵をかけたのかな?
毒ガスで苦しいが、部屋を出たらデイビッドがいる・・
どっちに転んでも最悪な状況しかなく、露木は部屋から出られなかったのかもしれませんね。

となればデイビッドはかなり策士・・。
露木はどんな思いで死んでいったのでしょうね。

弥子の言葉が、まさに皮肉のようになってしまいましたね。
露木は嬉しいどころか、恐怖のどん底で死んでいった・・
そう思うと、浮かばれないです。。


さて、この推理は当たるでしょうか?
次回が待たれますね(^^)




で、デイビッドの動機ですが・・これは彼が露木をストーカーしていた人物だったとすれば、自明ですね。
恐らく彼女に振られた腹いせの殺人ということでしょう。

弥子に語っていましたが、露木はおしとやかで大人しく、外国人男性にとってはまさに日本人女性の見本のように見えたようです。

であればデイビッドが心惹かれるのも分かります。
でも露木はその思いを受け取らなかった・・。

そのことがデイビッドに、殺意をもたらしたのかもしれませんね。
うーん、筋は通るけど、なんかネウロの殺人犯の動機としては弱いなw

何かもう一ひねりありそうな気がしますね。
そこは次回を楽しみに、待ちたいと思います!






さて、後は春川ですね。

相変わらず不気味だし、空気を読まない発言ばかりの彼ですが、今回も自身の研究について触れていましたね。

1と0の狭間というのは、生と死の間・・ということでしょうか。
それを聞いて、彼はAIを作っているというよりは、自身をAI化しようとしているのでは・・?という疑問が生じました。

そこに彼の求める世界があるそうですが、彼は何を欲しているのでしょうねー。


やっぱりいずれ、彼とは謎を巡ってぶつかることになるような予感がします。

今回弥子たちの推理を彼が見て、関心を持つという流れかもしれませんね。
彼の眼鏡に、弥子たちは適うのか・・。


いけ好かない人物ではありますが、気になる存在でもあります。
彼については、今後も気にして読んでいきたいと思いました。




それにしても、今回のラストは笑いました。
あんだけ慰めといてからの、犯人はお前だ・・!w

そりゃ皆唖然としますよね。
弥子が一番びっくりしてるかw

タイミングを読むのがうますぎるネウロ。
毎回ラストは唸らされますね~。

次回、どんな謎が待っているのでしょうかー。








というわけで、次回は謎解き編ですね。

密室はどのようにして生まれたのか。
デイビッドが露木を殺したなら、その動機は一体何なのか・・。

明らかになりますね。

今回も予想外な主張が飛び出すのか・・気になりますね!


次回も楽しみです☆