前回、弥子の言葉に、自分の変化を知ってしまった吾代。
未だ受け入れられない思いを抱えた彼は、今後どのような選択をするのでしょうか・・。

いよいよユキの組織のボスとも対面です!!

感想です☆




鎧の兄弟~第38話 「顔【かお】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

ビルの一部屋で、望月(もちづき)と名乗るボスの男は弥子(やこ)たちに語った。
彼らが扱っている商品は、情報。
個人情報の入手から不正会計まで、情報の種類は問わないという・・。

依頼さえあれば、徹底的に調べ上げてクライアントに報告する。
いわば探偵業とは親戚のような商売でしょうか・・。
望月と早坂(はやさか)は、そう言って笑みを浮かべた。

それから、彼らは先日のユキたちの非礼を詫びる。
ユキたちは面倒ごとを処理する班であり、時に手荒な行動を取ってしまうこともあるのだという。

彼らの仕事は、敵も多く作ってしまう。
だから秘密を握ることの多い立場上、時として暴力や圧力への防衛策も必要となってしまうのだ・・。
ネウロはうなづきながら、それを聞く。

すると望月は、食事の手配を部下にさせた。
あっというまに豪華な中華料理が並び、弥子は目を輝かせる。

これも自分たちの情報網にかかればすぐに分かる情報だ・・
望月はそう笑った。
それ以外にも、2人の活躍には表で知られている以外のこともたくさん知っているー
彼はヒステリア事件のことを持ち出し、あれも2人の手柄だと知っていることをほのめかした。

それは、マスコミはおろか警察内部でも明らかになっていない情報だ・・。
望月は、自分たちはこうしてありとあらゆる情報を集めて大きくなったが、もう1段階成長するには足りない者があるのだ、と語った。

この会社に足りないものーそれは「顔」だった。
それを聞いたネウロは、即座に弥子の顔を広告塔にしたいのだな、と納得する。
望月も話が早い、と笑顔で乗る。

彼らには情報を得る力はある。
だが世の中には、力だけでは入手できない情報もある。
それを入手可能にするのが、世間的な知名度や信頼度ー
つまり顔なのだ。

その点、弥子は申し分ない、と望月は熱く語る。
裏の世界では集めにくい情報も、表の世界で高名な彼女が一声発すれば、広い世間から集めることができるだろうー

肩書は何でもいい。満足できるだけの謝礼も約束する。
望月は改めて2人の前に座りなおすと、じっと2人を見つめた。
どうです?私どもの元で、仕事をしてみる気はありませんかー?

その問いに、弥子は一人戸惑い考える。
これ以上目立ちたくないというのが、彼女の率直な気持ちだった。

しかも彼らは表向きはにこやかでも、吾代(ごだい)のことをボコボコにしている。
そんな人たちとは関わり合いになりたくない・・。
これ以上、厄介な人間関係など作りたくないのだ!!

そう結論づけた弥子は、ネウロに帰ろうと促そうとする。
だがネウロはその首を捕まえると、彼女を即座に黙らせた。
そして望月たちに、笑顔で応える。

引き受けましょう!!

その即断に、望月は顔を輝かせる。
早坂も、双方にとって良い判断だーと笑った。
自分たちは名声にあやかれるし、弥子たちも探偵業をサポートするような情報を受けられるのだから・・と。

ネウロはうなづき、弥子が期待するのは迷宮入りしたような事件の情報だ、と話す。
早速望月はそのような情報を手に入れようと返事をし、それから・・と声を潜めた。

せっかく大物探偵を雇えたのだから、自分たちとしては盛大なデビューを用意したい。
このことは、どうかまだご内密に・・!
そう言われ、ネウロはにやっと唇を歪ませるー

もちろん分かっていますとも・・。
彼は静かに答えた。
会社に来たときも裏口に通されたし、迎えに来たのも裏の業務を請け負う男たちだった。

まさに裏づくし・・この後まだどんな裏があっても不思議じゃない・・。
彼の射すような視線を、望月と早坂は真正面から受ける・・。

そんなことはないー
望月は笑顔で流そうとする。
だがそこに、ユキが割り込んだ。

寒いなー
彼はネウロの後ろに回り込んだ。
どうも気に入らねえな。あんたのその迷いの無さが、何でもお見通しって顔をしている・・。

それを見た望月と早坂は、すぐに止めに入る。
ネウロは彼をじろっと睨むと、あなたは一介の社員でしょう・・?と挑発する。
その瞬間、ユキは動いたー

だが、その腕をネウロが止めた。
ユキが目を見張るなか、ネウロは魔力を滲ませる・・。
身の程知らずがー

そうして牽制すると、彼は再び商談に戻った。
最終的には細かい契約などはまた後日ということになり、望月とネウロは握手を交わす。
お互いの商売に、より多くの繁栄が来ますように!!
・・弥子はそのやり取りを、ただ聞いているしかないのだった。


その後事務所に戻ると、弥子は早速ネウロに抗議した。
何であんな怪しい人達の依頼を受けたのだー!!

第一、あの会社に謎の匂いはあったのか?
そう問われたネウロは、首をひねる。
さあな・・我々はただ請け負った仕事をこなすのみだ・・。

そののらりくらりな態度に、弥子はため息をつく。
いつもそうだ。いつも私はこうやって理由も分からず一方的に使われるだけ・・。
吾代じゃなくても、身の振り方を考えるよなぁ・・。

彼女は味方もなく、一人諦めるのだった。


一方望月の会社では、ユキが早坂に、弥子たちを雇うのはやめたほうがいい、と進言していたところだった。
彼は弥子ではなく、横にいた男こそ注意すべきだ、と語る。

彼からは、一瞬尋常じゃない気配を感じた。
あんなのを手元に置いていたら・・
そう言いかけた時、早坂が口を開く。

どうしたんだ、ユキ・・。
彼の声に、ユキははっとして口をつぐむ。
早坂はあの貼り付いた笑みで、ユキを見つめる。
ボスの決めたことに口を挟むなんて、いつからそんな子になったんだ・・?

その笑顔は、1㎜も動くことがない・・。
ユキは出しゃばったことを詫び、この話をやめた。

そんな彼に、早坂はトラブル対応処理班に増員が欲しいと言っていたな?と話題を振った。
ユキがうなづくと、早坂は言う。
適任がいるじゃないかー。

その言葉のもと、その夜、吾代の元に男たちが派遣された。
早坂は吾代の情報を調べ上げ、彼の能力を把握していたのだ。

彼ほどの男が探偵事務所の下働きではもったいない。
うちの会社に引き抜こうー
そう、彼はユキに提案するのだった。




















情報会社との契約。

今回は望月の事務所に出向いた弥子たちが、彼らと契約を結ぶ回でした。


予想通り、うさんくさい連中でしたね!w
情報を扱う会社ということですが、他にもヤバいことに手を染めている感じがめちゃくちゃしますね。

情報というのはあくまで名目で、裏では怪しい取引が行われているとか、さもありそう。
今後関わっていくなかで、どんな裏が出てくるか楽しみですね。


でも言葉通り取れば、ネウロからしたら是非ともつながっておきたい相手ですよね。
本当に情報が手に入るなら、彼の望む未解決の謎だってたくさん手に入りそうですもんね。

弥子が関わりたくないと思うのも分かるから辛いところですが、ネウロの体力面を考えると、この契約も悪くはないのかも。
まぁ、あくまでも望月たちが本当に情報を扱っていたら・・ですけどね。


ネウロの指摘通り、彼らの腹に一物あるのは明らかでしょう。
恐らく弥子の名声を使い、何か企んでいるのでしょうね。

彼女の存在は有名なので、彼女に罪が向くように仕掛けるとか・・
切り捨ての材料と思っているのではないかな、というのが私の予想です。

内密に・・というのも、そのための布石なのかな、と感じています。
もしバレても、処理班がいるのでどうにかなりそうですしね。
女子高生探偵に声をかけたのも、抵抗が少ないからかなーとか邪推してしまいました。


まぁ今後の展開を見ないと分からないですが、簡単に信用していい相手ではないでしょうね。
ネウロは薄々気付いているようなので大丈夫かとは思いますが、弥子が危ない目に遭わないようにはしてほしいものです。






さて、後は気になったのは早坂。

ユキに関してはあまり印象変わらずですが、改めて見ると早坂は怖いですね。。
あのユキを黙らせる笑顔というのは、なかなか迫力ありますよ・・。

笑顔で人を屈服させるって、元が相当強いからですよね。
望月ではなく、やっぱり彼が組織の中心なのではないでしょうかー。


となると、望月も裏切られる可能性があるかな、とも感じました。
会社はあくまでも体裁で、早坂の目的はもっと別のところにあるんじゃないかな・・。

吾代を引き抜こうとしているのも、これからトラブル処理が増える見込みがあるからだと思われます。
一体彼は何を企んでいるのか・・。

気になるところです。



そして、吾代は引き抜きを受けるんでしょうかね?!

ユキがいることを除けば、良い条件なので結構考えるんじゃないかなーと思ってますが、果たしてどうなるか。

彼が求める職業ではあるんですよね。給料も良さそうだし。
ここで弥子たちと決別するのか、それとも彼女たちを選ぶのか・・。



いよいよ面白い展開になってきましたね。
前回予想した、吾代がネウロたちと望月たちの橋渡しになる展開も、まだ十分あり得ると感じられます。

様々な思惑が絡み合って、物語のスピードが加速していますね!
登場人物が皆それぞれどう動くのか・・
非常に楽しみです!!









 さて、次回は吾代の引き抜きの話でしょうか。

早坂は何を企んでいるのか。
そして吾代は、その申し出を受け入れるのか・・。

弥子たちとの関係にも、答えが出るときが近そうですね。
今回のキーとなる吾代の動向に、注目が集まります!

次回も楽しみです☆