前回、Xの手先の者が潜む村に、謎の可能性を求めて訪れた弥子たち。

過疎の村に彼らが入り込むのを、背後で見守る男、蛭ー。
HALⅡの洗脳を受けた彼は、ネウロをどのようにおびき出そうというのでしょうか。

感想です☆




怪盗の真価~第108話 「村【むら】」





※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

蛭(ひる)が入手できたのは、HAL(ハル)の能力の一部分だけだった。
でもそれでいい・・
彼はネウロを狙うには、それで十分だ・・とほくそ笑む。

そんな蛭からは、X(サイ)に宛てて現時点の情報が随時プログラム化されて送られてきていた。
Xはそれを眺めながら、ネウロの行動を想像し興奮する。
ああ・・このHALの目はスゴいよ。ネウロがどんなところにいるのか、遥かに鮮明に理解できる・・。


ーそのネウロは、山中でくつろいでいた。
瘴気を胸いっぱい吸い込んだ彼は、生き返る心地に満たされる。

一方付き合わされる弥子(やこ)は、いつ毒に冒されるかと気が気でない。
早く戻ろうと訴えるが、ネウロは後1日はここにいると言って聞かないー

と、その時彼は微かな気配を感じて起き上がった。
彼の表情が変わったのに気づいた弥子は、どうしたのかと尋ねる。

するとネウロは、宿を探すように弥子に言った。
どうやらこの村には瘴気の他にも、思わぬサービスがありそうだ・・。
彼の言葉に、弥子は不穏なものを感じるのだった。


山を下りて村に戻ると、2人は一軒の宿に入った。
そこは毒ガスが出る地域とは反対の場所で、弥子たちの後にも新たに客が来たようだった。

毒ガスについて調査に来たのは、権野(ごんの)という地質学者だった。
彼は今回ほどの規模でガスが出るのは珍しい、と伝承にまつわる祟り説を推していた。

そんな彼に付いてきていたのが、カメラマンの飯綱(いいづな)とその恋人の森永(もりなが)だった。
森永は早く村を出たいと騒ぐが、飯綱は良い写真を撮るまで帰らない、と言い切る。

そこに、店の女主人である老女、稲荷山(いなりやま)が挨拶に出て来た。
彼女によれば、村には宿泊施設はここしかないのだという・・。

と、扉が開き、入口から男性の怒声が響いた。
その声の主は、弥子たちが最初に村で出会った男性ー狸崎(さとざき)だった。
彼は村の地主だといい、店の賞品を勝手に持ち出していく。

そして弥子たち旅行者を一瞥すると、吐き捨てるように全員この村から叩き出せ、と怒鳴る。
稲荷山がもう夜だから・・と止めると、彼はここは自分の土地だと睨みをきかせる。
明日には追い出せよ。さもなきゃ、全員毒ガスで死んじまえ!!
荒々しく叫ぶと、狸崎は店を出ていくのだった・・。

ー彼が姿を消すと、森永はその態度に怒りを見せた。
稲荷山が、彼はこの土地一体の地主で、強引なやり方でお金や農具の貸し出しを行い、それをカタに村の人間の土地を奪っているのだーと話す。
店で働く大菅(おおすが)も、彼は狭い村の中で王になりたい人なのだ・・と嘆息した。

それを聞いて、皆それぞれの感想を持つ・・。
弥子はネウロがずっと笑みを浮かべているのを見て、やはり不穏なものを感じずにいられないのだったー。

・・その夜、布団に入った弥子は、ネウロが感じているものについて考えていた。
彼女は長い付き合いから、彼が詳しく語らなくても何となく察しがついていた。

恐らく・・ネウロはこの村に、謎の匂いを感じたのだろう。
だからわざわざ瘴気の満ちた場所から下りて、ここで休むことにしたのだ・・。

結局呼吸よりも食欲を選んでしまう・・。
ここまで来ると筋金入りだな、と弥子は半ば呆れながらも眠りにつくのだった。


同刻ー
蛭は、活動を始めていた。
彼はうろたえ怒鳴り声をあげる狸崎を抱きかかえながら、山へと足を運んでいく。
その脳内には、Xの意志が充満していた・・。

ー俺がネウロを殺したいと思ったらまず、エサとして謎を用意するだろう。
そしてXは、蛭ならその任務に適任なのも知っていた。
彼なら環境に即座に対応して、謎を作り上げることができるー

その意志に呼応し、蛭は狸崎を運んだ。
そしてガスの出ている窪みにたどり着くと、彼は勢いよく狸崎をそこにぶち込んだー。
体を押さえつけ、動きが無くなるまで待つ・・。

そうして狸崎が死んだことを確認すると、蛭は笑った。
その映像は、Xにも瞬時に伝わってくる・・。

計画の成功を見たXは、立ち上がった。
その調子だよ、蛭。すぐに俺もそっちへ行くからー


警視庁。
笛吹(うすい)と筑紫(つくし)の元には、かなり訛りのキツい英語を使う外国人の男性がやってきていた。

彼は頭を掻きむしりフケを飛ばしながら、笛吹にほほ笑む。
2人は5年前の海外視察で知り合った仲で、彼の名はアンドリュー・シクソンといった。
立場は、国際警察捜査員だ。

アンドリューは多国語を操れる人物だが、癖のある笑い方だけは変わらない・・。
笛吹は懐かしさを感じながら、彼の訪問を歓迎するのだった。

ーそして、早速3人は本題へと移った。
今回アンドリューが来日したのは、他でもないXの件だった。
彼は1枚の写真を2人に見せるー

そこには、アイの姿が映っていた。
アンドリューは彼女が現在Xと共に行動していることを掴んだ、と笛吹たちに語る。

それを見た笛吹は、驚いた。
アイはー国際手配中なのだ。
アンドリューはうなづき、強い瞳を見せる。

今度こそ捕まえてやりましょう。我々の手で、怪盗Xをー!!




















動き出すXと警察。

今回は蛭がネウロをおびき出すために謎を用意する話でした。


着々とXの計画は進み始めましたね。
弥子たちはまだ彼の関連に気付いていませんが、どの段階で気付くのでしょうね。

ネウロも謎の気配は感じていても、それが自分をおびき出すために作られた謎だということまでは分からないようです。
作られた謎って、あんまりおいしくなさそうですね・・。
ハメられたと気づいたとき、彼が激怒しそうでちょっと怖いです・・(^^;)


その蛭ですが、やっぱり身体能力は高そうですね。
かなり大柄な男性のようだし、頭脳戦というよりは肉弾戦を得意とする感じでしょうか。

Xの言葉によれば、この環境も蛭には適しているようですね。
この環境って、毒ガスの充満する環境・・?
よく分かりませんが、恐らくかなり強靭な肉体の持ち主ということなのでしょう。

どんな手でネウロに向かってくるのか、気になります。



で、今回村の人間たちや旅行客の紹介がありましたが・・
もしかして、蛭は彼らの中の誰かに扮して紛れ込んでいるのでしょうか?

いや、でもさすがに女性に扮しているとは考えにくいかな・・。
Xなら可能でしょうが、蛭は大柄な男です。
華奢な女性や老女に扮することは難しいと思われます。

そうなると、男性3人が怪しい・・と考えるのが普通かな。
狸崎がどんな状況で拉致されたのかは分かりませんが、事件が発生したのは夜です。
襲われたのなら分かりませんが、もし顔見知りだと思って扉を開けたのなら、犯人は一択となるでしょうー。

今回は謎のクオリティはそんなにこだわっていないと思うので、一番怪しいのは大菅かな。
でも他の2人もまだ十分に犯人の可能性は残っています・・。

次回、どんな手段で狸崎が連れ去られたのかを確認してから、また犯人を推理したいと思います。




さて、後は警察の動きについて。

アンドリュー、見た目は汚らしいですが、いかにも頭のキレそうな雰囲気がありますね!
こういう冴えない感じのほうが、思いもよらない有能さを発揮するんですよねー。

後は笛吹が信頼している感じがあるので、間違いないでしょう。
笛吹の人を見る目は、今までを見ても確かですからね。
きっとXの逮捕に大いに貢献してくれることでしょう。


そんなアンドリューからは、ついにアイの情報がもたらされました。
国際指名手配・・そうなると以前予想したように、世界的なテロリストだったり諜報員だったという可能性が大きいのかな。
あの能力の高さを見ても、そういう職業についていたことに不思議はありません。

これはやっぱり、そろそろ彼女の過去に触れる兆候でしょうか?
Xとどうやって出会い、魅入られたのかも気になるし、これは楽しみ!


アイ、表紙といい、かなり魅力的な女性ですよね。
わたしはかなり好きなキャラです。

そんな彼女の出自とくれば、俄然気になります。
また警察は彼女を足掛かりに、Xに近づくつもりでしょうか。
この2組の戦いも、とっても楽しみです!







というわけで、次回は村に謎が発生する話でしょうか。
並行してアイの情報も出てきそうなので、目が離せませんね!

ネウロはこの謎が作られた謎だということに、気づけるのでしょうか。
そしてその裏に誰が潜んでいるかも、早く気付かないとマズいと思います・・。

なぜなら、Xもそろそろ村にやってくると思われるから。
蛭とX・・2人が中に潜んでいると考えると、なかなか怖いものがありますね。。

まずはネウロVS蛭ー
どんな展開が待っているのでしょうか!!

次回も楽しみです☆