前回、警察と協力してテラの素性を暴きにかかったネウロ。
彼は人間の力を信じて、魔力の回復期間に入ります・・。

一方その頃、吾代は昔の知り合いである少年と再会。
まさか彼が、新しい血族なのでしょうかー?!

感想です☆




根絶やしの少年~第153話 「泡【あわ】」





※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

弥子(やこ)はネウロの話ーそして様子を見て、驚いた。

どうやら彼はしばらくの間、椅子を動くつもりはないらしい・・。
彼自身もそう説明する。
少しでも動くと、大気中で集めたほんのわずかな魔力が散っていってしまうと言うのだ。

それを聞いた弥子は、チャンスとばかりに目を光らせる。
動けないということは、日ごろの恨みを晴らすチャンスだー!!
彼女は顔面ケーキを食らわそうと、ネウロに立ちはだかるー

だがその瞬間、弥子はトラップに引っかかり空しく床に打ち付けられた。
彼女が襲いかかってくることなど、ネウロには全てお見通しのことだったのだ・・。
弥子は踏みつけられながら、そうだ、ネウロは頭が良かったんだ・・と屈辱に耐える。

彼はなんだかんだ追い詰められても、いつだって奥の手を用意している。
そして今回ネウロが使う奥の手は、能力でもトラップでもない私たち人間なのだー。

ーネウロは語る。
今まで狙われる一方だった魔人と人間は、自分の休息の間に狙う側へと回るのだーと。

ネウロ曰く、新しい血族はある日突然無から生まれた訳ではない。
彼らにはシックスにその素性を明かされるまで、人間として生きてきた時間がある。
だから人間としての彼らの素性を暴くことは、血族としての彼らの素性を暴くことにもつながるのだー。


その頃ー
バーを出た吾代(ごだい)とチー坊(ちーぼう)は、再会を懐かしんでいた。
相変わらず不用心だなと呆れる吾代に、チー坊は少しムッとして返す。
昔の俺とは違うんだよ。あんな奴ら、俺一人でどうとでもなる・・。

その物言いに、吾代はチー坊を小突く。
するとチー坊は、吾代に助けられたことが懐かしかった・・と笑みを浮かべた。

彼は5年前に、親の転勤で日本に来た。
周囲の子に馴染めなかった彼は、居場所を求めて火遊びチームに入る。
そこでは一番年下でパシリのような扱いだったが、チー坊は自分が強くなれた気がして楽しかったと話す。

それは、偽の強さではあったが・・。

ある日、いつものように事務所荒らしをしていると、仲間の1人が突然蹴り飛ばされた。
見ると入り口には、ヤクザが数人立ちはだかっていた。
彼らは最近派手に遊んでいるチー坊の仲間たちの噂を聞き、自分たちの縄張りまで入り込んできた子供たちを躾けに来たのだ。

ヤクザが出てくるなんて聞いてないよー!!
仲間たちはうろたえ、リーダーの男に助けを求める。
すると男は目配せをし、チー坊にーすべての罪を着せるように指示した。

全てはチー坊が仕組んだことで、自分たちはそれに付き合わされただけ・・。
仲間のその言葉に、チー坊は言葉を失う。
自分がエサとして提供されたことが、彼にも分かったからだー。

だがその図を見たヤクザの1人ー早乙女(さおとめ)は、急に興がそがれたというように息をつく。
彼は吾代にリーダー1人だけしめておけばいい、と言い下す。
ガキの相手はガキがすればいいー
そう言われた途端、吾代はチー坊ではなくリーダーの男に蹴りかかった。

誰がガキだ、コラァ!!
彼は怒り狂って、リーダーの男を執拗に蹴りつける。
その光景に仲間たちは恐怖し、チー坊はリーダーを見抜いたその吾代の眼に感嘆するのだったー。

ーその後、チー坊は逃げた仲間たちとは一緒に行かず、後片付けをする吾代の元に残った。
なんで・・?
彼は吾代に、どうしてリーダーが自分ではないと分かったのか、と尋ねた。
リーダ―の男は、特に前にも出ず目立っていなかったからだ。

だが吾代は、そんなもの・・と鼻で笑う。
リーダ―の男には雑食の匂いがしたのだ、と彼は話した。

草食動物の群れの中に、肉のうまみを覚えた奴が1人だけいる。
そういう駆け出しの肉食者に限って、自慢げな顔で肉と草の混じった口臭を吐き散らすのだ。

本当に肉を喰い慣れていたら、姿よりも口臭をまず第一に隠すはずー
だからバレバレなのだ・・。
吾代の説明に、チー坊は思わず息を呑む。

すると吾代は、チー坊の首筋にナイフを突きつけた。
彼は視線をそらさず、真っすぐに見つめるー
お前には無理なんだよ、お前は肉食どころか雑食にだってなれやしねぇ。

さっさとあいつらから、足抜きな。大人しく草喰ってりゃ、いいんだよー。
そう言って、吾代はにっと笑ったのだった・・。


ーそんなこと言ったっけか。
2人は道端でいつのまにか話し込んでいた。
チー坊がうなづくと、吾代はその頭を小突く。

半年ぐらい色々教えてやったのに、今日の様子を見ると全然身についてないらしいけどなー。
そうなじられたチー坊は、自分だって変わったんだ、と訴える。
吾代が気付いていないだけなのだ・・と。

だから・・喰えるよ、肉くらいー。
そう呟くチー坊を、吾代は生意気だ、と更に小突く。
そうやって2人がじゃれ合っていたその時だった。

パチン。
何かが破裂するような音がして、吾代は音のする方に目をやった。

その音は数回続いて聞こえた。
そして目をやった先には、さっきチー坊をハメようとした男女がいた。
その顔や体には何か泡のようなものが膨れ上がり、その泡が大きくなると彼らの体は破裂したー。
それを見やりながら、チー坊は言う。

言ったじゃん、こんな奴らどうにでも処分できるってー。

ー3本目の指は、私が技術を教えたお気に入りよ。
ネウロも人間も、あの子なら全てを喰らい尽くすわー。
ジェニュインはそう言う・・。

吾代は床に倒れた3人を見つめた・・。
そんな彼に、チー坊はもう一度よく見てよ、と話す。
俺が草食なのか、肉食か・・。

その佇まいには、以前のチー坊の姿はなかった。
戸惑う吾代に、チー坊は告げる。
昔の俺とは違うんだよ、忍(しのぶ)君ー。




















3本目の指。


今回は吾代の昔の知り合いが、新しい血族の3番目の敵だと判明した回でした。
彼の能力は何だろう・・。
体内に何か毒的なものを注入した感じでしょうか。

種子のようなものを植え付けて、破裂させたとか?
あの泡に何かあるようですが、ちょっとまだ分からないですねぇ。。
次回、明らかになるでしょうか。

それにしても前回出てきたときから正体に関してはそうだとは思っていましたが、実際に吾代とチー坊のエピソードを見ると複雑ですね・・。
やっぱり師弟関係のようなものだったんだなぁ。
これは吾代の方が、辛いパターンでしょうね。

吾代も少年期はなかなか複雑そうで、早乙女に拾われて救われた人物です。
きっとチー坊にも似たようなものを感じて、彼なりに可愛がってきたのでしょう。
忍くんって呼び方が、それを感じさせますよね・・。

それがこんな形での再会になるとは・・。
偶然とは恐ろしいものですね。

ただこれはネウロたちにとっては、新しい血族への糸口を掴むチャンスにもなります。
テラの素顔暴きに加えて、吾代からチー坊の情報を得ることもできるのですから。

複雑ではありますが、チー坊と戦うのはもはや必然でしょう。
となれば、吾代には苦しい選択ですが、得るものは得るべきです。

残りの血族は、葛西とジェニュイン。
Xが出てくる前に、彼らの足がかりを掴んでおきたいですね。

恐らくジェニュインたちもそれを警戒し、証拠は全て葬り去ろうとしてくるでしょう。
となると今回は吾代に加え、笹塚たちも関わる戦いになるのかな。
ネウロが動けないので、ついに警察と裏の人間がタッグを組むこととなるのでしょうか。

うーん、これは胸熱の展開ですね・・!!
チー坊との因縁があるのに、更に警察とまでタッグを組むとなれば、今巻は吾代の巻と言っても過言じゃないくらい!!w
どうせなら、早坂兄弟も出てきちゃえばいいのにw

ただ懸念されるのは、テラ戦のときに葛西が警察の相手を代わったこと。
あの言葉がまだ残っているなら、警察側は葛西が動く可能性もありますね。

DR、テラに比べ、チー坊はなんだか底知れなさを感じます・・。
それに加えて葛西まで動いたら、ネウロが出てこれない今戦況はかなり厳しくなると言わざるをえません。

一体どんな戦いになるのか・・。
第三戦ー目が離せないですね!!



それにしても、早乙女とか鷲尾とか久しぶりに見ましたねw
なんだか懐かしいと共に、今の吾代には新たな仲間がいて本当に良かったな~と感じました。

チー坊にとっては、それが新しい血族だったのかな・・。
本当に・・?と問いたい気持ちですね。

彼1人だけ子供であることも気になる・・。
新しい血族の中ではジェニュインが面倒役だったようですが、どんな扱いだったのでしょうね。
やっぱり吾代のほうが良かった・・とか、そういう展開はないのかな。

彼が吾代と別れた後、どうやって生きてきたのかも気になります。
DRもテラも過去話はあったので、今回もそこは期待できそうですね。

チー坊はやっぱり新しい血族を仲間と選ぶのか・・。
そこも注目していきたいですね。






最後に、新しい血族について。
ネウロの言うとおり、この辺りで2組の関係の潮目が変わりそうな予感がしますね。

テラの素性暴きと同時に、今回チー坊まで負けたとなれば、いよいよジェニュインは後がありません。
シックスの制裁を受ける可能性だって出てくるでしょう・・。

それを避けるために彼らも力の限りぶつかってくるでしょうが、新しい血族にとっては人類全てが敵です。
その敵たちが彼らの正体を暴くために動き出したら、いくら血族といえどもそれを止めることは厳しいのではないでしょうか。

ネウロはテラ戦で、その流れを作りました。
そして今、その流れを完全に作り上げようとしています。

この動きを新しい血族が止められるのか、それとも押されてしまうのか・・。
ここに、彼らの今後の命運もかかっていると思われます。

新しい血族戦において、この第三戦は特別な意味を持つ戦いとなることは、もはや疑う余地はないでしょう。
流れはどちらの方を向くのかー

非常に楽しみです!!











さて、次回はチー坊の能力が明らかになる回でしょうか。

彼が普通の人間じゃないと知った吾代は、どう動くのでしょうね。
最近頻発しているテロとの関連を見いだせるのでしょうか。それともネウロたちに相談に来るパターンかな。

警察もそろそろ動き出す頃合いでしょうし、戦いのときが刻々と近づいてきますね・・。
一体どんな展開となるのでしょうかー。


次回も楽しみです☆