前回、笹塚の家族の事件の真相にたどり着いた弥子たち。
事件の犯人がシックスだと気づいた笹塚は、何を行おうとしているのでしょうかー・・。

そして同時期に動き出す葛西。
ユキとの出会いは、何を暗示しているのかー?!

ついに第5戦の始まりの時です!!

感想です☆




笑み~第177話 「紡【つむぐ】」





※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

笹塚(ささづか)が店の中に入ると、男たちが待ち構えていた。
彼らのボスー劉一(りゅういち)は、以前の恨みをこめて笹塚に笑いかける。
昔とは違うぜ。お前みたいないかれた野郎にやる情報は無い!!

その言葉に、仲間の男たちは笹塚に向かって戦いを挑みに行く。
笹塚は迷惑そうに彼らが殴りかかってくるのを待つのだったー。


一方、弥子(やこ)はネウロの推理をずっと聞いていた。
増えた情報は、結論を変えるー。
彼はそう言うと、弥子の顔を見る。

弥子の表情には、シックスがなぜ笹塚の家族を殺す必要があるのかーという疑問が浮かんでいた。
動機がないのではないか・・。
ネウロはその疑問に対して、答えを並べていく。

警察は、当初は犯人をX(サイ)と決めつけず、あらゆる犯行動機を持つ者を探して回っていた。
それは笹塚の父ー兵士(へいじ)の職業が理由にあった。

ジャーナリストー彼らは過去10年に、400人以上暗殺されている。
殺される理由は、危険な情報を知りすぎる職業だからだ。

だから警察も、まずその線を疑った。
兵士が何か知りすぎてはいなかったか、と。

ーしかし、捜査は行き詰った。
報告書によれば、現場には物色された形跡があった。
仮に被害者の死につながる情報があったとしても、それは被害者と共に消されてしまっただろう・・。
警察はそう考えた。

同時期に、Xが暗躍し始めたことも大きかった。
箱や現場の物色など同じ特徴を持つ事件が頻発したため、結局警察は笹塚の家族の事件もXの犯行とほぼ断定するに至ったのだー。

そこまで話すと、ネウロは眉をしかめる。
だが・・忘れるな。増えた情報は、驚くほど鮮やかに結論を変えるー。

彼はサイコロが6を象徴している点を再び挙げると、それを踏まえて事件の2日前の新聞を読んでみろーと弥子にパソコンを見せる。
画面には、彼が検索してきた記事が出ていた・・。

ー世界最大手兵器メーカー「ヘキサクス」のトップが来日。
ヘキサクス会長ゾディア・キューブリック氏は露出の少ない謎の人物だが、今回も会見は開かず。
新型軍艦の商談のみを目的に、3日間の滞在予定ー

その記事を読んだ弥子は、目を見開く。
兵器メーカー・・?
ネウロはうなづき、繋がってきただろう、と笑う。

この会社こそが、グリーンXの親会社だ。
つまりこのトップの男こそがー
弥子は思わず息を呑む。

グリーンXのような施設の研究レベルは、5年やそこらでは到達できない。
シックスが来日した10年前には、既に別の場所で人体実験を行っていたと見るのが妥当だろう・・。
ネウロはそう続ける。

だがあのような人体実験を伴う兵器開発は、その犯罪性ゆえに人体からアシがつく可能性があるー。
たとえば兵士は取るに足りない行方不明者の消息を追う内に、恐ろしい実験を突き止めてしまったのかもしれない。
そして・・その黒幕の来日中に、取材を試みていたとしたら?

ーシックスなら、その記者を逃がしはしないだろう。
自宅で資料と共に、全てを消し去るはずだ。
全てつながるー

ネウロの推理は、全ての結論に弥子を導いていった。
事件のこと、Xのこと、シックスと血族のこと。
自分たちが見聞きしたこと全てを、彼は今1本の糸になるよう束ねていくー

・・以上の推理は、釣りのときに笹塚に話した。
ネウロがそう明かし、弥子は目を見開いた。
あの時か・・!!
彼女は2人が話し込んでいた姿を思い出す・・。

ネウロによれば、笹塚もシックスと家族の事件についての関連を何かを掴んでいたらしい。
だから彼は箱の話をし、真犯人がシックスである可能性に言及したのだというー。

・・それは危険だったのではー?!
弥子はネウロの話に、異議を唱えた。
もし笹塚が復讐で我を忘れたらどうするのだー
そう言うと、ネウロは心配いらない、と首を振った。

彼は何か行動を起こすときは、前もって連絡するように笹塚に伝えたのだという。
シックスには我が輩の方が用があるー次に居場所を掴んだら、決して逃がさない。
ネウロはそう言って、悪意のこもった笑みを見せる。

笹塚1人なら無謀だが、我が輩がいれば仕留める確率は格段に上がる。
あの冷静沈着な男が一番、それを分かっているはずだ。違うか・・?
そう問われた弥子は考え・・うなづく。

確かに・・笹塚なら大丈夫だろう。
あの人は冷静すぎるほど冷静だ。

もう付き合いも長いんだ。
あの人が感情に任せて間違わないのは、私が一番知っているー
弥子はそう信じることにし、笑みを浮かべるのだった・・。


だがー2人の予想に反して、笹塚の暴走は続いていた。
仲間を皆半殺しにされてしまった劉一は、笹塚に向かって叫ぶ。
化け物ー!!!

・・彼はその言葉を煙草を吸いながら、ただ黙って聞くのだった。


葛西(かさい)は考えた。
ー煙草を吸う人間には、何種類かいる。
単にニコ中な奴や、口が寂しい奴。

彼はレストランで部下の女性を相手に、自説を語る。
その中の一種が、隠す奴だーと。

彼らは本音に煙を混じえて吐き出すから、他人にはどこまでが本音か分からない。
文字通り周囲を煙に巻く訳だ。

だがそういうタイプに限って、裏に化け物を飼っているー
そう言うと、部下の女性はそれは葛西自身のことか?と尋ねた。
葛西は吹き出し、自分はただの善良なおじさんだよと笑う。

それからー彼は煙草に火をつけ、煙を口から吐き出した。
今夜は平和だねぇ・・。

その言葉に、女性はシックスもこの景色の見えるホテルでディナーを取っているところだ、と伝えた。
それは葛西が指定したことだった。
彼は上々だ・・とうなづき、シックスもきっと満足されるだろうーとほほ笑む。

葛西が部下の女性ーシューラに同席を頼んだのにも、理由があった。
景気の良い時に流行った奴を、一度やってみたかったんだー。
彼はシューラに、ケーキのロウソクを見つめるように言う。

ちょうど時間だ。行くぜ、3,2,1・・

ふうっと葛西はロウソクに向かって息をふく。
するとー窓の奥に見えるタワーから、一気に火の手が上がった。
キレイ・・。
シューラはうっとりと、その炎を見つめる。

数棟のビルが、時間差無しで一気に燃える。
それはまさに、死のキャンドルだった。
警察にはトリックどころか火元の特定も無理だろうさー
葛西は計画の成功を眺める。

炎は支柱を溶かし、ビルを倒す。
倒す目的はいつもの、あの方の名前を記す儀式だ。
だがー自分はしがない東洋人だ。ここは東洋風に行かせてもらうぜー

その言葉と同時に、ビルは倒壊し地面に倒れる。
まだまだ燃え上がったままの横倒しになったビルは、4本。
六の文字を刻んでいたー。

まずは東京中で六を描いて、燃やして倒して殺しまくる。
ネウロには最後まで犯行現場を悟らせない。人間を殺すことから、優先する。
そして最後に残ったビルの中で、嫌でも相手をしてやるよ。

ーそれは全て、シックスを満足させるための策だった。
自分が長生きするためにー
葛西のその思いを知りながら、シックスはホテルの高層で自分に向けられた忠誠のメッセージを眺めるのだったー。
























開戦の狼煙。


今回はネウロがシックスの正体を暴く中、笹塚、そして葛西が動き出す回でした。
なんとも情報過多でめまぐるしい回でした!!いよいよ最終戦が来たという感じですね。
ドキドキが止まりません!!

相変わらず不穏な空気が渦巻いているのがたまらなく不安ですが、ここは弥子たちーそして笹塚を信じたいですね。
ネウロの言う通り、1人ではシックスには敵いません。
皆で協力して、打ち倒してほしいと思います。



まずは、笹塚の家族の事件から。

これは前回予想したものと、ほとんど同じでしたね。
兵士がシックスの情報を嗅ぎつけたため、口封じに殺されたー。
それがここまでねじ曲がって捉えられてしまったのは、運命のイタズラというかなんというか・・。

同タイミングでXが出てこなければ警察ももっと真相に近づけたのかもしれなかったのに、無念でしたね。
シックスにとっては幸運でしたが・・このせいで今も彼がのうのうと生きていて犠牲者を増やしていると思うと、胸糞悪い・・。

笹塚も恐らく同じ思いでしょう。

犯人であるという疑いから逃れ、自分の家族を殺した後も人を殺し続けてきた男。
そんな人物、許せるわけがありませんよね。
笹塚が暴走してしまうのも、ようやく心から理解できました。

家族の復讐のため、そしてこれ以上大事な人たちを奪われないためー
笹塚は動いたのでしょう。
シックスの力を知ってるからこそ、他の皆を巻き込まないために1人で動いたのかもしれませんね。

ただシックスだけは・・人間では敵わないでしょう。
彼は血族の中でも、別格です。Xをあれだけ簡単に倒したのですから。
ネウロ以外に、彼を倒せる人物はいないでしょう・・。

笹塚がそのことに気付き、留まってくれることを祈りたいと思います。
どうも今回は弥子とネウロの読みが外れている気がしてならない・・。
不安です。。


さて、後はシックスの正体もついに明らかになりましたね!
世界中でニュースになるような人物が人を惨殺しまくっているなんて、なんて恐ろしい世界だ・・。
よく今までバレなかったものだ、と感心すらしてしまいます。

いや、正確にはバレてももみ消してきたのでしょうね。
笹塚の家族のように・・。
どこまで彼の手が伸びているのか、想像するダニ恐ろしいものがあります。

でも正体が分かったからには、今後は彼の居場所を突き止めるのも難しくはなくなるでしょう。
どこにいても、きっと情報は入ってくるでしょうから・・。
これはネウロたちにとっては、好機ですね!

ネウロもそろそろ最終戦に向けて構えているようですし、本当にクライマックスが近い予感がします。
ネウロとシックスの最終戦、一体どんな戦いが待ち受けているのかー
その時を待ちたいと思います。





さて、次は葛西について。

ついに犯行予告を出した葛西。
島耕作のネタを使ったのには笑いましたw本当、おっちゃんだなw
書き文字まで、似せないでーw

彼の望みは、どこまでもぶれませんね。
シックスが作る世界を見て、シックスよりも後に死にたい。
そのためには、シックスのためにどこまでも動いて、長生きしたいー。

何が彼をそこまで突き動かすんでしょうね。
葛西も自分が生きている世界が退屈なタイプなのでしょうが、まだよく分からないタイプです。。


ただ生への執着が強いので、他の血族の誰よりも戦いはしつこそうですね。
最後まで決してあきらめないでネウロに向かってくるでしょう・・。
厄介な相手となりそうです。

能力もかなり高そうだし、そこにシックスやⅪも加わると考えたら、どれだけ大変な戦いになることか・・。
やっと葛西の出番なので楽しみなの半分、弥子たちが無事でいられるのか心配でもあります。


彼は大量殺りくも企てているので、早く止めないとヤバいですね。
本当弥子たちやることばかりで、人手が足りないなぁ。
そろそろ吾代も復活できないでしょうか・・。

警察組も動いてくれるでしょうが、今回ばかりはメンバー総動員でないと太刀打ちできないように思えます。
笹塚の単独行動で空気が乱れていますが、皆が力を合わせることの重要性を思い出してくれることを祈っています!!











さて、次回はいよいよ葛西が人間を滅ぼすために動きだすのではないでしょうか。

夜の世界に放たれたシックスの文字ー
人々は再び恐怖に包まれることとなりました。

笹塚のことも心配ですが、血族も警戒せねばなりませんね。
弥子たちはどうやってこの2つの課題を乗り越えるのでしょうかー。


次回も楽しみです☆