今回から、13巻です!

前回、HALⅡを取り込んで、再びネウロへの挑戦を誓ったX。
更にパワーアップした彼は、ネウロにどのような戦いを持ちかけるのでしょうか。

そして徐々に仲間を集め、周囲を固めていくネウロ。
彼はXとどのような戦いを見せてくれるのでしょうかー!

感想です☆




怪盗の真価~第107話 「伝【でんせん】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

HAL(ハル)Ⅱの能力を瞳に手に入れたX(サイ)-。
彼は早速試してみようと、蛭(ひる)という名の男を呼ぶ。

彼にじっとしているように言うと、Xは楽しそうに瞳を光らせたー
その瞳の奥の映像に蛭は取り込まれ、目を離せなくなる・・。

やがて、洗脳は完了した。
Xが気分を訊くと、蛭はよだれを垂らしながら呟く。
気持ちいい・・。

そして彼はパソコン棚のほうに向かうと、物凄い怪力でその棚を破壊し始めた。
まるで力を持て余して仕方ないというようだ・・。
その効果に、Xは満足そうにうなづく。

そこで彼は、後ろで見ていた葛西(かさい)にも見てみるか?と尋ねた。
だが葛西は自分は遠慮する・・と苦笑いする。
Xも、葛西の脳をいじるのは骨が折れそうだーと笑った。

それにしても・・葛西は感心する。
Xが、こんなことまでできるとは・・。

そう言うと、Xは人の脳もコンピュータも電気信号のやり取りだから所詮構造は同じだ、と説明した。
そのためのデータ集めなどはアイが全てやってくれたしー
そう笑うXに、アイは頭を下げる。

だが・・アイは言った。
自分が探し出したHALⅡの性能は、電人HALには遥かに及ばないものだった。
その完全な力を持ったHALさえ、ネウロの前に敗北している。
XとHALⅡの力をもってしても、彼に勝てるかどうか・・。

するとXは、まぁ見ていろ、と言った。
どんな力も使いようだ。
それにネウロは、人間が彼を脅かす存在に進化することを待っている・・。

それができるのは、今のところ俺しかいないよねー

彼は指を突き出すと、パチンと鳴らした。
その音に呼応し、暴れていた蛭の動きが止まる・・。
今度こそネウロを仕留めるよ。奴の内臓から、俺の正体を探し出すためにー。

そうしてXは蛭にパワーと大まかな指令を送り込んだ。
後は彼が上手くやってくれるだろう・・。
Xはほほえみ、蛭を送り出した。

さあ、行っておいで蛭。
まずはあんたがネウロに突き刺して引き裂いて、ぐちゃぐちゃにかき回してやりなよー

・・それを見ていた葛西は、恐ろしい人間もいたものだ、と一人ごちた。
怪盗Xなどというイメージは、世間の勝手な想像に過ぎない。
奴を相手にする者は、いずれ招待されることになるだろう。
真の悪の世界へとー!!


その頃ー
季節はすっかり春へと移り変わっていた。

春の遠足も近いねー
そんな話を叶絵(かなえ)とした後、弥子(やこ)は探偵事務所へと向かう。
すると彼女の帰りを待ち構えていたネウロがいた。

ヤコ、ピクニックに行くぞ!

彼の陽気な恰好に、弥子は面食らう。
するとネウロは新聞でニュースを見つけたのだ、と話した。

それは山村の森林で有毒ガスが発生し、重体者が出ているという記事だった。
火山活動の影響らしく、大勢の避難民が出ている様子だ。

それとピクニックと何の関係が・・?
弥子が訊くと、ネウロは忘れたのか、と息をついた。
温泉の源泉がそうであったように、人間にとって有害な場所はネウロには有害となる。
つまりーそこには瘴気があるのだ。

それを聞いた弥子は、納得した。
瘴気・・それはネウロにとっての酸素だ。
地上の瘴気は魔界に比べて薄く、それがネウロを苦しめていると彼は以前言っていたのだ。

瘴気は体力の源だ。不足すると、魔人の肉体が保てなくなる。
地上では瘴気の不足で弱る一方の肉体を、膨大な魔力で無理やり強化している。
だがその魔力が無くなってしまえば、自分は弱体化してしまうのだ・・。

それゆえに我が輩がしなくてもいい苦戦をするのを、貴様も見て来ただろう・・?
そう言われて、弥子は今までのことを思い返す。

ネウロは瞳を光らせた。
これほど新鮮な瘴気を吸える機会はそうそうない。
謎がないのは癪だが、健康管理もしておくべきだと悟ったのだー。

それを聞いた弥子は、うなづいた。
仕方ない、付き合うかー
そうして、2人は山村へと向かうことにするのだった。


早速、弥子たちは目的地へと向かった。
距離があるので、吾代(ごだい)を呼び出して彼の車で向かう。
狭い車内には2人しか座れず、弥子は荷台だ・・。

そこで2人になった吾代は、笹塚(ささづか)の件についてネウロに振ってみることにした。
彼の昔話を知っているのか?
そう訊かれたネウロは、その手のことは奴隷に任せているので、守備範囲ではないーと興味無さそうに答える。
吾代もそれ以上は、突っ込まないのだった・・。

4時間ほど経ちー
ようやく目的の村が見えてきた。

田舎の風景に感動する吾代を、ネウロはさっさとあしらって帰らせる。
その間弥子は周囲を見回し、有毒ガスでも出なきゃまず外の人間は来なそうな村だーと考える。

ネウロが早速瘴気の元へ行きたいと言うので、弥子は村人に尋ねてみることにした。
幸い歩いている人物がいたので、弥子は彼に声をかける。
すると男性は、またよそ者か・・とあからさまに嫌な顔で対応した。

ガスのことだろ。だったら早く歓迎されちまうがいいー
男性はそう言い、ある方向を示す。

・・そこには、ガスに冒されて泡を吹いて倒れる記者の姿があった。
ガスは村のあちこちで吹き出ているため、適当に歩いていればガスが歓迎してくれるさ。
男性はそう言うと、面倒そうに去っていってしまうのだった。


ーその光景を、蛭は山の中で1人観察していた。
彼はネウロが瘴気目当てで山に入っていくのを見ながら、笑う。

山の中へ入ったら、ろくに助けも来ない。夜にもなれば人気もなくなるし、Xから頂いた作戦にはおあつらえ向きだー。

俺が相手だ、ネウロー!!
彼はネウロとの対決を夢見、興奮にたぎるのだった。




















Xの新たな作戦。

今回はHALⅡの目を手に入れたXが、手下の蛭を使ってネウロに挑む話でした。

電子ドラッグで洗脳できる目ー!
これは恐ろしいものを手に入れましたね、X。

手に入れた仕組みも分かるものの、X以外こんな芸当不可能ですよね・・(^^;)
アイもよく理解して、Xのサポートをしているなぁ。
本当に彼女、頭脳明晰だし何者なのでしょうね。


そして、新たに現れた蛭という男・・。
彼もXの手駒の1人なのでしょうか。
アイのように、Xに魅入られて付き従っているのかな?

電子ドラッグに洗脳されて強力になった力も脅威ですが、彼本来の能力も未知数なので気になりますね。
Xの元にいるくらいだから、ただの人間ということはないでしょう。

どれくらいネウロの手を煩わせてくれるのか、不安だけど楽しみでもあります。

 

そして、今回なんといっても驚いたのが、葛西!
彼、Xとつながっていたのですね。

確かに穂村に、Xの関連を仄めかしていました。
でも、葛西の言っていた純粋な悪って、絵を見る限りXとは違う人物ですよね・・?

ということは、純粋な悪の人物こそが、Xの正体の手がかりとなる人物なのかな。
葛西はその2人の間をつなぐ仲介役ーといった感じ?

Xとその人物にどんな関係が隠れているのかも、気になるところですね。
そして何より、葛西自体もそこが知れなくて怖いです。。

今回の敵は、かなり手ごわそうです!
ネウロたちは大丈夫なのか・・不安ですね!




さて、一方のネウロたち。
瘴気を求めて、山村へとやってきました。

この毒ガスの件は、さすがにXの手が入ってる訳ではなさそうですね。
純粋にガスが出ていて、ネウロたちを追って蛭はやってきたというところでしょうか。


ここのところ、ネウロは次の大きな戦いに向けて、様々な案を巡らせていますね。
手駒を増やしたり、今回の瘴気に関してもそうです。

恐らく彼も、Xとの再戦が頭にあるのでしょう。
HALの時にはかなり苦戦したから、同じような轍を踏みたくないのでしょうね。

それだけ人間界が適さないのかと思うと心配になりますが、それでも謎への執着のほうが勝っているのだから彼もスゴいですよね。
究極の謎を喰うためには、面倒を買ってでも進むつもりのようです。


まぁ、彼自身が自分のことを考えて体力温存に努めるのは、良いことですよね。
今後更なる手ごわい敵が待っているのですから、無茶ばかりでは駄目なのは明らかです。

そこを無茶せず、着々と準備を進めていく彼は用意周到だな、と感じます。
その苦労が実って、また空腹を満たすような良質な謎にありつけるといいですね。

今回は果たしてどんな戦いが待っているのかー
ドキドキしながらも、見守りたいと思います。







さて、次回は蛭がネウロの前に現れる話でしょうか。

ガスが溢れる山中での戦いとなるのでしょうか・・。
ネウロは良いけど、弥子は心配ですね。。

ただ蛭の読み違いは、山中は追い詰めるにはもってこいな場所ではなくて、ネウロにとって体力を復活させる場、だということー。
電子ドラッグの性能と、彼の能力がどれだけネウロに有効か・・
ちょっと勝負は読めないですね。

Xとの戦いは、既に始まっていますー。
ネウロは彼の気配に気づくことができるのでしょうか?!

次回も楽しみです☆