前回、蛭を倒したネウロ。
しかし蛭は敗北しながらも、ネウロの弱点を突き、彼がXには敵わないと断言していきました・・。

一方Xにさらわれた弥子は、彼のアジトに連れ去られたようです・・。
Xの目的とはー?!

感想です☆




怪盗の真価~第114話 「攫【さらう】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

村人たちは、大菅(おおすが)をどうするか話し合っていた。
とりあえず森の中を追うか・・
そんなことを相談していると、駐在が戻ってきた。

それで、犯人はもう分かったのかい?
彼がそう言ったので、皆は怪訝そうな顔で見やる。
すると駐在は、トイレに行っていたら帽子とイヤリングが消えていたので10分ほど探していたのだ、と話す。

10分ー?!
それを聞いた一行は驚いた。
駐在は弥子(やこ)が犯人を断定するまでは、確かにここにいたからだ。

だが駐在は必死でそれを否定する。
自分はその場にいなかった。じゃああれは誰だったんだ?!
パニックになる村人たちの会話を聞きながら、ネウロは駐在の帽子にXの切り込みが入っていることを確認するのだった・・。


その後、彼は迎えに来た吾代(ごだい)の元に戻った。
乗り込むと彼はすぐに、弥子がX(サイ)に拉致されたことを吾代に明かした。

驚く吾代に、彼らはもうとっくに村の外だろうーとネウロは話す。
人里離れた村だから、目撃者もまず期待できない・・
そう言って、彼は笑った。

Xめ、前にも増して我が輩の隙の突き方を覚えてきたようだ。次に会ったらほめてやるかー。

それを見た吾代は、何か嬉しそうだ・・と感じる。
彼は弥子のことが心配じゃないのか?とネウロに問うが、ネウロはXは人質を殺すような愚かな真似はしないだろう・・と悠然と答える。

それでも、何かされる可能性はあるだろー!!
吾代は思わず声を荒げたが、その時ー彼は気付いた。
ネウロの表情に、不敵な笑みが浮かんでいるのを・・。

いかにも、弥子は自分の所有物だ。Xがもし苦労して調教した所有物に何らかの損害を与えた場合、我が輩がただで済ますと思うのかー?

・・その言葉に、吾代は彼の真意を知る。
それ以上、吾代からは何も言葉は出ないのだった・・。


一方ー弥子は目覚めた見知らぬ部屋で、戸惑っていた。
自分はなぜここにいるのか・・彼女は必死に頭を巡らせる。
確かあの村の道端で、突然気を失ったのだ・・

そこで彼女は思い出した。
そうだ、そこにいるはずのない人間ー竹田(たけだ)がいたからだ・・。
そして意識が鮮明になるにつれ、弥子は周囲のものに気付いた。

赤い箱・・!!
それじゃぁ、Xがわたしを・・?!

背筋がぞっとした瞬間、理解されたようですね・・と弥子は声をかけられた。
そこには、以前出会った女性がいた。
彼女ーアイに気付いた弥子は、慌てて挨拶をする。

そしてーそこで、弥子はようやく気付いた。
なぜ彼女がここにいるのか・・。
その疑問を感じ取ったアイは、事もなげに答える。

答えは簡単、わたしがXに仕えているからだー。
その言葉に、弥子は驚きながらも納得する。
だからあの時、彼女は主人という言葉を使ったのか・・。

その落ち着いた様子に、アイは不安ではないのか?と尋ねる。
すると弥子はああ、とうなづき、ネウロのせいでパニックには慣れっこになっているから・・と苦笑する。
だがアイは、ネウロによるものだけだろうか・・?と目の前にいる弥子を見ながら考えた。

弥子は初めて会ったときも感じたが、逆境にあって非常に強い。
度胸と耐久力と適応力・・大きな壁を相手にするほど、その能力は発揮されるだろう・・。

桂木弥子(かつらぎやこ)・・もしかするとネウロではなく・・

その時、物音を聞きつけてアイは立ち上がった。
なんでもXがゴリラに興味を持ち、今戦っている最中なのだという。
その突飛な話に驚いていると、壁が破れXとゴリラがなだれ込んできた。

Xはゴリラをなだめすかしながら、一気に飛びかかり仕留めてしまう。
彼が骨を折っていく音を聞いた弥子の胸に、恐怖がよみがえる・・。
ーそんな弥子の前に、Xは血まみれで近づいてきたー。

さて、安心しなよ桂木弥子。ネウロが来るまでは殺さない。
でも・・殺す以外のことはするよ。それによる報復は怖くないから。
そう笑みを浮かべるXに、弥子は言葉を発することができない。

報復する前に、ネウロは死ぬんだからー。
彼はそう言うと、呆然とする弥子に手を伸ばすのだった・・。


その頃ー
警視庁では、アンドリューが1人部屋にこもり、大量のスピーカーから流れる情報を聞きこんでいた。

笛吹(うすい)によれば、彼は日本で今日1日で起きた事件の情報を、全て聞き分けて記憶しているのだという。
筑紫(つくし)が驚くなか、アンドリューは言う。

世界中で起きている事件は、1日数万件では済まない。
それを祖国にいながら把握するのは不可能だ。
だからターゲットが潜伏している国に直接来て、聞き取るのが一番いい・・。

そう語った彼は、不意に椅子から身を起こす。
待って!!
叫ぶと、彼は笛吹に今流れた長野県警の情報をもう一度流すように頼んだ。

笛吹が繰り返させると、アンドリューはその情報を聞き込んだ。
ーある村で殺人事件が起き、事件自体は解決した。
だがその捜査の際に、おかしなことが起こった。
現場にいたはずの駐在が、いなかったと強く主張したのだ。

それが本当なら、同じ顔の別人の駐在がそこにはいたことになる。
尚、その駐在は備品の補充を申請している。内容は、帽子一点。
知らない間に何者かにXの形に切り裂かれていたため、交換したいのだというー。

・・スピーカーを止めると、アンドリューは笛吹たちの方を向いて笑みを浮かべた。
表に出ない小さな事件でも、必ずどこかに怪盗Xの足跡は残っている。
さあ、ここら辺から始めましょうー。

その言葉に、笛吹は今までに感じたことのない昂揚を感じる。
これは・・いけるかもしれない!!
彼はX捕獲作戦を進めることを決意するのだった。


一方ー事務所に戻ったネウロは、すぐに中を眺めまわす。
吾代がこの後どうするのかと騒ぐなか、彼はあかねのメッセージに気付く。
ートロイの中!!

それを見たネウロはトロイの引き出しを開ける。
そこには、一通の真っ黒なカードが入っていた。
その表面には、Xと刻まれている・・。

浮気性な机め。吾輩の留守の間に、侵入者を受け入れたな・・。
彼は一笑すると、そのカードに向かい合うのだった。




















囚われた弥子。

今回は連れ去られた弥子が、Xとアイと再会する話でした。

Xはかなり挑戦的ですね。
今回もかなりネウロにヒントやメッセージを残して、煽ってきています。
それだけ今回の作戦にも、自信があるのでしょうね。


で、今回面白いのは、ついにXとの戦いに吾代も参戦することですね!
まぁさすがに直で戦うことはないでしょうが、弥子がいない代わりにネウロのペアとして行動するようです。
どんな活躍を見せてくれるのか、楽しみですね!

また警察もいよいよ今回の事件へのXの関与に気付いたので、動き出すようです。
今回は笹塚は参加しないのかな・・?いや、たぶんしますよね。

彼は前回大けがをしましたが、捜査に参加しないことはあり得ないでしょう。
笛吹も心配はしつつも、笹塚の意志の方を優先するだろうと思われます。

そうなると、作戦の指揮を取るのが笛吹とアンドリュー。
その前線に立つのが笹塚ということになりそうですね。

篚口も参加すると更に盛り上がりますが、それはどうかなー。
まぁでも、警察も今回はかなり気合を入れた作戦を組んで向かってくると思います。

ネウロとXの戦いに、警察はどう入り込んでくるのか・・。
こちらも楽しみです!




さて、後は弥子について。

ついにX、アイとの再会を果たした弥子。

まずはアイですが、彼女との再会は意外なほどあっさりとしていましたね。
アイは淡々としているし、弥子も大して驚かないし・・そんなもんですかねw

ただこれも、弥子が妙に落ち着いている、ということのようですね。
アイも、弥子同様人をよく見る目を持っているようで、今回出て来た弥子への指摘はなかなか面白かったです。

確かに弥子、逆境に強いタイプですよね。
HALの事件の時に、それはよく発揮されていました。
追い詰められて尚、立ち向かおうとする気力・・確かに皆が持ちえるものではないな、と思いました。

そこからの、アイの独白はどういう意味でしょうね。
個人的にはネウロではなく弥子こそがXに立ち向かい、彼の正体を暴くかも・・という意味に捉えたのですが、どうでしょう。

充分弥子にはその素質はあると思うんですよね。
なんたって、Xの過去を調べて彼の本当の目的を突き止めたのですからー。

そう思うと、Xへの本当の勝利って、Xの正体を暴くことなのかもしれませんね。
戦いで勝つのは勿論ですが、それではこの先も力をつけて挑んでくる可能性があります。

でも正体をXではなく他者が暴いたら、それはXにとっての敗北でしょうねー。
ずっと欲していた答えを、他者に見つけられるなど、彼のプライドが許さないでしょう・・。

であれば、確かにXを敗北に導くのは、ネウロではなく弥子の可能性が高くなるのかもしれませんね。
アイの言葉の真意は分かりませんが、そんなことを考えた今回でしたー。




最後に、弥子とXについて。

こちらもついに、再会を果たしましたね!

相変わらず破天荒なXですが、その狂気ぶりがやっぱり常人からしたら恐怖ですよね。
HALにはそこまで恐怖を見せていなかった弥子ですが、Xは怖いようです。まぁ、HALに比べて彼は常識の通じないところがありますからね。

そんな2人の対面ー
Xにはやっぱり何か策があるようですが、果たして弥子に何をする気なのか・・。

なんだか変な感じの、三角関係のような様相になってきましたねw
ネウロVS X-
対決は、いよいよすぐそこです!!






というわけで、次回はXがネウロへの策として弥子に手を出す回ですね。
HALⅡの目を使って彼女を洗脳するのでは・・と予想していますが、果たしてどうなるか。。

そしてネウロはXのメッセージを受け取り、弥子の元へたどり着くことができるのでしょうか?!


次回も楽しみです☆