前回、百舌のアリバイトリックを見事暴いたネウロ。

だが弥子の首を人質に取った百舌は、まだ髪への執着を捨てようとしません!!

弥子とあかねは無事に、百舌の手から逃れられるのでしょうかー?!

感想です☆






髪とハサミとキリトリ線~第47話 「神【かみ】」






※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎


百舌(もず)は弥子(やこ)の首にハサミを当て、笑い声をあげた。
逃がすものか。ルックスも抜群で、しかも生きた髪の毛・・。
こんな最高級の髪の毛、もう一生出会えないだろうからなあ!!

彼はネウロにソファに座って見ているよう指示した。
そしてネウロの髪にちらっと目をやると、その変わった髪型に眉を上げる。
変わった髪の毛だ。人間の髪とはかけ離れている。 
ひょっとして人間じゃないとかー?

その問いに、ネウロは答えなかった。
それを肯定と受け取った百舌は笑い、髪のことでは自分には嘘はつけないからな・・と語る。

自分は髪の神だ。だからお前らは全員自分の下僕なのだー!!
彼は恍惚と、叫ぶ。

髪の神・・?
弥子は疑問の声をあげる。
何で自分たちが、百舌の下僕なのだ?

そう問われた百舌は、これだから土台はーと眉をひくつかせる。
人間の頂点にあるのは髪だ。
髪は人間の全てを見下ろしている。すなわち髪は人間にとっての神だ!!

そしてその髪を切る資格を持つ者は、人間の頂点の更に上を行く・・
それが髪の神なのだー!!
百舌は興奮して、自説を語る。

善き髪には加護を!悪しき髪には罰を!!
神の自分が正しい裁きを与えないといけないのだー!!

彼は叫ぶ。
神自ら善き髪を選び、正しくケアする。
そして愚かな土台と切り離せば、もう何人もその善き髪には手出しはできないのだー!!

それを聞いていた弥子は、余りのことに意義を唱えた。
そんなことのために、3人も女性を殺したのか?
そんなの髪フェチがもっともらしく理屈をつけているだけだ!!
彼女は百舌の勝手な理屈を、批判する。

すると百舌は、弥子の首筋に刃を当てた。
そして少し切り込みを入れ、刃の先に血をたらす・・。

その血を眺めながら、彼は油断して捕まった彼女をなじった。
間抜けな土台め・・
彼は弥子に、土台を切るのにもちゃんと意味があるのだ、と語る。

整髪料は所詮化学物質。髪にとってベストとは言えない。
髪にとって一番いいのは、土台の血さ。こいつを混ぜると、善き髪にも馴染む整髪料になるのだー
そう言うと百舌は、整髪料に弥子の血を混ぜ入れるー

その姿を見た弥子は、百舌が狂っているのを感じ、恐怖する。
こんな人間に何を言ったって通じない・・。
そう思ったその時、ワックスで固められていたあかねが動いた。

百舌もそのことに気付き、戸惑う。
髪は脈打ちながら、どんどん力を溜めていくー

それを操っていたのは、ネウロだった。
彼は魔力をあかねに集め、力をみなぎらせていく。

髪の神なら、髪自身にその神を認めるか訊いてみようー

ネウロはそう言うと、土台ごと刈り取るという発想は悪くないな、と一人ごちる。
そうして彼はあかねに、協力するか?と尋ねた。
あかねは即座にうなづく。

その瞬間、あかねは百舌に牙を剥いた。
伸びた髪は一気に百舌の体を絡め取り、身動きを取れなくする。
驚き叫ぶ彼の頭を、ネウロが掴んだ。

我が輩も、頭から生まれるものを刈り取っている。
だが安心しろ、我が輩の場合ごと刈るなどと残酷な真似はしないー
そう言うと、彼は百舌の頭から、何かをもぎ取った。

貧弱な頭を振り絞って生まれた謎は、魂ごと刈り取るのだー
その言葉と共に、百舌は粉々に砕けていく・・

残ったのは、髪が抜けて生気も抜かれた哀れな姿の百舌だけだった・・。
あかねはそれを見て、思いっきりあっかんべーをするのだった。


その後、笹塚(ささづか)たちが呼ばれ、百舌は連行されていった。
おかしな姿の百舌に彼は不信感を抱くものの、いつも通り弥子たちのことを見逃してくれる・・。

こうして、噛み切り美容師の事件は終わった。
弥子はあかねとの合体も切り離してもらい、ようやくほっと一息つく。

だが・・ネウロはそんな彼女に、まだまだだなーと呟いた。
彼はいつものふざけた調子ではなく、いつになく真面目に弥子に語った。

自分は対人間の交渉事は得意分野ではない。
だから弥子に任せておけば、円滑に謎を喰える手はずを整えておくと思った・・
そう彼は言い、背を向ける。

そのために魔界能力まで出したが、結局はあの程度の相手に捕らえられ、その救出に自分は更なる魔力を消費した。
期待外れだ、ヤコよー貴様の日付はいつになったら変わるのだ?

いや・・そこまで求めるのは、無理な話か・・。

彼はそう言うと、夜の闇の中に消えていった。
残された弥子は、ひどくショックを受けていた・・。
いつものようにウジ虫やダニと呼ばれるよりも、はるかに大きなショックをー。


その後、弥子とあかねはファミレスで休息を取ることにした。
元気のない様子の弥子をあかねは心配し、怒っているのか?と問う。
彼女は弥子が、自分のせいで危ない目に遭ったことを責めているのではないかと思ったのだ。

だが弥子はそれは違う、と笑って首を振る。
あんな危ない男を放っておけるわけがなかった。
あかねが言い出さなくても、捕まえていたよー
その言葉に、あかねはほっとしたように毛先を持ち上げる。

でも・・この事件では、自分は何の役にも立たなかった・・。
弥子は改めて、今日のことを振り返ってみる。

あかねがいなければ犯人に近づくこともできなかったし、むしろ守られた。
ネウロが来なければ、きっと殺されていた。
この事件だけじゃない。探偵として捜査するなかで、ネウロが一度だって自分の力を借りたことがあっただろうか・・。

今回も珍しく期待されたのに、自分はその期待を裏切った・・。
彼女はネウロに従いたくない思いと、何もできなかった自分への失望の間で、激しくせめぎ合う。

自分の中に、ネウロが必要とする力なんて本当にあるのだろうか・・。


ーそんなことを考え続けた彼女は、翌日ある人物の元へ足を向けていた。
刑務所ー
そこで彼女はある人物と、面会するー




















弥子への失望。


今回は噛み切り美容師事件を喰らったネウロが、弥子への失望を口にする回でした。


いやー、今回の囮作戦は弥子の甘さがたたって失敗しましたが・・あれだけストレートに言われるとキツいものがありますね。

弥子だって頑張ったんですけどね・・考えが足りなかっただけで。


でも彼女にしてみれば、百舌を釣れたのはあかねのおかげ。
自分はただ百舌の手にかかっただけ・・となれば、そりゃ何も言えなくなりますよね。

ネウロの目論見も読者なら分かりますが、弥子はそのことを知らない訳で・・。
あの落ち込み具合は、仕方ないものだな、とちょっと気の毒になりました。


ラストに会いに行ったのは、アヤですよね?
彼女は弥子が初めて解いた事件の犯人です。
きっとそこから何かを学びに行ったのでしょうね。

アヤから答えを導き出せることはできるのでしょうかー?
また、ネウロともっと話し合うことも必要でしょうね。

彼が弥子に何を求めているのかー
それが分かれば、弥子はきっと応えることができる人物だと思います。


期待しています!!







さて、後は百舌について。

髪の神とは、上手いこと言ったもんだ。
でも髪が何よりも上位に来るとは・・おかしな考えすぎますね。

その髪を操れる自分が最上というのも、なんとも身勝手な理論。
本当にそんな理屈で殺された女性たちが、可哀想でなりませんよ。

髪を失い尊厳も失った彼には、十分に反省してもらいたいものです。





最後に、ネウロについて。

やっぱり魔力の消耗をこれ以上避けたいようですね。
それだけ弱っているということなんだろうなぁ・・。

一度魔界に戻る、みたいなことはできないのかな?
このままだと消耗していくばっかりで、本気で心配ですよ。。


Xや春川が関わるような謎を喰えば力は戻るのかもしれませんが、その前に倒れてしまう可能性だってこのままではあると思います。
何か対策を急遽で立てないといけない時に来ているようですね・・。

そこでやっぱり弥子の力・・という話に戻ってしまうのでしょうが、ペアで組んでいる限りそこは仕方ないことですよね。
いつまでも相手におんぶにだっこでは駄目だということです。

弥子が自分のやるべきことを見つけて、再び前を向いて進めようような展開になることを期待しています。
彼女ならきっとできるはず!

アヤがどんなアドバイスをするのか、楽しみですね!!









というわけで、次回は弥子とアヤの対面ですね。

初めて自分の手で追い詰めた相手から、彼女は何かを得ることができるのかー。
ネウロのためにも、弥子が変わるときです!!

どんな示唆が待っているのか・・

次回も楽しみです☆