前回、人間への価値観の違いから訣別し、戦う姿勢を見せたネウロとシックスー。

ネウロたちの前に立ちはだかる新しい血族たち。
彼らはどんなな能力を使い、人間を滅亡へ追い込むつもりなのでしょうかー?!

感想です☆




闇の隣のインターミッション~第125話 「母【はるか】」




※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

シックスと出会ったあの強烈な日からー弥子(やこ)の心は落ち着かなかった。
彼女は気分転換に料理をしながらも、恐怖と不安と戦い続ける・・。
それほどに、シックスという悪の存在が頭をちらついて離れないのだ・・。

そこに、母の遥(はるか)がやってきた。
彼女は珍しく弥子が料理に失敗したのを見ると、ぽん、と手を打つ。
いつも弥子や家政婦の美和子(みわこ)に任せているのも悪いし・・
彼女は満面の笑顔で言った。

決めた!昼ご飯は私が作るよー!!
ーそれを聞いた弥子は、驚愕の表情を浮かべる・・。


それから、2人は街に買い出しに出た。
弥子は不安材料が無駄に増えた・・と憂鬱な気分に陥る。

母である遥は、バリバリのキャリアウーマンで、かっこいい自慢の母だ。
だが彼女には欠点が1つある・・。
料理の腕前が、テロ級なのだ。

まずいだけなら、まだいい。
彼女の作る料理には非常に強い毒性があり、弥子も父親も腹痛に倒れたことは数知れないのだ。

私の鉄の胃袋と食への欲求は、母親の料理が育てたと言ってもいいー
弥子は遥の料理を思い出しながら、彼女の背中を眺める。

すると遥は、なぜか料理の材料を買うのに、ホームセンターに入っていった。
唖然とする弥子を前に、彼女はドリルなど謎の工具を山ほど買い込んでいき、ますます弥子を不安にさせる・・。
どうしたものかと思案していると、2人に声をかける者があったー。

それはーネウロだった。
彼は拷問道具に使うであろう鎖を手にしながら、にこやかに遥に挨拶する。
その姿に驚いた弥子は、どうして彼がここにいるのかを尋ねた。

するとネウロは、弥子の耳元で声を潜め言った。
言伝てついでの買い物だ。
夜中頃に、謎が生まれる気配がする・・。今夜、探偵事務所に集合だー。

その言葉に、弥子の気持ちは更に一段落ち込んでいく。
シックスがもたらすであろう暗い未来への不安、母親の料理、そしてネウロ・・
心配の種は尽きない、と彼女は大きくため息をつくのだった・・。


その後、買い物を済ませた2人は家に戻った。
遥は早速買ってきたものを広げ、料理を始めることにする。
作るものはケーキだ・・と彼女はドリルを手に、うっとりとほほえむ・・。

そうしてー遥は料理を始めた。
まずはドリルで卵を混ぜ、そこに小麦粉と釣り用のさなぎ粉をぶち込む。
そして生地が膨らむように、バターと風船を投入。
もはや弥子の突っ込みも追いつかないスピードで、彼女は料理を進めていくー。

着色料は、油絵具。火は直火。
何かに囚われたように狂った手順で料理をする母に、弥子は恐れを感じた・・。

我が母親ながら・・恐るべし!!

ーこうして、遥による異次元の料理は終わった。
生地をオーブンに詰めると、彼女は作業を終えた爽快感に恍惚の表情を浮かべるー。
そんな中、弥子は気になっているものがあった。

ケーキに塗るための、不気味な色をしたクリームがテーブルに置いてあるのだ・・。
あれにはどんな物質をぶちこんだの?
彼女がそう尋ねると、遥は得意げに中身を披露してくれる。

生クリームと砂糖をベースに、ネウロが選んでくれた薬品と家にあった薬ー
それらを優しく混ぜたのだ。
彼女の言葉を聞いた弥子は、はっとする。
クリームから、何やら異様な音がし始めたのだ・・。

恐ろしく、嫌な予感がするー
彼女がそう思ったのも束の間、クリームは・・爆発した。

・・中には、ニトログリセリンも混ざっていたのだー。


結局遥の作ったケーキは、ニトロになってぶっ飛んだ。
爆発した家の中で、弥子と遥はひっくり返る。
少し落ち着いてから、弥子は遥に尋ねた。

なんで突然料理をする気になったの?
そう訊くと、遥は弥子と久しぶりにやりたくなったのだ、と笑う。
楽しかったーそう話す母に、弥子は呆れて言葉をなくす・・。

するとー遥は言った。
料理とは、そういうものだ。
1人より2人で作った方が楽しいし、1人より2人で食べたほうがおいしい。

だから弥子、1人で不安を抱えちゃいけないよー?
彼女は優しく弥子を見つめ、ほほえむー。

その笑みに、弥子は目を見開いた・・。
遥は彼女が塞いでいるのを感じ、励ますために料理をしてくれたのだー。
母の気持ちを知った弥子は、胸が温かくなっていくのを感じる・・。

私でもいいし、友達でもネウロ君でもいい。誰かと一緒に楽しく過ごして、悩みなんて忘れちゃえ。
不安なときはやり過ごしちゃえば、ちゃんと次は楽しいことがやってくるからー。

そう言って遥は、弥子の頭を撫でる。
弥子はその手の温もりに、笑みを浮かべた。
ああ、近すぎて気付かないときもあるけど、私の周りは頼りになる人ばっかりだー

彼女は決意した。
悪い方ばかり見るのではなく、楽しいことに目を向けようーと。

そうして弥子は元気を取り戻すと、ネウロとの約束のある探偵事務所へと向かうのだったー。



















母の愛情。

今回はシックスの件でふさぎ込む弥子を、母親の遥が料理で気分転換させようと奮闘する話でした。

なんだか久々の平穏・・って感じがしますね。
ラストを見る感じ、しばらくはこんな平和なパートが続くのかな?
シックスとの戦闘前に、少し力を抜こうというのかもしれませんね。

個人的には、こういう展開大歓迎です!
久々に脇を固めるキャラたちにスポットが当たる感じですね!
誰が出てくるのか、楽しみです!!



さて、今回の主役は弥子の母親の遥でした。

1巻の方でしか余り見なかった彼女ですが、まさかあんなデス料理の才能を持っていたとはw
かなり強烈な料理を作るので、見ていて本当に面白かったです。
ネウロの悪ノリも、最高だw

なんかたまに父親のエピソードも出てくるけど、故人なのにろくな思い出がなくてパパかわいそう・・w
前も確か弥子の勉強の出来なさに、変顔披露していましたよね(^^;)
まぁ変にしんみりするよりはいいのかな。
女性2人に振り回された人だったんでしょうー・・。


で、遥は仕事はできるけど、典型的に家事ができない人なのでしょうね。
だから家政婦さんがいるのかー。ようやく謎が解けてすっきり!
特に弥子が金持ちにも見えないのに、家政婦さんがいるの謎だったんですよねー。

また、弥子の食への執念が遥の料理下手から来ているというのも、納得!
こういう細かいところ、辻褄合わせてくる感じ好きですねぇ。
よく練られているというか、小ネタまで力を抜かない姿勢がいいんですよ。

ギャグもバンバン入れてくるし、松井先生は本当に才能豊かな方です。
全ての話が面白いとか、天才じゃないだろうか。。

ネウロが出てこなくても、ここまで面白くできるのはまさに才能ですよね!
それに笑わせるだけじゃなくて、ちゃんとほっこりする家族愛も入れる・・。
全てにおいて、最高です!!

この調子だと、他のキャラの掘り下げ回も期待しちゃいますね!
次回は誰だろうー・・。
個人的にはネウロにこてんぱんにやられた犯人たちのその後が見たかったりするかなぁ。
後は笛吹の可愛いものに囲まれた日常とか、早坂兄弟の普段の生活とかw

前巻はかなりヘビーな内容で精神やられたので、こういう息抜きは大事ですね。
弥子たちもこの機会に、大いにゆっくりしてほしいと思います(^^)






さて、次回も誰かにスポットを当てた話が見られそうですね。

全然誰が来るかは予想できないけど、遥でこれだけ面白くできるのだから、誰であってもきっと満足な内容となることでしょうw

シックスとの戦いまでのわずかな間の平穏な時間ー
わたしたちも満喫したいものです。

次回も楽しみです☆