前回、弥子の周りの男女の姿が描かれましたー。

シックスら新しい血族との戦いの前の、平和なひと時・・。
今回は誰に、スポットが当たるのでしょうかー。

感想です☆




闇の隣のインターミッション~第127話 「☆【はんにん】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

デイビッド・ライスの場合ー

深夜、刑務所の中から彼はオールナイトラジオの配信を始めた。
内容は、軽快な西洋トークで悩み相談に乗るというものだ。
彼は早速、届いていたハガキを読み上げていくー。

1枚目は、205号室の囚人から。
ー私には外で待っている妻がいます。心から愛しています。
刑期を終えても待っててくれるかどうか心配で・・この気持ち、どうやって伝えればいいでしょうか?-
デイビッドは、即答した。

待たせとけ。

彼は、日本人のそういうウジウジしたところが国際社会ではNGなのだ、と熱く説く。
自分の国では、ワイフは心配せずともドーナツを食べながら待っているものだー。

そう答えると、デイビッドは次のハガキに進んだ。
今度は28号室の囚人からだ。

ーここにはろくな髪が、無いんです。皆坊主だし、シャワー室にはレモン石鹸しか置いていない。
美容師をやっていた自分としては、耐えられない毎日です。良き髪との出会いはないものでしょうか?-

贅沢言うな。
デイビッドはこれにも即答し、大嫌いな納豆のパックを開けたー

彼は納豆をわしづかみで口に放り込みながら、叫ぶ。
こんな人口密度が少ない場所で、良い出会いなんてある訳がない!!
自分の国の刑務所は犯罪者でギチギチだから、選び放題だけどな!!

そう笑うと、彼は最後のハガキに手を伸ばした。
どうやら今度は外国から届いたらしい。
裏返した彼の手が、止まるー

ー悔い改めなさい。母より。

それを見たデイビッドの瞳から、涙があふれた。
マミー、会いたいよ・・。

そう肩を震わせる彼の周りには、いつのまにか囚人たちが集まっていた。
デイビッド、俺たちからのリクエストだ。歌おうぜ、国歌をー。
その笑顔に、彼は更に涙をこぼす・・。

そこで囚人たちは全員で肩を組み、デイビッドの祖国の国家を口ずさむのだったー。



早坂(はやさか)兄弟の場合ー

ユキは、最近感じていた。
兄貴の様子がおかしい・・と。

自分たちはワルだ。金のためなら、何だってする。
だが最近の兄貴は・・
ふと、ユキは前を歩く兄が、老人を見つけて近づいていくのに気づく。

どうやら彼は何か話しかけているようだ・・。
そうか、うまいこと言いくるめて老人の貯蓄を奪う気だな?
ユキはそう考え、笑みを浮かべる・・。

だがー早坂は車を止めて、老人を通してあげていた。
老人に礼を言われる兄を見て、ユキはショックを受ける。
 兄貴・・!!

するとそこに、雨が降ってきた。
空を見上げたユキは、ふと早坂が道路の隅に捨て置かれている猫に目を向けているのに気づく。

ユキは笑みを浮かべた。
こここそ、兄貴の本領発揮だ。兄貴は弱者には目もくれず、蹴り飛ばすはずだ・・

だがー早坂は猫を抱きかかえると、優しく声をかけた。
よしよし、まとめてうちに来るかねー?
その姿に、ユキはショックを受ける。

兄貴ー!!!


そこでアジトに戻ったユキは、早坂に問いただす。
一体どうしてしまったんだ!!
自分たちは社会の裏を担当しているんだ。住みわけが大事じゃなかったのか?!
最近の兄貴は、良いことばっかりしてるじゃないかー!!

そう叫ぶと、早坂は笑った。
まだまだ青いな、ユキ・・。
彼はそう言うと、自分の行動の意味を説明する。

老人を助けたのは、彼が放浪癖で知られるファイブダイヤ財閥の社長だったから。
顔と恩を売ったまでのことだー。
近い内にまた偶然を装って会いに行けば、パイプを作れる可能性があるだろうー?
彼の話を聞いたユキは、はっと目を見張るー

そしてこの三毛猫だが・・
早坂は、猫を抱えて見せた。
彼は三毛猫の雄なんだ。

三毛猫には、遺伝子上メスしか存在しない。
だが突然変異から、1万分の1にも満たない確率でオスが生まれることがあるー。

その場合、希少価値から雄には100万ほどの値がつく。
何の変哲もない猫が、世界最高級の高級ペットに変貌するんだ。

ーそれを聞いたユキは、兄の凄さに改めて感心する。
早坂はユキの思いを悟り、私の頭脳を甘く見るなーと笑みを浮かべる。
この中には、ありとあらゆるもうけ話のデータが詰まっている。悪だくみも善行も、全ては金のためだー。

そのぐらい貪欲に活動しないと、あの化け物には勝てないからなー
それを聞いたユキも、ネウロを思い出して不敵に笑う・・。

じゃあ、残りの猫は価値なしだな。
彼はオス以外の猫を拾い上げた。
さっさと捨てるか絞めるかしちゃおうぜー
そう話す彼に、早坂は待ったをかける。

焦るな、ユキ・・。
彼は震えながら、猫をユキの腕から奪い取る。
まぁ空き部屋もあるし、うちには繊維製の家具もないしな・・。
その顔に無数の汗が浮き出ているのを見て、ユキはー再び驚愕した。

結局飼いたいのかよ、兄貴ーーーー!!!

ユキには、まだまだ兄の笑顔の真意は掴めないままなのだった・・。



ーアヤ・エイジアの場合。

弥子(やこ)は、今日もアヤの元に顔を出していた。
シックスの話をするとアヤは心配そうにするが、弥子はとりあえずは忘れることにする・・と笑顔を見せる。

世の中には楽しいことがいっぱいあるから、皆楽しくやっているときに自分だけ暗かったら水を差しちゃうー
そう笑う弥子に、アヤもほっとしたように笑みを浮かべる・・。

それにしてもーと、弥子は部屋を見回した。
以前来たときと比べて、部屋の中はジャングルのような様相に様変わりしていた。
これは一体・・?
そう尋ねると、アヤは自分のせいらしい・・と苦笑いする。

そこに、刑務官の女性がやってきた。
彼女はアヤが頼まれてよくここで歌うことを話し、そのおかげで植物が元気になったのだと笑う。
ということは、歌がこのジャングルを育んだのー?!
弥子はにわかに信じられず、叫ぶ。

アヤの歌は更に効力が増しており、最近ではその効果を求めて総理までが尋ねてくるほどだという。
彼女にもその力は止められず、それが人間や植物以外にも影響を与え始めているのだ・・とアヤは息をついた。

たとえば入浴の時間に歌っていたら、カブトムシや蝶が寄ってきたりするらしい・・。
弥子は呆れつつも、アヤが楽しそうなのを見て安心もする。
それを伝えると、アヤもうなづいて笑った。

1曲歌うから、聴いていってくれる?
そう言われて、弥子は喜ぶ。
アヤは新曲を歌い出し、面会室は心地よい空気に包まれたー。

だが歌い終わった後、弥子の周りには蝶がびっしり集まっているのだった・・。




















犯人たちの日常。


今回は犯人たちにスポットが当てられた回でした。

イヤー、今回も面白かった!
特に早坂兄弟が最高でした!!
兄貴・・優しいところあるじゃないかw

1個ずつ見ていきます。



まずはデイビッド。
日本の刑務所ですが、それなりに楽しくやっているようで良かったw
勝手に深夜ラジオを始めているのがウケるww

ハガキを送ってきた中には、百舌もいましたね。
同じ刑務所なのか・・2人共ちゃんと反省してほしいものです。


それにしても、デイビッドの相変わらずの偏った自国論は健在でしたねw
デイビッドの国・・どこなんだろうなぁw

帰れるのはまだまだ先のことですが、この環境なら次第にデイビッドも日本に馴染めるかもしれませんね。
国の価値観は合わなくても、日本には素敵な仲間がたくさんいるようなので・・。

頑張れー!!





さて、続いては早坂兄弟。

彼らの話が、個人的には一番ツボでした!
兄貴のあんな優しい一面が見られるなんて・・。惚れちゃいそうでしたよw

ユキもいつのまに、突っ込みキャラになったんでしょうね。
本当2人共一皮剥けて、互いの個性がいい感じで主張されてきた感じがします。

これだけキャラが立ってくると、今後も彼らの活躍が期待できそうですね。
とりあえずは猫ちゃんたちと、楽しく過ごしてほしいと思いますw






最後に、アヤ。
アヤはもうレギュラーキャラですね。
弥子との絡みは安心して見ることができます。


彼女の力は、一段と磨かれているようで何よりです。
犯した罪は大きいけど、その歌声で皆の力になって返していってほしいなと思います。

それにしても人間の脳のみならず、動植物の脳まで揺らせるようになっちゃったんですね・・。
もはや人間技じゃないw

最終的には、やっぱり彼女がラスボスなんじゃないの・・?と思ってしまうくらい、能力が研ぎ澄まされてきていて末恐ろしいです(^^;)


シックスとの戦いがこれから本格化してくるので、アヤに関しては今後も弥子の相談相手として度々出てきそうですね。
彼女の能力と包み込む優しさで、弥子を支えていってほしいなと思います。


それぞれの個性が強く出た、3人の日常譚でした!







さて、次回は誰にスポットが当たるのでしょうね。
念願の早坂兄弟は終わったから、次は笛吹が見たいなぁ~。

でも犯人と来たから、次は警察の可能性が高くないですか?!
警察だったら誰だろ・・。やっぱり笛吹、筑紫、篚口辺りかな?!

その他のキャラの可能性もありますが、個人的には警察予想で推したいところです!
さてさて、どうなるかー


次回も楽しみです☆