今回から、7巻です!

前回、絵石家家殺人事件の謎を調べ始めた弥子たち。
弥子は捜査のなか、最後の自分像に関する疑問を抱きます・・。

一方捜査を進めるネウロの横では、笹塚が怪しげな動きを見せ始めー?!


事件はどう進展するのでしょうか?!

感想です☆







細胞から愛をこめて~第53話 「間【あいだ】」





※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

弥子(やこ)がネウロを呼びに来た。
その声に、笹塚(ささづか)はナイフを下ろすー

彼女は部屋の外で、ネウロに自分が調べて来たことを伝えた。
絵石家(えしや)家への人々は、昨夜はそれぞれに部屋で休んでいたようで、アリバイはない・・。
ネウロも、犯人にしてみればわざわざアリバイを作る必要などなかったのだろう、とうなづく。

あの巨大な銅像は、倒すだけでも大変な手間だ。
それに被害者は倒れる前に気付き、逃げてしまうだろう・・。
だから犯人にとっては、事故に見せられればそれでよかったのだ。

当の警察も、事故死で捜査を終えようとしていた。
1年前に同じような事故があったのは気にかかるが、偶然だったのではないだろうかー
石垣(いしがき)も現場を見ながら、そう息をつく。

そこで笹塚も撤収を始めようと動く。
それを見たネウロは、警察を止めるように弥子を投げ飛ばす。
彼は2人に、弥子はこの事件を殺人だと思っているーと話した。

確かに塔湖(とうご)の作品には不安定なものが多い。
だが妻である妙(たえ)なら、そんなことは100も承知だったのではないだろうか?
特に作った本人が下敷きになっていたのだから、こうも易々と下敷きになるものだろうか・・。

それを聞いた笹塚は、それなら事件解決への確信があるわけだ、と弥子を見つめる。
ネウロはうなづくが、解明するには今はまだ日が高い・・と意味深なセリフを吐く。

妙が亡くなった時刻まで待ったら、全ての推理を話そうー
彼の言葉に、警察と家族は待機を決めるのだった。


そして少し時間が空いた後ー弥子とネウロは屋敷の中を回ることにした。
ネウロが犯人の動機を調べたいと言うので、弥子は驚く。
今まで彼がそんなことを気にしたことがなかったからだ。

すると彼は、殺した動機ではなく、あの部屋へ行く動機だーと話す。
トリックは分かったが、あの部屋に呼び出す理由が分からないのだ、と。

今回の事件はいかに家族といえども、一度事件のあった部屋に呼び出すのは不自然だ。
警戒されてもおかしくないのに、あえてあの部屋に呼び出したー
それには、何か理由があるはずだ、とネウロは考えたのだ。

そこで彼は魔界777ッ能力を使う。
地獄の地獄耳ー
耳の形をした羽を持つ蝶が、壁にぺたりと貼り付く・・

するとその耳から、隣の部屋に集まる絵石家家の面々の声が聞こえてきた。
彼らは夜まで待たされることに不満と、それまでにX(サイ)がやってくるのではないかという不安を感じていた。

泰次(たいじ)が、いっそXの狙う最後の自分像だけ捨ててしまえばどうだろうか、と提案する。
それを聞いた3人も、どうせあれはガラクタだから捨てても損にはならないしな、と同意する。

そしてー彼らは笑みを浮かべた。
あんな物なくても、塔湖の隠し財産さえ見つかればいいのだからなー

それを聞いた弥子は、息を呑む。
全盛期の塔湖の絵は、高値で売れたはずだった。
妙もその金目当てで結婚したが、彼女は売れた作品の金額と預金が合わないことに気付いていた。

塔湖は芸術にしか頭がなく、金を使うような人物ではないー
だからどこかに隠し財産があるはずなんだ。それさえ見つかれば、この家にある作品など全部捨ててしまえばいい・・

彼らの下卑た会話に、弥子は何も言えなくなる。
ネウロはなるほど・・と笑みを浮かべた。
これで全てつながった。夜中に再び集合しようー

彼はそう言って、昼寝のために1人探偵事務所に戻ってしまう。
弥子は戸惑いながらも、もう一度最後の自分像を見に行こうか、と考えるのだった。


塔湖の工房では、Xが最後の自分像を眺めていた。
彼は作品を見て、ため息をつく。
なんだ、つまんない。期待して見に来てきれば・・。

彼は像に触れ、盗む価値のないものだーと失望する。
塔湖には引き合うものを感じていただけに、残念だ・・。

この後どうするかー
彼がそう考えていると、そこに由香(ゆか)がやってきた。

彼女はその像に興味があるのか、と尋ねるが、Xは答えずに部屋を出ていってしまう。
それと入れ換えに、弥子が部屋に入る。
由香は視線をやり、今度は探偵か、とつまらなそうに言った。

由香もこの像が気になるのか・・?
弥子が尋ねると、彼女は別に・・と呟く。
そこで弥子は、こんな像を作れるなんて、自慢の父親だったんじゃないのか?と口にした。

その途端、由香は自慢な訳がないーと物凄い顔で睨みつけてきた。
母や叔父たちは塔湖を金づるとして愛想も見せていたが、自分は違う。
19年生きてて話した回数もおぼろげだし、塔湖が取るコミュニケーションといったらたまにじっと自分を見つめるだけだったのだ。

そんな男、生理的にも受け付けなかった・・。
彼女がそう吐き捨てるのを見て、弥子は塔湖が家族にとってただの宿主であったことを改めて感じる。
だがその時、ふと由香が言った。

彼女は作品を見上げ、少し笑みを見せる。
でも何だろうね、あいつが死んでから初めてここに入ったけど、この空間はちょっと好きー

その言葉に、弥子は目を見張る。
由香は高価な作品は売り払ったが、かえってその方がいい感じになった気がするーと語る。
その姿を見ながら、弥子はとにかくネウロの推理を待とう・・と心に決めた。

彼女の中には、1つの思いがあった。
だがそれを出しても、事件の解決にはプラスにならないだろうー

それは、塔湖の心だった。
弥子には彼の思いが少し理解できたが、それは由香にも他の絵石家の面々にとっても、きっと役には立たないものだー
彼女は少し切なさを感じながらも、黙るのだった・・。




















塔湖の思い。

今回は謎解きを進めるなかで、弥子が塔湖の真意に思い到る話でした。

やっぱりですね!やるときはやる!
ネウロはもちろん、警察も絵石家家の人々も気付かなかった塔湖の思いにたどり着いたようです!

そして、Xも何やら塔湖の思いを理解したようですね・・。
2人の考えが一致しているのかも気になるところ。

事件には直接関係ないように弥子は言っていますが、この寄生することに染まった家族の心に風穴を開けることはできるかもしれません。
弥子の推理、楽しみですね。


そして恐らく塔湖の思いこそが、彼の隠し財産のありかを見つけることにもつながるのでしょう。
彼が最後の自分像に託したのは、やっぱり由香への思いのようですね。

だとすれば隠し財産も、由香に当てたものなのだと思われます。
彼は付き合い方こそ下手でしたが、由香を思う気持ちは確かに持っていたのではないでしょうか・・。


それを生前に理解し合えなかったのが何とも切ないですが、時間は経っても由香の心にきっと届くだろうと信じています。

大人はもう更生不能でしょうが、由香の人生はまだこれからです。
子の家の呪縛から逃れて新たな人生を生きるためにもー
塔湖の思い、伝わることを願っています!

 



さて、後気になるのは、Xのこと。

今回由香と弥子と対面するシーンがありましたが、言葉を発しなかったのが不気味でしたね・・。

恐らく喋り方で正体がバレてしまうからなのでしょうが、そのせいでまだ成り代わってる人物が絞れないー!!

笹塚もまだまだ怪しいですよね・・。彼は元々無口だし。
ただ成り代わった人物はもう死んでいるだろうことを思うと、その線は考えたくないです。。

そもそもカボチャは、何をイメージしているのでしょうね。
カボチャにちなんだ人物なんて、いなかったように思うのですが・・。

次回謎解きが始まれば、自ずとその正体も絞られてきそうですね。
果たしてXは誰に成り代わっているのかー

注目です!!





さて、最後はネウロについて。

今回も休みに、一回探偵事務所に戻っていましたね・・。
これはやっぱり体が回復しきっていないということなのでしょう。

これからXと相まみえるのに、本当に大丈夫なのでしょうか。
今回の謎も空腹を満たすほどではなさそうだし、いよいよ心配になってきました・・。

ネウロに対し、Xは絶好調に見えます。
ここは警察が彼に多少のダメージを与えないと、ネウロが勝利するのも難しくなってしまうのではないでしょうか。


んー、対決を前に、不穏な空気が漂っていて緊張しますね。
2度目の対面なのだから、ここは何としてもXに一歩近づきたいところです・・。

ネウロの魔力が弱っているのに、弥子が気付くといいなと思います。
また、何か秘策もあればいいのですが。。

ネウロとXの対決ー一体どうなるのか。
見守りましょう・・。









というわけで、次回は謎解きですね!

まずは塔湖と妙を殺した犯人を割り出し、謎を喰わないとですね。
Xとの戦いは、食事の後にしてもらいたいものです・・。

そして弥子が気付いた塔湖の思いは、絵石家家の人々の心を動かすことになるのかー?!

次回も楽しみです☆