前回、弥子とあかねは、2人で噛み切り美容師事件を追うことに。
ネウロは囮作戦を推奨しますが、果たして2人は犯人にたどり着き、見事作戦に誘導することができるのでしょうか?!

感想です☆





髪とハサミとキリトリ線~第45話 「噛【かみ】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

弥子(やこ)はあかねの髪をなびかせながら、街を歩くー
その髪の美しさに、通り過ぎる人々は皆、視線を奪われるのだった。

事務所を出た彼女は、まずは笹塚(ささづか)に電話をかけた。
噛み切り美容師の情報を教えてほしいー
そう頼むと、笹塚は迷いながらも、怪しい人物が1人だけいるーと明かした。

死体からは指紋やDNAは出なかったが、その髪はどれも高い技術でセットされていた。
それだけの道具や設備を備えている人物で、前科のある者ー
かつ、死体を捨てた現場近辺で活動している者が、1人だけいたのだ。

弥子はその人物の名を知りたがるが、言ったら接近するだろうから教えられない、と笹塚は断る。
だが石垣(いしがき)のうっかりで、彼女は容疑者の男がカリスマ美容師の百舌貴泰(もずたかやす)だと知る。

百舌は過去に、女性に暴行を働いたうえで無理やり髪をいじくる事件を起こしていたことがあった。
だが彼にはアリバイがある・・
死体が捨てられた時間帯には、彼は自分の店でずっと働いていたのだ。

その情報を聞いた弥子は、早速百舌の店へと向かう。
笹塚は石垣を締めながらも、弥子の身を案じ、現場に向かうことにするのだった・・。


百舌の美容院「ファング」-
そこでは、今日も百舌に切ってもらいたくてやってきた女性たちがいっぱいだった。

彼の技術を横で見ていたアシスタントの女性が、自分の髪も切ってくれ、と頼み込む。
百舌はまたか・・とうんざりしたように息をつくが、そのために店に入ったのだ、と女性も引き下がらない。
そこで仕方なく、百舌は彼女と店の裏へ向かうのだったー。

裏に行くと、彼はすぐに女性の頭を掴み、洗面台に水を張って彼女の頭を押し込んだ。
息ができずもがく女性に、百舌は怒鳴り声をあげる。

水分不足、キューティクル不足。ハリ、コシ、ツヤ、全部ダメ!!
こんなダメ髪で思い上がってるのは、お前かそれともこの髪か?!

彼は女性が気絶するまで、その頭を水に突っ込むのだった。

・・それを見ていた店員たちは、何も言えずにいた。
あの女性アシスタントも優秀だったのに、もう続けることはないだろう。
彼らは百舌を見て、弱弱しく呟く。
髪だけで人を判断しなけりゃ、腕は超一流なのに・・と。


その頃、弥子は笹塚から得た情報をネウロに電話で伝えていた。
何らかの謎がありそうだー
ネウロはそうは言うものの、まだ外に出るつもりはないらしい。

彼は弥子たちに、足りない情報を集めてくるように言った。
そのためには2人で百舌に接近し、ネウロが着く前に情報を聞き出さなければならない・・
自分たちだけで容疑者に近づくという事態に、弥子は思わず息を呑む。

だがぐずぐずしてはいられない。
ネウロによれば、このままあかねと一体化していたら、いずれ2人の人格は入れ替わることになるというー。
壮大な後出しに、弥子は慌ててあかねと動くことにするのだった。

だが・・彼女はあかねが心配でもあった。
相手は綺麗な髪を狙う男だ。
下手に近づいたら、自分はもちろんあかねだって危ない目に遭ってしまう可能性があるのだ・・。

そう指摘すると、あかねはペンを取ってノートに何か書きつけた。
ーまた誰か死んじゃう。
彼女の言葉に、弥子ははっとしてうなづく。

そうだね、行かなきゃね。
今日にでも他のターゲットが襲われたら、また被害者が増える可能性もあるのだ。
弥子はあかねの優しさに、百舌の店に行く決意を固めるのだった。


その夜、営業を終えた百舌は店の片づけを部下に任せ、1人近くのレストランで食事を取っていた。
店には今日も、警察がやってきた。
部下たちの疑いの目も強くなってきたが、彼はそんなことに構いはしなかった。

自分にはアリバイがあるのだ・・。
そのことが、彼に自信を与えていた。

もうこの街は手放さない。とびきりの髪だけを客にできる、街全体が自分だけの美容室だ!!

そう笑みを浮かべた彼に、声をかける者があった。
百舌は面倒そうに、声をかけた女性を見やるー

それは弥子だった。
彼女は百舌の態度に相手にされていないことを感じ、どう接するべきかと頭を働かせる・・。
だがーその時、百舌は気づいた。

弥子の髪はーとても美しかったのだ。
それを見た彼は、思わず震えて見惚れてしまう。
こんな綺麗な髪の人は初めてだ・・。

百舌はそう言うと、弥子に2人きりになれる場所に行こう、と誘い出す。
もっと髪をキレイにする方法を知ってるからー
その言葉に、弥子は乗ってみせる。

そうして店を出た2人は、百舌のマンションへと向かうことになった。
まずは接近には成功したー
弥子がそう安心したのも束の間だった。

エレベーターに乗った途端、百舌が髪の毛に絡みついてきたのだ。
彼は弥子の髪を顔に巻き付け、その美しさに酔いしれる。

その姿に、弥子は彼が犯人だーと直感した。
情報を聞き出すつもりだったが、ネウロが来るまで時間を稼げるのだろうか・・。
彼女は急に、不安を感じ始めるのだった。


ー一方、ネウロはようやく外に出ようとしていた。
彼の体にはまだ倦怠感が残っていたが、そんなことに構ってもいられない。

謎が待っているのだー。
ネウロはその匂いを頼りに、弥子たちの元へと向かうのだった。




















噛み切り美容師の正体。

今回は弥子たちが容疑者と目される百舌に近づく回でした。

いや、かなりヤバい奴ですね・・百舌。

前回も少し予想しましたが、やっぱり彼は髪を愛する髪フェチのようです。
でもだからって、髪の手入れが足りない人に、あんなことしなくても・・。

一度前科を受けてからまた活動を始めたのは、自分を抑えきれなくなったから?
本当怖いから、こういう犯人には一刻も早く捕まってほしいものですね。

弥子たちにしても、彼の家に上がり込むのは本気でヤバそうです。
エレベーターの時点であれって・・恐怖以外の何物でもないですよね。

恐らくネウロと笹塚たちが来てくれるのでしょうが、そこまで怪我なく引き伸ばすことができるのか・・。
弥子とあかねの力量が試されますね。

現行犯逮捕できるかもしれませんが、アリバイトリックだって破らないと彼はまた釈放されて出てきてしまいますからね・・。
弥子に探偵としての力は備わってきているのか?

気になるところです。




そしてもう1人気になるのは、ネウロですね。

飄々として見せてますが、これだけ動かないとなると、相当体がだるいのではないでしょうか・・。
やっぱり瘴気の少ない人間界で暮らすには、リスクがあるのですね。

ここで謎を喰えたら少しは回復するのでしょうが、あくまで「少し」なのでしょう。
本当に空腹を満たさないと、彼もいずれは活動の限界に来てしまうのではないでしょうか。。

そのために、彼自身も弥子の成長を望んでいるようですね。
この事件で、新たな道が開けるのかー

ネウロのためにも、やっぱり弥子たちには健闘してほしいですね!










さて、次回は百舌との攻防ですね。
そういえば今気づいたけど、百舌ってモッズから来てるのか・・。
懐かしいなw

弥子とあかねは彼の手から逃げ、見事アリバイトリックを見抜くことができるのでしょうか?!


次回も楽しみです☆