前回、ついに割れたテラの正体。
その火消しを謀るために、ジェニュインたちはチー坊に暗殺の任務を課します・・。

弥子、吾代、そして笹塚。
ネウロのいない中、彼らはチー坊の手から逃れることができるのでしょうか?!

感想です☆




根絶やしの少年~第155話 「刃【あんさつ】」





※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

503号室の客に用があるんだけどー。

カウンターで、吾代(ごだい)と笹塚(ささづか)は同時に口を開いた。
同じ部屋を指定したことに、2人は驚き顔を見合わせる。

・・どうやら、2組とも行き先が同じらしい。
弥子(やこ)はネウロに電話し、2人にどんな依頼をしたのかを尋ねる。

するとネウロは、同一人物にたどり着いたか・・と眉を上げた。
まぁその理由は、会って話せば分かるだろう・・。
彼はそう言うと、電話をこのまま切らないように弥子に指示をするのだった。

一方吾代は笹塚に、今から訪ねる人物の素性は知っているのか?と訊いた。
笹塚は首を傾げ、調べる時間が足りなかったので金持ちで結構な大物だということしか知らない・・と答える。
大物か・・。自分が聞いたのも、そんな感じだ。
吾代はその答えに、鼻を鳴らすのだった。


その後、3人は503号室に着いた。
中に案内されるなり、弥子は目の前に飛び込んできた段ボールハウスに仰天する。
こんな精巧な段ボールハウスが作れるのは・・
そう考えたその時、奥から男性が出てくる。

・・なんじゃい。来客だと聞いたが、見知った顔もいるじゃないか。
そう言ったのは、あの本城(ほんじょう)だった。

彼は前の河原が水没したので別の河原に移動したが、そこも役所に追い出されたのだという。
そして場所選びが面倒になって、ホテルに行きついたという訳だった。
贅沢なホームレスだ・・と弥子は呆れかえる。

ーそこで、早速笹塚が聞き込みを始めた。
彼は本城が今の生活になる前に住んでいた家について尋ねる。
調べによれば、本城は結構な豪邸だったその家を・・テラに売り渡しているのだ。

更に、それがテラの最後の仕事となったらしい・・。
笹塚は本城に、テラについて知っていることが何かあったら教えてほしいーと頼むのだった。

一方、吾代も本城にある写真を見せた。
その写真には、チー坊(ちーぼう)が写っていた。
彼はこの少年について知らないか?と尋ねる。
調べによれば、本城は5年以内に彼とも会っているはずなのだ・・。

本城は2つの案件について、首をひねる。
相変わらず謎な人脈を色々持つ人だ・・。
弥子が感心すると、彼は自分の頭脳は色んな人物に頼られるからな、と胸を張る。

それから、本城はしばらく考え込んだ。
弥子はその様子を見ながら、ネウロに状況を報告する。
するとー彼は固い口調で言った。

聞こえるぞ・・。
その口調に、弥子は引っかかる。
彼は給食を運ぶような音がするーと彼女に言う。

それは、今まさに部屋に入ってきたルームサービスのワゴンの音だった。
ボーイは部屋の中の段ボールハウスを見て、苦笑を浮かべる。
だがーネウロはそれを聞いて、弥子に告げた。

気をつけろ。その笑いは、苦笑いとは違う笑いだー。

その言葉と同時に、ボーイは弥子にナイフで襲い掛かってきた。
咄嗟にあかねが動いたことで、弥子はギリギリその攻撃を逃れる。
騒ぎに気付いた吾代たちは、何事かと目を見張った。

ネウロは冷静に、音を聞きながら弥子に話す。
そのボーイは、ワゴンを運ぶ音がひどく不慣れだった。
もし成り代わるとしたら、顔見知りほど慣れている本人ならそうはなるまい・・。

ーボーイは、首筋をガリガリと掻いた。
そしてその皮を勢いよくはがす。
その下から出てきた顔がチー坊だったのを見た吾代は、息を呑むー

十分に予想できたのだ。我々が奴らの周囲を調べていれば、重要人物の口を塞ぎに奴らが来ることもー。
ー久しぶり、忍(しのぶ)君。
チー坊はそう言って、吾代に笑いかける。

吾代はその顔を見て、眉をしかめる。
笹塚は咄嗟に胸ポケットから拳銃を取り出す。
だがその前に、弥子が叫んだ。
ネウロが逃げろって言ってる!!

ネウロは電話越しに、吾代に伝えた。
チー坊の能力が何か分からない以上、戦うのは危険なこと。
そして敵は1人とは限らないこと・・
今は証言者を守ることが、最優先なのだ。

それを聞いた吾代は仕方なく、出そうとしていた拳を引っ込める。
そして彼は机をチー坊の方に蹴り飛ばすと、その間に本城を連れて部屋を出ようとした。

一方、笹塚は銃を構えたまま動かないでいた。
弥子は彼にも早く逃げるように言うが、笹塚は捕えるチャンスがあるからそれはできない・・と断る。

だがー弥子も退かなかった。
彼女は何かとても嫌な予感がする・・と汗を浮かべる。

その時ー笹塚は本城が部屋で飼っていた犬が悶えていることに気が付いた。
どうやら溶けているようだ・・。
その様子を見つめる2人の元にー突然火柱が立った。

敵はもう1人いるー?!
笹塚は弥子の手を取ると、急いで部屋を飛び出した。
確かにヤバそうだー。

ー部屋の中には、チー坊と葛西(かさい)だけが残った。
2人は弥子たちの気づきと逃げる速さが想像以上に速いことを理解し、対策に当たる。
ちょっと手間がかかりそうだー

そう考えた2人は、手を組んで4人を抑え込むことにする。
炎を潜り抜け、彼らは弥子たちの後を追うのだったー。




















証言者を賭けた戦い。

今回はテラの証言者である本城を賭けて、弥子たちとチー坊たちの戦いが始まる回でした。
一気に物語が加速して、俄然面白くなってきましたね!!


まず、証言者が本城だったことにびっくり。
本人も以前意味深なことを言っていましたが、やっぱり彼はシックスたちと深い関りがあるようですね。
テラに家を売り、どうやらチー坊とも顔見知りのようです。

彼が家を売ったのは、刹那がいた頃の話なのか・・。
それによっても、彼の立ち位置は変わってきますよね。

刹那が病気になった頃に治療のために売ったのであれば、テラに売ったのは偶然だったかもしれませんんね。
刹那の病気とシックスたちに関係がありそうなことから、その後病院のどこかでシックスやチー坊たちと接触した可能性もあるでしょう。

シックスは研究施設を持っていますからね。
病院関係者ーというのは、あながち間違った方向性ではない気がします。


一方刹那がいなくなった後だとすれば、それもまた1つの仮説が成り立ちます。
それは本城の能力に目をつけたシックスがテラを使って彼に近づき、今も手を伸ばそうとしているという説です。
その過程でチー坊を見かけた・・というのも、無くはないと思います。

本城の能力は春川と同等か、それ以上です。
彼の天才的な頭脳にシックスが目を付けたとしても、これも全くおかしくはないでしょう。
そして今も虎視眈々と彼を狙っているとしたら・・。

恐ろしくて、考えたくない説ですね(^^;)


ただどちらの場合にしても、シックスと本城が関わりを持つ場として考えられるのは、刹那が入院していたあの病院のような施設でしょう。
もしあの病院にシックスの手が本当にかかっていたなら、刹那の病気が人為的なものだーというのも、十分にあり得る話です。

まだ予想の段階ですが、これだけ予想できる時点でだいぶシックスたち新しい血族にネウロが近づいたという証拠でしょう。
本城を守り切れば、更に情報は手に入ります。
ここはなんとしても、彼を死守せねばなりませんね。

ネウロの指示を元に、3人が力を合わせて本城を守るという展開ー
いやー、本当に熱いです!!
そこに吾代とチー坊の因縁も重なるのだから、尚更!!

更に葛西も加わって、これは今までで一番燃える展開です。
勝利はどちらにほほ笑むのかー
じっくりと楽しみたいと思います!




さて、後はチー坊の能力について。

今回も明らかにはなりませんでしたね。
でもやっぱり毒系の何かを体内に仕込ませているように見えます・・。

そこから考えるに、やっぱり種子のようなものを体に潜り込ませて、中から毒の力で体を破裂させたりしているんじゃないかなーと予想。
水、土、火・・と能力が出そろっていることから見て、植物の能力じゃないかなぁ。。

そろそろ、この辺りも明らかになるでしょう。
彼のシックスとの回想編も近いかな。
吾代と別れた後にチー坊に何があったのか・・早く知りたいですね。


それにしても、チー坊は新しい血族の中ではチー坊という呼び名ではないですよね?w
たぶん他の皆と同様、コードネームのようなものがあると思うんですが・・ないのかな。
葛西はないから、ないのかも?w

なんかシックスまでチー坊とか呼んでたら、ちょっと面白いですよねw
その辺の名前も出てくるのか出てこないのか・・
地味に気になりますw










さて、次回は新しい血族と弥子たちの戦いですね!

サシで戦うとしたら、吾代VSチー坊、笹塚VS葛西となるのかな。
でもサシで戦う余裕なんかないか・・。
弥子と本城には、戦闘能力はないですしね。

となると集団戦となるのでしょうが、それもなかなかに分が悪いですね。
吾代と笹塚の能力は高いですが、新しい血族2人相手となると、どこまで善戦できるか・・。

人間の尊厳を賭けた戦いでもある第3戦ー
その行方を見守りたいと思います!


次回も楽しみです☆