前回、露木殺しの犯人をデイビッドだと指摘した弥子たち。

果たして彼はどうやって露木を殺したのか?
そしてその動機とは?!

ネウロの食事の時間です!!

感想です☆





犬に爆弾~第34話 「外【そと】」




※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

犯人・・ボクが?
デイビッドは突然弥子(やこ)に名ざしされて、驚いた。

伊原(いはら)たちも余りのことに、デイビッドをかばう。
そもそも露木(つゆき)は自殺ではないのか?それが何で殺人ということになっているのだ・・?
彼らは弥子に問う。

そこでネウロは早速、説明を始めた。
そもそも露木の部屋が個室だったのは、度重なる嫌がらせで心を病んだ露木のために、3人が部屋を取ったからだった。
その時この旅館を希望したのは、デイビッドではなかったか・・?

彼にそう問われ、池田(いけだ)は思い出す。
確かにこの旅館は、デイビッドが見つけてきたのだ・・。

ネウロはうなづくと、露木の部屋へ一行を誘う。
もう毒ガスも消えている・・
彼らは部屋に足を踏み入れた。

中に入ると、ネウロは部屋の構造について説明をした。
この部屋の窓ははめ込み式で、開かないようになっている。
そしてバストイレに通じるドアにも隙間があり、毒ガスから逃れるスペースはない。

外気への接触は空調と換気扇が1台ずつのみ。
ガスに対して、明らかに換気能力が下回った作りになっているのだ・・。

すなわち、この部屋は人も空気も逃げ場がない。
ガスを充満させて人を殺すには、うってつけの部屋なのだー
彼はそう言い切った。

そのことに気付いたネウロは、旅館の人間に宿台帳を見せてもらっていた。
その中で、このグレードの個室に最近泊まった外国人は数えるほど・・。
ネウロは名前は違えど、デイビッドの筆跡と似た人物が泊まっていたことを突き止めていた。

つまり彼は偽名を使い、最適な個室を探しに一度この旅館へ来ていた・・。
地獄のガス室になりうる、密室性の高い個室をー。


そこで、池田が反論の声をあげた。
密室というが、ここは密室ではなかったはずだ・・
彼女はそう主張する。

なぜならドアは内側から開くようになっていた。
自殺ではないのなら、露木はドアから出て来れば良かっただけの話だ。
だが彼女はそうしなかった。それどころか、自分から鍵をかけて閉じこもった・・。

これでも自殺じゃないというのか?!
彼女の言葉に、ネウロは口を開くー。

・・果たしてその鍵は、内側からかかっていたものでしょうか?
彼は、そう皆に尋ねた。
意味が分からず、伊原たちは首を傾げる・・

そこでネウロは一から話した。
さっきも言ったように、露木は何者かから執拗な嫌がらせを受けて、精神が非常に弱っていた。
そんな人を部屋の外に呼び出し、おもむろにナイフで脅したとしたらどうするか・・。

そう問われた伊原は、それは逃げるだろう、と答える。
逃げ場は近くに自分の部屋しかないのだから、逃げ込んで脅した人物が入ってこられないように鍵をかけて・・

そこまで言ったとき、皆ははっと息を呑むー
ネウロはうなづき、言った。
そう、じぶんたちが露木の異変に気付いたのは、彼女のもだえる声とデイビッドのドアを激しく叩き叫ぶ声だった。

事情を知らない人間から見れば、彼が中の露木を心配して取った行動に見える・・。
だが部屋の中にいる露木からすれば、外からドアを叩くデイビッドの姿は彼女を追い詰めるストーカーにしか見えなかっただろうー!!

・・つまり鍵をかけていたのは中の露木ではなく、恐怖という鍵を利用したデイビッドの方だったのだー。
ネウロはそう話した。

どのような脅し方をしたかは分からないが、精神が摩耗していた露木には、それは酷く応えたはずだ。
だから彼女は急いで部屋に逃げ込んだ。
デイビッドはその瞬間を狙って、毒ガス液をビンごと投げ入れる・・
これでトリックは完成だ。

その証拠に、彼は自分たちの声が聞こえないほど大声で叫び、不自然なほど絶え間なくドアを叩いていた。
それは自分のアリバイを証明させるために自分たちを呼び出す目的ともう1つ、部屋の中の露木に恐ろしい加害者がすぐそこにいることをアピールするためだった。

これでは部屋の外には出ていけない。
たとえ他の人間がいると分かっても、安全の保証はされていない。
ドア越しに事情を話したくても、ガスのせいで息ができない・・

そうして露木はガスの充満する部屋で、静かに死に飲み込まれていったのだ・・。


だがそれを聞いていたデイビッドは、ネウロの推理を鼻で笑った。
何から何まであてずっぽうの、とんでもない言いがかりだ・・!
彼は息巻いた。

その程度の可能性で自分を疑うなど、とんだ名誉棄損だ。
自分の国は訴訟大国だ。これ以上言ったら、物凄い金額を賠償させるぞー。

彼は自分は犯人ではない、と言い放った。
もしも露木が自分を犯人だと思っていたなら、声が出なくても伝える手段はあったはずだ。
それをしなかったのだから、やっぱり彼女は自殺に違いないのだ!!

ー彼の主張を聞いていたネウロは、デイビッドに自信があるのは確信があるからだ、と言った。
彼には、露木には絶対に犯人の名を残せないという確信があったのだ・・。

ネウロは部屋を調べた際、彼女の荷物に携帯電話や筆記具がないことを確認していた。
これはさすがに不自然だ・・

その言葉に、池田は露木が携帯を探していたことを思い出す。
恐らくデイビッドは旅の途中で、犯人を示せる道具の一切を抜いていたのだろう、と彼は話す。

この旅館にしてもそうだ。
中にはメモ帳などがある旅館もあるが、下調べをした甲斐もあってこの旅館にはそういったものが一切ない・・

だがデイビッドはそれを聞いても尚、反論の声をあげた。
それら全てはやっぱり弥子の憶測にすぎない。
自分を犯人にしたいだけだろう、と彼は声を張り上げる。

ーそこでネウロは、部屋に落ちていた電卓を拾い上げた。
その電卓は、露木を心配した仲間たちが食事や雑誌を用意したときに、旅館に借りたものだった。
そしてそれは忘れられて、そのままこの部屋に置いてあった・・。

そう説明すると、ネウロは画面に数字が羅列されているのを示す。
911333・・
およそ会計の額とは思えないその数字に、皆は見覚えがなかった。
恐らくこれは露木が打ったものだろう・・とネウロは話す。

すると話を聞いていた春川(はるかわ)が、つまりそれは被害者のダイイングメッセージという訳だ、と身を乗り出す。
ネウロはうなづき、皆に携帯のメール入力画面でこの数字を打ってみるように促す。

そこで皆一斉に、数字を打ってみた。
春川が思わず笑い声を漏らす・・
弥子に池田、そして伊原は息を呑んだー

画面には、「ライス」という単語が表示されていた・・。
宿帳を調べたが、フルネームの中に「ライス」という単語が入った名前はデイビッド・ライスー
彼しかいない。

ネウロにそう言われ、デイビッドは思わず鼻を押さえた。
これで全てはつながったー
ネウロはそう言った。

自殺では考えられないような苦しい死に方、他殺としたらデイビッドにしか作りだせない密室、そして露木が死力を振り絞って打ったメッセージー

ここまで容疑があなたに絞られてまだ、警察の捜査をかわす自信はありますかー?
ネウロにそう顔を覗かれて、デイビッドは体を震えさせる・・


その姿に、ゼミメンバーたちもデイビッドから離れた。
どうして・・彼らの呟きを聞いていたデイビッドは鼻を押さえたまま、笑いだす。

彼は唐突に、国歌を歌い出した。
皆が戸惑う中、彼は鼻から手を離すー
その手の下から、ぴんと先の伸びた鼻が見える・・

すいませーん、ボク嘘をついていました。
彼は急に皆を見下したように、ぎろりと睨んだ。

日本食とか、反吐が出るほど嫌いです。
ボクの国では皆ハンバーガーとバーベキューしか食べません。

彼は着ていた浴衣を破き出す。
浴衣・・こんなスカスカした布キレはいりません。ボクの国では夜寝るときは、裸にGパンって決まってました。

憎々し気にそう話す彼を見て、弥子は驚く。
何なの、この人ー?!

デイビッドはそうして日本をディスりながら、ネウロに推理には1つ間違っているところがあった、と指摘した。
彼はナイフで脅したと言ったが、自分はそんな野蛮な道具は使わない。
その代わり・・
彼は浴衣の袖を探る。

ボクの国では皆、枕元にこいつが無いと安眠できませんー
そう言って彼は、拳銃を取り出す。
皆驚き、身を引いた。

デイビッドは鼻高々に笑う。
でも日本のコトワザにも、好きなものが1つだけある。
「鳴かぬなら、殺しちまえホトトギス」

あの女はもちろん、ボクの前では皆ホトトギスだー
彼は皆に拳銃を向け、勝利の笑みを浮かべるのだった。



















デイビッドの正体。


今回はネウロたちがデイビッドのトリックを看破したことで、彼の本性が暴かれた回でした。


結構ギリギリのネタで笑いました。
デイビッド、どこの国の人よ・・想像できるけど、口に出すのははばかられますねw

いやー、こういうネタ好きですよw
今だったらアウトかな・・でも国名は出てないからセーフ?w


トリックに関しては、前回予想したのでほぼ当たりでしたね。
あの形相で銃をちらつかせられたら、そりゃ怖いですよね・・。
露木さん、本当にかわいそう。

ダイイングメッセージもあったので、今回も完全にネウロの勝利。
ギリギリまで威勢の良かったデイビッドですが、さすがにあそこまで見破られたらぐうの音も出ませんね。

結局露木のことが好きだったけど、振られた・・のかな?
それが原因でストーカー化して、彼女を殺したというところでしょうか。

日本を馬鹿にしているので、日本人女性に振られたのも彼のプライドをいたく傷つけたでしょうしね。
次回明らかになるでしょうが、その辺りがこの凄惨な事件の理由かと想像されます。


あの鼻のガイコツの意味もようやく分かって、すっきりしましたね。
デイビッドの鼻だなんて、誰が思ったか・・w

相変わらず斜め上の発想で驚かせてくれるなーと感心しました。
次回、彼にどんな制裁が下されるのか・・。
楽しみですね!


そして後は気になるのは、やっぱり春川。
今回も少しずつ進出してきて、存在が大きくなってきましたね。

ネウロは彼からは、まだ謎は感じないのかな?
いずれ対決するとは思うのですが・・まさか仲間になる訳じゃないでしょうし。。

そろそろこの事件も終わりだと思われるので、次回辺り彼の目的も明らかとなるでしょうか。
デイビッドの存在感が大きすぎて若干ラストでは霞みましたがw、注目していきたいと思います。










さて、次回はデイビッドの動機が明らかになる回ですね。

今回の事件もこれで終わりでしょうか。
ネウロにやられてしまうでしょうが、彼がどのような主張を見せるのかは純粋に楽しみですね!

デイビッドの主張を、弥子は理解できるのでしょうか・・。

次回も楽しみです☆