前回、DRを完膚なきまでに叩きのめしたネウロ。
まずは一戦を勝ち超えましたが、魔力の消耗はどの程度なのでしょうかー。

そしてDRの敗北を知ったシックスたちは、どう動くのか。
彼らに破壊された東京の街の状況も心配です・・。

感想です☆




魔人の天敵~第139話 「折【おれめ】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

弥子(やこ)はずっとニュースを見ていた。
次から次に映し出される惨状に、彼女は思わず顔を覆う。
こんなのあり得ないよ・・。

あの近辺には友人だって住んでいる。それにあのホームレスのおじさんはどうなったのか・・。
そんなことを考えていると、後ろでドアが開いた。
吹き込んできた風にはっとした弥子は、急いでネウロに駆け寄る。
その時、彼女はネウロの顔に満面の笑みがあることに気付いたー

ヤコ、来い。ちょっと遊ぶぞ!!

その顔に、弥子は身を引く。
こういう顔をしているときが、ネウロが一番むしゃくしゃしている時だ・・。
つまりー彼女は震えた。
凄まじい虐待の予感!!

ーその予想通り、ネウロは弥子に様々な武器で挑んできた。
その攻撃から逃げながらも、弥子は一部始終を聞く。
あの堤防の決壊も、やはり新しい血族の仕業だったのだ。

ネウロはうなづくと、顔をゆがめる。
やっぱり怒りが収まらん・・。

その表情に、弥子は彼が本気で怒りを感じていることを知る。
ネウロはそんな弥子を捕まえると、自分の方へ引きずった。
・・謎を持っていた者が、水に沈んでしまった。

彼はぽつぽつと話す。
それだけではない。あの場でおぼれ死んだすべての人間が、いつ謎を作るかも分からない素晴らしき謎の卵だったのだ。
それをまとめて潰されたーこの怒り、貴様には分かるまい。
ネウロは弥子に怒りをぶつけるかのように、鋭い瞳で彼女を見た。

弥子は・・それには何も答えられなかった。
だが彼女にも、その怒りは理解できた。
ネウロの謎という言葉は、そのまま可能性という言葉に置き換えられる。

大勢の人間の可能性を、新しい血族は一瞬にして奪ったのだー
人間の進化系という主張の意味を弥子は改めて考えて、静かに涙をこぼした。
彼らの悪意は、同じ人間の気がしないー・・。


その頃ー
葛西(かさい)は濁流に向けて、網を放った。
彼は網にかかったのを確認すると、重いそれを何とか引き上げる。
そして岸まで上げると、網の中の人物ーDR(ディーアール)に大丈夫か?と尋ねた。

DRは息をゼイゼイさせながら、呆然と呟く。
ネウロ、ネウロ、ネウロ・・

その顔が、段々憎しみに歪んでいく。
そして彼は叫んだ。
殺してやる!!ネウロめ、次は必ず殺してやる!!

その叫びを、葛西はただ黙って聞いた。
するとDRは手を治す、と医療班を呼ぶように彼に言う。
その取り乱した様子に、葛西はまずは落ち着くようにと諭した。

だがDRの怒りは収まらない。
私の力がこんなものだと思うなよ。龍の力で、次こそは必ず・・
ーその肩を、葛西は優しく抱いた。

まぁまぁ無理すんなって。もう折れ目がついてんだ。
彼はそう言うと、なぜかDRの姿をケータイのカメラに収めようとする。
DRは意味が分からず、何をしているのかと問う。
折り目とは何だ・・?

すると葛西は、写真はシックスが望んでいるのだ、と答えた。
つまりはーお前にはもう用はないんだよー
その瞬間、DRの体に炎がついた。

全身を包む炎に、DRは悲鳴をあげた。
その横で葛西は、警察が予想より早く動き出しているのだ・・と息をつく。
・・となると大変だろ?こんな傷を負った奴を連れていたら、タダじゃ済まないー。

彼は苦しむDRの姿を撮影しながら、告げた。
ーシックスは仰せになった。人間の脳は薄い鉄板のようだ。
一度折れたら、その折れ目はどう伸ばしても消えない。

血族か否かを決定する条件は、DNAではない。決して折れない脳の強さだ。
脳に折れ目がついた時点で、もはや人間。
私の仲間たる資格はないーと。

そう話すと、葛西はDRを蹴り飛ばした。
それじゃシックス、今から処分しますよ・・っと。
彼はもはや炭のようになったDRが粉々に砕けるのを見て、にまりと笑みを浮かべるのだったー。


ー女は言った。
DRは計画の中で、もっとも重要な爆破箇所を見張っていた、と。
あの堤防が切れるかどうかで、与える損害は倍近く違ったからだ。

それを瞬時に突き止めたのは、さすがネウロといったところか・・。
彼女の言葉に、シックスは口を開いた。
DRは捨て石として使った。文句はないね?ジェニュインー

ジェニュインーそう呼ばれた女性は、艶やかな笑みを浮かべた。
もちろんだー彼女は跪き、改めて血族の忠誠を誓った。
我々五本指はあなた様のご意志通りに忠実に動くただの指先。
ましてやDRは小指だから、いかように使い捨てなさろうとも文句はございません・・。

ジェニュインのその姿に、シックスは笑った。
案の定DRは撃墜され、彼の計画は半分の効果もあげられなかった。
つまりー緒戦は我々の大勝利だー。

ーその言葉の意味を弥子が理解したのは、その後すぐだった。
縛り付けられた彼女は何とかネウロから逃げようともがいていたが、その時彼女は気付いたのだ。
ネウロがーソファに寝ころび、ぐったりとしていることにー。

DRの計画を阻止するのに、ネウロがどれほどのエネルギーを消費せざるを得なかったか。
あまりに上手く行きすぎて笑えてしまうよ。
シックスはそう言いながら、立ち上がる・・。

次の指を動かしなさい、ジェニュイン。
後数回同じことを繰り返せば、ネウロを簡単に無力化できるー

ソファに横たわるネウロの呼吸は、いつになく荒かった。
弥子はその姿に動揺を隠せず、彼を見守るのだった・・。




















戦いが残したもの。


今回はDRとの戦いを終えたネウロたちの、その後を描いた話でした。

やっぱり・・恐れていたことが現実となりましたね。
ネウロの衰弱化。そしてそれを見越していたシックス・・。
前回予想した事態通りの結果となってしまいました。

シックスからしたら、これほど愉快なことはないでしょうね。
自分の末端の配下たちによって、どんどん魔力を搾り取られていくネウロ。
自らの手を下さずに相手を弱らせることができるというのは、気分が良いものなのでしょう。

ネウロもその可能性に気付いていなかった訳ではないと思います。
ただDRへの怒りは、その牽制を凌駕するほど大きなものだった・・。
結果的にはまんまとハメられてしまった形になりましたが、今回に関しては見ている方も苦しかったので、仕方なかったなーと感じました。

でもこれで、DRには勝利したものの、今後の戦いにおいてはかなりの不利な状況となってしまいました。
既にあんなに辛そうなネウロ・・
この先の新しい血族との戦い、彼は持ちこたえられるのでしょうか。。



さて、それにしても今回驚いたのは、新しい血族が他にもいたこと。
全部で5人だったのですね!これは更に厳しくなりましたね・・。

DRを抜いても、後4人にプラスシックス。
まだ5人と戦わないといけないとは・・。
恐らくこれがネウロの最後の戦いとなるのでしょうね。最終話まで、この展開で行くのでしょう。
全ての戦いが終わったその時、ネウロは究極の謎を手に入れられるのでしょうか。それとも、その前に魔力が潰えてしまうのか・・。

終わりが見えてきたことで、ますます緊迫感が高まってきたように思います。


順番としては、まだ姿の見えぬ2人と戦った後に、葛西、ジェニュインの順番で戦うのかな?
ジェニュインも今回名前が判明しましたが、相変わらずどんな人物なのかはまったく読めませんね・・。
葛西のように火の能力だと分かっているわけでもないし、どMっぽいことしか不明・・w
けれどもシックスに一番近いところにいるようだし、他の血族に司令を出しているのも彼女のようなので、NO.2だというのは間違いないでしょう。

DRは捨て駒だったと分かった今、残りの4人の能力がどのくらい高いのか・・。
これは大きな問題ですね。
ネウロの魔力が枯渇しないように、人間側は本格的に対策を練らねばならない時でしょう。

弥子や警察、そして吾代たちに何ができるのかー
人類はそろそろ手を組むべきときがやってきたのではないでしょうかー。

次の敵に向けてどんな策を練るのか、期待をこめて待ちたいと思います!









さて、次回は新たな敵の登場でしょうか。
沈んだ街の状況も気になりますね。あのホームレスの男性は大丈夫なのでしょうか。

そして何といっても、ネウロー。
彼の消耗具合はどの程度なのでしょうか。そして回復する術は?

1つ戦いが終わったのに、不安は相変わらず消えませんね。
何か光明が見えればいいのですが・・。


次回も楽しみです☆