前回、アンドリューの仮面を剥ぎ、Xの前に現れた絶対悪の人物ー。

アイを殺した彼はXに近づきますが、果たしてその目的は?
そしてXは、どうなってしまうのでしょうかー?!

感想です☆




絶対悪~第121話 「悪【あく】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

やっと会えたね、名もなき我が子よ・・。
男はそう言って、X(サイ)の前に立ったー。

その姿を見て、弥子(やこ)はー固まっていた。
・・予想だにしない出来事が起こった。
Xが逃げるためにヘリコプタイーに乗ったときに、アイが一瞬にして撃ち殺された。
さっきまで警察だと思っていた、あのアンドリューという人に・・。

ーどうなってるの?!
彼女は笹塚(ささづか)に問いただした。あの人、国際警察の人って言ってたんじゃ・・。
そう言われた笹塚も、呆然と呟く。

数日間も一緒に捜査してきて、今更こんなバカな質問をするとは思わなかった・・。
彼はー男に問う。
お前・・誰だー?

ーその瞬間、辺りの空気が澱み、重くなった。
邪悪な圧力を感じ、弥子たちは動けなくなる・・。
動けるのはーネウロのみだ。

そのネウロは、ずっと男を観察していた。
魔力は感じないから、この男が魔人でないのは確かだ。だが・・。

すると男はその視線に気づいたのか、ネウロの方を見てー笑みを浮かべた。
ネウロは思う。
この男は・・人間なのか?

すると男は、笹塚に向き直った。
彼は数日間一緒に過ごした礼を言い、日本の警察の全面的な協力がなかったらX探しは無理だっただろう・・と語る。

彼は日本警察の信用を得るため、アンドリューを捕えた。
だが彼になり替わるのは苦労した・・と男は言う。
彼にはXのような変身能力はないからだ。

幸い、この男は我が血族の端くれだった。
型は近いし、瞬間記憶能力なら自分も持っているからねー
そう男が言ったのを、笹塚は聞き逃さなかった。

血族・・?
そう口にした笹塚に、男はうなづき笑うー
そう、血族。アンドリュー・シックスソンの名の中にも、その名残はある・・。

恐竜の中から鳥類が飛び出したように、人類から生まれて人類の先へ行く人類ー
男は言った。
その血族の最先端に位置する者を、新しい血族と呼ぶーと。

私の名は、シックスー


新しい血族、シックスー?!
弥子たちは依然動けず、ただ男の話を聞くしかできなかった。
するとシックスは、再びXに近づいた。

彼はがれきの下からXを引きずり出すと、彼の首を締める・・。
怪盗X-お前はそんな名で呼ばれているようだね。
聞いた限りじゃ、自分の正体を探して行動しているということだが・・。

彼は言った。
教えてあげよう、お前の正体なんて何てことはない。
お前はー私のクローンに改造を施した実験動物だ。
その言葉に、Xは目を見開くー

出生は17年前、出生時の性別は雌。
生後5年間を強化ガラスの中で、実験と成長に費やした。
シックスは滔々と語ると、Xの瞳を見やる。

お前に家庭などあるはずもなく、知人などいるはずもない。
探す自分など・・元々お前には存在しないのだー。

その後、基本実験とパワーアップを終えた後は、変異細胞の経過観察や社会適応のデータを取るために社会に送り出したのだ・・。
そうシックスは言った。
5,6年泳がせてから回収するつもりだった。だがそこで、Xはアイと出会ってしまったのだ・・。

そこから、シックスの中の全ての歯車が狂った。
飛行機落としのイミナー
彼女は国家工作員として培った高度なスキルで、Xの変異細胞が100%力を発揮できるようにサポートした。

そんなことをされては、自分の部下ではXを追いきれなくなる。
結果大切な実験動物を、数年間も見失うことになった・・。
さまえるモンスターは厄介なブレインを得て、完璧な怪盗に仕上がってしまったのだー。

シックスはそこまで話すと、全く要らない手間をかけさせたねーと笑った。
その拳が、鋭く打ち出され、Xの腹を抉るー
・・この親不孝者が。

彼は何度も執拗に、Xが血を吐いても尚殴り続けた。
この国の警察の優秀さを見習いなさい。国際警察に化けた私が頼むだけで、あっというまにお前を見つけてくれたぞー?
だから、簡単にそこで燃えていくその女も始末できたー。

そう笑うシックスに、笹塚が拳銃を向けた。
やめろ!Xを置いて手をあげろー
彼はそう叫ぶが、シックスはちらっと一瞥しただけだった。
日本の警察は簡単には銃を撃てないことなど、彼はお見通しなのだー。

そしてシックスはー迎えが来た、と言った。
皆が上空を見ると、1台の戦闘機がすごいスピードでこっちに向かってくるのが見えた。
シックスはそろそろお暇しよう、楽しかったよーと笑顔を向ける。

彼のその瞳は・・ネウロに向けられていた。
そうだろう?この中にいる、1人だけ異形の者よー
その言葉に、ネウロもまた彼をしっかりと捉え、見据えるのだった。




















新しい血族、シックス。


今回は男が自身の素性を明かし、Xとの関係を明らかにした回でした。

新しい血族ーなんとも壮大な名前ですね。
よく分からなかったけど、Xの更に上を行く存在なのは間違いないようです。

あらゆる才能が人類より突出し、その結果その能力を悪に利用しようーという一族ということなのかな?
絶対悪というからには、全てのベクトルが悪へと向いているのでしょう・・。
これは恐ろしい存在ですね。

更に気になるのが、血族ーという単語。
つまりシックスみたいな存在が、他にもいるということですよね・・。
もしかして葛西も、どこかでその遺伝子が混じっているのかな?
そんな輩が何人もいると考えるだけで、恐ろしい・・。

皆、今後ネウロの敵となって出てくるのでしょうかー。


後はシックスという名前も、気になりますよね。
アンドリューにもシックスという単語が含まれているので、そこに意味がある訳ですよね。

なんだろう・・第六感とかそういうのしか思いつかない(^^;)
いずれまたそこら辺も語られるんでしょうね。
もしかしたら6人、血族がいるのかもしれない・・。

まぁ、今は考えても分からないので、気にかけながら待つことにします。





さて、後は今回衝撃だったのはXの正体です。

まさかシックスのクローンで、実験用に産み出された人間だったとは・・。
初めから正体なんてなかったという言葉、胸に刺さりましたね・・。

Xからしたら、一番聞きたくなかった言葉ですよね。
ずっと探し求めていた自分の正体が、何のバックボーンもない、無から生み出されたものだと突きつけられたのですから。

シックスにより、実験のためだけに産み出された存在ー
そこには彼の意志など、必要とされていません。
だからこそ、自由になったXは執拗に自分を探し求めていたのかな・・と思うと切なくなりました。


恐らくこの後、Xはシックスに連れ去られることでしょう。
その後・・彼はどうなってしまうのでしょうか。

再び実験動物に戻されるのかな・・。
それを考えると、可哀想になりますね。。

彼がこれ以上凄惨な事件を起こさないのは助かりますが、こんな展開を待っていた訳じゃないのに・・。
なんだかすごくモヤモヤし、言いようのない気分です。

ネウロはともかく、笹塚だってようやくXを捕えるチャンスが出来たのに、こんなところで持っていかれてしまうのは不本意でしょうね。
連れ去られたら最後、恐らくもうXは戻ってこないでしょうし・・。


・・なんだか一気に展開が動いたので、まだついていけてないですね。
それほどに大きな存在ーシックス。

彼が今後、ネウロの前に立ちはだかることは明らかです・・。
今度こそネウロはちゃんと対策を取らないと、苦戦を強いられるでしょうね。
相手は何人いるのかも分からないし・・。

シックスが、恐らくラスボスとなるのかな?
皆を巻き込み、その存在の恐怖をまざまざと植え付けていったシックス・・

今後の展開から目が離せないですね。。








さて、次回は事件のその後・・でしょうか。

弥子たち以上に、恐らく激震が走るだろう警察・・。
笛吹たちにとっても、アンドリューの死とシックスの登場は重くのしかかることでしょう・・。


そしてネウロに興味を示したかに見えたシックス。
ネウロは彼に対し、どう向き合っていくのでしょうかー。


次回も楽しみです☆