今回から、23巻です!

前回、自分の正体を見つけて、死んでいったX・・。

一方ネウロはシックスの元へと向かい、高度3000mの上空で最終決戦に臨みます!

ネウロとシックスー勝つのは、どちらか?!

感想です☆





謎~第197話 「謝【かんしゃ】」





※以下、ネタバレあり※












◎あらすじ◎

X(サイ)の遺体は、吾代(ごだい)が埋めてくれた。
彼は土をかけながら、改めてXの最期の姿を思い出す。
あの化け物、よりによって最後にあの刑事に化けやがった・・。

それから吾代は弥子(やこ)の方を向いて言った。
自分はXのことはよく知らないが、笹塚(ささづか)のことも弥子のこともよく知っている。
だからXが最後に言ったありがとうが、間違いなくXと笹塚の言葉だということも分かるーと。

その言葉に、弥子は静かにうなづいた。
どんな人間にもなることができる生物兵器は、2人分のありがとうをこの私に残してくれた・・!!
彼女は墓に花を供えると、改めて強く思う。

ありがとう、笹塚さん、X。
出会えて本当に良かったー!!

ーそうして、彼女は前に進む決意を固める。
色々な人が、色々なものを私にくれた。
それを全部受け取って、進むー!!

未来はネウロが必ず切り開いてくれるから。
弥子はそう信じ、人類の未来を思うのだった・・。


その頃ー
戦闘機の上では、ネウロとシックスが対峙し合っていた。

Xの攻撃はシックスの心臓をえぐり取り、彼に大きなダメージを残している。
今この機を逃してはならない・・!!
ネウロはそう考え、シックスとの最後の戦いに臨む。

それを聞いたシックスは、Ⅺ【イレブン)・・あれも結局は駄目だった、と鼻で笑う。
彼はネックレスを掴むと、ネウロに見せ言った。
これは自分の数万のクローンたちの中で、もっとも良いところまでいったモルモットー胎児たちなのだ、と。

その後で生まれたⅪは、彼らを遥に凌ぐ成功例だった。
その細胞は強いストレスを与える度に強くなっていった・・。
シックスは彼女の成長を思い出し、語る。

試験管の中で与えられた刺激、人間社会に敢えて落として与えた刺激、そしてネウロという壁に出会ったことへの刺激ー
彼女は様々なストレスにさらされる度、それを乗り越えようと細胞の進化を繰り返した。
だが・・それでも新種には届かなかった。
シックスはそう言い、唇を噛む・・。

自分と同一の遺伝子を持ちながら、自分にもない数々の能力を持ちながら、最後の最後に弱い脳に飲み込まれてしまったⅪ・・。
彼はネックレスをひねりつぶした。
結局誰一人、この私には届かないのだ。ネウロー。

それを聞いたネウロは、届く必要はない、と言い切った。
貴様は1人でいい。ただ1人の新種として生まれ落ち、ただ1人の新種として死にゆくがいいー。

2人は互いに笑みを浮かべ、向かい合う。
その時だった。

機体が大きく揺れ、軌道を変えたのだ。
ネウロが大きく態勢を崩す・・。
その姿を見たシックスは、すぐさま剣を抜いて彼に駆け寄った。

ネウロは即座に身を翻し、何とか足場を保とうとする。
だがその瞬間、今度は戦闘機は垂直に傾いた。

オートパイロットのプログラムを組みかえておいた・・。
ふらつくネウロに、シックスはそう告げる。
この機体がこれからどう動くのか、私だけが全て分かって行動できるー。

そう言って攻撃してくるシックスを、ネウロは必死によけた。
だが逃げるだけで必死で、彼に反撃の余地はない・・。
その姿に、シックスは笑い声をあげる。

お前など、殺す必要もない。この飛行機からはたき落とせば、勝負は決まる。
いくら何でも、もう一度戻ってくる力は残っていないだろうー・・?
そう叫びながら、彼は剣を振り上げる。

だが・・やはりこの場で殺しておきたい。
機体は何度も翻り、ネウロを振り落とそうとする。
何とか張り付き落ちるのを防ぐネウロの横に、シックスは立った。

種族は違えど、お前のようなその目を私は過去に何万回と見て来た。
そう、死にかけた玩具の目だー。
彼はネウロの首を、手にした剣で切り裂いた。

ネウロは首を押さえて、うずくまる。
ちょうどその時、機体は一度小休止に入った。
シックスは舌打ちしながらも、死にかけのネウロを見下ろして勝利を誇る。

まもなく、次のプログラムが始まる。お前は常に風下で、立つ場所は私より常に下だー。

その言葉を聞き、ネウロは改めてシックスの悪意の強さを思った。
・・この男は、自分が常に絶対優位に立つことに関して天才的だ。
勝負事に勝つ鉄則は、敵がもっとも嫌がることを続けること。
そのために必要な要素・・それこそが、奴の脳が進化させてきた悪意なのだ!!

だが・・その悪意と、その鋼の肉体は耐えられるか?
次のプログラムが起動し、ネウロの体は一瞬宙に浮いた。
その隙を見逃さず、シックスが再び切りかかってくる。

ネウロはその攻撃を受けながらもーその腕を剣に伸ばし、掴んだ。
耐えられるか?生存を計算から排除した・・死を覚悟した・・魔人の一撃を?!

その動きに、シックスは目を見開いた。
ネウロはその顔に、笑みを向ける。
そして彼は口を開いた。

魔帝7ッ兵器・・



















決戦。


今回はネウロとシックスの最終決戦でした。
あっというまにクライマックス突入ですね!
まぁここまで長かったし、ボロボロの2人だから戦いは長くは続かないか・・。

恐らく相討ちに終わるかなと予想してますが、ネウロが死を覚悟している描写をちょくちょく挟んでくるのが辛い・・!!
本当は弥子たちの元に戻ってほしいですよ。何とかならないかなーとハラハラしています。

でも高さもありすぎるし・・難しいのでしょうか・・。





さて、まずは弥子たちサイドから。

Xは埋めてあげたのですね。
警察に引き渡さなかったのは、弥子の彼への思いやりからかな?

警察の手に渡ったら、色々とシックスの人体実験の証拠として調べられるでしょうからね・・。
恐らく弥子がそれを望まなかったのだと思います。

笹塚を殺した相手だけど、結局弥子は最後までXを憎んだことはなかったんじゃないかなぁ。
罪を犯してきた人物なので許せることはないけど、それと嫌いかどうかっていうのはまた別の問題ですからねぇ。

また、吾代のフォローも良いですよね。
ありがとうーあの言葉は、笹塚のものであり、Xのものでもある・・と。

確かにそうなんでしょうね。
笹塚ではないけど、笹塚の言葉。
Xの姿ではないけど、Xの言葉。
そう考えると、あのありがとうが本当にかけがえのないものになりますね。

2人は確かに、弥子に色んなものを残してくれました。
そして、未来への足掛かりを託してくれました・・。

出会えて本当に良かったー。
そう思えたことが、本当に良かったです。そこにたどり着けたことが、何より尊いです。

弥子は未来をこれからも自分の力で切り開いていくのでしょう。
皆が彼女に色々残してくれたから。そして何よりも、ネウロがその未来を提示してくれたからー。

なんだかここにもネウロの死が覗いてて、すごく切ない。
でもネウロがいなくなっても、弥子はきっと変わらず生きていく・・。
そう信じられる展開を見られて、どこかほっとした気もします。

もう2人が再び会うことはないのかな・・。
そのことを考えると胸がつぶれそうだけど、人類の未来のためにはそれすら必要な展開なのかもしれません。

ネウロとシックスの戦いがどうなるか、最後まで見届けたいと改めて強く思いました。





さて、そのネウロとシックスの戦いについて。

対峙し合った2人の間で、まず交わされた会話・・。
それは、Ⅺ-Xについて、でした。

シックスはやっぱりⅪには期待していたようですね。
孤高の存在かと思いきや、やっぱりどこか仲間を求めていたのかな。
でもその願いは、叶わなかった・・。

ネックレスの件もそうだけど、シックスはそれなりに自分の遺伝子を持つ子どもたちを熱望していたのでしょう。
それが何故なのかは未だよく分からないけど、五本指では足りないものを彼が求めていたことは確かです。
やっぱり、1人きりの新しい種族というのは、嫌だったのかな・・。

そんな中で、最高の進化を遂げたⅪ。
その能力はある意味ではシックスをも凌ぐものだったので、彼の期待はかなり高かったのだと思われます。
でもそんな彼女も、最後には自分を取り戻し、シックスと決別してしまった・・。

結局自分には誰1人届かないのだー。
この言葉が、シックスの全てを表していると思います。
そしてネウロとの、最大の違いも表していると感じました。

ネウロもまた、魔人の中でもある意味異種な存在です。
そんな彼は弥子と出会い、弥子に様々な体験をさせ、ある種シックスがⅪにしてきたようにストレスをかけてきました。

その結果弥子は彼の思う以上の成長を見せ、見事にその役目を果たすまでになりました。
根本的なところはネウロとシックスは似ているのに、2人が手にした結果は全く異なるのですよね・・。
この違いが、彼らがぶつかり合うことになった理由なのだな、と今回はっきりと理解しました。

そしてその違いが、シックスを苛立たせている原因なのでしょうね。
うーん、考えれば考えるほど深い・・。本当に面白い戦いだなぁと強く思います。


種の生存を賭けた戦いー
いよいよ次回、決着がつくのでしょうか。

恐らく勝つのはネウロでしょう。
でもそれは、彼が自分の命を賭けてこそ得られる勝利です。

最後に残るのは人間だけ・・。
そう考えると、なんだか切ないですね。
そして不思議な戦いだ・・。

2人を待つ結末は、一体どんなものなのか。
なんかもう、言葉が出ない。とにかくドキドキです。。












さて、次回はついに戦いに決着がつくのでしょうか。

ネウロが最後に繰り出した魔帝7ッ兵器・・。
これがシックスに止めを刺すこととなるのかー

勝つのはどちらか。
そしてネウロの命はどうなるのか?!

全てが気になり、見逃せませんね。
最後までネウロを応援して、最後まで見届けたいと思いますー!!


次回も楽しみです☆