今回から5巻です!

前回、本性を現したデイビッド。
彼の主張を、弥子とネウロはへし折ることができるのでしょうか?!

クライマックスです!!

感想です☆





鎧の兄弟~第35話 「格【ランク】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

デイビッドは鼻高々に、皆に語った。
自分が小さい時から平等の精神を教え込まれて育ったこと。
どんな下等な場所でも、そこに資源があれば奪いに行くことを。

露木(つゆき)は資源を渡すことを拒んだ。
だから殺したのだー

自分にはそれが許される格と力がある。
格の低い日本人が自分に逆らうのは、一切許さない・・!!
彼はそう息巻くのだった。

そのあんまりな言い分を聞いていた弥子(やこ)は、デイビッドに尋ねる。
どうしてそんな理由で人を殺せるのか。
わざわざ留学してきてまで、出会えた大切な仲間だったのではないか?!-と。

デイビッドはうなづき、異文化交流は大好きだと答える。
だが交流を楽しめるのは、格が上の者だけだ・・彼はにやっと笑う。

人は田舎に旅行しては、自分の住んでいる地域と比べて優越感を持ってその地を見る。
自分の方が上という確信があるから、その地を楽しめるのだー
デイビッドはそう訴える。

自分にはその確信がある。
だから格下の世界を旅行した優越感も、皆のそれとはレベルが違う・・
彼の話を聞いていたネウロは、異文化交流に優越感を求めるデイビッドにとって、日本は最適だったという訳か・・と納得する。

デイビッドはそうだと言い、自分はそのために必死に日本語を勉強したのだ、と誇る。
そして露木は、彼の理想にぴったりだった。
控えめでおしとやかで、日本人女性の鑑のような女性・・
自分に追従する喜びを教えてやろう、と彼は声をかけたのだという。

だが・・露木はデイビッドの告白を断った。
そのことが彼の心に、怒りの火をつけた。

格下の人間が、格上の自分に害を及ぼすことは許せない。
自分は日本人のものを奪ってもいいけど、日本人が自分から奪うのは許せない・・

露木はデイビッドのプライドを、ズタズタにした。
それは盗んだのと同等だ。
だから自分が彼女を殺したのも、正当防衛だったのだー!!
デイビッドはその時のことを思い出し、怒りに震える・・。

嫌がらせで精神的に追い込んで、更にそれを利用したトリックで止めを刺す!
自分にふさわしいパーフェクトな殺し方で、プライドを守ったのだー

彼はそう言うと、皆に銃を向けた。
さあ、道を開けるのだ。格下の手で自分を捕まえようだなんて、許されることではないのだー!!


ーその時、弥子が口を開いた。
なんか幼稚ですね・・。

彼女は言った。
自分より下だと思っている人のところへ来て、自分は特別だと思い込んで得意がるー
それはまるでクラスで相手にされない中学生が、小学生の遊び場でガキ大将を気取るようなものではないか・・。

それを聞いたデイビッドは、血管を浮き上がらせる。
すると春川(はるかわ)も笑いながら、弥子に同意した。
確かに、実に下等な思考回路の脳みそだ・・。

更に弥子は、彼に止めを刺すー
振られた腹いせに人を殺すなんて、単純にあなたという一人の人間が格下なだけなんじゃないかー?
そう指摘されたデイビッドは、目を見開き、銃を振り上げるー

自分たちに銃口が向けられたのを見て、弥子たちは身を引いた。
ネウロが変に挑発するせいでデイビッドの怒りは増幅し、本当に引き金に指をかける。
そして彼は引き金を引いたー

銃から、一発の弾丸が弥子に向かって飛び出ていく。
彼女は目を見張るが、その時弾丸の軌道が変わった。
弾丸はなぜか、デイビッドの鼻をかすめたのだ。

何が起きたのか分からず、周りもデイビッドも呆然とする。
鼻が折れたデイビッドは、痛みにのたうち回った。

その姿を見ながら、ネウロは笑う。
彼は指で、弾丸を弾き返したのだった・・。

そのまま、ネウロはデイビッドに近づく。
鼻が折れてしまっては、天狗になっていたのも台無しだ。
彼はデイビッドの顔を掴み、その鼻に向けて魔界道具を繰り出した。

世界を問わず、理想的な異文化交流の第一歩は、その世界の住人になりきること。
どうでしょう、鼻の次は小うるさい口も格下の世界に順応してみるのはー


ーネウロがデイビッドに向けたのは、「生まない女王様」という魔界道具だった。
その虫はとても偏食で、胃の中から脳を支配し、たった1つの食べ物しかも停めなくなる。
好物は虫によって様々で、デイビッドについた虫は・・

到着した刑事たちは、デイビッドの姿に驚いた。
彼は納豆を食べ続けないと呼吸が止まる体質になってしまっていた。
泣きながら納豆をむさぼる彼の姿に、事情聴取ができないと刑事たちは困惑する・・。

その光景を眺めていた弥子たちに、春川が近づいた。
彼はデイビッドが急にああなったのは、何か2人が脳をコントロールしたのだろう?と言った。

それでなくとも、さっきの推理はなかなか見事だった。
君たちの脳と能力には、かなり興味をそそられたよ・・
彼はそう言って笑う。

そうして、春川は弥子に名刺を差し出した。
大学の研究室に是非顔を出してくれ・・と彼は言うと、2人に背を向けた。

もっとも、それより前に君たちはこの春川英輔(はるかわえいすけ)の名を見ることになるかもしれんがな・・。
意味深な言葉を残して、彼は行ってしまうのだった。

その後ろ姿を見送りながら、弥子は首をひねる。
だが彼女はすぐにもう朝になっていることを思い出し、昨夜入れなかった温泉に入りに行こうと思い立つ。
急いで浴場へと向かう弥子とあかねを見ながら、ネウロは先に帰るか・・と笑みを浮かべる・・。

その時、彼はふと自分の指から血が滴っているのに気づいた。
その指は、さっき弾丸を弾いた指だった・・。


ーその頃、吾代(ごだい)は一人、事務所で空腹と戦っていた。
ネウロから支給されたおにぎりでは到底持たず、彼は自分はなぜこんなことをしているのだろう・・と空しい気持ちでいた。

そこへ、突然黒ずくめのスーツの男たちがドカドカと事務所に上がり込んできた。
闖入者の登場に、吾代の目が険しく光る。
なんだてめーら、客か・・?




















異文化を受け入れる心。

今回はデイビッドの考えを弥子たちが看破し、事件が幕を迎える話でした。

デイビッドの身勝手な言い分に、弥子とネウロが別の角度から切り込んでいく・・
心がすっとする展開でしたね!!


確かに弥子の言うとおり、自ら格下しかいない地で胸を張ってえばっているのは、恥ずかしいことですよね。
真のランクが上の者は、下の者など視野にないものでしょう。
デイビッドは格下しか目に入っていなかった・・
彼の程度が知れた、という訳ですね。

ただあの場でそれを指摘できた弥子は見事。
普通は彼の自信の満ちた言い方に飲まれてしまう気がします・・。

でも弥子はちゃんと彼の本質を見抜き、それを言葉にして投げた。
彼女の理解力の高さが垣間見えた瞬間でしたね。

春川が納得するのも、当然というか。
ネウロも茶化してはいたけど、一目置いたのではないかと思います(^^)

彼女も今回の異文化交流で、また成長した感がありますね。
弥子のポテンシャルに、これからも期待です!!


一方心配なのが、ネウロ・・。
怪我の回復が遅くなっていますね。。

これも瘴気が足りないのが原因なのでしょうか。
このまま魔力が低下していく一方となると、いずれ再会するだろうXとの戦いが心配になりますね。。

何とか彼の魔力を回復する術はないのかな?
・・やっぱり究極の謎を喰うしかないのでしょうか。

でも究極の謎というからには、それなりの試練がありそうですし、それを魔力が低下した状態でそもそも解けるのかという・・
うーん、ジレンマ。

弥子が早くこの事態に気付くといいですね。
解決方法が見つかることを祈っています!!






さて、後は春川ですね。

今回は紹介にとどまりましたが、近い内に彼とは謎を巡って戦うことになりそうですね。

脳の研究をしているようですが、果たして何を企んでいるのか・・。
ネウロも興味を惹かれているようですし、彼の体力面を考えても良質の謎だといいですね。


ただXに並ぶくらい脅威的な存在の予感もするので、弥子が太刀打ちできるのか・・というのは心配かも。
またXのときのように、足手まといだと感じるような展開にならないといいのですが。


まぁ弥子も日々進歩しているし、今までとは確実に変わっていますもんね。
彼女の成長がネウロを助ける・・
そんな展開がやってくることを期待して、春川との再会を待ちたいですね!!








最後に、事務所にやってきた男たちについて。

どうやら次回からは吾代メインの回になりそうな予感ですね!
これは面白くなりそう!!

そろそろ彼の怒りも爆発しそうだし、ここらで派手に大暴れしてくれるのではないでしょうか。

やってきた男たちはスーツを着ているので、その筋の者か、はたまた警察か・・。
どっちかっていうと、前者のような気がしますね。
警察は前回関わったばっかりですし。


吾代の過去に関連する人物という可能性もありますよね!
事務所は乗っ取られたばっかりだから、上の組織の人間が怪しく思って立ち寄ったとか・・ありそうです。

彼らがやってきた目的はまだ分かりませんが、吾代が本当の仲間になるかが懸かっている展開の気がします。
弥子やネウロが、彼とどうなりたいのか・・
気になるところですね。

展開が早くて、本当面白い!!
次回に期待です!!









というわけで、次回からは新たな謎が始まりますね。

吾代の元に現れた男たちの目的は?
そして留守番を任された吾代は、彼らにどう対応するのか・・。

改めて吾代が仲間になるかが問われる予感がします!

次回も楽しみです☆