前回、バレンタイン外交戦略は何とか大ごとにはならずに終了。
弥子は皆との絆を再確認することができ、ネウロとの絆も深まったのでした。

1つのイベントが終わり、物語は再び不穏な世界へと戻っていくのでしょうか・・。

感想です☆




共闘~第145話 「顔【アイコン】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

謎を1つ喰ったネウロ。
腹の足しにはなったということで、弥子(やこ)はほっと安堵する。

2人は遠くまで出てきていたので、バスが来るのを待っていた。
なかなか来ないので、弥子は時刻表を見に行くことにするー

一方ネウロが公園のベンチで待っていると、女性たちの甲高い声が上がった。
見ると高級外車が1台止まっていて、その周りに女性がたくさんいる。
そしてーその中に、1人の男性がいた。

彼に対し、女性たちは皆なぜそんなにかっこいいのかとうっとりする。
その視線を受けながら、男性ーテラは笑みを配った。
奇遇だね、ボクも今そう思ったとこだよ。

すると女性たちはテラに群がり、彼の装飾品を一様にほめ始めた。
そしてほめるや否や、女性たちは彼からその装飾品をむしり取った。
テラが笑顔でそれを受け入れるのを良いことに、彼は身ぐるみはがされていく・・。

そして取れるものを全て取ると、女性たちは満面の笑みでテラに別れを告げる。
テラは最後まで笑顔で、そんな彼女たちを見送るのだったー。


ーその後、パンツ1丁になったテラは、ようやくネウロが見ていたことに気付く。
・・君もボクをかっこいいと思います?
そう笑顔で問われたネウロは、にっこりとわいせつ物陳列罪で捕まりますよ、と答える。

テラはそれに笑うと、服や車などは買いかえればいいのだ、と話す。
失った品物は、傷口と一緒ですぐに回復する。
最終的には、この顔が残ればいいー
彼はそう言って、ウインクする。

顔ーすなわちアイコンさえ残っていれば、女はボクというオアシスを見つけられるのだ。
テラがそう話す隙から、女性たちがまた彼から着たばかりのスーツを奪っていく。
ネウロは、まるでオアシスに生えるしょっちゅう実をむしり取られるヤシの木みたいだーと息をつく。

ところでーあなたはこの国の方ではないですね?
ネウロはテラに、そう尋ねた。
テラはうなづくと、仕事で来日しているのだ、と答える。
身辺整理もじきに済むので、もうすぐ帰るのだーとも。

そう言うと、彼はネウロに近づき、耳元でこっそり聞いた。
ところで、君はさっきの女性たちをどう思う?

そう尋ねられたネウロは、女性は怖いですね・・と苦笑する。
するとテラも同意し、彼女たちの生命力は素晴らしいーと息をつく。
だが・・残念ながら、顔は美しくない。

彼は真面目な口調で語った。
彼女たちは欠点だらけの顔を、塗りたくって強引にアイコンに仕立てている。
原始の人類が傷口に泥を塗ってふさいだように、醜い顔を醜い方法でごまかしている。
醜い顔は、見ていて可哀想だ。そんな醜いものを、君ならどう隠すー?

ーその瞬間、公園内を歩いていた女性たちは落とし穴に落ちた。
何が起きたのか分からず戸惑う女性たちに、テラは腕を伸ばす。
その腕から、マシンガンが姿を見せたー

ボクならー埋める!!
彼はそう呟くと、散弾を女性たちに浴びせた。
そして仲間たちが運びこんだ土で穴をふさぎ、女性たちを土の中に埋め立てていく。

埋めて、そのアイコンの上に本物のアイコンを置く。
埋めて・・そこにシックスをお迎えするー
その言葉と同時に、散弾はネウロをも襲った。
突然のことに、ネウロはその弾を全身に浴びてしまう・・。

美しきアイコンとなる資格を持つのは、完全に強い征服者のシックスのみ。
そして彼の下で生きる資格を持つ者は、欠点なき新生物ー新しい血族のみ。

彼は倒れるネウロを見下ろして、言った。
ー我が名は、テラ。
脳噛(のうがみ)ネウロ、この世にアイコンは2ついらない。
君を世界ごと埋め尽くして見せようー。

ーボクの破壊は、君には決して防げない・・。
そう言って、テラは去って行った。

ネウロは起き上がりながら、息をつく。
ふん・・おもちゃでも、そこそこ弾丸は防げるものだな。
彼はそう呟き、前の現場で手に入れた鉄パイプを捨てる。
その鉄パイプは、ネウロの代わりに弾を受けてボコボコになっていた・・。

そこに、騒ぎを聞きつけた弥子が駆け込んでくる。
ネウロはそれを雑に受け入れると、笑みを浮かべた。
何でもない。バスの時間はいつだ、ヤコー。


その夜ー
テラのネウロ襲撃を見ていた葛西(かさい)は、ジェニュインにその報告をした。
余りに馬鹿な手口に、葛西は笑いが止まらない。
テラはいつも、敵に接近することを好むタイプなのだ。

ジェニュインもその報告に、本当に身勝手な坊やだこと・・と笑みを漏らす。
それで、計画の方に支障はないんでしょうね?
そう訊くと、彼女はシックスの代わりに自分が指揮を取ることになったのだーと明かす。

ジェニュインによれば、シックスはX(サイ)の教育を始めるために、アジトを一旦離れたらしい。
だから私に、血の汁が出るまでご奉仕しなさいー。
彼女の言葉に、葛西は誰も彼もが面倒くさい・・とため息をつく。

ーだがその間にも、彼は着々と第2弾の準備を行っていた。
もうすぐテレビ局のヘリが上空を通過する頃だー。
葛西は時刻を見計らうと、電話をしていた球場の草に火を放つ・・。

その火はぱっと燃え上がり、以前と同じ数字を見せた。
6-シックス。
彼はその仕上がりを確認すると、現場を離れる。

さぁ、第2幕の幕開けだー。




















第2幕の幕開け。

今回はネウロの元にテラが姿を見せ、宣戦布告をしていく回でした。
予想外な宣戦布告で、度肝抜かれました。
まさか普通に接触してくるとは・・テラ恐るべしw

テラは、普通の人間にも認知されているんですね。
やっぱり有名人っぽい感じがするんだよなー。こんなイケメンだったら、周知されていないはずがないと思うのです。
彼の出自、気になりますね~。


そして明るい人に見せかけての、生き埋め・・。
やっぱりやることはえげつないです。新しい血族なんだな~と改めて思い知らされました。

ただ彼のほうがDRより歪んでいる印象を受けましたね。
DRは人間全てをダニだと口にしていましたが、テラは美醜を理由に人を殺める・・。
ある意味馬鹿ゆえの恐ろしさも持ち合わせているというか・・。敵に回すと、彼のほうが厄介な気がします。

更にDRは割りとシックスに忠実で、その残忍さもシックスに似通ったものを感じましたが、テラはなんか底が知れないですね。
これも馬鹿でナルシストだからなのか・・。
葛西たちをも翻弄するのだから、わたしたち読者が翻弄されるのもまぁ当然なのでしょう。

けれどもドS具合は、ネウロの方に軍配が上がっているようです。
2人のやりとりから滲みでていた・・w
なので、最終的には今回もネウロが勝つでしょうが、DR以上に苦戦させられるのは今から見えていると思います・・。

そこをどうカバーするかが、今回の戦いの課題ですね。
この後まだ3人戦うことを考えても、ここで人間の協力を仰ぐなり武器を使うなりしないともう無理でしょうし。。


今回顔を合わせたことは、ネウロにとっては幸運だったと思います。
そのお陰でわずかながらでも、相手がどんな人物か分かった訳ですから。

テラはナルシストな面から見ても、やることもきっと派手でしょう。
そして常人がーそれこそ仲間でさえ思いつかないような大胆な策で人類の命を奪いに来るでしょう。

そういう人物だと分かったことは、殺生を食い止めるには有効だと思うのです。
警察の前にも彼は現れているし、これはある意味大きなチャンスです。

葛西の挑戦状によって、次の攻撃が起きることが人類に知らされました。
今回はDRのときのテロに比べて、人類もあの6の数字で何が起きるかが理解できると思います。
それは恐怖と同時に、人類側のチャンスにもなりえるのではないでしょうか。

ーつまり、予め備えることができるのです。

警察はテラの体質について情報を得ることができましたし、ネウロは彼の体の強化細胞のことと土に関する能力について知ることができました。
これを利用しない術はないのです。

底の知れない敵、テラー
対して彼の情報を事前に掴んだ者たち。
この戦い、どちらに軍配が上がるのか非常に楽しみです。

そしてネウロと警察が協力することはあるのか・・。
今後の展開を待ちたいと思います。







さて、次回はテラがいよいよ人類への攻撃を仕掛ける回でしょうか。

葛西によって突きつけられた2度目の挑戦状。
あのDRの惨劇を思えば、人類がどんな恐怖を感じるか・・。
考えるだけで気の毒です。

ネウロと警察は、テラをその手に捕まえることができるのか。
そしてテラの全開の能力とは一体どんなものなのか・・。

第2戦、目が離せませんね!!

次回も楽しみです☆