今回から21巻です!

前回、読みを外した弥子たち。
笹塚は単身、シックスの元へと乗り込んでしまいました。

家族の事件の情報を得た笹塚。
彼の復讐は敢行されるのでしょうか。
それともー?!

感想です☆





出会えて・・~第179話 「罠【わな】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

笹塚(ささづか)の罠は、四方八方に張り巡らされていた。
サーシャはシックスを暗殺者から守るように叫び、他の退路を見つけるために部下たちを犠牲にしてでも、外へ出ようとする。

そうして他の人間を罠にかけることで、彼らは先へ進むのだった。


ー運悪く、ネウロも笛吹(うすい)も、その時間は地下で葛西(かさい)の犯行のトリックを探っていた。
弥子(やこ)が何度かけても2人に電話はつながらず、吾代(ごだい)は焦りに運転を荒くする。

劉一(りゅういち)が盗まれた情報は、今日極秘入国したシックスの会社ととある大企業が、技術供与絡みの商談をするという内容だった。
笹塚は間違いなく、その現場にいるはずだー。

吾代の話を聞きながら、弥子の心臓の鼓動はどんどん速くなっていく。
ネウロにも、笹塚の暴走は予想外だっただろう。
いや、むしろ当然だ・・。
彼女は拳をぎゅっと握りしめる。

私に読めなかった笹塚の内なる激情が、ネウロに読める訳がないー!!

ー部下たちは、どんどん罠にかかって命を落としていく・・。
サーシャは周囲を常に見回しながら、敵の能力に驚きを覚える。
恐らく敵は1人。だが恐ろしく計画的だー!!

退路にはトラップが仕掛けられ、じゃあと身を隠そうとすればそこにもトラップがある。
そして下手に威嚇しようとすればー
笹塚がふらりと姿を見せ、マシンガンを撃ち放つ。

狙い撃ちだ・・!!

そうして、知らず知らずのうちにシューラたちは1か所に集められてしまっていた。
気が付いた時には、もう遅かった・・。
サーシャは敵の作戦の鮮やかさに、目を見張る。

彼女とシューラは、傭兵として世界中で破壊を楽しんできた過去があった。
だがこの敵は・・まるで一刻の軍隊のようだ・・
そう思った瞬間、彼らのど真ん中にミサイルが躊躇なく撃ちこまれるのだったー。


ー建物が激しく崩れていく音を聞きながら、笹塚はひどく冷静にー父親の言葉を思い出していた。
それはいつか2人で飲んだときに、言われた言葉・・

ー衛士(えいし)、お前は常に冷静沈着であろうとする。
だがな、真に自分が正しいと思う時があったら、その時だけは冷静な仮面を捨てろ。

その時だけは、我を忘れても構わないんだ。
守るもののためには、狂うことをためらうなー

部下たちが皆倒れたのを確認すると、笹塚は地面に降り立つ。
そしてー目の前のシックスに向かってほほ笑んだ。
シックス、暫くぶりだな。用件は分かっているかー?

ーその時だった。
壁の一画から聞きなれた声がして、笹塚は視線をやる。
すると通気口から、石垣(いしがき)が姿を見せたー。

彼は釣り大会から姿を消した笹塚を心配して、追ってきたのだという。
笛吹が笹塚の行動を心配して、発信器を取り付けていたのだー
そう説明する石垣に、笹塚は息をつく。
あの時か・・。気付かなかったな・・。

彼はすぐに帰るように、石垣に言った。
今の俺に、敵と味方の区別がつくと思うなー。

そう言われた石垣は、周囲を見てようやくシックスの存在に気付く。
笹塚の視線が自分に戻るのを待っていたシックスは、舌なめずりして笹塚を見つめる。
見事だな、笹塚衛士・・。

彼は10年前の事件のことを、覚えていた。
10年越しの執念・・
その甘美な響きに、シックスは笑う。
よくここまで牙を磨き、私にたどり着いてくれたー。

シックスにとって、笹塚は一度アンドリューとして行動を共にした仲でもあった。
だがあの時は読み違えていたようだ。
笹塚にここまでの破壊力があるとは思っていなかった・・。
彼はそう話すと、足元に目をやる。

そこには、爆発の衝撃でボロボロの体を何とか起こそうとするサーシャの姿があった。
どうやら他の部下は駄目らしい・・。
彼はそれを確認すると、サーシャを容赦なく踏みつけ破壊した。
困ったな、間違って唯一自分を護ってくれる人間も殺してしまったよー。

そう言うと、シックスは一歩笹塚に近づいた。
では・・もはや私には、手が残っていないのだろうか?

彼はアンドリューの笑い方を真似、不快な声を漏らしながら一歩ずつ笹塚に歩み寄る。
そしてー彼は訊いた。
まだ気づかないのか?笹塚刑事。

その手が伸びた。
復讐とは、ここまで人を見失わせるものなのかー

その瞬間、石垣の持っていた刃物が笹塚の胸を刺し貫いた。
笹塚は驚き、信じられない・・と石垣を見やる。
その姿を見てーシックスは語った。

発信器など、ついていなかったよ。こんな時に備えて、すぐ近くで待機させていただけなんだー。

笹塚の目に映る石垣は、笑っている・・。
彼は血を吐きふらつきながら、石垣の動きを思い返した。

ーお前、後々犯人とかにならないよな?
ーえ?何言ってるんですか。ありえないですよ、そんなの!!

馬鹿か、俺は。そんな訳ないだろ・・。
そう呟くと、笹塚はその場に倒れた。
その背後で、石垣の姿が変化していくー

細胞という細胞が動き、彼の姿は変容していった。
そして今、彼ーⅪ(イレブン)が姿を現わそうとするのだったー。




















Ⅺ、登場ー。


今回は笹塚とシックスが10年越しに、対面した話でした。
見たくなかった・・笹塚がこうなるのを、本当に見たくなかったです。。
でも間に合いませんでしたね・・。

彼の作戦は、本当に見事でした。
サーシャをもってしてもたった1人の人間に敵わないー
かつてここまで、血族を困惑させた人間がいたのでしょうか。

それでも・・笹塚とシックスが対面したとき、敵わないという空気を感じました。
微塵もたじろぎもしないシックスの姿は、ある意味ネウロにも似ていました。

何者にも負けないという揺るぎない自信ー
それが彼には満ちていました。

笹塚も、気持ちの面では負けていなかったと思います。
ただ彼は、あくまでも人間でした。
シックスがⅪに仲間の姿を演じさせ、自分を襲わせようとするなんて思いもしなかったのですから・・。

シックスは、どこまでも残忍です。
彼の悪意は人間が理解できるものではない・・。
そのことは分かっていたはずなのに、いざ目の当たりにすると笹塚にはその心理が読めなかった・・。

こんな戦い、どうやって勝てば良かったというのでしょうか。
笹塚が力で負けた訳ではなく、シックスという人間を理解できなかったために負けたのです。
こんなのってない・・。そんな無力感に苛まれますね。

笹塚はなんだかんだ、石垣のことを慕っていたんだなぁ。
だから疑いもしなかった・・。
彼の方が人間らしく温かいのに、どうして殺されなければならないのでしょう・・。

ああ、辛いですね。
衝撃で、余り言葉が出ません。

このまま笹塚は終わってしまうのか。
それともたどり着いた弥子たちに、挽回のチャンスはあるのでしょうか?!

未だネウロは気付いていないようですが、Ⅺの気配を察して向かってくるかな?
恐らく笹塚は助からないでしょうが、なんとかシックスとⅪに一矢報いてほしいところですね。

どうか笹塚の生が無念なまま終わりませんように・・。
最後まで祈りたいと思います。






さて、後はⅪについて。

ついに姿を現わしたⅪ。
Xとは何が変わったのでしょうね。次回の説明が楽しみです。

っていうか石垣に変身していたということは、もしかして石垣も・・?!
・・考えたくないですね。でも十分にあり得る・・。

そして彼と石垣が入れ替わっていたのは、一体いつからだったのでしょうー。
グリーンXのときは違いますよね、まだ来日していないから。

じゃぁ釣りのときは?
うーん、これも時期的には微妙かな。

ただ笹塚を探していた際の石垣に関しては・・これはⅪである可能性はあるでしょう。
全く気付きませんでしたが、タイミング的には入れ替わっていてもおかしくないですね。

けれどもその前提で考えると、シックスは笹塚の攻撃を予測していたことになります。
それはちょっとおかしい気もするんですよねぇ。
難しいなぁ。。


また、Ⅺと警察内の内通者に関しては、別人でしょうね。
これも来日のタイミングから見て、まず間違いないでしょう。

ということは内通者は石垣ではなく、別の人物ということになりますね。
でも残ってるのって、等々力くらいしかいない・・。
彼女が内通者なのか?うーん、これも信じたくない・・。

なんだか色々と状況がごちゃついていて、イマイチ真実が掴みにくいですね。
まずはⅪと石垣がどのタイミングで入れ替わっていたのかが分かれば、もうちょっと情報整理できると思うのですが・・。

これは次回を待つしかなさそうですね。
Ⅺの新たな能力がどんなものなのかも気になります。。









というわけで次回は、改良されたⅪの能力が明らかとなる回ですね。

シックスの手で一から生まれ変わったⅪ。
彼の中にXが残っているのかも、気になるところです。

そして弥子たちは、瀕死の笹塚を救うことができるのかー?!
それとも笹塚の命は、ここで燃え尽きてしまうのでしょうか・・。

どんな展開でも、最後まで見届けたいと思います。

次回も楽しみです☆