前回、シックスと対峙したネウロ。
シックスは彼に、自分たち新しい血族の進化について語りました。

人々を絶望に陥れ、弄ぶシックス。
彼はネウロの謎への執念をも弄び、怒らせます・・。

人間にとって異質な者同士の2人は、対立し合うこととなるのでしょうかー。

感想です☆




絶対悪~第124話 「病【やまい】」




※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎


ーかつて古代のヨーロッパ人は、東方から暴れ込んだ騎馬民族を指して、「病気」と呼んだ。
自分たちと同じ人間なのに、理解を超えた残虐さと侵略のスピードー
それを病気と解釈したのだ。

同じ理由で、我が一族を知る人間はその異質を「病気」と解釈した・・。
そう、シックスは自分の名前の由来ーsicksをネウロに語った。

それから彼は、自分のプレゼントの何が気に入らない・・とネウロに問うた。
人間はネウロにとって食糧のはずだ。謎が欲しいなら、こうやって作らせるのが一番手っ取り早いじゃないかー。
その言葉に呼応するように、屋敷中の犯人たちがネウロに謎を解くことをせがむ・・。

そんな彼らを一瞥すると、ネウロは言ったー
黙れ。
その声色に、犯人たちは怯える。
彼らの声が収まると、ネウロはシックスに向き合った。

謎はー天然ものでなくては駄目なのだ。
彼は皆に聞こえるように、語る。
本人が望んだ悪意の中で生まれるから、謎の味には深みが出る。
それ以外は全て養殖・・。脅迫されて作った謎など、問題外なのだ。

彼はー言う。
プライドを取り戻せ、人間たちよ。
貴様らの悪意は、そんなに安っぽいものなのかー?

ーその言葉に、犯人たちは息を呑んだ。
だがその瞬間ー屋敷は爆発し、吹き飛んだ。

つまらん。
シックスはそう呟く。その手には、起爆スイッチが握られていた・・。

彼は言う。
つまらんほど、ネウロとは考えが合わない、と。
お前はどうやら自分と違い、人間との距離が離れすぎているようだな・・。

近い存在だからこそ、怖い。
いつ寝首を掻かれるか分からない・・。
だから進化の隣人を滅ぼしてこそ、自分たち一族は種として確立できるのだー。

シックスはつまらなそうに話を聞くネウロを見て、笑みを浮かべたー。
遠い者には、理解できないか。では、仲間にする交渉も打ち切りだな・・。

そう言って、彼は立ち上がる。
するとネウロが尋ねた。
X(サイ)は・・どうしている?

持ち帰ったからには、何か目的があるのだろうー
そう見つめるネウロに、シックスは気になるのか?と笑う。

心配はいらない。彼はまた元の実験動物生活に戻っただけさー

Xはある研究所で、連日調査を受けている。
そして、この数年間の貴重な実験データを提供してくれている。
その後の用途は、その時に考えるよー
彼はそう言うと、茶会の終わりを告げた。

何かまだ言いたいことはあるかー?
最後にそう問われたネウロは、息をつくと口を開く・・。

どうも貴様とは、敵になりそうだな・・。
彼の言葉に、シックスは眉を上げる。
ネウロはその顔に、挑発するように笑みを向けたー

確かに貴様は、我が輩と同じで人間ではないようだ。
だが人間に対する考え方が、決定的に違うー。
・・その笑みに、シックスも応える。
ーならば、お互いの考え方を述べてみようか。

2人は向き合いー口を開いた。
全ての人間は我が輩の食糧であり、我が輩の所有物だ。我が輩だけがいじくる権利を持っている。
違うね、全ての人間は私の敵であり、私の所有物だ。私だけが壊す権利を持っている。

ー2人は数秒にらみ合うと、互いに背を向けた。
生態系の頂点を争う上での、競合か・・。確かに敵になる可能性は高そうだなー。
シックスはそう言うと、車を呼び寄せる。

私の当面の目的は、まずは人類の数を減らすことだ。お前が黙ってそれを見ているなら、それでよし。
もし邪魔をしようというなら、世界に散らばる私の一族ー新しい血族が相手をしよう。

彼らは人間とはケタの違う悪意を持った、超一流の犯罪者たちだ。
更に悪意を磨く過程で、アンドリューのような能力を様々に取り込んでもいる・・。
その能力を駆使した犯罪は、尚一層強力なものだー

そう言うと、シックスはにこりと笑った。
もちろん謎など、期待しないほうがいい。私に逆らっても、お前には何の得にもならないよ?
ネウロも、その言葉に満面の笑みで応えるー

そうして2人の会合は終わり、ネウロは帰途につくのだった・・。


その後、探偵事務所に戻ったネウロは、一部始終を弥子(やこ)に話した。
その話を聞いた弥子は、なんというドSサミットだ・・!!と背筋を強張らせる。

彼女は短期間で大変なことになったな・・と頭を抱える。
もう自分がさらわれたことなんて、どうでもいいことのように思える・・。
それほどに、Xが霞むほどに、異常なインパクトを残したシックスー
自分たちはまだ、彼の能力とその恐ろしさをほとんど知らないのだ・・。

弥子が不安に息をつくと、ネウロが口を開いた・・。
彼はシックスが人間を滅ぼせば謎を作る畑が無くなると言い、それは許せないーと語る。
奴と我が輩は、同じ世界に存在することはできないのだー
そう話す顔に敵意が浮かんでいるのを見て、弥子ははっとする。

ネウロが誰かに敵意を表したのを見るのは、初めてだった・・。
それほどに、シックスという男は有害すぎるのだ。
人間にとって、彼の存在はまさに病気ー!!

そう思った弥子の背に、嫌な悪寒が走った。
これからもこの病気は、人間を容赦なく殺していくだろう・・。
それは、自分の身近な人だって、決して例外ではないのだー

弥子はそう考え、改めて絶対悪という存在に震えるのだったー。



















宣戦布告。

今回はネウロとシックスが互いの価値観の違いを露わにし、敵として認識し合う話でした。

シックスーなるほど、病気から来ている名前なのですね。
進化の過程で現れた亜種ーそれを人々は恐怖の対象として、病気と呼んだー。
説明を聞くと、なかなか面白いものです。
なんかあり得るかも・・って思わせちゃうのが、スゴいです。

ただ恐ろしい人間を出してきた訳じゃないんですよね。
そうなった経緯がちゃんとあるー
だから妙にリアルに感じられて、恐ろしいのだと思うのです。

これだけのインパクトのあるキャラを産み出せる松井先生は、本当にすごいなーと尊敬してしまいました。
しかもここまで人に嫌悪感を抱かせる邪悪な存在・・あんまり思いつきませんよ。
それくらいに、シックスのキャラは強烈です。

ネウロが明確に敵意を示すというのも、スゴいですよね・・。
今まで謎を喰った後の人間を用済みとばかりにお仕置きしてきた彼ですが、そこには敵意はありませんでした。
でもそんな彼が、シックスには興味を持ち、しかも敵意を感じるー。

どれだけシックスがヤバい人物なのかが、それだけでも分かりますよね。
こんな人物相手に、果たして弥子たちはどう戦うのでしょう・・。
なんだか勝てるイメージが全然沸かないのですが。。


しかもラストの弥子の独白ーなんか不吉ですよね。
誰か大事な人が死ぬことを暗示しているような気がします・・。

いやだなー、主要キャラが死ぬの・・。
一番危うい感じがするのは、やっぱり笹塚でしょうか。
後は早坂兄弟もなんか不安定な雰囲気があるなー・・。
それとX!ああ、なんかどう考えても嫌な予感しかしない!!

今後は、まずはシックスではなく、新しい血族の人間たちと戦うことになるんでしょうか。
あの運転手も雰囲気が怪しかったけど、血族ではないのかな・・?
後は葛西・・。うーん、強敵揃いでこれまた不安(^^;)

ネウロの魔力問題も、また浮かび上がってきそうですね。
ここのところ、謎にありつけていない彼・・。
いつまでもHALの謎の効果だけで繋いでいくことは難しいでしょう。。

と、何やら嫌な予感ばかりが漂っていますね。
でも人間が新しい血族に敵うとは思えないし、やっぱり今後はネウロの戦いがメインとなるんじゃないかなー・・。
そうなるとある程度の苦戦は予想されても仕方ないのかな、と。

新しい血族、一体何人いるのでしょうね。
余りネウロの手を煩わせないでほしいです・・。
そして、人間の命を奪うのもやめてほしいー。

人間としてはどっちの主張も微妙なんですが、それでもネウロに頼るしかないというのも、なんだか不思議な感じですね。
2人共強者であり、人間ではないのに人間の頂点に立とうとするーでもその価値観は、まるで違う。

こんな2人が人間の命運を握っているのだと思うと、なんとも恐ろしい・・。
いやー。14巻は怒涛の展開でしたね。
まさかこんな流れになるとは、誰が予想したか・・。

今後も流れは更に加速するのでしょうね。
新しい血族ー恐ろしいですが、どんな人物たちなのかは見てみたい気もします。

まずは誰が、弥子たちの前に立ちはだかるのかー
次回を待ちたいと思います。



それにしても、ドSサミットっていうネーミング面白かったw
まさに、そうとしか言い表せないお茶会でしたねw

やっぱり松井先生は、天才だわ・・。






さて、次回は新しい血族たちが姿を見せる話でしょうか。

いきなりシックスと直接対決ではなく、まずは彼の血族たちと戦うことになるのでしょう。
一体彼らはどんな能力を持っているのでしょうね。。

またネウロは彼らと戦う気満々ですが、弥子や警察などはどう対応していくのかも気になるところです。
人間の生死を脅かす存在に、人間はどこまで立ち向かうことができるのかー。


次回も楽しみです☆