前回、ついに姿を現したⅪ。
その恐ろしい能力と残虐なシックスの前に、ついに笹塚は倒れてしまいました・・。

復讐を遂げられなかった彼の、最期の笑みの意味は・・?
そして大事な仲間を失った弥子たちは、どうなってしまうのでしょうかー。

感想です☆




出会えて・・~第181話 「嘘【あくい】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

笹塚(ささづか)の葬式ー
石垣(いしがき)や等々力(とどろき)は突然の訃報に、どうして・・と頭を抱えるしかできなかった。

一方弥子(やこ)は、笛吹(うすい)に自分の見たことを全て話した。
笛吹は事情を理解すると、警視総監が敵か・・と眉をひそめた。

そうなると、現時点ではシックスを捕まえることは難しいだろう。
ならばまずは、外堀から埋めていくしかない。
一味と目される放火魔の逮捕、そして警視庁の内通者の確保に力を入れようー
彼の言葉を、弥子はただ黙って聞いた。

その様子を見た笛吹は、笹塚が死んだのに冷静だとでも言いたそうだな・・と息をついた。
彼は一歩前へと足を踏み出す。

10年来の悪友が死んだーただそれだけのこと。
泣くのも笑うのも、全てのケリがついた後でいい!!
笛吹はそう言い切り、皆に聞こえるように声をあげる。

警察とはーそういう生き方を選んだ人間の集まりだ!!

ーその言葉に、石垣もまた黙りこくる。
ふと話を聞いていたネウロが、弥子の元にやってきた。
彼は人間の感情は自分には分からないと言いながらも、顔を歪ませる。

手駒が盤上から降り、そして二度と戻ってこない喪失感ー
これが・・死か。

彼の言葉を聞きながらも、弥子は尚黙っていた。
だが・・彼女の頭は、なぜか驚くほど冴えていた。

シックスの強烈な悪意を目の当たりにしたことで、彼女の中では人の悪意を感じる力が敏感になっていた。
そして・・彼女はその冴えた頭のまま、ある人物の元へと向かうー


その頃葛西(かさい)は、久しぶりに高揚感に沸いていた。
シックスがネウロの駒である人間を殺した。
ネウロや人間たちは、どんな気分だろうかー
そのことを考えると、彼の胸は高鳴った。

あの方に敗北はなく、断じて自分にも敗北はないー!!
彼はパチンコを打ちながら、叫ぶ。
フィーバータイムのスタートだ!!

その瞬間、彼の後ろの窓から火の手が上がるのが見えた。
炎はビル群を燃やし、再びあの「六」の字を浮き上がらせるー。

死と恐怖の確立変動・・ここから先は延々と続く無力な敗北を噛みしめるがいいー
葛西はそう言うと、高らかに笑い声をあげるのだった。


一方ー
放火の連絡を受けた笛吹は、すぐに動いた。

彼の周りには、彼が選りすぐった精鋭の刑事たちが既に待機していた。
彼らの中には内通者はいないだろうー
その顔触れを見ながら、笛吹は単刀直入に告げた。

私の策に、君たちの命を預けてほしいー。

彼は皆に、2つほどやってほしい仕事があること、そしてその仕事は常識的な任務ではないことを話した。
体力的にも法的にも、限界を遥に超える仕事になる。
だがそこまでしなければ、奴らを倒すことはできないのだーと。

そう言うと、彼は涙をこぼしながら叫んだ。
自分が死ねと言えば、死んでほしい!!
これ以上市民が死ぬのは耐えられない。だから力を貸してくれ!!
これ以上同僚が無駄死にするのを、我慢できるかー?!

その問いに、刑事たちの顔つきが変わる。
皆の真っすぐな瞳を見た笛吹はうなづき、先頭に立って号令をあげた。
ついてきてくれるようだな・・やるぞ!!!


同刻ー
弥子は河原で、本城(ほんじょう)と会っていた。

笹塚の件の一部始終を彼に伝えると、本城は黙り込んだ。
弥子は笹塚は体調が悪かったのかもしれない・・と言い、ヴァイジャヤの件以来彼が万全じゃなかったことをあげる。

そう思わなかったか・・?
問われた本城は、考えながらうなづく。
そうだな・・。大分辛そうで、まともに動けるようではなかった、と。

それを聞いた弥子は、話題を変える。
釣りのときに本城はネッシーの魚拓を見せてくれた。
あれは嘘だー
そう指摘された本城は戸惑いながらも、あえて元気に見せようとしている弥子に乗っかり笑う。

そうしてひとしきり2人で笑い合った後ー弥子は口を開いた。
ーどうして嘘をつくの?

本城は弥子の顔を見た。
弥子はうつむき、本城に視線を合わせようとしない・・。

彼女は釣りのときに、本城が笹塚に話しかけるのを見ていた。
ー本城さんか。その節は貴重な情報ありがとな。
ーなあに。あんたこそ最近働きづめで大変じゃな。

あの頃弥子や等々力たちは、笹塚が体調不良で捜査を抜けたと聞いていた。
だが本城は、笹塚が休んでおらず、働いていたことを知っていた。
知っていたのに、さっきはどうして笹塚が他の目的で動いていたことを言わなかったのだー?
弥子は少しずつ顔を上げていく・・。

今思えば、笹塚の表情に違和感を感じたのは、まさにその休んでいるときだった。
あの時には既に笹塚は、もらった情報をきっかけに動き始めていたのだろう・・。
更に情報を集め、復讐をする準備をー。

笛吹は言っていた。警察の中に内通者がいるかもしれない、と。
シックスも言っていた。言いなりになる人間に、笹塚の家族の仇を教えさせた、と。

警察の人間ではなくても、参考人として招致されれば警視庁の奥まで入って盗聴することは可能だ。
そして本城なら、事情聴取のときに笹塚に仇の情報を教えることもできたはず・・。

疑い出すと、止まらないよ・・、おじさん。
弥子の説明に、本城は言葉もなくただ汗を流した。

・・ヴァイジャヤの事件だって、今思えばおかしかった。
あの時は重要証拠である本城の日記を探すのが目的だったけど、人里離れた場所に入り込んだのも、危険な最中に本城が日記の隠し場所をド忘れしたのも、敵にとっては都合が良すぎた。

さらに言えば確かに日記はあったが、ネウロの助言がなかったら本城は解読できないまま終わってしまうかもしれなかった。
もしくは、その前に自分たちは殺されていたかもしれないー・・。
弥子はー本城の顔をしっかりと見据えた。

私はあまり頭が良くないから、この推理には不自然な点がいっぱいある。
だから違うと一言言って。
そうしたら・・謝るよー

2人はそのまま、見つめ合うのだった・・。




















動き出す。

今回は笹塚の死を受けて、皆が一斉に動き始めた回でした。
相変わらずめまぐるしい・・それにしても、ラストはショックでした。


まずは笛吹たち警察から。
今回の彼は、今までで一番かっこよかった!!

笹塚の死にショックを受けつつも、それを感傷では終わらせない。
彼の死を無駄にしないために、命を賭けてでも敵を倒そうという気概が伝わってきました!!
一筋の涙が、辛すぎて泣けました・・。

あんな熱い思いを伝えられたら、一緒に戦うよりないですよね!!
警察の尊厳だって踏みにじられたのです。
このまま黙っていられたら、彼らは警察ではないでしょう。

これ以上犠牲を増やさないために、そしてこれ以上死んでいく仲間を増やさないために、彼らは今一致団結しました。
いよいよ葛西との戦いの時ですね。

笛吹が率いる彼らなら、必ず仕留めてくれると信じています。
どんな作戦で葛西を倒すのかー
考えただけで、ゾクゾクしますね!!

シックスから仲間を奪い、少しずつ彼への布陣を固めていくー
良い作戦だと思います。
その間に警視総監への接触も進められますしね。

今はシックスに手を出すことはできなくても、周囲を固めていけば必ずいつかは彼に届くことも可能になるでしょう。
そのチャンスを狙い、今は備えてほしいものです。
皆の気持ちが報われる日は必ず来ると信じ、見守っていきます!!






続いては、葛西。
彼はやっぱりシックスのことを心底崇拝しているのですね。
笹塚をシックスが葬ったことを、こんなにも喜ぶとは思ってなかった・・。

ただネウロによって放火の方法は笛吹たちに共有されたようだし、何度も犯行を重ねれば自ずと足はつきます。
彼ももはや後がないところまで来ているでしょう。

次の予告の際に、ついに警察と激突となりそうですね。
今は余裕を見せていますが、いつまでその飄々とした態度を続けていられるのか・・。

彼が本気を出すのは脅威ですが、ここまでされたのだから全力の彼を引き出してほしいとも思いますね。
本気で戦わせて打ち負かすことができれば・・警察の威信も取り戻せるでしょう。

過去からの因縁もありますし、この一騎打ちは本当に楽しみです。
勝利はどちらにほほ笑むのかー
最後まで見届けるのが、楽しみです!






最後に、本城について。

これはショックでした・・。
警察内部に内通者がいると思っていたので、本城に関しては全くノーマークだったので。。

でも弥子の推理を聞くと、確かに彼には怪しすぎる点が多いのですよね。
特にヴァイジャヤ戦に関しては全くその通りで、彼のせいであそこまでの死闘になってしまったと思います。
疑えば確かに黒い部分が多すぎる・・。
これは本城がどんな返答をするのか気になりますね。


ただ彼が内通者だとすると、それってどういうことになるのでしょう。
だって彼は娘の刹那を人為的な病で亡くしているのですよね。
そしてその病気の原因は、恐らくシックスだと目されています。

それなのに、彼がシックスに協力などするでしょうか・・。
もしかしてこの推理自体が、そもそも間違っているのかな?
でも刹那とXの脳の変異を見ると、とても無関係とは思えないんだけどなぁ。。

考えられるとすれば、本城もまた新しい血族の1人だったーという線でしょうか。
であれば、テラたちのように彼が身内を切ったとしてもまぁ説明はつくかな・・。
シックスなら親の手で子どもを殺させるくらいやりそうですもんね。
その可能性が、一番強そうだと感じます。。

ただその説で考えると、本当に刹那も春川も報われなくて辛い・・。
実の父親に殺されたなんて、思いたくないですよ。
しかも本城は苦しんでいる様子まで見せていたのに、それすら嘘だったなんて考えたくもない・・。

答えは、次回明らかになるでしょう。
でもまた、かなりショックな内容となることは間違いないでしょうね。
心の準備が必要そうです・・。

本城は何を隠しているのか。
彼が本当に内通者なのか。
だとしたら、刹那の病気の真相はー?!

ついに物語の核心に触れることとなりそうです。
しっかり事実を見据えたいと思います。。










というわけで、次回は本城の真実が明らかになる回ですね。
弥子の推理通り、本城がシックスの内通者なのでしょうかー?!

彼が内通者であるとすれば、彼とシックスの関係とは?!
そして刹那の病気の真実は明らかとなるのかー?!

情報が多すぎて、怒涛の展開が続きますね。
最終戦に向けて、全ての事実を受け止めようと思います・・。


次回も楽しみです☆